JPS592030B2 - ハングル文字パタ−ン発生方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はハングル文字を画素アトリカスで印字あるいは
表示する場合に必要とされる画素パターン情報の発生方
法に関する。

ハングル文字はすべて発音通りに書けるので音表文字で
あるとともに一定の規則に従つて平面的に組合わされる
象形文字としての性格も持つている。

例えば日本語の「花が咲いた」というのに対し、ハング
ル文字では「々０１■；息Ｏ卜」となり、これを発音通
りに書くと「フ７１大０１■１０イ入入Ｏト」となる。

ハングル文字を構成するエレメントを字母とすると、ハ
ングル文字はそれぞれ特有の発音をもつ２６個の字母に
分けられ、このうち子音は１４個、母音は縦型母音７個
と横型母音５個の計１２個となつている。

第１図はハングル文字の基本字母を示す表で、前子音、
後子音とあるのは前者がスペース符号と母音との間にあ
る子音、後者が母音とスペース符号との間にある子音を
称するものであり、また説明の便宜上前子音をＣｌ、後
子音をＣ２、縦母音をＶｖそして横母音をＶＨの符号で
表わす。これら字母を組合せてなるハングル文字を印字
あるいは表示しようとする場合〒定型の字母を組合せる
とバランスの悪いハングル文字ができたり、文字毎に縦
・横のサイズが異なるなどの問題が生ずる。例えば文字
「７卜」と文字「注」ではその中に同じ字母「７」、「
卜」が共に用いられているが、従来は各字母につき一種
類の型を有するのみであつたため、文字「沙」と文字「
７卜」における字母「７」、「卜」は同形状、同サイズ
で表わされ、その結果文字「廿」の方が文字「７１、」
より縦長となりまた見た目にバランスの悪い文字となる
。一方画素マトリクス印字装置あるいは文字表示装置で
は文字をｍ行ｘｎ列（ｍ、ｎは整数）の画素マトリクス
で表現するため、文字サイズがこのｍ行ｎ列内に収まる
ようにしなければならない。しかしながら上記の如く各
字母につき一定型の画素パターンを有するのみでは文字
のバランスが悪いために判読しにくいばかりでなく文字
サイズがまちまちになるため複数個の画素マトリクスで
一つの文字を表現することになる。これは印字制御や走
査制御を複雑かつ面倒なものにするばかりでなく低速印
字あるいは低速表示を余儀なくさせる。また文字サイズ
が不定であることは一定のフオーマツトで印字あるいは
表示する場合に不適当であり、更に行の終端において印
字あるいは表示すべき文字のサイズとの関係の上で一文
字印字あるいは表示すべきスペースが残されているかな
どの計算も必要となる。本発明はこうしたハングル文字
特有の問題に鑑みてなされたもので、その目的はハング
ル文字を見た目にバランスが良くかつ同じ大きさで表現
することにある。

本発明の他の目的は画素マトリクス印字装置あるいは文
字表示装置に適した画素パターン情報を発生することに
ある。

上記の目的を達成するため本発明はハングル文字を構成
している各字母に与えられた字母コードよりその字母が
子音、縦母音、横母音のりちのいずれに該当するか判別
し、これら子音、縦母音、横母音の各字母の入力順序か
ら・・ングル文字の組合せ類型を判別してこの組合せ類
型に応じた各字母の占める文字上の位置コードを送出し
、この位置コードと上記字母コードとの組合せによつて
各字母につき複数種の型の画素パターン情報を記憶して
いる文字パターンメモリから該当する字母の画素パター
ン情報を読出し、ハングル文字の組合せ類型に応じた配
置位置と大きさの字母から成るハングル文字の画素パタ
ーン情報を発生するものである。

以下図示の実施例にしたがつて本発明を説明する。

ハングル文字を前子音Ｃ１、後子音Ｃ２、母音Ｖ（縦母
音Ｖｖ、横母音Ｈ）の各字母に分解し、これら字母が占
める文字上の位置からハングル文字に見られる字母の配
置類型を調べると大体第２図及び第３図に示す２０通り
の型に分かれる。

