JPS6216582B2 - - Google Patents

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JPS6216582B2
JPS6216582B2 JP54064181A JP6418179A JPS6216582B2 JP S6216582 B2 JPS6216582 B2 JP S6216582B2 JP 54064181 A JP54064181 A JP 54064181A JP 6418179 A JP6418179 A JP 6418179A JP S6216582 B2 JPS6216582 B2 JP S6216582B2
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circuit
output
level
input
resistor
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Kenzo Akagiri
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Sony Corp
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Priority to US06/151,154 priority patent/US4369509A/en
Priority to DE3019431A priority patent/DE3019431C2/de
Priority to GB8016972A priority patent/GB2052220B/en
Priority to CA000352484A priority patent/CA1150638A/en
Priority to FR8011596A priority patent/FR2457599B1/fr
Publication of JPS55156431A publication Critical patent/JPS55156431A/ja
Publication of JPS6216582B2 publication Critical patent/JPS6216582B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G7/00Volume compression or expansion in amplifiers
    • H03G7/002Volume compression or expansion in amplifiers in untuned or low-frequency amplifiers, e.g. audio amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G11/00Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G11/00Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general
    • H03G11/002Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general without controlling loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G9/00Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control
    • H03G9/02Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers
    • H03G9/025Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers frequency-dependent volume compression or expansion, e.g. multiple-band systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/62Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for providing a predistortion of the signal in the transmitter and corresponding correction in the receiver, e.g. for improving the signal/noise ratio
    • H04B1/64Volume compression or expansion arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たとえばテープレコーダの雑音を低
減するノイズリダクシヨン回路に関し、特に圧縮
器や伸張器等として用いられるゲインコントロー
ル回路を改良したノイズリダクシヨン回路に関す
る。
一般に、ノイズリダクシヨンシステムは、信号
伝送系(信号記録媒体も含む。)において発生す
る雑音や歪を軽減し、該信号伝送系のダイナミツ
クレンジを見かけ上拡大するためのものであり、
通常の場合、上記信号伝送系の入力側でレベル圧
縮および高域増強等のエンコード処理を行ない、
出力側でレベル伸張および高域減衰等のデコード
処理を行なつている。
第1図は、このようなノイズリダクシヨンシス
テムの基本的回路を示しており、信号伝送系の一
例であるテープレコーダ1の入力側(記録側)に
はエンコーダ回路部2が、またテープレコーダ1
の出力側(再生側)にはデコーダ回路部3が、そ
れぞれ設置されている。まず、エンコーダ回路部
2は、信号入力端子4と信号出力端子(テープレ
コーダ1の録音入力端子でもある。)5との間
に、プリエンフアシス回路6と圧縮器7とが直列
