JPS5920205B2 - 入力信号のダイナミツクレンジを変更するための回路 - Google Patents

入力信号のダイナミツクレンジを変更するための回路

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JPS5920205B2
JPS5920205B2 JP49054655A JP5465574A JPS5920205B2 JP S5920205 B2 JPS5920205 B2 JP S5920205B2 JP 49054655 A JP49054655 A JP 49054655A JP 5465574 A JP5465574 A JP 5465574A JP S5920205 B2 JPS5920205 B2 JP S5920205B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G9/00Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control
    • H03G9/02Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers
    • H03G9/025Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers frequency-dependent volume compression or expansion, e.g. multiple-band systems
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/0007Circuits or methods for reducing noise, for correction of distortion, or for changing density of recorded information

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  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は信号のダイナミツクレンジを圧縮する信号圧縮
器、信号のダイナミツクレンジを伸長する信号伸長器、
および雑音低減方法に関し、そして下記の特許出願に係
る発明の改良に関する。
(1)特願昭47−24786(直列モード)(2)特
願昭41−52369(タイプ1)(3)特願昭44−
1532(タイプ2)(4)特願昭48−48615(
タイプ3およびタイプ4)(5)特願昭44−8729
4(Bタイプ)要約すると、タイプ1とタイプ2の装置
(特願昭41−52369および同44−1532)は
、線形信号成分と制限された別の成分との結合によリダ
イナミツクレンジの圧縮または伸長特性をつくり出すも
のであり、これら信号成分は並列信号路により処理され
る。
直列モードの装置(特願昭47−24786)は、上記
の線形信号成分と制限された別の成分とが形成されて直
列回路で結合されるようになつたタイプ1とタイプ4の
装置に類似する回路を利用する。タイプ3とタイプ4の
装置においては、それら信号成分は同じく並列信号路で
処理されるが、上記の別の成分は制限されずにコンベヤ
ーと呼ばれる装置、すなわち与えられたしきい値より高
い信号を線形的に通すがそのしきい値より低いところで
は信号レベルが低下するにつれ減少するようになつた利
得を有する装置により処理される。最後のB−汐イプは
消費者の音響装置、特にテープレコーダに特に適したタ
イプ1の方式の一つの特殊な形である。上記の信号処理
装置の最も重要な動作上の特徴の一つは、何らかの手段
により主信号成分すなわち動的に変更を受けない信号成
分が入力から出力へとそのままの信号精度をもち歪みを
受けずに送られるということである。
雑音低減要求についてのダイナミツク変更は低レベルで
のみ生じ、そしてこれが雑音低減信号ブースト又はバツ
ク技術の使用を電圧、電流またはインピーダンス成分を
用いて可能とする。使用される特定の入力または出力構
成、線形成分伝送方法または信号成分結合技術は、二次
的な重要性しかもたない。このように、並列モードと直
列モードは単に同一の基本概念の代替形式を表わすにす
ぎない。発明の目的 本発明は前述した直列モードの概念の改良に関する。
更に、実験して明らかにしているものは、直列モードと
並列モードの内の種々の実施例との間の関係である。発
明の背景 前記した(1)の出願では複数のインピーダンス回路の
直列接続結合により入力信号のダイナミツクレンジを変
更するための装置の一つの形式が示されている。
この直列結合は、複数の低インピーダンス電圧源と複数
の高インピーダンス電流源とを含んでもよい指定された
インピーダンスを有する信号源へ接続され、そしてこの
信号源のそのインピーダンスはそれらインピーダンス回
路の直列結合の一部としてみなしてもよい。出力信号は
、それらインピーダンス回路の一以上にまたがり生じる
電圧であつてもよく、あるいはその出力信号は、抵抗器
あるいは他の固定インピーダンスに生じる電圧降下によ
り又は電圧変換器への電流によるごとくして、この結合
を通過する電流から取り出してもよい。一つの場合とし
て電流駆動がこの結合へ与えられかつ出力がその結合に
またがる電圧である場合、及び他の場合として電圧駆動
がこの結合へ与えられかつ出力がその結合を通過する電
流から取り出される場合、圧縮と伸長の真の相互性が得
られる。ダイナミツクレンジの変更は、これらインピー
ダンス回路の少くとも一つをこの結合における一以上の
信号に応じて可変とすることにより達成される。
もし圧縮器と、それに対して相補関係にある伸長器とが
雑音低減方式内で用いる場合は、信号で変調される雑音
影響を避けるのが重要である。これは、周波数スペクト