またこれらの字母配置類型について前子音Ｃ１、後子音
Ｃ２、母音ｖの組合せ方をみると第４図に示すようにＡ
Ｉ−ＦＩ，．Ａ〜Ｆの１２の組合せ類型に大別できる。
したがつて逆にこの字母組合せ類型がわかればその・・
ングル文字が上記字母の配置類型のいずれの型に属する
か知ることができる。なお母音Ｖを縦母音Ｖｖと横母音
ＶＨとに細別すれば字母の組合せ類型は更に２０通りの
型に分けることができるので、各字母組合せ類型に対す
る各字母配置類型は一義的に定まつていると言つてもよ
い。一例として文字「舌」について調べると、第５図に
示すように前子音字母［７」、縦母音字母「上」、後子
音字母「ｏ」の組合せ即ち（Ｃ１＋ＶＨ＋Ｃ２）という
組合せから成つており、この組合せ類型は第４図の表に
示すＢＩ型に属する。

一方この文字の字母配置類型をみると組合せ類型がＢＩ
型で母音が横母音であるから第２図の（へ）型であるこ
とがわかる。本発明はハングル文字の字母配置が上記の
如くその構成字母の子音、母音の組合せを知ることによ
つて判明することを利用する。

本発明では各字母が占める文字上の位置を第７図に示す
ように４６通りに分類し、これら各位置に例えば１〜４
６の位置コードを付す。そして文字パターンメモリには
一つの字母につきその字母が配置されうる上記位置の総
数に相当する種類の画素パターンを記憶させておくよう
にする。したがつて例えば字母「７」についていえばそ
れが位置１、位置８、及び位置２９に配置される場合が
あるとすれば文字パターンメモリには第８図Ａ，ｂ，ｃ
に示す３種類の型の画素パターンを記憶し、第６図に示
すように文字［舌」を表現する場合には位置２９に相当
する第８図ｃの画素パターンを用いる。次にこのように
一つの字母につき複数種の画素パターン情報を有する文
字パターンメモリを用いてハングル文字の画素パターン
を発生する方式を第９図により説明する。第９図におい
て１００はハングル文字を構成して（・る字母コード及
びスペースコード等の他のコードを受信して蓄積する入
カレ．ジスタ、１０１は入力されたコードが横母音、縦
母音、子母及びその他のいずれのコードに属するか判別
し、判別の結果を例えば２ビツトのコードで送出する入
力コード判別ロジツク、１０２は前記入力コード判別ロ
ジツク１０１から送出される２ビツトのコードを順にシ
フトして記憶するシフトレジスタ、１０３は前記シフト
レジスタ１０２の内容から字母の組合せ類型を判別して
第１０図に示す字母組合せ類型コードを送出する字母組
合せ類型判別ロジック、１０４は第１０図に示す字母位
置テーブルにより字母組合せ類型コードから各字母の占
める文字上の位置を判別して、その位置コードを順に送
出する字母位置判別ロジツク、１０５は入力レジスタ１
００から転送される字母コードを１・・ングル文字分蓄
積し、先頭から順に送出する字母コードバッフアレジス
タ、１０６は各字母毎に複数種の画素パターンを記憶し
ている前述の文字パターンメモリ、１０７は前記文字パ
ターンメモリから読出された画素パターン情報を順次対
応位置に蓄積する画素パターンバツフアレジスタである
。

なお上記各判別ロジツク１０１，１０３及び１０４は例
えばリード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）を用いて構成す
る。一例として第５図に示すハングル文字「否」の画素
パターンを発生する場合について説明すると、入力レジ
スタ１００にはこのハングル文字を構成している字母「
７」、「±」、「Ｏ」のコードがこの順序で入力される
。

入力コード判別ロジツク１０１ではまず字母「７」のコ
ードをみてそれが子音であることを判別し、子音を意味
するコードを送出する。この入力コード判別ロジツク１
０１から送出されるコードは横母音、縦母音、子音、そ
の他に対し、例えば第１１図に示すように割当てられ、
この場合は子音であるから「１０」がシフトレジスタ１
０２にセツトされる。次に字母［±」は横母音であるか
ら入力コード判別ロジツク１０１から「００」が送出さ
れ、シフトレジスタ１０２にシフトレフフセツトされる
。更に字母「Ｏ］についても同様の判別がなされ、子音
のコード「１０］が送出される。シフトレジスタ１０２
はハングル文字の最大組合せ字母数（Ｆ型の場合：６字
母）に合わせて１２ビツトから成つており、最後の字母
「Ｏ」の判別後このシフトレジスタ１０２の内容は第１
２図に示すようになる。字母組合せ類型判別ロジツク１
０３では前記シフトレジスタ１０２にセツトされたコー
ドをみて字母の組合せがＣ１＋ＶＨ＋Ｃ２すなわち第４
図に示す類型ＢＩ型の横母音型であることを判別し、こ
の類型コード［００１１０」を送出する。字母の組合せ
類型は前述したように２０通りあるから前記類型コード
は最低５ビツトは要する。字母位置判別ロジツク１０４
では上記組合せ類型コードを受けると字母位置テーブル
のＢＩ・横母音型に対応するアドレスを参照して字母「
７」、［上」、「Ｏ］のそれぞれに該当する位置コード
すなわち第７図及び第１０図に示した「２９」、「３０
］、「３１」を順に文字パターンメモリ１０６と画素パ
ターンバツフアレジスタ１０７に転送する。