に挿入接続されて成り、これらのプリエンフアシ
ス回路6と圧縮器7とは位置を互いに入れ換えて
もよい。プリエンフアシス回路6は、入力信号の
高域成分のレベルを高くするような周波数特性
(第2図PE参照)を有している。圧縮器7は、制
御電圧に応じて利得が変化する増幅器である
VCA(Voltage Controlled Amplifier、電圧制御
型増幅器)8と、このVCA8からの出力信号レ
ベルを検出し直流制御電圧に変換して上記VCA
8に送る制御回路部としてのレベル検出器9とか
ら成り、入出力特性は、たとえば第3図Rのよう
になる。次に、デコーダ回路部3は、上記エンコ
ーダ回路部2とまつたく正反対の動作を行なうも
のであり、入力端子11(テープレコーダ1の再
生出力端子)と出力端子12との間に、上記圧縮
器7とは逆の入出力特性(第3図P参照。)を有
する伸張器13と、上記プリエンフアシス回路6
に対して逆極性の周波数特性(第2図DE参照。)
を有するデイエンフアシス回路14とが直列接続
されて成る。これらの伸張器13とデイエンフア
シス回路14とは、上記テープレコーダ1を中心
として、圧縮器7とプリエンフアシス回路6に対
してそれぞれ対称となる位置に配置されている。
伸張器13は、上記と同様なVCA15と、この
VCA15の入力信号レベルを検出して制御電圧
を該VCA15に送る制御回路部としてのレベル
検出器16とから成り、入出力特性は第3図Pの
ようになる。
ここで、上記圧縮器7および伸張器13(これ
らをゲインコントロール回路ともいう。)の一例
として、レベル検出器9,16に対数変換形式の
ものを用いたゲインコントロール回路の基本構成
を、第4図および第5図を参照しながら説明す
る。
第4図は、入力信号レベルを圧縮するゲインコ
ントロール回路である圧縮器7を示しており、入
力端子21の入力をχ、出力端子22の出力を
y、制御電圧をvCとする。これらχ、y、vC
は、一般に時間tの関数である。まず、VCA8
は、制御電圧vCに応じて利得がe-vC(ただしe
は自然対数の底)となる。したがつて、 y=χ・e-vC ………(1) このVCA8の出力yは、レベル検出器9の対
数変換回路23で対数がとられ、整流平滑回路2
4を介し、利得Aのアンプ25で増幅されて直流
制御電圧vCとしてVCA8に送られる。したがつ
て、vCは、 vC=A・lny=lnyA ………(2) となる。これらの(1)、(2)式より、 y=χ・e-vC=χ・e-lnyA=χ・y-A1+A=χ ∴y=χ〓〓〓 ………(3) すなわち、 log y=1/1+Alogχ ………(4) となつて、入力χと出力yとは対数直線的な(ロ
グリニアな)関係となる。また、アンプゲインA
を変化させることにより、圧縮比(コンプレツシ
ヨン・レシオ)を変えることができる。たとえ
ば、第3図RはA=1でlog y=1/2logχのときの 入出力特性を示している。
次に第5図は、入力信号レベルを伸張するゲイ
ンコントロール回路である伸張器13を示してい
る。この伸張器13の入力端子26の入力をy、
出力端子27の出力をZ、VCA15の制御電圧
をvC′とするとき、 Z=y・e-vC′ ………(5) となる。入力yは、レベル検出器16の対数変換
回路23′で対数がとられ、電流平滑回路24′を
介し、利得−Aのアンプ25′で増幅されて直流
制御電圧vC′となつて、上記VCA15に送られ
る。したがつてvC′は、 vC′=−A・lny ………(6) となる。これら(5)、(6)式より、 Z=y・eAlny=y・elnyA=y・yA ∴Z=y1+A ………(7) となり、この(7)式に上記(3)式を代入すれば、 Z={〓1/1+A}(1+A)=χ ………(8) となる。すなわち、これら圧縮器7および伸張器
13を通つた信号は、元の信号に復元される。
ここで、上記(7)式は、 logZ=(1+A)log y ………(9) となり、たとえばA=1のとき、第3図Pの入出
力特性が得られる。したがつて第3図において、
たとえば圧縮器7の入力χが−20dBのとき、特
性Rより出力yは−10dBに圧縮され、これが伸
張器13の入力yとなるから、特性Pより出力Z
は−20dBと、元のレベルに伸張される。
ところで、現実のノイズリダクシヨンシステム
に使用されるゲインコントロール回路として、こ
のような基本構成をさらに改良した第6図に示す
ようなものが知られている。この第6図では、エ
ンコーダ側の圧縮器7′を示しており、上記と同
様なレベル検出器9の出力を、リミツタ回路28
を介してVCA8に送つている。デコーダ側の伸
張器は、これと対称的な構成となる。リミツタ回
路28は種々の構成が可能であるが、リミツタレ
ベルを調整し得ることが必要とされ、たとえばレ
ベル検出器出力側の制御電圧端子をダイオード2
8aおよびトランジスタ28bを介して接地し、
このトランジスタ28bのベースを可変抵抗器2
8cに接続してベース電圧を調整することによ
り、リミツトレベルを調整している。このような
圧縮器7′の出力レベルが上昇して、検出電圧が
上記リミツトレベルに応じた所定レベルを越える
ときには、制御電圧は上記リミツトレベルでリミ
ツトされてVCA8の利得が変化しなくなるか
ら、圧縮器7′の入出力特性は、たとえば第7図
実線のようになる。この圧縮器7′のようなゲイ
ンコントロール回路を備えたノイズリダクシヨン
システムは、入力信号のレベルが高いときに、上
記圧縮、伸張動作を抑制するため、信号のレベル
変化に伴つて背景雑音が変化するいわゆるノイズ
ブリージング(Noise Breathing)を抑えること
ができる。
ところが、このような圧縮器7′等のゲインコ
ントロール回路においては、リミツトレベルおよ
びVCA8の出力レベルの2箇所の調整が必要と
されるため、調整作業が面倒であるという欠点が
ある。
また、これら第4図、第5図、あるいは第6図
に示すゲインコントロール回路は、レベル変動時
の過渡的な特性が悪く、特にレベルが急激に増大
したときのオーバーシユートによる悪影響が除去