ルの種々の部分が可能な限り互いに独立して圧縮されあ
るいは伸長されるよう確保することにより達成される。
かくして、例えば最高音声周波数で得られる圧縮または
伸長の度合(すなわち雑音低減の度合)は、低周波およ
び中間周波の信号レベルにより受ける影響が可能な限り
小さくなるようにすべきである。これら原理に従つて動
作する圧縮器または伸長器は、指定された周波数帯域(
全帯域と呼べる)の一つの部分またいくつかの部分を形
成する周波数帯域の限定された部分へその変更された特
性を制限する周波数選択回路を使用する。
高レベル成分が一つの限定された帯域内の任意の周波数
において生じると、この回路はそれ自体を適合させてそ
の限定された帯域を上記任意の周波数を除外するように
狭めさせ、それによつてその上記任意の周波数において
通常特性を得る。この変更された特性はこの狭く限定さ
れた帯域内にも適用され、それにより圧縮器または伸長
器の作用、従つて雑音低減がこの狭く限定された帯域内
でも行われる。この限定された帯域は狭化作用を受けて
、圧縮、伸長そして雑音低減を低レベル信号成分のみが
存在する周波数に限定するため、これは狭帯域の原理と
呼ぶことも出来る。この方法により高程度の圧縮および
伸長が高レベル信号周波数から離れた周波数において維
持出来、その結果良好な雑音低減並びに信号で変調され
る雑音の影響の回避をもたらす。かくして、直列接続し
たインピーダンス回路に基づく圧縮器、伸長器および雑
音低減方式は、帯域制限または帯域を狭化する特性を与
えるインピーダンス回路を用いるべきである。
前記した(1)の直列モード技術では、そのような動作
を一般的に示しており、そしてその実際の例を簡単に例
示している。本発明はこの直列モードの概念をさらに発
展させるものである。従来技術 まず、本発明の構成を前記のタイプ1から4までの並列
モードの圧縮器、伸長器および雑音低減方式の構成と対
比する必要がある。
第1a図を参照するに、これはタイプ1の並列モード雑
音低減方式を示している。この構成では、制限用別路1
0は圧縮器(図の左側に示す)の場合には入力信号V,
から、そして伸長器(図の右側に示す)の場合には出力
信号V4から取り出される信号により駆動され、入力さ
れた信号のあるLきい値より上の信号成分の利得を制限
するように作用する制限特性を有する。この別路10に
より与えられる信号成分は、圧縮器の場合には結合回路
11により、圧縮器の出力信号V2を形成するために主
路12により与えられる主信号成分へ加えられ、その結
果ダィナミツクレンジが圧縮された信号が得られる。こ
の信号は伝送および受信の後あるいは記録及び再生の後
に伸長器入力信号3になるのであり、これは雑音により
汚染された2である。この雑音は、この伸長器の作用に
より、予め圧縮された情報信号と比べ相対的に低減され
る。伸長器では、別路10の出力は結合回路11の前の
インバータ13で概略的に示されるように主信号成分3
から減算され、その結果ダイナミツクレンジが伸長され
た信号が得られる。同様に第1b図のタイプ3の構成で
は、伝送用別路14は圧縮器(図の左側に示す)の場合
には入力信号1からそして伸長器(図の右側に示す)の
場合には出力信号V4゛から取り出される入力信号を有
し、入力信号のあるしきい値より下の信号成分の利得を
制限するように作用する伝送特性を備えている。この別
路の成分は圧縮器においては主路の成分から減算されそ
して伸長器においては主路の成分へ加えられる。これが
、前述のように定められた伝送特性を上記別路がもつな
らば、V1に対するV2の圧縮とV3に対するV4の伸
長をもたらすことは理解できよう。これについての詳細
な説明は前記(4)の出願明細書を参照されたい。線形
回路15を第1a図及び第1b図のそれら主信号路に含
めてもよいが、一般にはそのような回路は単に増幅また
は減衰を与えるものである。しかしながら、線形回路1
5の本質的な特性は、それらが任意の周波数においてダ
イナミツクレンジの直線性を有するということである。
その周波数または位相の応答は線形である必要はなく、
例えば等化を行うため所定の特性としてよい。直列モー
ドについてタイプ1と3に対応する構成を第1c図に示
す。尚、左側の回路は圧縮器であり、右側の回路は伸長
器である。入力信号V1はそれに比例する電流11に変
換され、この電流がインピーダンス回路Z1とZ,の直
列結合回路を流れる。電圧一電流変換は小円16で概略
的に表わされており、実際にはi1は高インピーダンス
信号源により与えられる。Z,は固定インピーダンス回
路であり、Z8は低レベル圧縮回路(例えば公称最高信
号レベルより20dBから40dB下のしきい値に関し
て)に適した可変(すなわち非線形)特性をもつ周波数
選択インピーダンス回路である。圧縮器の出力は、電流
11に応答してこの直列結合回路にまたがり発生する電
圧2である。電圧2は、伝送または記憶されそして再生
された後に伸長器の入力に比例電圧V3(雑音で汚染さ
れている)として生じる。電圧V3は、圧縮器における
と同様のインピーダンス結合回路にまたがつて与えられ
る。その結果、圧縮器におけるI,と同じまたはそれに
比例する電流12が生じる。電流一電圧変換器がこの電
流12を電圧V4に変換し、それが伸長器の出力電圧と
なる。このようにこの伸長器が圧縮器の入力電圧1に比
例する電圧V4を与える。この電流一電圧変換は小円1
7で概略的に示されており、実際には電圧V4はZ,と
Z2に直列となつた小抵抗から取り出される。インピー
ダンスZl,Z,の必須的特徴は、i1またはI2が増
加するとZ8の値が低下するようになつていることであ
る。
圧縮器では、このことは低レベルにおけるよりも高レベ
ルで小さくなるインピーダンスにまたがつて2を発生す
るから、V2のダイナミツクレンジを圧縮する。伸長器
では、同一の特徴により、低レベルにおけるよりも高レ
ベルで小さくなるインピーダンスを通して12が駆動さ