一方字母コードバツファレジスタ１０５からは上記位置
コードの送出に合わせて字母コードが入力順に送出され
、この字母コードと上記位置コードとが第１３図に示す
ように組合わされて文字パターンメモリ１０６のアドレ
ス情報となり、文字パターンメモリ１０６から第８図Ｃ
に示した字母「７」の８×２４の画素パターンを読出し
、続いて字母「±」、「Ｏ」の８Ｘ２４の画素パターン
も読出して画素パターンバツフアレジスタ１０７の上記
位置コードで指定されるエリアに格納し、ハングル文字
「舌」の画素パターンを組立てる。

こうして発生されたハングル文字［そ」の画素パターン
情報は行若しくは列単位で又はそのまま印字部や表示部
に転送され、第６図に示したような２４×２４の画素マ
トリクスで印字媒体上あるいは表示画面上に表出される
。尚ハングル文字「舌」をーダ１として説明したが、他
のハングル文字については字母の数と組合せが変わるこ
とによつて、上記シフトレジスタ１０２のセツト内容、
それに対応して送出される字母組合せ類型コード、字母
位置コード、そして文字パターンメモリ１０６をアクセ
スするアドレス情報がそれぞれ異なるだけで、画素パタ
ーン情報を発生するまでの上記構成各部の動作に変わり
はない。

以上実施例に基いて説明したように本発明によれば一つ
の字母につきその配置さるべき位置に応じた形状と大き
さの複数種の画素パターンを発生させることができるの
で、ハングル文字を見やすくすると共にその大きさが統
一化され、また画素マトリクスで文字を表出するプリン
タあるいは表示装置におけるハングル文字の印刷あるい
は表示が容易になる。尚、本発明は・・ングル文字に限
らず所定の字母を組合わせて一つの文字が構成されるよ
うな文字であるならば、この文字に対しても適用可能で
あることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は・・ングル文字を構成する基本字母を示す表、
第２図及び第３図はハングル文字の字母配置類型を示す
図、第４図は・・ングル文字の字母組合せ類型を示す図
、第５図はハングル文字の字母分解の一例を示す図、第
６図は・・ングル文字を画素マトリクスで表現した場合
の一例を示す図、第７図は字母の配置位置と位置コード
との関係を示す図、第８図Ａ，ｂ，ｃは一つの字母に関
する種類の画素パターンを示す図、第９図は本発明の構
成を概略的に示すプロツク図、第１０図は字母の位置コ
ードを発生するための字母位置テーブルを示す図、第１
１図は字母判別コードの一ダ１を示す図、第１２図は第
９図に示されたシフトレジスタのセツトデータの一ダ１
を示す図、第１３図は第９図に示された文字パターンメ
モリのアドレス情報を示す図である。 １００・・・・・・入力レジスタ、１０１・・・・・・
入力コード判別ロジツク、１０２・・・・・・シフトレ
ジスタ、１０３・・・・・・字母組合せ類型判別ロジツ
ク、１０４・・・・・・字母位置判別ロジツク、１０５
・・・・・・字母コードバツフアレジスタ、１０６・・
・・・・文字パターンメモリ、１０７・・・・・・画素
パターンバツフアレジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ハングル文字を構成する字母にそれぞれ字母コード
   を与え、入力された字母コードよりその字母が子音、縦
   母音、横母音のうちのいずれに該当するか判別し、これ
   ら子音、縦母音、横母音の組合せからハングル文字の組
   合せ類型を判別してこの組合せ類型に応じた各字母の占
   める文字上の位置コードを送出し、この位置コードと上
   記字母コードとの組合せによつて各字母につき複数種の
   型の画素パターン情報を記憶している文字パターンメモ
   リから該当する字母の画素パターン情報を読出し、これ
   ら画素パターン情報を組合わせてハングル文字の画素パ
   ターンを発生することを特徴とするハングル文字パター
   ン発生方法。