JPS59199649A - 4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフエニル誘導体及びその製造方法 - Google Patents

4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフエニル誘導体及びその製造方法

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JPS59199649A
JPS59199649A JP58073590A JP7359083A JPS59199649A JP S59199649 A JPS59199649 A JP S59199649A JP 58073590 A JP58073590 A JP 58073590A JP 7359083 A JP7359083 A JP 7359083A JP S59199649 A JPS59199649 A JP S59199649A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニ
ル誘導体及びその製造方法に関する。
本発明の4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル誘導
体は、文献未載の新規化合物であって、下記一般式CI
’)で表わされる。
〔式中Rはアリル基、シンナモイル基又はグリシジル基を示す。〕
上記一般式CI〕で表わされる4−ヒドロキシ−47−
ビニルビフェニル誘導体は、以下の有用性を有している
例えば上記一般式CI〕においてRがアリル基である化
合物(以下「0−アリル誘導体」という)は、それ自体
液晶社訓として有用であると共に、アリル基の反応性を
利用して医薬、於薬を始め種々の有機材料の中間体とし
て有用である。例えはクライゼン転位により酸化防止剤
、特にゴムの老化防止剤として使用できる。また耐熱性
ポリマー、光硬化性樹脂等の製造原料として有用である
し、機能性高分子原料として電子工業、印写材料にも活
用できる。さらにビニル重合性モノマーとの共重合も可
能であり、耐熱性や光硬化性を有する塗料、接着剤を始
めとして広範な用途への合成樹脂原料になり得る。
また上記一般式〔I〕においてRがシンナモイル基であ
る化合物(以下「0−シンナモモル乙等体」という)は
、シンナモイル基の路光性によりフォトレジスト、印刷
用刷版材、感光性樹脂等の製造原料として有用である。
また官能基の性質により感光性、ラジカル重合性、カチ
オン重合性の特性を活かし、塗料、接着剤等の製造原料
として使用し得る。さらにビニル重合性モノマーとの共
重合によりその共重合体に感光性を伺与することもでき
る。
また上記一般式〔■〕においてRがグリシジル基である
化合物(以下「0−グリシジル誘導体」という)は、ア
ミンや酸無水物と組合せて接着剤、塗料等に利用するこ
とができる。
本発明の化合物に類倶の化合物としては、例えばp−ビ
ニルフェノール類か知られているか、p−ビニルフェノ
ールは安定性に乏シク、ヒニル基の脱離、異性化が起こ
りやすく、七ツマ−として単離精製することも困離であ
る。それに対し本発明の4−ヒドロキシ−4′−ビニル
ビフェニル1辺導体は常温では極めて安定であり、単離
精製することも容易であるなど、その性状において顕著
な差異を有している。電子工業分野などで使用される高
分子材料は極めて亮い純度のものが要求される傾向にあ
り、七ツマ一段階での単離精製が可能なことは重要な特
性の一つであると云える。
本発明の4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル誘導
体は、種々の方法により製造されるが、その好ましい一
例を挙げれば4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル
にハロゲン化アリル、ハロゲン化シンナモイル又はエビ
ハロヒドリンを反応させることにより製造される。
出発原料として用いられる4−ヒドロキシ−4′−ビニ
ルビフェニルは、本発明者か始めて見い出した新規化合
物であり、該化合物はすでに工業的に生産されているp
−フェニルフェノールを出発原料として合成される。す
なわち、酸触媒の存在下常温で、p−フェニルフェノー
ルを無水酢酸で4−アセトキシビフェニルにし、次いで
フリース転位により4−ヒドロキシ−4−アセチルビフ
ェニルにする。さらにこのものをメタノール溶媒中水素
化ホウ素ナトリウムを用いて還元し、4−ヒドロ千シー
4’−(エチル−2−オール)ヒフェニルを得る。この
ものをジメチルスルホキシド溶媒中で塩化亜鉛、トリク
ロロ酢酸存在下180°Cで脱水反応させると高収率で
4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニルが得られる(
後記参考側参照)。
0−アリル94体は、例えば4−ヒドロキシ−47−ビ