できない。
すなわち、第8図は上記デコーダ側の入力レベ
ル(第8図A)が変化したときの出力レベル(第
8図B)の応答を示すタイムチヤートであり、入
力レベルが増大したときには、上記VCAは一定
の遅延時間(これをアタツクタイムという。)tA
をもつて対応するゲインに制御されるため、出力
レベルには第8図Bに示すようなオーバーシユー
トが生ずる。また、入力レベルが減小したときに
は、一定の遅延時間(これをリカバリタイムとい
う。)tR後に対応するゲインに制御されることか
ら、出力レベルには第8図Bに示すようなアンダ
ーシユートが生ずる。ここで、アタツクタイムt
Aは、長すぎると音の出足がひずむため、100μ
sec〜10msecの比較的短かい時間にしている。た
だし、短かすぎるとクリツクノイズ等で動作して
しまう。またリカバリタイムtRは、比較的長
く、一般に100msec以上としている。これらの応
答時間tA,tRは、回路内部のコンデンサの充放
電のための時間であり、短時間のアタツクタイム
Aにおいて生ずるオーバーシユートは最大レベ
ルがたとえば10dB以上も上昇するため、回路動
作上好ましくなく、またテープレコーダに記録す
る際のテープの磁気飽和現象等により音の波形歪
みが生ずる等の悪影響がある。このオーバーシユ
ートは、たとえば第7図の入出力特性グラフにお
いて、破線で示すような過渡的な動作が生じてい
るものと考えられる。
すなわち、第7図において、入力レベルが−
20dBから+10dBまで変化したときには、特性曲
線上の点から点まで出力が変化するわけであ
るが、ゲインコントロール回路のVCAの利得は
瞬間的に追従して変化できないから、第7図波線
に示すように点から点まで出力レベルが上昇
し、上記応答時間(アタツクタイムtA)の間に
徐々に上記点から点まで出力レベルが下降す
る。
本発明は、このような従来のノイズリダクシヨ
ンシステムのゲインコントロール回路である圧縮
器や伸張器の調整箇所が少なくてすみ、しかもオ
ーバーシユートを抑えるためのリミツタを挿入接
続して成るようなノイズリダクシヨン回路を提供
することを目的とするものである。
すなわち、本発明に係るノイズリダクシヨン回
路は、入力端子間に挿入接続され制御信号に応じ
て入力信号の全帯域に対して利得が変化する可変
利得型の増幅器と、この増幅器の出力信号または
入力信号のレベルを検出して該増幅器の利得を制
御する制御回路部と、この制御回路部内に設けら
れたレベル検出回路の出力端子に接続され入力に
対する出力が非線型特性を有し上記制御信号を発
生する非線型回路と、上記増幅器の出力側または
入力側に挿入接続されたリミツタ回路と、上記増
幅器の伝送系に対して並列接続された抵抗とを備
え、入力信号のレベルが小さいとき上記増幅器の
伝送系が主となり、入力信号のレベルが大きいと
き上記抵抗の伝送系が主となることを特徴として
いる。
なお、上記ゲインコントロール回路は、広義に
解するものとし、内部にリミツタ回路やエンフア
シス回路を有するものも含む。
以下、本発明に係るノイズリダクシヨン回路の
好ましい実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第9図ないし第20図は、本発明の基本構成を
説明するための第1の実施例を示し、第9図はノ
イズリダクシヨンシステムの入力側に設けられる
エンコーダ回路中のゲインコントロール回路、す
なわち圧縮器30を示すブロツク回路図である。
この第9図に示す圧縮器30の入力端子31a
には、たとえば前述したような(第1図参照)プ
リエンフアシス回路6を介して高域増強された入
力信号が供給されている。この入力信号は、抵抗
32を介し可変利得型の増強型であるVCA33
に送られて増幅(あるいは減衰)される。この
VCA33の利得制御電圧を得るための制御回路
部34は、該VCA33の出力レベルを検出する
レベル検出器35と、このレベル検出器35から
の出力を非線型変換する非線型回路36とから成
つている。また、上記VCA33からの出力は、
抵抗37を介し、2個のダイオード38,39を
それぞれアノードとカソードとが逆向きになるよ
うに接続されて成るダイオードリミツタ40に送
られ、このダイオードリミツタ40からの出力は
抵抗41を介し加算用の増幅器(アツダーアン
プ:adder amp)42に送られている。このよう
なVCA33を含む増幅系に並列に、すなわち入
力端子31aとアツダーアンプ42との間に、フ
ラツトパスを形成するための抵抗43が接続され
ている。このアツダーアンプ42の出力は、圧縮
器30の出力端子31bに送られている。
なお、抵抗44はアツダーアンプ42の帰還抵
抗である。また、制御回路部34のレベル検出器
35は、第4図とともに説明したレベル検出器9
と同様の構成を有しているため、説明を省略す
る。
以上のような構成を有する圧縮器30において
非線型回路36は、たとえば第10図に示すよう
な入出力特性を有しており、入力電圧(レベル検
出器35からのレベル検出電圧)が所定値VS
下のときには緩やかな傾きをもつ直線状の特性、
所定値VS以上のときには急な傾きをもつ直線状
の特性となつている。したがつて、VCA33の
入出力特性は第11図の破線に示すように、基準
となる入出力レベル(これを0dBとする。)で折
曲された折れ線状の特性曲線になる。ここで、上
記基準となる出力レベル(0dB)を検出したとき
のレベル検出電圧が上記所定値VSとなる。また
入力レベルに対する出力レベルの圧縮比は、入力
レベルが基準レベル(0dB)以下のときたとえば
2:1、基準レベル以上のときn:1(n≫2)
となり、入力レベルが上記基準レベル以上の範囲
において、上記特性曲線に影響を与えることがな
いような出力レベルLをリミツトレベルとして設
定することができる。これに対して、抵抗43の
系は、利得変化のないフラツトパスであるから、
入出力特性は第11図の一点鎖線で示すような傾
きが1の直線状の特性となる。したがつて、これ
らVCA33の系を介した信号と、抵抗43の系