れるため、4のダイナミツクレンジを伸長する。この作
用は、Z1の存在は不可欠ではなく、可変インピーダン
スZsのみが後述するように絶対的に必要である。しか
しながら、タイプ1と3の並列モード装置と類似のもの
を引き出し、かつこれら並列モード装置の利点(すなわ
ちダイナミツクレンジに対して線形的に作用する回路に
より高レベル信号が処理されること)を得、そしてタイ
プ1の直列モード装置とタイプ3の直列モード装置とを
区別すること、を可能にすべき場合、Z1とZsの両方
を設ける必要がある。
それ故Z1とZ8の両方がある場合を考えると、Z,は
、並列モードの主路に対応しており、V1またはV3に
対してダイナミツクレンジの線形性をもつ2またはI2
の内の成分を夫々の場合に応じてつくり出す。
Z1は純抵抗でよいが、線形回路15との類似性により
、Z1はダイナミツクレンジに対する線形性はそのまま
として非線形周波数または位相応答を導入するよりブ層
複雑なインピーダンスも可能である。Z8は、別路に対
応しており可変抵抗でよいが、好適には圧縮器または伸
長器の作用が後述するように帯域狭化原理により行われ
るような合成インピーダンスである。タイプ1の直列モ
ード装置の場合には、インピーダンスZ8の抵抗成分は
、前記の限定された帯域では正であり、その抵抗成分は
i1またはI2が増大するとき増大して前記した説明に
従つて必要に応じてZ1とZ8の総合インピーダンスを
増加させる。タイプ3の直列モード装置の場合には、イ
ンピーダンスZ8の抵抗成分は、この限定された帯域で
は負(しかしZ1のそれより小)であり、その大きさは
i1またはI2が増加するとき減少してZ1とZ8の総
合インピーダンスをやはり増加させる。タイプ2とタイ
プ4の装置を第2a図、第2b図、第2c図に示す。
第2a図では、並列モードの圧縮器(図の左側に示す)
はその出力から取り出される信号を入力とする制限用別
路10を有する。それに相補的な伸長器(図の右側に示
す)はその入力から取り出される信号を入力とする制限
用別路を有する。第2b図は、この別路が制限特性では
なく伝送特性を有する場合の対応するタイプ4を示す。
夫々の場合の主路と別路の成分の結合は第1a図、第1
b図のそれらに対応するものと同じである。第2c図の
直列モードの雑音低減方式は、圧縮器(図の左側に示す
)を有しており、この入力電圧V1はZsとZ1のイン
ピーダンス回路結合に与えられて電流1,を発生する。
この電流11は、並列モードの第2a図、第2b図に従
う入力量V1に応答した出力量を表わす。この圧縮器の
出力信号は、回路電流1,に応答して出力信号V2を取
り出すことにより得られる。伝送または記録の後に、圧
縮器の信号V2は伸長器の入力信号V3として生じる。
第2a図、第2b図に示されているように、タイプ2と
4の並列モードにおいて別路の入力信号は伸長器の入力
から取り出される。かくして伸長器の入力信号V3は比
例電流12に変換され、この電流がZ,とZ8の両方を
流れる。出力信号V4はZ1とZ8の回路結合にまたが
つて生じる電圧降下である。雑音低減方式の出力V4は
かくして入力V1に比例する。第2c図において、イン
ピーダンスZl,Z8はV1またはV3が増加すると増
加しなければならない。
従つて、低レベルにおけるよりより高レベルにおいて大
きいインピーダンスにV,は与えられるから、V2のダ
イナミツクレンジは圧縮され、そして低レベルにおける
より高レベルで大きいインピーダンスにまたがつて4が
生ずるから4のダイナミツクレンジは伸長される。タイ
プ2の直列モード装置では、インピーダンスのこの増加
は、インピーダンスZsの抵抗成分を負にしかつ11ま
たはI2が増加するときこの負インピーダンスの大きさ
を減少させることにより達成される。タイプ4の直列モ
ード装置では、インピーダンスの増加は、インピーダン
スZ8の抵抗成分を正にし、かつi1またはI2が増加
するときZsを増加させることにより達成される。すべ
ての場合について、固定インピーダンスZ1は選択的な
ものである。
しかしながら雑音低減方式に用いるための圧縮器および
伸長器は、Z,を備えていれば歪のない線形信号成分を
高信号レベル時において発生するのに最適である。イン
ピーダンスZ8は、信号レベルが前記のしきい値より上
となるときダイナミツクレンジの変更が生じる周波数レ
ンジを限定するように構成された可変インピーダンス回
路である。Zsにより与えられるインピーダンスは、比
較的単純でもよく、あるいは周波数とレベルとの関数と
して高度に複雑なものでもよい。任意の与えられた周波
数とレベルとにおいて、提供されるインピーダンスは抵
抗性またはリアクタンス性あるいはこれらの結合が可能
である。そのようなインピーダンスは固定素子と可変素
子の組合せにより与えられるのであり、それに用いられ
る技術は、周知の抵抗、コンデンサ、インダクタ、変圧
器を含む受動回路、または帰還増幅器、ミラー効果回路
、シャーレータ技術等のような能動回路等を有する多く
の種々のものである。唯一の回路制限は、結果として生
じるインピーダンスが2端子インピーダンスであるべき
ことであり、すなわち端子にまたがり与えられる電圧に
応じて電流を生じるかそこに流れる電流に応じて端子間
に電圧を発生する回路であるべきことである。勿論、こ
のインピーダンスをつくるに必要な回路は電源接続を含
むことができる。しかしながら、これら電源接続はつく
られるインピーダンスに干渉してはならない。このイン
ピーダンスは電源基準に対して完全に浮動であるか、あ
るいは電源基準にその一方の端子が接続してもよいが、
勿論これはそのインピーダンスの使用方法を制限する。
従来の装置の圧縮および伸長曲線 第3a図、第3b図、第3c図は周波数選択インピーダ
ンス回路がいかにして与えられた信号に影響を与えるか
をさらに明確にするものである。
第3a図はZ,がなくZ,のみがタイプ1またはタイプ
2の装置で用いられる可変インダクタンスの特性をもつ
