JPS5920454B2 - 電磁タイプライタ−に於ける改行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラテン機構を所定の横の打始め位置に移動せ
しめたときに、プラテンに改行のための縦繰送り動を自
動的に与えることができるように工夫された電磁タイプ
ライターに於ける改行装置に係る。

次に之を図の実施例により詳記すると、１は機台、２は
機台１の前方部（第１図に於て左方部）の両側端上に固
定された一対の取付金具にして、これらの取付金具の手
前側（第１図に於て右方側）には取付盤３が一体的に固
定されている。

４、４は一対のレールにして、この一対のレールは前記
取付盤３の一側の上部と下部（第１図に於て右側の前部
と手前部）に夫々相対称的に固定されている。

５はプラテン機構にして、このプラテン機構は両側のプ
ラテン枠６と、該両側のプラテン枠間を結ぷ底板１及び
打始め用のストッパー８取付用の杆９と、前記一対のレ
ール４、４にボール９を介して係合する一対のレール１
０、１０と、一対のプラテン枠６に軸１１で回転が自在
なように架せられたプラテン１２とからなつていて、そ
のプラテン１２は横方向（第２図に於て左右方向）には
機台１に対し、プラテン機構５と共に、又回転方向には
自在に夫々移動と回動ができるようになつている。

１３はプラテンの縦の繰送り用の歯車にして、この歯車
は前記軸１１に固定されている。

以上はいづれも公知のものと同様である。１４は揺動杆
にして、この揺動杆の略中央部は前記一方（第２図に於
て左方）のプラテン枠６と歯車１３との間に於てプラテ
ンの軸１１に揺動が自在なように架せられている。

そして、この揺動杆はその一端部と前記プラテン枠６と
の間に張設されたスプリング１５の張力により、常に一
方（第１図に於て時計針方向）に揺動するように附勢さ
れ、そのスプリング１５の張力による揺動はその一端部
の一端１６が前記底板Ｔに穿れた案内孔ＩＴの一側１８
に衝合することによつて阻止されるようになつている。
又前記揺動杆１４の他端上に立設された鍔付きの軸１９
上には一端に前記歯車１３の歯間に噛合する爪２０を具
えた繰送り爪杆２１がスプリング２２に介して、前記爪
２０が常に歯車１３の歯間に係合するように架せられて
いて、揺動杆１４を前記スプリング１５の附勢に抗して
揺動せしめたときに、歯車１３を介しプラテン１２に第
１図矢示方向の繰送り動（従つて改行動）を与えること
ができるようになつている。而して、その繰送り量は一
方のプラテン枠６上に移動せしめた位置に一時的に駐止
せしめることができるように架せられた公知の調節子２
３の駐止位置によつて変えることができるようになつて
いる。２４は起動板にして、この起動板は機台１に取付
金具２５と軸２６とスプリング２７とで、常に一方（第
５図矢示方向）に揺動するように架せられている。

而して、そのスプリング２７の附勢による該板Ｑ揺動は
該板の一側が前記取付金具２５に突設されたストツパ一
２８に衝合することによつて阻止されるようになつてい
る。２９はその起動板起動用の電磁マグネツトにして、
この電磁マグネツトは機台１に設けられていて、該電磁
マグネツトと前記起動板２４とは連杆３０で関着されて
いてこの電磁マグネツトが励磁されたときに、起動板２
４をそのスプリング２７の附勢に抗して揺動せしめるよ
うになつている。

３１は摺動板にして、この摺動板の上側の〒端部（第３
図に於て前方側の右側部）には前記ストツパ一８に係合
する突起３２が、又その略中央の両端部には一対の案内
用の長孔３３，３３が、更に下側の他端部（第３図に於
て手前方の左側部）にはカム面３４が夫々設けられてい
る。

そして、その一対の長孔３３，３３に挿通しせしめた軸
ネジ３５，３５を前記取付盤３の他側（第１図に於て左
側）にネジ込むと共に該摺動盤３１と取付盤３との間に
スプリング３６を張設せしめて、摺動板３１が常に一方
（第３図反矢示方向）に摺動するように架せられている
。而して、前記スプリング３６の附勢による摺動板の摺
動は長孔３３，３３の夫々の一端３３′，３３′が軸ネ
ジ３５，３５に衝合することによつて阻止されるように
なつている。３７は電路開閉器にして、この電磁開閉器
は前記取付盤３の他側（第１図に於て左側）に固定され
ていて、その係合子３８のローラー３９が前記カム面３
３の高部に係合したときに、前記電磁マグネツト２９の
回路を閉成せしめて、該電磁マグネツト２９を励磁する
ようになつている。