を介した信号とはアツダーアンプ42により加算
されるから、圧縮器30の入出力端子31a,3
1b間の特性は、第11図実線に示すように、前
述した第7図と同様なものとなる。すなわち、入
出力レベルがそれぞれ上記基準レベル以下のとき
には、VCA33の系が主として動作し、入出力
レベルがそれぞれ上記基準レベル以上のときに
は、抵抗43の系が主として動作する。しかも、
前述したアタツクタイム時のオーバーシユート
は、VCA33の系についてのみ生ずるものであ
るから、このVCA33の系に、上記出力レベル
Lをリミツトレベルとするリミツタ40を挿入接
続することにより、信号に波形歪等の悪影響を与
えることなく、また圧縮特性に影響を与えること
なく、上記オーバーシユートを有効に抑えること
ができる。
上記非線型回路36としては、たとえば第12
図に示すような回路を用いればよい。すなわち、
この非線型回路36の入力端子45に供給された
上記レベル検出器35からのレベル検出電圧は、
抵抗46を介しアンプ47を介し出力端子48に
送られている。この入力側抵抗46と並列に、抵
抗49、電池等の電圧源50、およびダイオード
51の直列回路が接続され、アンプ47の入力端
子は抵抗52を介し接地されている。ここで、電
圧源50は、入力端子45側を正極とするほぼ上
記所定値VSの起電力を有しており、ダイオード
51は入力端子45側にアノードが接続されてい
る。したがつて、入力端子45の印加電圧が上記
S以下のときには、ダイオード51が非導通と
なつて、抵抗46,52による分電圧がアンプ4
7に入力されるのに対し、入力端子45の電圧が
上記VS以上となると、ダイオード51が導通し
て抵抗46,49が並列接続されるから、アンプ
47の入力側の分圧比が変化し、第10図に示す
ような折れ線状の入出力特性が得られる。
また、リミツタ40はダイオードリミツタであ
るが、これ以外にも種々のリミツタが使用でき、
たとえば第13図に示すようなトランジスタリミ
ツタ40′を用いてもよい。このトランジスタリ
ミツタ40′は、入力端子と出力端子との間に接
続された3個の抵抗53,54,55の、第1の
抵抗53と第2の抵抗54との接続点より分圧抵
抗56,57を介して接地し、この分圧抵抗5
6,57の分圧出力をトランジスタ58のベース
に供給するとともに、このトランジスタ58のコ
レクタを上記第2の抵抗54と第3の抵抗55と
の接続点に接続し、エミツタを接地して構成され
ている。
ところで、上記ダイオードリミツタ40やトラ
ンジスタリミツタ40′のリミツタレベルは、ほ
とんど周波数特性がフラツトであるが、実際に、
たとえばテープレコーダのノイズリダクシヨンシ
ステムに用いる場合には、テープ飽和の周波数特
性等に対応した周波数特性を持つことが合理的で
ある。たとえば、一般に磁気テープのMOL(最
大出力レベル)は、テープ飽和特性のため高域ほ
ど低下しており、周波数依存性を持たない上記リ
ミツタ40,40′等では、中低級はリミツトし
すぎ、高域はリミツトし足りないことになる。し
たがつて、リミツトレベルが周波数依存性をもつ
ようなリミツタが望まれる。
すなわち、第14図はテープの飽和特性等に対
応した周波数特性を有するリミツタ回路60の一
例を示しており、前述したVCA33とアツダー
アンプ42との間に抵抗61,62を挿入接続
し、これらの抵抗61,62の接続点において
は、抵抗63およびコンデンサ64の直列回路を
介して接地するとともに、2個のダイオード6
5,66を上記抵抗63とそれぞれ並列に、かつ
アノード、カソードの向きが互いに逆となるよう
に接続している。これら各抵抗61,62,63
の抵抗値をそれぞれR1、R2、R3、コンデンサ6
4の容量値をCとするとき、リミツタ作用を行な
う2個のダイオード65,66の両端に(すなわ
ち抵抗63に)印加される電圧V0′は、 となつて、第15図に示すような周波数特性が得
られる。ここでVinはリミツタ回路60への入力
電圧、すなわちVCA33の出力電圧であり、ダ
イオード65,66は切り離されているものとす
る。
この第15図において、カツトオフ周波数fc
は、(10)式より fc=1/(2πC(R1+R3)) ………(11) であり、このときの印加電圧V0′はR/R+R
Vin となる。また、印加電圧V0′は、カツトオフ周波
数fcより低域に向つて6dB/octで降下してゆくか
ら、リミツトレベルは低減に向つて6dB/octで
上昇してゆく。低域周波数でも所定のリミツトレ
ベルを持たせたい場合には、コンデンサ64と並
列に抵抗を接続すればよい。
このように、伝送系の媒体(たとえばテープレ
コーダの磁気テープ等)の周波数特性に対応した
特性を有するリミツタ回路60を用いることによ
り、合理的で伝送効率(たとえば記録再生効率)
の高いノイズリダクシヨンシステム等を得ること
ができる。
このような周波数依存在を有するリミツタとし
ては、たとえば第16図に示すリミツタ70のよ
うに、1対のトランジスタ75,76を用いても
構成できる。これらのトランジスタ75,76
は、PNP型トランジスタ75とNPN型トランジ
スタ76とを並列接続したコンプリメンタルな動
作を行なうものである。すなわち、VCA33の
出力端子に抵抗71,72を接続し、これらの抵
抗71,72の接続点からコンデンサ73と抵抗
74の直列回路を介して接地している。これらの
コンデンサ73と抵抗74との接続点を、PNP型
トランジスタ75のエミツタおよびNPN型トラ
ンジスタ76のコレクタに接続するとともに、上
記接続点をアンプ77を介し抵抗78を介してこ
れらのトランジスタ75,76のベースに共通接
続している。PNP型トランジスタ75のコレクタ
およびNPN型トランジスタ76のエミツタは接
地されている。動作は前述の第14図のリミツタ
回路と同様である。
また、第17図に示すリミツタ80のように、
所望の周波数特性f(ω)を有するフイルタ8
1、およびこれと逆の周波数特性1/f(ω)を
有するフイルタ82とを、周波数に依存しないリ
