JPS6361804B2 - - Google Patents

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JPS6361804B2
JPS6361804B2 JP54064180A JP6418079A JPS6361804B2 JP S6361804 B2 JPS6361804 B2 JP S6361804B2 JP 54064180 A JP54064180 A JP 54064180A JP 6418079 A JP6418079 A JP 6418079A JP S6361804 B2 JPS6361804 B2 JP S6361804B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G7/00Volume compression or expansion in amplifiers
    • H03G7/002Volume compression or expansion in amplifiers in untuned or low-frequency amplifiers, e.g. audio amplifiers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たとえばノイズリダクシヨンシステ
ムの圧縮器や伸張器等として用いられるゲインコ
ントロール回路に関するものである。
一般に、ノイズリダクシヨンシステムは、信号
伝送系(信号記録媒体も含む。)において発生す
る雑音や歪を軽減し、該信号伝送系のダイナミツ
クレンジを見かけ上拡大するためのものであり、
通常の場合、上記信号伝送系の入力側でレベル圧
縮および高域増強し、出力側でレベル伸張および
高域減衰するような動作が行なわれる。
第1図は、このようなノイズリダクシヨンシス
テムの基本的な回路を示しており、信号伝送系の
一例であるテープレコーダ1の入力側(記録側)
にはエンコーダ回路部2が、またテープレコーダ
1の出力側(再生側)にはデコーダ回路部3が、
それぞれ設置されている。まず、エンコーダ回路
部2は、信号入力端子4と信号出力端子(テープ
レコーダ1の録音入力端子でもある。)5との間
に、プリエンフアシス回路6と圧縮器7とが直列
に挿入接続されて成り、これらのプリエンフアシ
ス回路6と圧縮器7とは位置を互いに入れ換えて
もよい。プリエンフアシス回路6は、入力信号の
高域成分のレベルを高くするような周波数特性
(第2図PE参照。)を有している。圧縮器7は、
制御電圧に応じて利得が変化する増幅器である
VCA(Voltage Controlled Amplifier電圧制御型
増幅器)8と、このVCA8からの出力信号レベ
ルを検出し直流制御電圧に変換して上記VCA8
に送る制御回路部としてのレベル検出器9とから
成り、入出力特性は、たとえば第3図Rのように
なる。次に、デコーダ回路部3は、上記エンコー
ダ回路部2とまつたく正反対の動作を行なうもの
であり、入力端子11(テープレコーダ1の再生
出力端子)と出力端子12との間に、上記圧縮器
7とは逆の入出力特性(第3図P参照。)を有す
る伸張器13と、上記プリエンフアシス回路6に
対して逆極性の周波数特性(第2図DE参照。)を
有するデイエンフアシス回路14とが直列接続さ
れて成る。これらの伸張器13とデイエンフアシ
ス回路14とは、上記テープレコーダ1を中心と
して、圧縮器7とプリエンフアシス回路6に対し
てそれぞれ対称となる位置に配置されている。伸
張器13は、上記と同様なVCA15と、この
VCA15の入力信号レベルを検出して制御電圧
を該VCA15に送る制御回路部としてのレベル
検出器16とから成り、入出力特性は第3図Pの
ようになる。
ここで、上記圧縮器7および伸張器13(これ
らをゲインコントロール回路ともいう。)の一例
として、レベル検出器9,16に対数変換形式の
ものを用いたゲインコントロール回路の基本構成
を、第4図および第5図を参照しながら説明す
る。
第4図は、入力信号レベルを圧縮するゲインコ
ントロール回路である圧縮器7を示しており、入
力端子21の入力をx、出力端子22の出力を
y、制御電圧をvcとする。これらx、y、vcは、
一般に時間tの関数である。まず、VCA8は、
制御電圧vcに応じて利得がe-vc(ただしeは自然
対数の底)となる。したがつて、 y=x・e-vc ……(1) このVCA8の出力yは、レベル検出器9の対
数変換回路23で対数がとられ、整流平滑回路2
4を介し、利得Aのアンプ25で増幅されて直流
制御電圧vcとしてVCA8に送られる。したがつ
てvcは、 vc=A・lny=lnyA ……(2) となる。これらの(1)、(2)式より、 すなわち、 logy=1/1+Alogx ……(4) となつて、入力xと出力yとは対数直線的な(ロ
グリニアな)関係となる。また、アンプゲインA
を変化させることにより、圧縮比(コンプレツシ
ヨン・レシオ)を変えることができる。たとえ
ば、第3図RはA=1でlogy=1/2logyのときの
入出力特性を示している。
次に第5図は、入力信号レベルを伸張するゲイ
ンコントロール回路である伸張器13を示してい
る。この伸張器13の入力端子26の入力をy、
出力端子27の出力をZ、VCA15の制御電圧
をvc′とするとき、 Z=y・e-vc′ ……(5) となる。入力yは、レベル検出器16の対数変換
回路23′で対数がとられ、整流平滑回路24′を
介し、利得−Aのアンプ25′で増幅されて直流
制御電圧vc′となつて、上記VCA15に送られ