簡単な周波数選択インピーダンスであり、入力電流に応
じて高周波で電圧ブーストを与える場合を示す。このグ
ラフは、このインピーダンス回路の低レベルのプローブ
トーン応答を表す。立上り線はインピーダンス回路の圧
縮特性を示す。この圧縮特性は、入力電流レベルが増大
するにつれ、可変インダクタンスの値が減少させられる
ため、高周波数側へシフトする。下降する線は圧縮特性
とは逆の伸長特性を示す。圧縮器または伸長器が雑音低
減方式に使用される場合には、線形成分をインピーダン
ス結合に与えるのが好ましい。
第3b図はZ1が抵抗でありZ8が可変インダクタの簡
単な特性をもつ場合を示す。このグラフは、そのような
回路を用いる圧縮器と伸長器のプローブトーン応答を示
す。図示のように、圧縮及び伸長特性の低周波数側に平
坦な特性が生ずる。その理由は、ある周波数以下ではイ
ンダクタよりも抵抗の方が出力に大きく寄与するためで
ある。また、入力レベルが増大するにつれ、可変インダ
クタの値が減少させられるため、各特性は高周波数側に
シフトする。Lかしながら、圧縮中のブーストの量に制
限がない場合には、実際には媒体の高周波過負荷そして
または過圧縮比(与えられた高周波数でのDBin対D
BOut)の問題が生じる。伸長では、高周波で急激に
下降する曲線は変更制限がない場合には雑音変調効果を
生じさせることになる。さらに記録または伝送チヤンネ
ルに利得、損失または変化した周波数応答特性があれば
、この雑音低減方式の総合周波数応答に変化が生ずる。
望ましい圧縮および伸長曲線 かくして、実際の雑音低減方式では変更の制限が与える
べきである。
第3c図は、Z1が抵抗でZ,が後述するように第4図
一第7図におけるごとくRLで示す抵抗器により分流さ
れた可変インダクタンスの特性をもつ場合を示す。この
変更制限は抵抗器RLで与えられる。第3c図に示す一
般的タイプの圧縮および伸長曲線は雑音低減方式に用い
るに極めて適したものである。これらは感知しうるよう
な雑音変調効果および記録または伝送の欠陥の強調する
ことなく雑音低減を与える。以下の説明で述べる雑音低
減方式は第3c図に示すタイプのものである。本発明の
実施例の一般説明 第4,5,6,7図は本発明に従つて構成される夫々タ
イプ1、タイプ2、タイプ3およびタイプ4の雑音低減
方式の実施例を示す。
すべての場合にこれら実施例は、オーデイオ、ビデオそ
の他の応用面で極めてしばしば問題となるスペクトルの
高周波部分を扱うものである。与えられるプローブトー
ン応答のタイプは第3c図に示すごとくである。すべて
の実施例において10dBの高周波ブーストまたはバツ
ク作用が与えられる(10dBは電圧または電流につい
て3.16倍を意味する)。かなり複雑な特性をもつ雑
音低減方式を与えることが出来、そして与えられた実施
例は単に種々の構成の関係を理解出来るように同一の方
法で一般原理を示すものであるにすぎないことが理解出
来るであろう。タイプ1及びタイプ2の実施例の説明 本出願人による圧縮器、伸長器および雑音低減方式のす
べてにおいて、制御信号は、好ましくはこの回路中の電
圧または電流が高信号レベルのとき小さい値に制限され
るような一点から取り出される。
それ故、第4図、第5図に示すタイプ1およびタイプ2
の直列モードの実施例では、制御電圧V8は可変インピ
ーダンス装置Lにまたがる電圧から取り出される。この
制御電圧は回路18で整流され平滑化されてAC信号電
圧に対応する変化するDC電圧を発生する。このDC制
御信号は、高レベル信号成分がダイナミツクレンジの変
更から除外されるように周波数選択インピーダンス回路
のパラメータを変える。〔タイプ1の実施例(第4図)
〕 第4図は図の左側に圧縮器をそして右側に伸長を示し、
夫々において線形信号成分が1KΩの抵抗器Z,で与え
られ、可変すなわち非線形成分が2.16KΩの抵抗器
RLと可変インダクタLとからなる周波数選択インピー
ダンス回路により与えられるごとくなつた。
タイプ1の場合を示す。インダクタLは静止条件下でタ
ーンオーバ周波数(周波数応答の遷移部分を示す周波数
)を支配する制限インダクタンスをもつてもよい。この
可変インダクタLの値即ちインダクタンスをある定まつ
た値に固定した場合、ある周波数即ち第3c図の応答の
ターンオーバ周波数より低い周波数においては、Lのリ
アクタンスは小さくLとRLの並列インピーダンスZ8
はZ1と比べ微小となり、このZ1により平坦な特性が
得られる。一方、ターンオーバ周波数より高い周波数に
おいては、Lのリアクタンスは増大してその並列インピ
ーダンスZ8はRLの値に次第に漸近してほぼ2.16
KΩの一定値となり、その結果総合インピーダンスはZ
1+RLに等しくなる。このことから、第3c図に示す
ような2つの平坦な応答とこれらの間の応答遷移部分と
から成る周波数特性が得られる。圧縮器及び伸長器の夫
々には、制御回路18が設けられており、この回路はイ
ンダクタLにまたがる電圧8に応答して、入力信号レベ
ルが増大するにつれインダクタLの値を減少させるよう
に作用する。以上のような構成により、圧縮器において
、低レベル入力信号のときは、インダクタLは大きな値
に増大させられ、圧縮特性は第3c図のターンオーバ周
波数が最も低い応答曲線に従う。
従つて、そのターンオーバ周波数より低い周波数におい
ては出力V2はZ1のみの電圧降下に等しく応答は平坦
であり、ターンオーバ周波数よりも高い周波数において
は出力V2はZ,+RLの電圧降下となり10dBブー
ストされる。入力信号レベルが高くなるにつれ、インダ
クタLの値は減少させられるためターンオーバ周波数は
第3c図に示すように高周波数側へシフトして、それに
よつてブーストされる帯域の下限周波数を高くする。結
局、圧縮器は、高周波で低レベルの入力信号をブースト
してダイナミツクレンジを圧縮する。上記圧縮器と相補
的な伸長器は、電源V3で駆動されて電流12に応答し