ミツタ、たとえば前記第9図のダイオードリミツ
タ40の前後に挿入接続することにより、任意の
周波数特性を持つたリミツタ回路80が構成でき
る。
これら第16図および第17図のリミツタ回路
を用いることにより効果は、第14図とともに説
明した効果と同様である。
次に、このようなゲインコントロール回路を、
ノイズリダクシヨンシステムのデコーダ側に適用
して得られる伸張器について第18図を参照しな
がら説明する。
すなわち、この第18図に示す伸張器90は、
前述した第9図の圧縮器30に対して対照的に構
成されて、ちようど逆の動作を行なう。この伸張
器90の入力端子91aには、たとえばテープレ
コーダからの再生出力信号が供給されており、こ
の信号は抵抗92を介し、アンチリミツタ回路1
00を介して利得制御型の増幅器であるVCA9
3に送られる。ここで、アンチリミツタ回路10
0は、第9図のリミツタ回路40に対して逆の特
性を有しており、たとえば抵抗92とVCA93
との間に、2個のダイオード101,102を互
いに逆向きに並列接続したものを挿入接続し、こ
れらのダイオードの出力側を抵抗103を介して
接地して構成すればよい。次にVCA93に制御
電圧を供給する制御回路部94は、入力端子91
aの入力信号レベルを検出するレベル検出器95
と、非線型回路96と、利得−1のアンプ(いわ
ゆるインバータ)97とから成つている。VCA
93からの出力は、抵抗98を介し反転増幅器1
04に送られている。また、VCA93を含む増
幅系に対して並列に、すなわち、抵抗92とアン
チリミツタ回路100との接続点と、反転増幅器
104の出力端子との間に、フラツトパスとなる
抵抗105が接続されている。反転増幅器104
の入出力端子間には帰還抵抗106が接続されて
いる。したがつて、VCA93を介して伸張され
た信号は反転増幅器104で反転され、抵抗10
5のフラツトパスを介した信号と減算されて、出
力端子91bに送られる。この出力端子91bか
らの出力は、たとえば第1図とともに前述したよ
うなデイエンフアシス回路14により高域減衰さ
れて、元の信号に復元される。
ここで、一般的なエンコーダ回路に対するデコ
ーダ回路のような逆特性を得る回路の構成原理に
ついて説明する。
まず、第19図Aのエンコーダ回路110にお
いては、入力端子111aに供給される入力信号
χを、伝達関数がそれぞれα、βの2系統の伝送
系112,113を介した後、加算器114で加
算して出力信号yとし、これを出力端子111b
に送つている。このようなエンコーダ回路110
に対し、ちようど逆の動作を行なわせるデコーダ
回路115は、第19図Bのように構成すればよ
い。このデコーダ回路115は、入力端子116
aからの入力信号yを加算器117に送り、この
加算器117からの出力信号Zを伝達関数が1/
βの伝送系118を介し出力端子116bに送る
とともに、この出力信号Zを伝達関数がαの伝送
系119を介し加算器117に減算入力として送
つている。したがつて、 y=(α+β)χ ………(12) Z=1/β(y−αZ) ………(13) であるから、 Z=1/β{(α+β)χ−αZ} βZ=(α+β)χ−αZ (α+β)Z=(α+β)χ ∴Z=χ ………(14) すなわち、エンコーダ110を介して圧縮等の
信号処理された信号は、デコーダ115を介する
ことにより伸張等の逆の信号処理が施され、元の
入力信号χに復元される。したがつて、たとえば
第19図Aの伝送系112が上記抵抗43、伝送
系113が上記VCA33を有する系であると
き、これの逆特性の回路を得たい場合には、第1
9図Bの伝送系119に上記抵抗43と等しい抵
抗値の抵抗105を用い、伝送系118に上記
VCA33の系の逆特性を有するような系(第1
8図のVCA93および制御回路部94の系)を
用いればよい。
次に、第20図は比較的簡単に逆特性を得る構
成例を示しており、所定の伝達関数βの回路12
0、たとえば第9図のエンコーダ回路30を、オ
ペアンプ121の負帰還ループに挿入接続してデ
コーダ回路122を構成してものである。このと
き、オペアンプ121の利得をαとすると、デコ
ーダ回路122の伝達関数Gは、 G=α/1+αβ ………(15) ここでαβ≫1とすると G1/β ………(16) となつて、容易に逆特性を得ることができる。
以上のような構成を有するノイズリダクシヨン
システムによれば、ゲインコントロール回路であ
る圧縮器30や伸張器90等の調整箇所は、
VCA33,93等のみでなく、従来の第6図に
示す可変抵抗28cの調整等を必要としないた
め、組立後の調整作業が簡略化され、作業能率が
向上する。また、リミツタ回路40,40′等を
用いて、可変利得型の増幅器であるVCA33,
93等で発生するオーバーシユートを抑えること
ができ、テープ飽和等の悪影響を防ぐのみなら
ず、圧縮、伸張特性には何らの影響を与えること
がない。したがつて、良好なレベル圧縮および伸
張を行なわせると同時に、テープ飽和を防いで信
号成分の再現性を向上させ、テープ飽和による低
域スペクトル成分の低減をも図ることが可能とな
る。さらに、可変利得型の増幅器であるVCA3
3等は、主として比較的低い信号レベル範囲にお
いて動作するため、増幅器の特性上も有利であ
り、使用し得る増幅器の種類が増大する。
次に、本発明に係る第2の実施例として、非線
型回路を有する制御回路部により利得制御される
増幅器の系に対して並列に、抵抗のみのフラツト
パスの系および高域成分を通過させるハイパスフ
イルタの系を接続するようなエンコーダ、および
デコーダより成るノイズリダクシヨンシステムに
ついて、第21図ないし第31図を参照しながら
説明する。
まず、第21図はエンコーダ回路部の具体的な
回路構成例を示すブロツク回路図であり、ゲイン
コントロールにより信号圧縮を行なう圧縮器13
0の入力と入力端子131aとの間に、高域増強
のためのプリエンフアシス回路132を挿入接続
しているが、このプリエンフアシス回路132は