る。したがつてvc′は、 vc′=−A・lny ……(6) となる。これら(5)、(6)式より、 Z=y・eAlny=y・elnyA=y・yA ∴Z=y1+A ……(7) となり、この(7)式に上記(3)式を代入すれば、 となる。すなわち、これら圧縮器7および伸張器
13を通つた信号は、元の信号に復元される。こ
こで、上記(7)式は、 logZ=(1+A)logy ……(9) となり、たとえばA=1のとき、第3図Pの入出
力特性が得られる。したがつて第3図において、
たとえば圧縮器7の入力xが−20dBのとき、特
性Rより出力yは−10dBに圧縮され、これが伸
張器13の入力yとなるから、特性Pより出力Z
は−20dBと、元のレベルに伸張される。
ところで、現実のノイズリダクシヨンシステム
に使用されるゲインコントロール回路として、こ
のような基本構成をさらに改良した第6図に示す
ようなものが知られている。この第6図では、エ
ンコーダ側の圧縮器7′を示しており、上記と同
様なレベル検出器9の出力を、リミツタ回路28
を介してVCA8に送つている。デコーダ側の伸
張器は、これと対称的な構成となる。リミツタ回
路28は種々の構成が可能であるが、リミツトレ
ベルを調整し得ることが必要とされ、たとえばレ
ベル検出器出力側の制御電圧端子をダイオード2
8aおよびトランジスタ28bを介して接地し、
このトランジスタ28bのベースを可変抵抗器2
8cに接続してベース電圧を調整することによ
り、リミツトレベルを調整している。このような
圧縮器7′の出力レベルが上昇して、検出電圧が
上記リミツトレベルに応じた所定レベルを超える
ときには、制御電圧は上記リミツトレベルでリミ
ツトされてVCA8の利得が変化しなくなるから、
圧縮器7′の入出力特性は、たとえば第7図実線
のようになる。この圧縮器7′のようなゲインコ
ントロール回路を備えたノイズリダクシヨンシス
テムは、入力信号のレベルが高いときに、上記圧
縮、伸張動作を抑制するため、信号のレベル変化
に伴つて背景雑音が変化するいわゆるノイズブリ
ージング(Noise Breathing)を抑えることがで
きる。
ところが、このような圧縮器7′等のゲインコ
ントロール回路においては、リミツトレベルおよ
びVCA8の出力レベルの2箇所の調整が必要と
されるため、調整作業が面倒であるという欠点が
ある。
また、これら第4図、第5図、あるいは第6図
に示すゲインコントロール回路は、レベル変動時
の過渡的な特性が悪く、特にレベルが急激に増大
したときのオーバーシヨートによる悪影響が除去
できない。
すなわち、第8図は上記デコーダ側の入力レベ
ル(第8図A)が変化したときの出力レベル(第
8図B)の応答を示すタイムチヤートであり、入
力レベルが増大したときには、上記VCAは一定
の遅延時間(これをアタツクタイムという。)tA
をもつて対応するゲインに制御されるため、出力
レベルには第8図Bに示すようなオーバーシユー
トが生ずる。また、入力レベルが減小したときに
は、一定の遅延時間(これをリカバリタイムとい
う。)tR後に対応するゲインに制御されるから、
出力レベルには第8図Bに示すようなアンダーシ
ユートが生ずる。ここで、アタツクタイムtAは、
長すぎると音の出足がひずむため、100μsec〜
10msecの比較的短かい時間にしている。ただし、
短かすぎるとクリツクノイズ等で動作してしま
う。またリカバリタイムtRは、比較的長く、一般
に100msec以上としている。これらの応答時間
tA、tRは、回路内部のコンデンサの充放電のため
の時間であり、短時間のアタツクタイムtAにおい
て生ずるオーバーシユートは最大レベルがたとえ
ば10dB以上も上昇するため、回路動作上好まし
くなく、またテープレコーダに記録する際のテー
プの磁気飽和現象等により音の波形歪みが生ずる
等の悪影響がある。このオーバーシユートは、た
とえば第7図の入出力特性グラフにおいて、破線
で示すような過渡的な動作が生じているものと考
えられる。すなわち、第7図において、入力レベ
ルが−20dBから+10dBまで変化したときには、
特性曲線上の点から点まで出力が変化するわ
けであるが、ゲインコントロール回路のVCAの
利得は瞬間的に追従して変化できないから、第7
図破線に示すように点から点まで出力レベル
が上昇し、上記応答時間(アタツクタイムtA)の
間に徐々に上記点から点まで出力レベルが下
降する。
本発明は、このような従来のノイズリダクシヨ
ンシステム等に使用されるゲインコントロール回
路の調整箇所が少なくてすみ、しかもオーバーシ
ユートを抑えるためのリミツタを挿入接続し得る
ようなゲインコントロール回路を提供することを
目的とするものである。
すなわち、本発明に係るゲインコントロール回
路は、入力、出力端子間に互いに並列に挿入接続
された抵抗および可変利得型の増幅器と、この増
幅器の入力または出力レベルを検出し、この検出
レベルに応じて上記増幅器の利得を制御する制御
回路部と、この制御回路部中に設けられ上記増幅
器に対応した非線型出力を発生させるための非線
型回路とを備えて成ることを特徴としている。し
たがつて、上記調整箇所は上記増幅器のみでよく
なり、しかもこの増幅器の出力側にリミツタを挿
入接続して前述したオーバーシユートが除去でき
るため、特にノイズリダクシヨンシステムに用い
て好適なゲインコントロール回路が得られる。
ここで、上記ゲインコントロール回路は、広義
に解するものとし、内部にリミツタ回路やエンフ
アシス回路等を備えている場合も含むものとす
る。
以下、本発明に係るゲインコントロール回路の