て出力信号V4を発生するように示されている。
尚、伸長器の周波数選択インピーダンス回路は圧縮器の
それと同一または比例的条件のもとで動作する。伸長器
の応答が第3c図に示すように圧縮器と相補的な特性と
なる理由は、直列結合インピーダンスZl,RL,Lの
総合インピーダンスが増大するとき電流12が減少して
それにより圧縮器とは逆に出力電圧V4が低下するから
である。言い換えれば、圧縮器においてブーストが生ず
るのと同様な条件のとき、伸長器は入力信号を10dB
バツク即ちレベル減少させ、それによりダイナミツクレ
ンジを伸長する。しかし、入力信号レベルが増大してイ
ンダクタLの値が減少されるにつれ伸長特性のターンオ
ーバ周波数が高周波数側へシフトすることは、圧縮特性
と同様である。従つて、圧縮器と伸長器とは相補的なも
のとなる。〔タイプ2の実施例(第5図)〕 第5図のタイプ2の雑音低減方式では、線形信号成分は
3.16KΩの抵抗器Z1で与えられそして可変成分は
−2.16KΩの抵抗器RLと可変インダクタLとによ
り与えられる。
第4図の実施例と同じように、制御回路18は、この可
変インダクタの値を入力信号レベルが増大するにつれ減
少させる。この可変インダクタLのインダクタンスをあ
る一定値に固定した場合、第3c図の応答のターンオー
バ周波数より低い周波数においては、Lのリアクタンス
はRLより小さくLとRLの並列インピーダンスはZ1
と比べ微小であり、実質上総合インピーダンスはZ1−
3.16KΩとなる。一方、ターンオーバ周波数より高
い周波数においては、LのリアクタンスはRLの大きさ
よりも増大し、その並列インピーダンスZ8はRLの値
に次第に漸近してほぼ−2.16KΩの一定値となり、
その結果総合インピーダンスはZ1+RL−1KΩに減
少する。尚、インダクタLのインダクタンスが減少する
につれ同一リアクタンスを呈する周波数が高くなるとい
う理由から、入力信号レベルが増大するにつれそのター
ンオーバ周波数が高周波数へシフトする。第5図の圧縮
器(図の左側に示す)は、電源V1により駆動されて電
流12に応答して出力信号V2を発生する。
前述のように、低レベルの入力信号のとき可変インダク
タLの値は大きくされており、このとき圧縮特性は第3
c図の左側の曲線(ターンオーバ周波数が低い)となる
。即ち、そのターンオーバ周波数より下の周波数におい
ては総合インピーダンスはZ,−3.16KΩの最大値
となり、このとき流れる電流11は最小になる。従つて
、電流一電圧変換器17が与える出力電圧2は最小とな
りブーストされない。一方、そのターンオーバ周波数よ
り高い周波数においては、正抵抗Z1の一部が負抵抗R
Lにより相殺されて総合インピーダンスはほぼZ,+R
L=1KΩの最低値に等しく、このとき電流1,は最大
となつて出力電圧2は最大即ち10dBブーストされる
。尚、入力信号レベルが増大するにつれ可変インダクタ
Lの値が減少させられるとき、圧縮特性のターンオーバ
周波数が第3c図に示すように高周波数側へシフトする
ことは前述の説明から明らかである。このようにして、
本圧縮器は第3c図の圧縮特性を与えることができる。
第5図の伸長器(図の右側に示す)は、記録されたある
いは伝送された信号V3を受けて電流12に変換しこれ
に応答して出力電圧V4を発生する。
I2はかくして出力信号の線形および非線形成分の両方
をとり出すために用いられる。これは、第2a図に示す
タイプ2の並列モード構成に従うものである。直列モー
ドでは出力信号は線形電圧成分とZ8により与えられる
非線形成分との合成である。制御回路18は圧縮器の場
合と同じように、入力信号レベルが増大するにつれイン
ダクタLの値を減少させる。従つて、低レベルの入力信
号のとき可変インダクタLの値は大きくされており、こ
のとき伸長特性は第3c図の左側の曲線(ターンオーバ
周波数が低い)をとる。即ち、そのターンオーバ周波数
より低い周波数においては総合インピーダンスはZ1−
3.16KΩで最大となる。このとき、電圧降下即ち出
力電圧V4が最大でありバツクされない。ターンオーバ
周波数より高い周波数においては、総合インピーダンス
は負抵抗RLにより相殺されて1KΩとなり、電圧降下
が低下して出力電圧V4は10dBバツクされる。入力
信号レベルが増大するとき、可変インダクタLの値が減
少されてターンオーバ周波数が第3c図に示すように高
周波数側へシフトされる。このようにして、伸長器は第
3c図の伸長特性を与える。第5図の雑音低減方式では
、圧縮器及び伸長器の夫々の周波数選択インピーダンス
Z8として可変インダクタと並列に接続した負抵抗を使
用している。
この負抵抗は、この抵抗に加えられる電圧が増大するに
つれ抵抗を流れる電流が減少するという特性を有する。
負抵抗の使用による利点は、直列モードの回路の設計上
の融通性が増すことである。言い換えれば、負抵抗を用
いることによりタイプ2の直列モード回路を構成するこ
とが可能となる。タイプ3及びタイプ4の実施例の説明 これに対応するタイプ3、タイプ4の圧縮器、伸長器お
よび雑音低減方式を第6図、第7図に示す。
タイプ3と4では制限装置の代りに伝送装置が並列モー
ドの別路中に用いられる。直列モードでは、対応する周
波数選択インピーダンス回路は、タイプ1と2の直列モ
ードの場合における低電圧ではなく高レベルでそれにま
たがつて高電圧が生じうるようにする。かくして電圧の
代りに周波数選択インピーダンス回路の可変インピーダ
ンス装置を流れる電流1。が、高信号レベルでは小さい
値に制限される。従つて、第6図、第7図の例では、制
御信号は可変容量Cの電流から取り出される。DC制御
信号は制御回路19により制御回路の入力信号1cを整
流し平滑化して得られ、そしてこのコンデンサCの値を
変えるために使用される。この制御は、入力信号レベル
が増大するにつれコンデンサCのキヤパシタンスを減少
させる向きに行なわれる。〔タイプ3の実施例(第6図