叙上の構成に於て前記ストツパ一８と摺動板３１と揺動
杆１４と起動板２４等の関係をプラテン機構５を打始め
位置に位置せしめたときに、ストツパ一８が摺動板３１
の突起３２に係合し、摺動板３１をそのスプリング３６
の附勢に抗して摺動せしめて、そのカム面３４の高所を
係合子３８のローラー３９に係合させて、電路開閉器３
７を介して電磁マグネツト２９を励磁し、これによつて
、起動板２４を介し揺動杆１４を揺動せしめることがで
きるように設けて置くと共に、前記起動板２４の巾Ｔを
少しく広く設けて置くことにより、ストツパ一８の位置
を少しく移動せしめることによるプラテン１２の打始め
位置の移動巾をカバーすることができるようにしてある
。

本発明は叙上のようにプラテン８の縦方向の繰送り起動
用の揺動杆１４の揺動をプラテン機構５に設けられたス
トツパ一８との係合により摺動する摺動板３１のカム面
３４と電路開閉器３７の係合子３８との係合により励磁
される電磁マグネツト２９の作動により揺動する起動板
を介して関連せしめてあるため、プラテン機構５を所定
の打始め位置に位置せしめることにより、プラテン１２
に自動的に縦方向の繰送り動を与えて改行することがで
きて、極めて便利である外、その作用も又摺動板３１の
カム面３４と係合子３８との係合により、電磁マグネツ
ト２９が作動するようにしてある関係上、極めて確実で
あるばかりでなく、その構成も又簡単である等、之が齋
す効果は多大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例であつて、第１図は一部を切欠い
で示した側面図、第２図は仝じく平面図、第３図と第４
図は夫々異つた作動状態で示した一部の拡大正面図、第
５図は一部を切欠いで示すと共に第１図と異つた作動状
態の側面図、第６図は一部分の拡大斜視図である。 １・・・・・・機台、２・・・・・・取付金具、３・・
・・・・取付盤、４，４・・・・・・レール、５・・・
・・・プラテン機構、６・・・・・・プラテン枠、７・
・・・・・底板、８・・・・・・ストツパ一、９・・・
・・・杆、１０，１０・・・・・・レール、１１・・・
・・・軸、１２・・・・・・プラテン、１３・・・・・
・歯車、１４・・・・・・揺動杆、１５・・・・・・ス
プリング、１６・・・・・・揺動杆１４の一端部の→ｕ
、１７・・・・・・案内孔、１８・・・・・・案内孔１
７の＝側、１９・・・・・・軸、２０・・・・・・爪、
２１・・・・・・繰送り爪杆、２２・・・・・・スプリ
ング、２３・・・・・・調節子、２４・・・・・・起動
板、２５・・・・・・取付金具、２６・・・・・・軸、
２７・・・・・・スプリング、２８・・・・・・ストツ
パ一２９・・・・・・電磁マグネツト、３０・・・・・
・連杆、３１・・・・・・摺動板、３２・・・・・・突
起、３３・・・・・・長孔、３３′・・・・・・長孔３
３の一側、３４・・・・・・カム面、３５・・・・・・
軸ネジ、３６・・・・・・スプリング、３７・・・・・
・電路開閉器、３８・・・・・・係合子、３９・・・・
・・ローラー、Ｔ・・・・・・起動板２４の巾。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機台にスプリング附勢で常に一方に向けて摺動する
   ように架せられ且つ係合用の突起とカム面とを具えた摺
   動杆と、その突起に係合するプラテン機構に設けられた
   ストッパーと、前記カム面との係合により機台に設けら
   れた電路開閉器を介して機台に設けられた電磁マグネッ
   トを励磁せしめるその電磁開閉器に設けられた係合子と
   、取付金具を介して機台にスプリングの附勢で常に一方
   に向けて揺動するように架せられた起動板と、プラテン
   の縦方向の繰送り起動用の爪杆を具えると共にプラテン
   軸にスプリングの附勢で常に一方に向けて揺動するよう
   に架せられた揺動杆とを具え、プラテン機構の移動によ
   る前記ストッパーと突起とを介しての摺動杆の摺動で、
   そのカム面と係合子と電路開閉器とを介しての前記電磁
   マグネットの励磁作動を連杆と前記起動板とで前記揺動
   杆に伝えて、プラテンに縦方向の繰送り動を与えるよう
   にしたことを特徴とする電磁タイプライターに於ける改
   行装置。