好ましい実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第9図ないし第20図は、本発明に係るゲイン
コントロール回路をノイズリダクシヨンシステム
に適用した第1の実施例を示し、第9図は、ゲイ
ンコントロール回路の一例としてノイズリダクシ
ヨンシステムのエンコーダ等に用いられる圧縮器
30を示している。
この第9図に示す圧縮器30の入力端子31a
には、たとえば前述したような(第1図参照)プ
リエンフアシス回路6を介して高域増強された入
力信号が供給されている。この入力信号は、抵抗
32を介し、可変利得型の増幅器であるVCA3
3に送られて増幅(あるいは減衰)される。この
VCA33の利得制御電圧を得るための制御回路
部34は、該VCA33の出力レベルを検出する
レベル検出器35と、このレベル検出器35から
の出力を非線型変換する非線型回路36とから成
つている。また、上記VCA33からの出力は、
抵抗37を介し加算用の増幅器(アツダーアン
プ:adder amp)42に送られている。このよ
うなVCA33を含む増幅系に並列に、すなわち
入力端子31とアツダーアンプ42との間に、フ
ラツトパスを形成するための抵抗43が接続され
ている。このアツダーアンプ42の出力は、圧縮
器30の出力端子31bに送られている。なお、
抵抗44はアツダーアンプ42の帰還抵抗であ
る。また、制御回路部34のレベル検出器35
は、第4図とともに説明したレベル検出器9と同
様の構成を有しているため、説明を省略する。
以上のような構成を有する圧縮器30におい
て、非線型回路36は、たとえば第10図に示す
ような入出力特性を有しており、入力電圧(レベ
ル検出器35からのレベル検出電圧)が所定値
Vs以下のときには緩やかな傾きをもつ直線状の
特性、所定値Vs以上のときには急な傾きをもつ
直線状の特性となつている。したがつて、VCA
33の入出力特性は、第11図の破線に示すよう
に、基準となる入出力レベル(これを0dBとす
る。)で折曲された折れ線状の特性曲線になる。
ここで、上記基準となる出力レベル0dBを検出し
たときのレベル検出電圧が上記所定値Vsとなる。
また入力レベルに対する出力レベルの圧縮比は、
たとえば入力レベルが基準レベル0dB以下のとき
2:1、基準レベル以上のときn:1(n≫2)
となり、入力レベルが上記基準レベル以上の範囲
において、上記特性曲線に影響を与えることがな
いような出力レベルをリミツトレベルとして設定
することができる。これに対して、抵抗43の系
は、利得変化のないフラツトパスであるから、入
出力特性は第11図の一点鎖線で示すような傾き
が1の直線状の特性となる。したがつて、これら
VCA33の系を介した信号と、抵抗43の系を
介した信号とはアツダーアンプ42により加算さ
れるから、圧縮器30の入出力端子31a,31
b間の特性は、第1図実線に示すように、前述し
た第7図と同様なものとなる。すなわち、入出力
レベルがそれぞれ上記基準レベル以下のときに
は、VCA33の系が主として動作し、入出力レ
ベルがそれぞれ上記基準レベル以上のときには、
抵抗43の系が主として動作する。しかも、前述
したアタツクタイム時のオーバーシユートは、
VCA33の系についてのみ生ずるものであるか
ら、このVCA33の系に、上記出力レベルLを
リミツトレベルとするリミツタ40を挿入接続す
ることにより、信号に波形歪等の悪影響を与える
ことなく、また圧縮特性に影響を与えることな
く、上記オーバーシユートを有効に抑えることが
できる。
上記非線型回路36としては、たとえば第12
図に示すような回路を用いればよい。すなわち、
この非線型回路36の入力端子45に供給された
上記レベル検出器35からのレベル検出電圧は、
抵抗46を介しアンプ47を介し出力端子48に
送られている。この入力側抵抗46と並列に、抵
抗49、電池等の電圧源50、およびダイオード
51の直列回路が接続され、アンプ47の入力端
子は抵抗52を介し接地されている。ここで、電
圧源50は、入力端子45側を正極とするほぼ上
記所定値Vsの起電力を有しており、ダイオード
51は入力端子45側にアノードが接続されてい
る。したがつて、入力端子45の印加電圧が上記
Vs以下のときには、ダイオード51が非導通と
なつて、抵抗46,52による分電圧がアンプ4
7に入力されるのに対し、入力端子45の電圧が
上記Vs以上となると、ダイオード51が導通し
て抵抗46,49が並列接続されるから、アンプ
47の入力側の分圧比が変化し、第10図に示す
ような折れ線状の入出力特性が得られる。
次に、VCA33の出力を上記所定レベルでリ
ミツトするようなリミツタは、第9図の抵抗37
の位置に挿入接続されるわけであるが、このよう
なリミツタの具体例を第13図A,Bに示す。
まず、第13図Aは、2個のダイオード38,
39をそれぞれのアノードとカソードとが互いに
逆向きとなるように逆並列接続されたダイオード
リミツタ40を示している。これらのダイオード
38,39は、抵抗37と抵抗41との接続点と
接地との間に接続されており、抵抗37は第9図
のVCA33の出力端子に、抵抗41は第9図の
アツダーアンプ42の入力端子にそれぞれ接続さ
れるものである。次に、第13図Bに示すトラン
ジスタリミツタ40′は、入力端子と出力端子と
の間に接続された3個の抵抗53,54,55
の、第1の抵抗53と第2の抵抗54との接続点
より分圧抵抗56,57を介して接地し、この分
圧抵抗56,57の分圧出力をトランジスタ58
のベースに供給するとともに、このトランジスタ