)〕 第6図を参照して、タイプ3の方式の動作は次のごとく
である。
可変コンデンサCのキヤパシタンスを一定値に固定した
場合、第3c図のターンオーバ周波数より低い周波数に
おいては、Cのリアクタンスは負抵抗RLの大きさより
も大きくZ8のほぼ−2.16KΩとなり、実質上総合
インピーダンスはZ1+RL−1KΩの小さな値をとる
。一方、ターンオーバ周波数より高い周波数においては
、CのリアクタンスはRLの大きさよりも小さくなつて
Z8はほぼ零に等しく、従つて総合インピーダンスはZ
1−3.16KΩの大きな値をとる。尚、可変コンデン
サCのキヤパシタンス即ち値が減少するにつれ同一キヤ
パシタンスを呈する周波数が高くなるため、入力信号レ
ベルが増大するにつれそのターンオーバ周波数が高周波
数側へシフトする。第6図の圧縮器(図の左側に示す)
は、電圧V1を受けて電流11に変換しこれに応答して
出力電圧V2を発生する。
前述のように、低レベル入力信号のとき可変コンデンサ
Cの値は大きくされており、このとき圧縮特性は第3c
図の左側の曲線(ターンオーバ周波数が低い)をとる。
即ち、そのターンオーバ周波数より低い周波数において
は、総合インピーダンスは1KΩの小さな値をとり出力
電圧V2となる電圧降下は最小でありブーストされない
。一方、ターンオーバ周波数より高い周波数においては
、総合インピーダンスはほぼ3.16KΩの大きな値を
とり、従つて電圧降下は増大して出力電圧V2は10d
Bブーストされる。尚、入力信号レベルが増大するにつ
れ可変コンデンサCの値が減少させられるとき、圧縮特
性のターンオーバ周波数は第3c図に示すように高周波
数側へシフトする。従つて、高レベル信号成分が特定の
周波数で生じれば、このコンデンサCのキャパシタンス
はダイナミツクレンジの変更からその周波数を除外する
ように減少する。これに対応する伸長器は、電源V3か
ら5駆動されそして出力電圧V4はその結果の電流12
に応じて得られる。
入力信号レベルが低いとき、可変コンデンサCの値は大
きくされており、このときの伸長特性は第3c図の左側
の曲線(ターンオーバ周波数が低い)で表わされる。即
ち、そのターンオーバ周波数より低い周波数においては
総合インピーダンスは1KΩの最小値をとり、このとき
流れる電流12は最大となる。従つて電流一電圧変換器
17の発生する出力電圧V4は最大となりバツクされな
い。ターンオーバ周波数より高い周波数においては、総
合インピーダンスはほぼ3.16KΩとなり、従つてこ
れを流れる電流12は最小となる。従つて電流一電圧変
換器17の発生する出力電圧V4は最小となつて10d
Bバツクされる。入力信号レベルが増大するとき、ター
ンオーバ周波数が高周波数側へシフトされて第3c図に
示すような伸長特性を与える。第6図の雑音低減方式も
また周波数選択インピーダンスに負抵抗を使用している
この負抵抗の使用により、タイプ3の直列モードの回路
の構成が可能となる。〔タイプ4の実施例(第7図)〕 第7図を参照して、タイプ4の方式の動作は次のごとく
である。
一般的に述べると、可変コンデンサCのキヤパシタンス
を一定値に固定した場合、第3c図のターンオーバ周波
数より低い周波数においては、Cのリアクタンスは正抵
抗RLの大きさよりも大きくZ8はほぼ2.16KΩと
なり、実質上総合インピーダンスはZ1+RL=3.1
6KΩの大きな値をとる。一方、ターンオーバ周波数よ
り高い周波数においては、CのリアクタンスはRLの大
きさよりも小さくなつてZ,はほぼ零に等しく、従つて
総合インピーダンスはZ1−1KΩの小さな値をとる。
尚、可変コンデンサCのキヤパシタンス即ち値が制御回
路により減少されるにつれ同一キヤパシタンスを呈する
周波数が高くなるため、入力信号レベルが増大するにつ
れそのターンオーバ周波数が高周波数側へシフトする。
第6図の方式と同様に制御回路19は可変コンデンサC
を制御する。第7図の圧縮器は電流1,をつくる電源1
で駆動され、これに応答して出力信号2を発生する。
前述のように、低レベル入力信号のとき可変コンデンサ
Cの値は大きくされており、このとき圧縮特性は第3c
図の左側の曲線(ターンオーバ周波数が低い)に従う。
即ち、そのターンオーバ周波数より低い周波数において
は、総合インピーダンスはほぼ3.16KΩの大きな値
となり、これを流れる電流1,は最小となる。従つて、
電流一電圧変換器17が発生する出力電圧V2は最小と
なりブーストされない。一方、ターンオーバ周波数より
高い周波数においては、総合インピーダンスは1KΩの
小さな値となり、これを流れる電流11は最大となる。
よつて、変換器が発生する出力電圧V2は最大となり1
0dBブーストされる。入力信号レベルが増大するにつ
れ、可変コンデンサCの値が減少させられるので、その
圧縮曲線のターンオーバ周波数は第3c図のように高周
波数側へシフトする。相補的な伸長器は、電圧V3に応
答して変換された電流12に従つて出力電圧4を発生す
る。
尚、制御回路19及び周波数選択インピーダンスZsの
動作は圧縮器のものと同様である。入力信号レベルが低
いとき、伸長特性は第3c図の左側の曲線(ターンオー
バ周波数が低い)に従う。即ち、そのターンオーバ周波
数より低い周波数においては、総合インピーダンスは3
.16KΩの大きな値をとり、出力電圧V4となる電圧
降下は最大であリバツクされない。一方、ターンオーバ
周波数より高い周波数においては総合インピーダンスは
1KΩの小さな値をとり、従つて電圧降下は最小となつ
て出力電圧4は10dBカツトされる。この伸長曲線は
、入力信号レベルが増大するにつれ可変コンデンサの値
が減少させられるので、ターンオーバ周波数が高周波数
側へシフトし、結果第3c図に示すような伸長特性が得
られる。周波数選択インピーダンス回路Z8第8図は端
子1と2の間の周波数選択インピーダンス回路Z8を一
般的に示す。
関数F(1)はこの回路の電流1に応じて端子1と2に