ニルビフェニルのナトリウム又はカリウム塩にハロゲン
化アリルを反応させることにより製造される。ハロゲン
化アリルとしては例えは塩化アリル、臭化アリル等を挙
げることができる力S、塩化アリルを使用するのが好適
である。ノ10ゲン化アリルの使用量としては特に制限
されず広い節1囲内で適宜選択することかできるか、通
常原料である4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル
のナトリウム又はカリウム塩に対して等モル−8倍モル
、好ましくは1.5〜2.5倍モル使用するのがよい。
該反応は一般に溶媒中にて行なわれ、斯かる溶媒として
は例えばエーテル、テトラヒド口フラン、アセトン、ジ
メチルスルホキシド等を挙げることかできる。該反応は
冷却下、室温下及び加温下のいずれでも進行するが、通
常θ〜100℃、好ましくは80〜70℃にて反応を行
なうのがよい。該反応は一般に2〜5時間程度で終了す
る。
0−シンナモイル誘導体は、例えば塩基の存在下に4−
ヒドロキシ−47−ビニルビフェニルと塩化シンナモイ
ルとを反応させることにより製造される。塩基としては
例えばピリジン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿素
、金属マグネシウム等を挙げることができる。4−ヒド
ロキシ−4′−ビニルビフェニルと塩化シンナモイルと
の使用割合としては特に制限がなく広範囲内で適宜選択
できるが、通常前者に対して後者を等モル−8倍モル、
好ましくは1.1〜2倍モル使用するのがよい。該反応
は一般に溶媒中にて行なわれる。溶媒としては具体的に
は塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等を例示で
きる。該反応は冷却下、室温下100℃、好ましくは2
0〜40℃にて反応を行なうのがよい。該反応は一般に
2〜5時間程度で終了する。
0−グリシジル誘導体は、例えは塩基触媒の存在下4−
ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニルにエビハロヒドリ
ンを反応させることにより製造される。用いられる塩基
触媒としては例えは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等の無機アルカリ、ピリジン等の有機塩基等を挙けるこ
とができる。エビハロヒドリンとしては例えばエビクロ
ロヒドリン、エビブロモヒドリン等、好才しくはエビク
aロヒドリ、ンを挙げることができる。4−ヒドロキシ
−4′〜ビニルビフエニルとエビハロヒドリンとの使用
割合としては特に限定されず広い範囲内から適宜選択す
ることかできるが、通常前者に対し   ;”で後者を
等モル−5倍モル、好ましくは1.5〜8倍モル使用す
るのがよい。該反応は一般に溶媒中にて行なわれ、溶媒
としてはエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、ジ
メチルスルホキシド等を例示できる。該反応は冷却下、
室温下及び加温下のいずれでも行なわれるが、通常0〜
150℃、好ましくは80〜80℃にて反応は好適に進
行する。該反応は一般に1.5〜5時間程度で完結する
上記各方法により得られる本発明の化合物は、慣用の分
離手段、例えば再結晶、液体クロマトグラフィー等によ
り反応混合物から容易に単PM、精製される。
以下に参考例及び実施例を挙げる。
参考例 塩化アルミニウム209と食塩47との混合物を塩化カ
ルシウム管を備えたフラスコに入れ180℃に加熱する
と融解して均一な液状になる。これを140℃まで冷却
し、4−アセトキシビフェニル(融点81〜82℃)1
0f!を加え撹拌下に再び180℃まで加熱し8分間保
持する。反応混合物を室温まで冷却したのち、塩酸を含
む本水中に投入し、塩化メチレン6.0m、eを加えて
かきまぜる。塩化メチレン層を分離し、水洗、乾燥後、
ヘキサンを少量ずつ加えて黄褐色の油状物を分離する。
残りの溶液を濃縮し、得られた固形物をアセトン−ヘキ
サン混合溶媒から再結晶すると融点207、5〜208
.5℃の4−ヒドロキシ−4′−アセチルビフェニルが
得られる。
次いで、4−ヒドロキシ−4′−アセチルビフェニル1
6gを800 mlのテトラヒドロフランに溶解し、室
温で水素化アルミニウムリチウム3gを少量ずつ加える
。反応溶液を0縮し、残りの溶液を水中に投入すると黄
白色沈澱を生ずる。この沈澱を酢酸エチルより再結晶し
融点145〜146℃の4−ヒドロキシ−4’−(1−
ヒドロキシエチル)ビフェニルが得られる。
4−ヒドロキシ−4’ −(1−ヒドロキシエチル)ビ
フェニル507をジメチルスルポキシド150mlに溶
解し、塩化亜鉛107を加えて180℃まで加熱する。
撹拌下にトリクロロ酢酸10gを加え8分間180℃で
反応させる。反応溶液を水中に投じて析出する固形物を
アセトン−ヘキサン混合溶媒から再結晶すると、融点1