58のコレクタを上記第2の抵抗54と第3の抵
抗55との接続点に接続し、エミツタを接地して
構成されている。この他、種々のリミツタを使用
できる。
ところで、これらのダイオードリミツタ40や
トランジスタリミツタ40′のリミツトレベルは、
ほとんど周波数特性がフラツトであるが、実際
に、たとえばテープレコーダのノイズリダクシヨ
ンシステムに用いる場合には、テープ飽和の周波
数特性等に対応した周波数特性を持つことが合理
的である。たとえば、一般に磁気テープのMOL
(最大出力レベル)は、テープ飽和特性のため高
域ほど低下しており、周波数依存性を持たない上
記リミツタ40,40′等では、中低域はリミツ
タしすぎ、高域はリミツトし足りないことにな
る。したがつて、リミツトレベルが周波数依存性
をもつようなリミツタが望まれる。
すなわち、第14図はテープの飽和特性等に対
応した周波数特性を有するリミツタ回路60の一
例を示しており、前述したVCA33とアツダー
アンプ42との間に抵抗61,62を挿入接続
し、これらの抵抗61,62の接続点において
は、抵抗63およびコンデンサ64の直列回路を
介して接地するとともに、2個のダイオード6
5,66を上記抵抗63とそれぞれ並列に、かつ
アノード、カソードの向きが互いに逆となるよう
に接続している。これら各抵抗61,62,63
の抵抗値をそれぞれR1,R2,R3、コンデンサ6
4の容量値Cとするとき、リミツタ作用を行なう
2個のダイオード65,66の両端に(すなわち
抵抗63に)印加される電圧Vo′は、 Vo′=R3/R1+R2+1/jωCVin =jωCR3/1+jωC(R1+R2)Vin ……(10) となつて、第15図に示すような周波数特性が得
られる。ここでVinはリミツタ回路60への入力
電圧、すなわちVCA33の出力電圧であり、ダ
イオード65,66は切り離されているものとす
る。この第15図において、カツトオフ周波数c
は、(10)式より c=1/2πC(R1+R2) ……(11) であり、このときの印加電圧Vo′は、R3/R1+R2・ Vinとなる。また、印加電圧Vo′は、カツトオフ
周波数cより低域に向つて6dB/octで降下して
ゆくから、リミツトレベルは低域に向つて6dB/
octで上昇してゆく。低域周波数でも所定のリミ
ツトレベルを持たせたい場合には、コンデンサ6
4と並列に抵抗を接続すればよい。
このように、伝送系の媒体(たとえばテープレ
コーダの磁気テープ等)の周波数特性に対応した
特性を有するリミツタ回路60を用いることによ
り、合理的で伝送効率(たとえば記録再生効率)
の高いノイズリダクシヨンシステム等を得ること
ができる。
このような周波数依存性を有するリミツタとし
ては、たとえば第16図に示すリミツタ70のよ
うに、1対のトランジスタ75,76を用いても
構成できる。これらのトランジスタ75,76
は、PNP型トランジスタ75とNPN型トランジ
スタ76とを並列接続したコンプリメンタルな動
作を行なうものである。すなわち、VCA33の
出力端子に抵抗71,72を接続し、これらの抵
抗71,72の接続点からコンデンサ73と抵抗
74の直列回路を介して接地している。これらの
コンデンサ73と抵抗74との接続点を、PNP
型トランジスタ75のエミツタおよびNPN型ト
ランジスタ76のコレクタに接続するとともに、
上記接続点をアンプ77を介し抵抗78を介して
これらのトランジスタ75,76のベースに共通
接続している。PNP型トランジスタ75のコレ
クタおよびNPN型トランジスタ76のエミツタ
は接地されている。動作は前述の第14図のリミ
ツタ回路と同様である。
また、第17図に示すリミツタ80のように、
所望の周波数特性(ω)を有するフイルタ81、
およびこれと逆の周波数特性1/(ω)を有す
るフイルタ82とを、周波数に依存しないリミツ
タ、たとえば前記第13図Aのダイオードリミツ
タ40の前後に挿入接続することにより、任意の
周波数特性を持つたリミツタ回路80が構成でき
る。
これら第16図および第17図のリミツタ回路
を用いることによる効果は、第14図とともに説
明した効果と同様である。
次に、このようなゲインコントロール回路を、
ノイズリダクシヨンシステムのデコーダ側に適用
して得られる伸張器について、第18図を参照し
ながら説明する。
すなわち、この第18図に示す伸張器90は、
前述した第9図の圧縮器30に対して対照的に構
成されて、ちようど逆の動作を行なう。この伸張
器90の入力端子91aには、たとえばテープレ
コーダからの再生出力信号が供給されており、こ
の信号は抵抗92を介して利得制御型の増幅器で
あるVCA93に送られる。このVCA93に制御
電圧を供給する制御回路部94は、入力端子91
aの入力信号レベルを検出するレベル検出器95
と、非線型回路96と、利得−1のアンプ(いわ
ゆるインバータ)97とから成つている。VCA
93からの出力は、抵抗98を介して反転増幅器
104に送られている。また、VCA93を含む
増幅系に対して並列に、すなわち、VCA93の
入力端子と反転増幅器104の出力端子との間
に、フラツトパスとなる抵抗105が接続されて
いる。反転増幅器104の入出力端子間には帰還
抵抗106が接続されている。したがつて、
VCA93を介して伸張された信号は反転増幅器
104で反転され、抵抗105のフラツトパスを
介した信号と減算されて、出力端子91bに送ら
れる。なお、圧縮器30の内部に第13図A,B
のようなリミツタを挿入接続する場合には、
VCA93の入力側に上記リミツタに対して逆の