またがり生じる電圧Vsの特性を示す。また逆に、もし
5がこれら端子に加えられるとこの関数F(1)がlを
生じさせる。インピーダンスZ8はV8とiの商である
。これらの特性は勿論任意の2端子インピーダンスのも
のである。第8a図は、第8図をさらに詳細に示しかつ
本発明を背景にしてその意味を示す。
インピーダンスZ8は勿論完全な受動素子であるが、能
動素子を用いると特性により大きい融通性が得られる。
例えば負抵抗特性の使用は能動技術により可能となる。
第8a図はインピーダンスZs(Vsとiの商)を示す
。この場合、端子1と2の間のZ8は電源基準から完全
に分離されているが、多くの場合には端子の一方を電源
に接続しても大きな欠陥は生じない。この例では、小抵
抗35がこの電流をモニタするのに使用される。その結
果の信号は、変圧器36と増幅器37を通されそして必
要に応じて雑音低減回路により処理され、結果の雑音低
減信号V8が最終的には端子1と2の間の回路に生じる
。かくして信号V8は、低出力インピーダンスの増幅器
39と変圧器40とにより端子1と2の間に結合される
Vsが通常の抵抗器により発生されるのと同じ極性をも
つような極性の信号を電流がそのループを回つて生じさ
せる場合正の抵抗直が発生される。V8が通常の抵抗器
により発生される極性とは逆の極性をもつような極性の
信号をその電流がそのループのまわりに生じさせる場合
、負の抵抗値が発生される。極性の選択は増幅器が非反
転または反転を行うことを示すことにより図示される。
両方の場合に、抵抗値はループの利得によりきまる。Z
8のリアタンス成分は、このループ内にリアクタンスを
使用することにより形成される。つくられるリアクタン
スのタイプはこのループに使用されるリアクタンスの極
性とタイプとにより決まる。前述した例においては、本
発明の原理を例示するために最も簡単な周波数選択イン
ピーダンス回路を考察した。
第9図は消費者の雑音低減方式に使用するに適したいく
分複雑な周波数選択インピーダンス回路を示す。この雑
音低限方式の結果として得られる特性は前記の5の明細
書に示されている。電圧V8はインピーダンス関数F(
1)により電流1に応じて発生される。C1とR1で構
成されて1.5KHzの遮断周波数をもつ固定ハイパス
・フイルタはこの電流1に応じて駆動される。このハイ
パス・フイルタの出力は、直列コンデンサC2と分流可
変抵抗Rvからなる可変・・イパス回路に与えられる。
最適位相応答に関して、コンデンサC2はR2で分流さ
れ、その時定数R2C2は750Hzターンオーバ周波
数に相当する。可変抵抗Rvは、高信号レベル条件下で
それにまたがり生じる8を制限するように、この8に応
じて制御される。それによつて発生されるV8はこの回
路に直列に加えられる。第9図の周波数選択インピーダ
ンス回路は約1.5KHzより上で約10dBの総合ダ
イナミツクレンジ変更および雑音低減を行うために第1
c図または第4図に示されるタイプ1の構成に通常使用
される。第10図は職業的雑音低減方式に使用するため
の周波数選択インピーダンス回路を示す。
4本の並列路20〜23からなる周波数選択回路はそれ
を流れる電流1に応じて駆動される。
各路は周波数選択フイルタ24とそれに続く低レベルし
きい値をもつリミタ回路25を含んでいる。これらリミ
タのすべての出力は回路26で結合されて信号8をつく
り、これがこの直列回路に加えられる。低レベル条件の
もとでは、信号はこれらの並列路のすべてを通り、全オ
ーデイオ帯域幅にわたり変更された特性を生じさせる。
もし高レベル信号が任意の特定周波数で生じたならば、
その周波数帯域に対応するリミタがその信号を大幅に減
衰して、ダイナミックレンジ変更の生じる周波数レンジ
を狭化すなわち制限する。そのようにしてつくられる周
波数選択インピーダンスZsは、約10dBの総合ダイ
ナミツクレンジ変更および雑音低減を行うため第1c図
と第4図に示されるタイプ1の構成中に一般に利用され
る。第9図、第10図において、iの取り出しおよびV
8のそう入は概略的に示されている。
実際には例えば第8a図の技術を用いてもよい。オーバ
ーシユート防止 信号レベルが急激に上がると信号Vsにオーバーシユー
トが発生する。
第9a図に示すように、例えばダイオードのような非線
形素子からなる非線形リミタ27を用いることにより極
端な過度条件下でもこれら信号の上昇を低振幅に制限す
ることが出来る。もし可変インピーダンス電流(電圧で
はない)が高入力信号レベルで小さい値へ制御されるな
らば、定電流ダイオードを同様に使用することが出来る
。これらダイオードは可変抵抗Rvに接続されるか、あ
るいはこれらダイオードは信号Vsのオーバシユートを
制限するようにこの回路の後段において作用を行うよう
にすることが出来る。第4図〜第7図を見ると、リミタ
27は例えば第4a図のごとくZ8において有効となる
ように適用される。これらダイオードが適用される点に
おける信号レベルは、良好なリミタ作用が従来のダイオ
ードにより達成されるようなレベルであるべきである。
しかしながら、しばしばこの利用できる信号電圧が低す
ぎることがある。そのような場合には第9b図に示すよ
うにダイオード28と反転増幅器29からなる増幅負帰
還ループを用いることが出来る。入力において必要とさ
れる電圧振動はこの帰還ループの利得の係数によつて減
少され、その効果はリミタしきい値を入力信号の方向と
は逆方向へシフトすることである。第10図の回路の変
更例においては夫々の周波数帯域は電流1に応答して個
々に駆動されてもよく、そしてそれにより発生されるそ
の出力信号を直列回路に個々にそう入してもよい。
それにより発生された個々の電圧の直列結合したものが
電圧8と総合周波数選択インピーダンスZ8を形成する
。V3が伝送路によりV2から得られるならば、完全な
雑音低減方式には個々の圧縮器と伸長器が必要である。
しかしながら3が基本的に記録/再生プロセスにより2