圧縮器130の後段、すなわち出力端子131b
の後方に挿入接続してもよい。
この第21図において、圧縮器130の第1の
伝送系は、ハイパスフイルタ133を有するハイ
パス系であり、第2の伝送系は抵抗134のみか
ら成るフラツトパス系である。これに対し、第3
の伝送系は利得制御される増幅器(たとえばオペ
アンプ)135および制御回路部136から成る
レベル圧縮部137により信号レベルを圧縮し、
リミツタ回路138により前述したオーバーシユ
ートを抑えている。これらの3つの伝送系の結合
関係を第22図に示す。
第3の伝送系のレベル圧縮部137は、入力抵
抗141と負帰還抵抗142とを有するオペアン
プ135の負帰還抵抗142の抵抗値を、制御回
路部136からの制御信号に応じて変化させるこ
とにより、信号レベルの圧縮を行なつている。制
御回路部136は、オペアンプ135の出力に、
周波数に依存した重みづけを行なうハイパスフイ
ルタ等のウエイテイング回路143と、上記出力
レベルを検出し両波整流して平滑するレベル検出
器144と、このレベル検出出力を非線型変換す
る非線型回路145とから成つている。この非線
型回路145の出力に応じて上記オペアンプ13
5の負帰還抵抗142の抵抗値を変化させるわけ
であるが、本実施例では該負帰還抵抗142に
CdS等の光導電素子を用いるとともに、非線型回
路145からの出力に応じて発光ダイオード等の
発光素子(図示せず)を発光させ、この光を上記
CdS等の負帰還抵抗142に照射するような構成
としている。次に、このオペアンプ135からの
出力レベルをリミツトするリミツタ回路138
は、オペアンプ147の入力抵抗148と並列
に、コンデンサ149と抵抗150との直列回路
を接続するとともに、該オペアンプ147の負帰
還抵抗151と並列に、それぞれアノードとカソ
ードとが逆向きに並列接続された2個のダイオー
ド152,153を接続している。このオペアン
プ147からの出力は、抵抗154を介しオペア
ンプ155により非反転増幅されて、抵抗156
を介しアツダーアンプとしてのオペアンプ157
に送られている。上記オペアンプ154の入力端
子は、コンデンサ161と抵抗162との直列接
続回路を介して接地されている。
次に、第2の伝送系としての抵抗134は、上
記第3の伝送系のレベル圧縮部137とリミツタ
回路138との直列回路に対して並列に接続され
ており、すなわち、抵抗134の一端はプリエン
フアシス回路132の出力端子に、他端はアツダ
ーアンプであるオペアンプ157の入力端子にそ
れぞれ接続されている。したがつて、これら第3
の伝送系と第2の伝送系とは、第22図に示すよ
うにそれぞれの出力が加算器139で加算される
ように結合されている。このオペアンプ157は
上記加算入力を反転増幅し、抵抗158を介して
アツダーアンプとしてのオペアンプ159に送つ
ている。このオペアンプ159の入力端子には、
上記第1の伝送系のハイパスフイルタ133が接
続されるから、この第1の伝送系と上記第2、第
3の伝送系とは、加算器140により互いに減算
されるように結合されている。このオペアンプは
入力信号を反転増幅して出力端子131bに送つ
ており、最終的に、第22図に示すように、上記
第1の伝送系の信号が負符号となつて加算される
ことになる。
以上のような構成を有するノイズリダクシヨン
システムのエンコーダ回路において、入力端子1
31aに供給された音声信号等は、まずプリエン
フアシス回路132により高域増強される。すな
わち、このプリエンフアシス回路132は、ハイ
パス特性を備えた増幅器(あるいは減衰器)であ
り、高域にウエイトをおいたノイズ除去効果を持
たせることにより、ノイズモジユレーシヨンが発
生するのを低減している。プリエンフアシス回路
132を通つた信号は、上記第1、第2、第3の
伝送系に導びかれる。第1の伝送系はハイパスフ
イルタ133の周波数特性および、固定されたゲ
イン(利得)を有し、可変プリエンフアシス特性
を作りだす作用を為す。すなわち、入力信号レベ
ルが大きいときには、後述するように上記第2、
第3の伝送系のゲインが小さくなり、上記第1の
伝送系のゲインよりやや大きい程度となるように
設計されているため、このエンコーダ回路の出力
はプリエンフアシスによる高域増強の効果が減殺
されたほぼフラツトな周波数特性となる。これに
対し、入力信号レベルが小さいときには、第2、
第3の伝送系のゲインが大きくなり、第1の伝送
系のゲインよりもほぼ30dB程度大きくなるの
で、この第1の伝送系は無視され、プリエンフア
シス(高域増強)効果が最大となる。この可変プ
リエンフアシス特性を、第23図に示す。第23
図では、周波数−出力レベル特性を、入力レベル
のパラメータとして表わしている。ここで、この
可変プリエンフアシス特性は、ノイズモジユレー
シヨンが最も少なくなるように、プリエンフアシ
ス回路132および上記第1の伝送系のハイパス
フイルタ133の特性によつて決定されている。
次に、第2および第3の伝送系は、上述した第
1の実施例のゲインコントロール回路とほぼ同様
の動作を行なうものである。まず、オペアンプ1
35の入出力特性は、制御回路部136の特性、
およびプリエンフアシス特性も含めて、第24図
のようになる。この第24図の折れ線状の特性
は、前述したように、主として非線型回路145
の非線型特性によるものであり、この非線型回路
145の一具体例を第25図に示す。
この第25図に示す非線型回路145におい
て、入力端子165には上記レベル検出器144
からのレベル検出直流電圧が供給される。この入
力端子165は、オペアンプ166の正入力端子
に接続されており、このオペアンプ166の出力
端子は、2個のトランジスタ167,168のベ
ースに、および抵抗169を介しオペアンプ17
0の負入力端子に、それぞれ接続されている。ト
ランジスタ167のコレクタはVC電源に接続さ
れるとともに、エミツタは、上記オペアンプ16
6の負入力端子に接続され、抵抗171を介して
接地されている。トランジスタ168のコレクタ