特性を有するアンチリミツタを挿入接続すればよ
い。この出力端子91bからの出力は、たとえば
第1図とともに前述したようなデイエンフアンス
回路14により高域減衰されて、元の信号に復元
される。
ここで、一般的なエンコーダ回路に対するデコ
ーダ回路のような逆特性を得る回路の構成原理に
ついて説明する。
まず、第19図Aのエンコーダ回路110にお
いては、入力端子111aに供給される入力信号
xを、伝達関係がそれぞれα、βの2系統の伝送
系112,113を介した後、加算器114で加
算して出力信号yとし、これを出力端子111b
に送つている。このようなエンコーダ回路110
に対し、ちようど逆の動作を行なわせるデコーダ
回路115は、第19図Bのように構成すればよ
い。このデコーダ回路115は、入力端子116
aからの入力信号yを加算器117に送り、この
加算器117からの出力信号Zを伝達関数が1/
βの伝送系118を介し出力端子116bに送る
とともに、この出力信号Zを伝達関数がαの伝送
系119を介し加算器117に減算入力として送
つている。したがつて、 y=(α+β)x ……(12) Z=1/β(y−αZ) ……(13) であるから、 Z=1/β{(α+β)x−αZ} βZ=(α+β)x−αZ (α+β)Z=(α+β)x ∴Z=x ……(14) すなわち、エンコーダ110を介して圧縮等の
信号処理された信号は、デコーダ115を介すこ
とにより伸張等の逆の信号処理が施され、元の入
力信号xに復元される。したがつて、たとえば第
19図Aの伝送系112が上記抵抗43、伝送系
113が上記VCA33を有する系であるときに、
これの逆特性の回路を得たい場合には、第19図
Bの伝送系119に上記抵抗43と等しい抵抗値
の抵抗105を用い、伝送系118に上記VCA
33の系の逆特性を有するような系(第18図の
VCA93および制御回路部94の系)を用いれ
ばよい。
次に、第20図は比較的簡単に逆特性を得る構
成例を示しており、所定の伝達関数βの回路12
0、たとえば第9図のエンコーダ回路30を、オ
ペアンプ121の負帰還ループに挿入接続してデ
コーダ回路122を構成したものである。このと
き、オペアンプ121の利得をαとすると、デコ
ーダ回路122の伝達関数Gは、 G=α/1+αβ ……(15) ここで、αβ≫1とすると G1/β ……(16) となつて、容易に逆特性を得ることができる。
以上のような構成によれば、ゲインコントロー
ル回路である圧縮器30や伸張器90等の調整箇
所は、VCA33,93のみでよく、従来の第6
図に示す可変抵抗28cの調整等を必要としない
ため、組立後の調整作業が簡略化され、作業能率
が向上する。また、リミツタ回路40,40′等
を用いて、可変利得型の増幅器であるVCA33,
93等で発生するオーバーシユートを抑えること
が可能となり、テープ飽和等の悪影響を防ぐのみ
ならず、圧縮、伸張特性には何らの影響を与える
ことがない。したがつて、良好なレベル圧縮およ
び伸張を行なわせると同時に、テープ飽和を防い
で信号成分の再現性を向上させ、テープ飽和によ
る低域スペクトル成分の低減をも図ることが可能
となる。さらに、可変利得型の増幅器である
VCA33等は、主として比較的低い信号レベル
範囲において動作するため、増幅器の特性上も有
利であり、使用し得る増幅器の種類が増大する。
次に、本発明に係る第2の実施例として、非線
型回路を有する制御回路部により利得制御される
増幅器の系に対して、並列に、抵抗のみのフラツ
トパスの系、および高域成分を通過させるハイパ
スフイルタの系を接続するようなエンコーダ、お
よびデコーダより成るノイズリダクシヨンシステ
ムについて、第21図ないし第31図を参照しな
がら説明する。
まず、第21図はエンコーダ回路部の具体的な
回路構成例を示すブロツク回路図であり、ゲイン
コントロールにより信号圧縮を行なう圧縮器13
0の入力と入力端子131aとの間に、高域増強
のためのプリエンフアシス回路132を挿入接続
しているが、このプリエンフアシス回路132は
圧縮器130の後段、すなわち出力端子131b
の後方に挿入接続してもよい。
この第21図において、圧縮器130の第1の
伝送系は、ハイパスフイルタ133を有するハイ
パス系であり、第2の伝送系は抵抗134のみか
ら成るフラツトパス系である。これに対し、第3
の伝送系は、利得制御される増幅器(たとえばオ
ペアンプ)135および制御回路部136から成
るレベル圧縮部137により信号レベルを圧縮
し、リミツタ回路138により前述したオーバー
シユートを抑えている。これらの3つの伝送系の
結合関係を第22図に示す。
第3の伝送系のレベル圧縮部137は、入力抵
抗141と負帰還抵抗142とを有するオペアン
プ135の負帰還抵抗142の抵抗値を、制御回
路部136からの制御信号に応じて変化させるこ
とにより、信号レベルの圧縮を行なつている。制
御回路部136は、オペアンプ135の出力に、
周波数に依存した重みづけを行なうハイパスフイ
ルタ等のウエイテイング回路143と、上記出力
レベルを検出し両波整流して平滑するレベル検出
器144と、このレベル検出出力を非線型変換す
る非線型回路145とから成つている。この非線
型回路145の出力に応じて上記オペアンプ13
5の負帰還抵抗142の抵抗値を変化させるわけ
であるが、本実施例では該負帰還抵抗142に
CdS等の光導電素子を用いるとともに、非線型回
路145からの出力に応じて発光ダイオード等の
発光素子(図示せず)を発光させ、この光を上記
CdS等の負帰還抵抗142に照射するような構成