から得られるならば、基本的には同一の回路が適正なモ
ード切換i置を設けることにより圧縮器および伸長器と
して使用出来る。この可能性の一つの例として第11図
は第1c図の回路に記録(圧縮)モードRまたは再生(
伸長)モードPをつくるための連動スイッチS1とS2
を設けたものである。V1は、記録モードRでは高出力
インピーダンス(電流)源30により供給される、再生
モードPでは低出力インピーダンス増幅器31が電圧駆
動を与えるために回路内へ切換えられる。
小さい取り出し抵抗Z,がZiとZ8に直列に置かれる
。記録モードRでは、2によりZi.Zs.Z,の直列
結合から取り出される。再生モードPでは、V4ぱZ,
のみから取り出されるからこの結合回路の電流に比例し
、増幅器32が4に対する正しいレベルを確立するため
に設けられる。第11図は第2c図のモード切換につい
ての変更をも示す。
これはスイツチS1とS2の記号RとPを交換すること
だけが必要である。
【図面の簡単な説明】
第1a図は従来のタイプ1の並列モード雑音低減方式の
概略図、第1b図は従来のタイプ3の並列モード雑音低
減方式の概略図、第1c図は従来のタイプ1またはタイ
プ3の直列モード雑音低減方式の概略図、第2a図は従
来のタイプ2の並列モード雑音低減方式の概略図、第2
b図は従来のタイプ4の並列モード雑音低減方式の概略
図、第2c図は従来のタイプ2またはタイプ4の直列モ
ード雑音低減方式の概略図、第3a図は簡単な周波数選
択インピーダンス回路を用いる直列モードの圧縮器と伸
長器の圧縮および伸長プローブ・トーン応答を示す図、
第3b図は線形インピーダンスと簡単な周波数選択イン
ピーダンス回路の直列結合を用いる直列モードの圧縮器
と伸長器の圧縮および伸長プローブ・トーン応答を示す
図、第3c図は線形インピーダンスと、ダイナミツクレ
ンジの変更の度合に制限を与える周波数選択インピーダ
ンス回路との直列結合を用いる直列モードの圧縮器と伸
長器の圧縮および伸長プローブ・トーン応答を示す図、
第4図は本発明によるタイプ1の直列モード高周波雑音
低減方式の概略図、第4a図は本発明によるオーバーシ
ユート制限ダイオードを設けた第4図の回路、第5図は
本発明によるタイプ2の直列モード高周波雑音低減方式
の概略図、第6図は本発明によるタイプ3の直列モード
高周波雑音低減方式の概略図、第7図は本発明によるタ
イプ4の直列モード高周波雑音低限方式の概略図、第8
図は一般化された周波数選択インピーダンス回路、第8
a図は第8図の実際の形、第9図は本発明による消費者
の雑音低減方式に適した周波数選択インピーダンス回路
、第9a図は本発明によるオーバーシユートを制限する
装置を付加した第9図の変更例、第9b図はオーバーシ
ユートの制限に用いることの出来る回路瓢第10図は本
発明による職業的雑音低減方式用の周波数選択回路、第
11図は圧縮器又は伸長器のいずれかで動作するように
切換え可能な回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力信号のダイナミックレンジを変更する回路にお
    いて、(イ)電圧駆動源が接続された入力端子の間に接
    続されたインピーダンス装置であつて、該装置は、任意
    の与えられた周波数においてダイナミックレンジに関し
    線形の特性を与える少なくとも1つの線形インピーダン
    ス要素と、及び前記電圧駆動に従つて変化する前記入力
    信号ダイナミックレンジ変更回路内の信号のレベルに応
    答して可変インピーダンスを与える可変インピーダンス
    装置とから成ること、及び、(ロ)出力信号を得るよう
    に構成された出力装置であつて、前記出力信号は、前記
    可変インピーダンス装置によつて定められる制限された
    周波数帯域内でダイナミックレンジ変更を受ける前記線
    形インピーダンス要素によつて定められ、かつ前記入力
    信号ダイナミックレンジ変更回路を通る電流に従うこと
    、を具備し、前記可変インピーダンス装置Z_sはダイ
    ナミックレンジ変更が行なわれる前記制限された周波数
    帯域を狭くするためにリアクタンス性要素L、Cと回路
    を成す負性抵抗要素RLを含むこと、を特徴とする入力
    信号のダイナミックレンジを変更するための回路。 2 入力信号のダイナミックレンジを変更する回路にお
    いて、(イ)電流駆動源が接続された入力端子の間に接
    続されたインピーダンス装置であつて、該装置は、任意
    の与えられた周波数においてダイナミックレンジに関し
    線形の特性を与える少なくとも1つの線形インピーダン
    ス要素と、及び前記電圧駆動に従つて変化する前記入力
    信号ダイナミックレンジ変更回路内の信号レベルに応答
    して可変のインピーダンスを与える可変インピーダンス
    装置とから成ること、及び(ロ)出力信号を得るように
    構成された出力装置であつて、前記出力信号は、前記可
    変インピーダンス装置によつて定められる制限された周
    波数帯域内でダイナミックレンジ変更を受ける前記線形
    インピーダンス要素によつて定められ、かつ前記入力信
    号ダイナミックレンジ変更回路にまたがる電圧に従うこ
    と、を具備し、前記可変インピーダンス装置Z_sはダ
    イナミックレンジ変更が行なわれる前記制限された周波
    数帯域を狭くするためにリアクタンス性要素L、Cと回
    路を成す負性抵抗要素RLを含むこと、を特徴とする入
    力信号のダイナミツクレンジを変更するための回路。
JP49054655A 1973-05-17 1974-05-17 入力信号のダイナミツクレンジを変更するための回路 Expired JPS5920205B2 (ja)

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