はそのベースに接続され、エミツタは抵抗172
を介し接地されている。また、このトランジスタ
168のエミツタは、抵抗173を介し、上記抵
抗169と共通接続されて、オペアンプの負入力
端子に接続されている。このオペアンプ170
は、負帰還抵抗174を有し、出力は出力端子1
75に送られている。
このような非線型回路145においては、入力
信号が所定レベルよりも低いとき、トランジスタ
167,168がOFF状態にあるため、抵抗1
69のみがオペアンプ170の入力抵抗として作
用するのに対し、入力信号が上記所定レベルを超
えれば、トランジスタ167,168がONし
て、抵抗169,173の並列回路がオペアンプ
170の入力抵抗となる。したがつて、オペアン
プ170のゲインが上記所定入力レベルを境とし
て切換わり、第26図に示すような非線型の入出
力特性が得られる。ここで、第25図の非線型回
路は、入力に対して出力を反転しているため、第
26図のような特性となつているが、非反転の構
成をとれば、前述した第10図と同様な非線型特
性が得られる。
このような非線型回路145を有するレベル圧
縮部137の入出力特性(第24図参照。)に対
し、この入出力特性に影響を与えることなく、リ
ミツタ回路138のリミツトレベルを設定するこ
とができることは、前述したとおりである。ま
た、これらレベル圧縮部137とリミツタ回路1
38とから成る第3の伝送系に、抵抗134のみ
からなる第2の伝送系を並列接続すれば、第27
図実線に示すような入出力特性が得られる。さら
に、これら第2、第3の伝送系に、ハイパスフイ
ルタ133を有する第1の伝送系を並列接続して
成るエンコーダ回路の入出力特性は、第27図破
線に示すようになる。すなわち、第21図や第2
2図に示すエンコーダ回路の出力は、上記第2、
第3の伝送系の出力より、上記第1の伝送系の出
力を引いた(減算した)ものであるから、入力信
号が高域で大レベルであるほど、出力レベルが低
下する。
以上のようなエンコーダ回路に対し、ノイズリ
ダクシヨンシステムの出力側に設けられて、上記
エンコードされた信号を元の信号に復元し得るよ
うな、逆特性を有するデコーダ回路を第28図お
よび第29図を参照しながら説明する。
これら第28図および第29図において、ゲイ
ンコントロール回路である伸張器180は、上記
圧縮器130の逆特性を有し、デイエンフアシス
回路182は上記プリエンフアシス回路132の
逆特性を有するものである。これらの伸張器18
0とデイエンフアシス回路182は、エンコーダ
側の圧縮器130とプリエンフアシス回路132
に対して対称に、すなわち、入力端子181aか
ら、伸張器180デイエンフアシス回路182の
順に配置接続される。伸張器180は、第1、第
2、第3の伝送路が並列接続されて成り、第1の
伝送路は上記ハイパスフイルタ133に等しい周
波数特性を有するハイパスフイルタ183を有
し、第2の伝送路は抵抗184のみから成るフラ
ツトパスであり、第3の伝送路は上記エンコーダ
側の第3の伝送路に対して逆特性となるようにリ
ミツタ回路188とレベル伸張部187とを備え
ている。この第3の伝送路のリミツタ回路188
は、前述した第20図の逆特性回路の構成法を適
用して、第21図の上記エンコーダ側のリミツタ
回路138のオペアンプ155の負帰還ループ中
にリミツタ主要部を挿入接続することにより、こ
のリミツタ回路138の逆の特性を得ている。こ
こで、第28図のリミツタ回路188において、
上記第21図のリミツタ回路138と対応する部
分には同一の参照番号にダツシユを付して示し、
説明を省略する。レベル伸張部187は、オペア
ンプ185の入力レベルを検出する制御回路部1
86により、該オペアンプ185の負帰還抵抗1
42′の抵抗値を制御する構成としている。ここ
で、制御回路部186は、上記エンコーダ側のレ
ベル圧縮部137の制御回路部136と等しい構
成にウエイテイング回路143′、レベル検出器
144′、および非線型回路145′を用いるとと
もに、この非線型回路145′の出力をインバー
タ189で反転して、発光ダイオード等の発光素
子(図示せず)を点灯駆動するようにしている。
また、オペアンプ185の負帰還抵抗142′
は、たとえばCdS等の光導電素子を用いており、
上記制御回路部186のインバータ189からの
出力により点灯駆動された発光ダイオード等から
の光が照射されて、負帰還抵抗142′の抵抗値
が変化することにより利得が変化する。この第2
8図のレベル伸張部187の内部構成について、
第21図のレベル圧縮部137の内部と対応する
部分には同一の参照番号にダツシユを付して示し
ている。
ここで、このデコーダ回路の第1、第2の伝送
系は第29図に示すように、第3の伝送系に対す
る帰還路を形成するように接続されている。すな
わち、入力端子181aからの入力信号は、加算
器190において、ハイパスフイルタ183を有
する第1の伝送路からの信号および抵抗184の
みから成るフラツトパスである第2の伝送路から
の信号と加算され、インバータ191で反転され
て、第3の伝送路であるリミツタ回路188およ
びレベル伸張部187に送られている。このレベ
ル伸張部187からの出力は、フラツトパスであ
る上記第2の伝送路に送られる。また、レベル伸
張部187からの出力は、インバータ192で反
転された後、上記第1の伝送路のハイパスフイル
タ183に送られる。このインバータ192から
の出力は、デイエンフアシス回路182を介し、
出力端子181bに送られる。
このように構成された第28図や第29図に示
すデコーダ回路が、上記第21図、第22図に示
すエンコーダ回路の逆特性となることについて、
第30図および第31図とともに説明する。
第30図は上記第21図の圧縮器130となる
ゲインコントロール回路200を、上記第1、第
2、第3の伝送系を伝送回路201,202,2
03として表わしたものである。これらの伝送回
路201,202,203の伝達関数をそれぞれ