としている。次に、このオペアンプ135からの
出力レベルをリミツトするリミツタ回路138
は、オペアンプ147の入力抵抗148と並列
に、コンデンサ149と抵抗150との直列回数
を接続するとともに、該オペアンプ147の負帰
還抵抗151と並列に、それぞれアノードとカソ
ードとが逆向きに並列接続された2個のダイオー
ド152,153を接続している。このオペアン
プ147からの出力は、抵抗154を介し、オペ
アンプ155により非反転増幅されて、抵抗15
6を介しアツダーアンプとしてのオペアンプ15
7に送られている。上記オペアンプ154の入力
端子は、コンデンサ161と抵抗162との直列
接続回路を介して接地されている。
次に、第2の伝送系としての抵抗134は、上
記第3の伝送系のレベル圧縮部137とリミツタ
回路138との直列回路に対して並列に接続され
ており、すなわち、抵抗134の一端はプリエン
フアシス回路132の出力端子に、他端はアツダ
ーアンプであるオペアンプ157の入力端子にそ
れぞれ接続されている。したがつて、これら第3
の伝送系と第2の伝送系とは、第22図に示すよ
うにそれぞれの出力が加算器139で加算される
ように結合されている。このオペアンプ157は
上記加算入力を反転増幅し、抵抗158を介して
アツダーアンプとしてのオペアンプ159に送つ
ている。このオペアンプ159の入力端子には、
上記第1の伝送系のハイパスフイルタ133が接
続されるから、この第1の伝送系と上記第2、第
3の伝送系とは、加算器140により互いに減算
されるように結合されている。このオペアンプは
入力信号を反転増幅して出力端子131bに送つ
ており、最終的に、第22図に示すように、上記
第1の伝送系の信号が負符号となつて加算される
ことになる。
以上のような構成を有するノイズリダクシヨン
システムのエンコーダ回路において、入力端子1
31aに供給された音声信号等は、まずプリエン
フアシス回路132により高域増強される。すな
わち、このプリエンフアシス回路132は、ハイ
パス特性を備えた増幅器(あるいは減衰器)であ
り、高域にウエイトをおいたノイズ除去効果を持
たせることにより、ノイズモジユレーシヨンが発
生するのを低減している。プリエンフアシス回路
132を通つた信号は、上記第1、第2、第3の
伝送系に導びかれる。第1の伝送系はハイパスフ
イルタ133の周波数特性および固定されたゲイ
ン(利得)を有し、可変プリエンフアシス特性を
作りだす作用を為す。すなわち、入力信号レベル
が大きいときには、後述するように上記第2、第
3の伝送系のゲインが小さくなり、上記第1の伝
送系のゲインよりやや大きい程度となるように設
計されているため、このエンコーダ回路の出力は
プリエンフアシスによる高域増強の効果が減殺さ
れたほぼフラツトな周波数特性となる。これに対
し、入力信号レベルが小さいときには、第2、第
3の伝送系のゲインが大きくなり、第1の伝送系
のゲインよりもほぼ30dB程度大きくなるので、
この第1の伝送系は無視され、プリエンフアシス
(高域増強)効果が最大となる。この可変プリエ
ンフアシス特性を、第23図に示す。第23図で
は、周波数−出力レベル特性を、入力レベルをパ
ラメータとして表わしている。ここで、この可変
プリエンフアシス特性は、ノイズモジユレーシヨ
ンが最も少なくなるように、プリエンフアシス回
路132および上記第1の伝送系のハイパスフイ
ルタ133の特性によつて決定されている。
次に、第2および第3の伝送系は、上述した第
1の実施例のゲインコントロール回路とほぼ同様
の動作を行なうものである。まず、オペアンプ1
35の入出力特性は、制御回路部136の特性、
およびプリエンフアシス特性も含めて、第24図
のようになる。この第24図の折れ線状の特性
は、前述したように、主として非線型回路145
の非線型特性によるものであり、この非線型回路
145の一具体例を第25図に示す。
この第25図に示す非線型回路145におい
て、入力端子165には上記レベル検出器144
からのレベル検出直流電圧が供給される。この入
力端子165は、オペアンプ166の正入力端子
に接続されており、このオペアンプ166の出力
端子は、2個のトランジスタ167,168のベ
ースに、および抵抗169を介しオペアンプ17
0の負入力端子に、それぞれ接続されている。ト
ランジスタ167のコレクタはVc電源に接続さ
れるとともに、エミツタは、上記オペアンプ16
6の負入力端子に接続され、抵抗171を介して
接地されている。トランジスタ168のコレクタ
はそのベースに接続され、エミツタは抵抗172
を介し接地されている。また、このトランジスタ
168のエミツタは、抵抗173を介し、上記抵
抗169と共通接続されて、オペアンプの負入力
端子に接続されている。このオペアンプ170
は、負帰還抵抗174を有し、出力は出力端子1
75に送られている。
このような非線型回路145においては、入力
信号が所定レベルよりも低いとき、トランジスタ
167,168がOFF状態にあるため、抵抗1
69のみがオペアンプ170の入力抵抗として作
用するのに対し、入力信号が上記所定レベルを超
えれば、トランジスタ167,168がONし
て、抵抗169,173の並列回路がオペアンプ
170の入力抵抗となる。したがつて、オペアン
プ170のゲインが上記所定入力レベルを境とし
て切換わり、第26図に示すような非線型の入出
力特性が得られる。ここで、第25図の非線型回
路は、入力に対して出力を反転しているため、第
26図のような特性となつているが、非反転の構
成をとれば、前述した第10図と同様な非線型特