90〜191.5℃の4−ヒドロキシ−4′−ビニルビ
フェニルが得られる。
実施例1 0−アリル誘プひ体の合成 4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル40gを50
0rnlのテトラヒドロフランに溶解し、10gの水酸
化ナトリウムを水溶液にして加えた。
この溶液60℃に加熱し、撹拌しながら塩化アリル81
 flを約1時間で滴下した。その後2時間60℃に保
ち、反応終了後溶媒を濃縮し、氷水中に注ぎ白色結晶物
を得た。メタノール−アセトン混合溶媒から再結晶を繰
返し、融点151〜153℃の4− (4’−ビニル)
ビフェニルアリルエーテルを得た。収量は50f!であ
った。この生成物についての元素分析、赤外線吸収スペ
クトル及び核磁気共鳴スペクトルの測定結果は次のとお
りである。
〔元素分析〕(C17H160)   c%    H
%計算値     86.40  6.88実測値  
    86.82  7.07〔赤外線吸収スペクト
ル〕 1600、 1520. 7490cm−1(芳香族環
)1640、  990.  900cm’(ビニル基
)1250 cm−1(芳香族エーテル結合)820 
cm−’  (パラ置換芳香族)〔180核磁気共鳴パ
ラメーター] (CDCJ3溶媒)140.2  18
6.1 1&1.4  158.8実施例2 0−シンナモイルF[1体の合成 4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル57を塩化メ
チレン50mA?に溶解し、ピリジン10m1!を加え
た。撹拌下常温で塩化シンナモイル5Vを少量ずつ加え
た後、8時間常温で反応させた。反応後溶媒を濃縮する
と結晶が析出し、水洗、乾燥し、塩化メチレンで再結晶
した。融点175〜177℃の4−’(4’−ビニル)
ビフェニルシンナメートの白色結晶を得た。この結晶は
175〜177℃で一度溶融したものを冷却し、再度融
点測定すると、175〜184℃にわたり徐々に溶融す
る現象が観察された。得ら4tた白色結晶の元素分析、
赤外線吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルの測定
結果は次のとおりである。
口元素分析] (C28H1802)   C%   
H%計算値   84.64  5.56 実測値   84.24  5.70 〔赤外線吸収スペクトル〕 1720.1150cm’ (x7.チル結合)182
0.1200cm=  (α、β−不飽和エステ/lz
結合)1680.1000.900cm  ’  (ビ
ニ ル昂:)840cm’  (パラ置換芳香族) 760 * 710 cm−1(芳香族モノ置換)(L
’lc棟磁気共鳴パラメーター] (CDC13溶媒)
IB6.8 1B9.8商、5 巧、41M、3実施例
3 0−グリシジル@導体の合成 4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニル107をテト
ラヒドロフラン100 mpに溶解し、2.57の水酸
化ナトリウムを水溶液にして加えた。この溶液を60℃
に加熱しエビクロロヒドリン12gを撹拌下徐々に滴下
して反応させた。60℃で2時間反応した後、溶媒を濃
縮し水中lこ投じて白色結晶を得た。アセトンから再結
晶を繰返し融点154〜156℃の4− (4’−ビニ
ル)ビフェニル2,8−エポキシプロピルエーテルの白
色結晶を得た。収虐は79であった。この結晶について
の元素分析、赤外線吸収スペクトル及び状磁気共鳴スペ
クトルの測定結果は次のとおりである。
〔元素分析”:J (C1yI(x++Oz)   C
%   H%計算値   80.98  6.89 実測値   80.46  6.77 〔赤外線吸収スペクトル〕 1600.1520,1490crrT1(芳香族環)
1250cm”(芳香族エーテル結合)i 180 、
860 cm−” (オキシラン環)990.910c
m1 (ビニル基)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ 一般式 〔式中Rはフリル基、シンナモイル基又はグリシジル基
    4示す。〕 で表わされる、−ヒドロキシ−4−ビニルビフェニル誘
    導体。 ■ Rがアリル基又はシンナモイル基である特許請求の
    範囲第1項記戦の化合物。 ■ 4−ヒドロキシ−4′−ビニルビフェニルにハロゲ
    ン化アリル、ハロゲン化シンナモイル又はエビハロヒド
    リンを反応させて一般式 〔式中Rはアリル基、シンナモイル基又はグリシジル基
    を示す。〕 で表わされる4−ヒドロキシ−4−ビニルビフェニル誘
    導体を得ることを特徴とする4−ヒドロキシ−47−ビ
    ニルビフェニル誘導体の製造法。
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