α、β、γとする。加算器204においては、第
1の伝送回路201の出力のみが反転して入力さ
れる(減算される)から、入力端子205の入力
χに対する出力端子206の出力yは、 y=(−α+β+γ)χ ………(17) となる。次に、第31図は、上記第28図の伸張
器180となるゲインコントロール回路210を
示し、伸張器180の第1、第2、第3の伝送系
に対応する伝送回路211,212,212の伝
達関数は、それぞれα、β、1/γであることは
明らかである。入力端子215の入力yと第1の
伝送回路211からの出力は加算器214におい
て加算され、第2の伝送回路212からの出力が
減算されるから、出力端子216からの出力Z
は、 Z=1/γ{y+(α−β)Z} ………(18) γZ=y+(α−β)Z ∴(−α+β+γ)Z=y ………(19) したがつて、これら(17)、(19)式より、 (−α+β+γ)χ=(−α+β+γ)Z
………(20) となるから、Z=χとなつて、元の入力信号χに
復元されることがわかる。
以上説明した本発明の第2の実施例によれば、
前述した第1の実施例と同様に、圧縮器130や
伸張器180の調整箇所が少なくなり、また、オ
ーバーシユートを抑えるためのリミツタ回路13
8,188を入れることができるのは勿論のこ
と、さらに、可変利得型の増幅器を負帰還回路中
に挿入することなくデコーダ回路を構成できる。
したがつて、レベル伸張部187はフオワードア
ンプとして使用することができ、回路安定性が向
上するとともに、高域特性のあまり良くないログ
−アンチログの原理を用いたVCA等をも使用す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は従来例を示し、第1図は
ノイズリダクシヨンシステムの基本的な回路構成
を示すブロツク回路図、第2図は該ノイズリダク
シヨンシステムのプリエンフアシスおよびデイエ
ンフアシス特性を示すグラフ、第3図は同圧縮お
よび伸張特性を示すグラフ、第4図は圧縮器の動
作原理を説明するためのブロツク回路図、第5図
は伸張器の動作原理を説明するためのブロツク回
路図、第6図は圧縮器の他の構成例を示すブロツ
ク回路図、第7図は第6図の圧縮器の入出力特性
を示すグラフ、第8図A,Bは入力レベルが変化
したときの過渡特性を示すタイムチヤートであ
る。第9図ないし第20図は、本発明の第1の実
施例を示し、第9図はエンコーダ側のゲインコン
トロール回路である圧縮器を示すブロツク回路
図、第10図は第9図の非線型回路36の入出力
特性を示すグラフ、第11図は第9図の圧縮器の
入出力特性を示すグラフ、第12図は第9図の非
線型回路36の具体的構成例を示す回路図、第1
3図は第9図の圧縮器に使用可能なリミツタ回路
の他の具体例を示す回路図、第14図は周波数依
存性を有するリミツタ回路の一具体例を示す回路
図、第15図は第14図のリミツタ回路の動作を
説明するための周波数特性グラフ、第16図、第
17図は周波数依存性を有するリミツタ回路のそ
れぞれ異なる他の具体例を示す回路図、第18図
は第9図の圧縮器の逆特性を有するゲインコント
ロール回路である伸張器を示すブロツク回路数、
第19図Aのエンコーダ回路と第19図Bのデコ
ーダ回路とが互いに逆特性となることを説明する
ための原理的構成を示すブロツク図、第20図は
逆特性を有する回路の他の構成法を説明するため
のブロツク図である。第21図ないし第31図は
本発明の第2の実施例を示し、第21図はノイズ
リダクシヨンシステムのエンコーダ回路部を示す
ブロツク回路図、第22図は第21図の3伝送系
の結合関係を示すブロツク図、第23図は第21
図の可変プリエンフアシス特性を示すグラフ、第
24図は第21図のレベル圧縮部137の入出力
特性を示すグラフ、第25図は第21図の非線型
回路145の具体的回路例を示す回路図、第26
図はこの第25図の非線型回路145の入出力特
性を示すグラフ、第27図は第21図のエンコー
ダ回路部の入出力特性の一例を示すグラフ、第2
8図は第21図の逆特性を有するデコーダ回路部
を示すブロツク回路図、第29図は第28図の3
伝送系の結合関係を示すブロツク図、第30図お
よび第31図は、第21図のエンコーダ回路部と
第28図のデコーダ回路部とが互いに逆特性とな
つていることを説明するための説明図であり、第
30図はエンコーダ回路部、第31図はデコーダ
回路部をそれぞれ示すブロツク図である。 30,130……圧縮器、33,93……
VCA、34,94,136,186……制御回
路部、35,95,144,144′……レベル
検出器、36,96,145,145′……非線
型回路、40,40′,60,70,80,13
8,188……リミツタ回路、43,105,1
34,184……抵抗、90,180……伸張
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力端子間に挿入接続され、制御信号に応じ
    て入力信号の全帯域に対して利得が変化する可変
    利得型の増幅器と、 この増幅器の出力信号または入力信号のレベル
    を検出して該増幅器の利得を制御する制御回路部
    と、 この制御回路部内に設けられたレベル検出回路
    の出力端子に接続され、入力に対する出力が非線
    型特性を有し、上記制御信号を発生する非線型回
    路と、 上記増幅器の出力側または入力側に挿入接続さ
    れたリミツタ回路と、 上記増幅器の伝送系に対して並列接続された抵
    抗とを備え、 入力信号のレベルが小さいとき上記増幅器の伝
    送系が主となり、入力信号のレベルが大きいとき
    上記抵抗の伝送系が主となることを特徴とするノ
    イズリダクシヨン回路。
JP6418179A 1979-05-24 1979-05-24 Noise reduction system Granted JPS55156431A (en)

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