性が得られる。
このような非線型回路145を有するレベル圧
縮部137の入出力特性(第24図参照。)に対
し、この入出力特性に影響を与えることなく、リ
ミツタ回路138のリミツトレベルを設定するこ
とができることは、前述したとおりである。ま
た、これらレベル圧縮部137とリミツタ回路1
38とから成る第3の伝送系に、抵抗134のみ
からなる第2の伝送系を並列接続すれば、第27
図実線に示すような入出力特性が得られる。さら
に、これら第2、第3の伝送系に、ハイパスフイ
ルタ133を有する第1の伝送系を並列接続して
成るエンコーダ回路の入出力特性は、第27図破
線に示すようになる。すなわち、第21図や第2
2図に示すエンコーダ回路の出力は、上記第2、
第3の伝送系の出力より、上記第1の伝送系の出
力を引いた(減算した)ものであるから入力信号
が高域で大レベルであるほど、出力レベルが低下
する。
以上のようなエンコーダ回路に対し、ノイズリ
ダクシヨンシステムの出力側に設けられて、上記
エンコードされた信号を元の信号に復元し得るよ
うな、逆特性を有するデコーダ回路を第28図お
よび第29図を参照しながら説明する。
これら第28図および第29図において、ゲイ
ンコントロール回路である伸張器180は、上記
圧縮器130の逆特性を有し、デイエンフアシス
回路182は上記プリエンフアシス回路132の
逆特性を有するものである。これらの伸張器18
0とデイエンフアシス回路182は、エンコーダ
側の圧縮器130とプリエンフアシス回路132
に対して対称に、すなわち、入力端子181aか
ら、伸張器180、デイエンフアシス回路182
の順に配置接続される。伸張器180は、第1、
第2、第3の伝送路が並例接続されて成り、第1
の伝送路は上記ハイパスフイルタ133に等しい
周波数特性を有するハイパスフイルタ183を有
し、第2の伝送路は抵抗184のみから成るフラ
ツトパスであり、第3の伝送路は上記エンコーダ
側の第3の伝送路に対して逆特性となるようにリ
ミツタ回路188とレベル伸張部187とを備え
ている。この第3の伝送路のリミツタ回路188
は、前述した第20図の逆特性回路の構成法を適
用して、第21図の上記エンコーダ側のリミツタ
回路138のオペアンプ155の負帰還ループ中
にリミツタ主要部を挿入接続することにより、こ
のリミツタ回路138の逆の特性を得ている。こ
こで、第28図のリミツタ回路188において、
上記第21図のリミツタ回路138と対応する部
分には同一の参照番号にダツシユを付して示し、
説明を省略する。レベル伸張部187は、オペア
ンプ185の入力レベルを検出する制御回路部1
86により、該オペアンプ185の負帰還抵抗1
42′の抵抗値を制御する構成としている。ここ
で、制御回路部186は、上記エンコーダ側のレ
ベル圧縮部137の制御回路部136と等しい構
成のウエイテイング回路143′、レベル検出器
144′、および非線型回路145′を用いるとと
もに、この非線型回路145′の出力をインバー
タ189で反転して、発光ダイオード等の発光素
子(図示せず)を点灯駆動するようにしている。
また、オペアンプ185の負帰還抵抗142′は、
たとえばCdS等の光導電素子を用いており、上記
制御回路部186のインバータからの出力により
点灯駆動された発光ダイオード等からの光が照射
されて、負帰還抵抗142′の抵抗値が変化する
ことにより利得が変化する。この第28図のレベ
ル伸張部187の内部構成について、第21図の
圧縮部137の内部と対応する部分には同一の参
照番号にダツシユを付して示している。
ここで、このデコーダ回路の第1、第2の伝送
系は、第29図に示すように、第3の伝送系に対
する帰還路を形成するように接続されている。す
なわち、入力端子181aからの入力信号は、加
算器190において、ハイパスフイルタ183を
有する第1の伝送路からの信号および抵抗184
のみから成るフラツトパスである第1の伝送路か
らの信号と加算され、インバータ191で反転さ
れて、第3の伝送路であるリミツタ回路188お
よびレベル伸張部187に送られている。このレ
ベル伸張部187からの出力は、フラツトパスで
ある上記第2の伝送路に送られる。また、レベル
伸張部187からの出力は、インバータ192で
反転された後、上記第1の伝送路のハイパスフイ
ルタ183に送られる。このインバータ192か
らの出力は、デイエンフアシス回路182を介
し、出力端子181bに送られる。
このように構成された第28図や第29図に示
すデコーダ回路が、上記第21図、第22図に示
すエンコーダ回路の逆特性となることについて、
第30図および第31図とともに説明する。
第30図は上記第21図の圧縮器130となる
ゲインコントロール回路200を、上記第1、第
2、第3の伝送系を伝送回路201,202,2
03として表わしたものである。これらの伝送回
路201,202,203の伝達関数をそれぞれ
α、β、γとする。加算器204においては、第
1の伝送回路201の出力のみが反転して入力さ
れる(減算される)から、入力端子205の入力
xに対する出力端子206の出力yは、 y=(−α+β+γ)x ……(17) となる。次に、第31図は、上記第28図の伸張
器180となるゲインコントロール回路210を
示し、伸張器180の第1、第2、第3の伝送系
に対応する伝送回路211,212,213の伝
達関数は、それぞれα、β、1/γであることは
明らかである。入力端子215の入力yと第1の
伝送回路211からの出力は加算器214におい
て加算され、第2の伝送回路212からの出力が
減算されるから、出力端子216からの出力Z
は、 Z=1/γ{y+(α−β)Z}……(18) γZ=y+(α−β)Z ∴(−α+β+γ)Z=y ……(19) したがつて、これら(17)、(19)式より、 (−α+β+γ)x=(−α+β+γ)Z
……(20) となるから、Z=xとなつて、元の入力信号xに
復元されるこがわかる。
以上説明した本発明の第2の実施例によれば、
前述した第1の実施例と同様に、圧縮器130や
伸張器180の調整箇所が少なくなり、また、オ
ーバーシユートを抑えるためのリミツタ回路13
8,188を入れることができるのは勿論のこ
と、さらに、可変利得型の増幅器を負帰還回路中
に挿入することなくデコーダ回路を構成できる。
したがつて、レベル伸張部187はフオワードア
ンプとして使用することができ、回路安定性が向
上するとともに、高域特性のあまり良くないログ
−アンチログの原理を用いたVCA等をも使用す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は従来例を示し、第1図は
ノイズリダクシヨンシステムの基本的な回路構成
を示すブロツク回路図、第2図は該ノイズリダク
シヨンシステムのプリエンフアシスおよびデイエ
ンフアシス特性を示すグラフ、第3図は同圧縮お
よび伸張特性を示すグラフ、第4図は圧縮器の動
作原理を説明するためのブロツク回路図、第5図
は伸張器の動作原理を説明するためのブロツク回
路図、第6図は圧縮器の他の構成例を示すブロツ
ク回路図、第7図は第6図の圧縮器の入出力特性
を示すグラフ、第8図A,Bは入力レベルが変化
したときの過渡特性を示すタイムチヤートであ
る。第9図ないし第20図は本発明の第1の実施
例を示し、第9図はエンコーダ側のゲインコント
ロール回路である圧縮器を示すブロツク回路図、
第10図は第9図の非線型回路36の入出力特性
を示すグラフ、第11図は第9図の圧縮器の入出
力特性を示すグラフ、第12図は第9図の非線型
回路36の具体的構成例を示す回路図、第13図
A,Bはそれぞれ第9図の圧縮器に使用可能なリ
ミツタ回路の具体例を示す回路図、第14図は周
波数依存性を有するリミツタ回路の一具体例を示
す回路図、第15図は第14図のリミツタ回路の
動作を説明するための周波数特性グラフ、第16
図、第17図は周波数依存性を有するリミツタ回
路のそれぞれ異なる他の具体例を示す回路図、第
18図は、第9図の圧縮器の逆特性を有するゲイ
ンコントロール回路である伸張器を示すブロツク
回路図、第19図は、第19図Aのエンコーダ回
路と第19図Bのデコーダ回路とが互いに逆特性
となることを説明するための原理的構成を示すブ
ロツク図、第20図は逆特性を有する回路の他の
構成法を説明するためのブロツク図である。第2
1図ないし第31図は本発明の第2の実施例を示
し、第21図はノイズリダクシヨンシステムのエ
ンコーダ回路部を示すブロツク回路図、第22図
は第21図の3伝送系の結合関係を示すブロツク
図、第23図は第21図の可変プリエンフアシス
特性を示すグラフ、第24図は第21図のレベル
圧縮部137の入出力特性を示すグラフ、第25
図は第21図の非線型回路145の具体的回路例
を示す回路図、第26図はこの第25図の非線型
回路145の入出力特性を示すグラフ、第27図
は第21図のエンコーダ回路部の入出力特性の一
例を示すグラフ、第28図は第21図の逆特性を
有するデコーダ回路部を示すブロツク回路図、第
29図は第28図の3伝送系の結合関係を示すブ
ロツク図、第30図および第31図は、第21図
のエンコーダ回路部と第28図のデコーダ回路部
とが互いに逆特性となつていることを説明するた
めの説明図であり、第30図はエンコーダ回路
部、第31図はデコーダ回路部をそれぞれ示すブ
ロツク図である。 30,130……圧縮器、33,93……
VCA、34,94,136,186……制御回
路部、35,95,144,144′……レベル
検出器、36,96,145,145′……非線
型回路、40,40′60,70,80,138,
188……リミツタ回路、43,105,13
4,184……抵抗、90,180……伸張器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 制御端子に供給される制御信号に応じて利得
    が変化する可変利得型の増幅器と、 この増幅器の入力または出力信号のレベルを検
    出するレベル検出回路からの検出出力を非線型回
    路を介して上記増幅器の制御端子に送る制御回路
    部と、 上記増幅器の伝送系に対して並列接続される抵
    抗とを備え、 上記非線型回路は、上記レベル検出回路からの
    信号のレベルが増加したとき入力に対する出力比
    がより増加する特性を有することを特徴とするゲ
    インコントロール回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54128248A (en) * 1978-03-22 1979-10-04 Licentia Gmbh Adjustable transmission constant amplifier
JPS5583352A (en) * 1978-12-20 1980-06-23 Sanyo Electric Co Ltd Noise reduction unit on signal compression and expansion system

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