JPS59193945A - 改良されたカ−ペツト裏打ち用組成物 - Google Patents

改良されたカ−ペツト裏打ち用組成物

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JPS59193945A
JPS59193945A JP6892383A JP6892383A JPS59193945A JP S59193945 A JPS59193945 A JP S59193945A JP 6892383 A JP6892383 A JP 6892383A JP 6892383 A JP6892383 A JP 6892383A JP S59193945 A JPS59193945 A JP S59193945A
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carpet
polar monomer
synthetic oil
copolymer
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岩井 作弥
Akio Kajikawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 密度のカーペット裏打ち用組成物て関するものである。
さらに詳しくは(a)オレフインー極性モノマー共重合
体に(c)無機光てん剤を高濃度で配合するVCアたり
、(b)%有な構造を有する合成油および(c)有機酸
エステルを併用することによシ、加熱配合時の加工性を
改良し、柔軟性に富み%に低温特性に優れたカーペット
裏打ち用組成物に関するものである。
また本発明は前記組成物を加熱溶融してカーペットに裏
打ちした自動車用カーペットおよびタイルカーペットに
関するものである。
自動車用カーペットは、車内の装飾、保温、吸盲効果と
遮音効果を具備した内装材である。自動車用カーペット
の裏打ち材には、カーペットの補強、成形保持性、パイ
ル抜は防止、収縮防止などの機能が基本的に要求されて
いる。また自動車のエンジン音など室外からの騒音を下
げて、室内の居住性を向上させる要求も高まってきてお
シ、この目的には遮音性能を付与した裏打ち材が必要で
ある。遮音効果は裏打ち材の単位面積あたシの質111
−に比例するため、裏打ち材は高密度で、ある程度の厚
さが必要である。このようにカーペット本来の機能を刺
与し、同時に遮音性を付与した裏打ち刊が高価な材料を
使用することなしに得られることが望ましし・。
タイルカーペットは、正方形、長方形、菱形もしくはさ
らに複雑な形状のもので、1枚の面積がたとえハ005
〜2m′程度の板状のカーペットであり、これらを組み
合わせて用いることにより、隙間を作ることなく床に敷
けるものである。これらのタイルカーペットは通常のカ
ーペットπ比べ、床に並べて固定するだけで簡単に施工
できる利点を有し、またタイルカーペットの形状、色調
などの多くの組み合わせで種々の感じのカーペットにす
るととができ、補修も容易であるという長所も有してい
る。これらのタイルカーペットは床に敷いた場合、床に
十分密着し歩行時て一部がはがれた多しないことが必要
である。そのための方法として、接着剤もしくは粘着剤
を用いる方法や、釘や鋲でとめる方法などがあるが、こ
れらの方法は施工が面倒であること、また張り換えも手
間がかかるなどの欠点がある。これらの欠点を改良した
ものとして、比較的厚い裏打ち材によりタイルカーペッ
トに自重を与え、その自重による固定性(置敷性)を有
したタイルカーペットが知られている。またこの裏打ち
材は、タイルカーペットに糸抜は防止性、寸法安定性、
および弾力性などの諸性能を付与する目的も兼ねている
。したかってタイルカーペットの裏打ち材は、一般のカ
ーペラ1−111裏打ち材の要求性状を満足しなければ
ならないことはもちろんであり、さらに置くだけで安定
できる置敷性をも有していなければならな(・。また高
価な材料を使用することなしに、との置敷性を例与しな
ければならない。
従来、カーペットの裏打ち材としては、ゴムラテックス
系、エラヌトマー系、合成樹脂系およびアスファルト系
などが知られている。これらはたとえば特公昭46−3
839号、特公昭48−20199号、特公昭48−3
4556号、特公昭52−17851号および特公昭5
3−4525号などに開示されている。
しかしながら、これら従来より公知の裏打ち材をカーペ
ット基材に用いた場合には、糸抜は防止性が十分でなく
カーペットのパイル原糸に「はつれ」が生じ易い。ある
いは裏打ち材の十分な厚みが得られないとか、カーペッ
ト表地に裏打ち材の色相がしみ出すとかなどのほか、タ
イルカーペットとして寸法安定性、置敷性が不十分であ
り、また自動車用カーペットとしての補強性、成形保持
性、遮音性などが不十分であり、必ずしも満足な結果が
得られていない。
またさらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
に代表されるオレフィン−極性モノマー共重合体に無機
充てん剤を配合した組成物も公知である。しかしながら
、無機充てん剤の配合用が多くなるにつれて、均一な配
合物を得るには困難を伴ない、均一な配合物が得られた
としても硬さが増加してもろいものとなり、引張特性、
低温特性が劣ってくる。さらに軟化温度、流動温度が急
上昇して加工性が低下し、カーペットへの裏打ち加工条
件がきびしくなるなど多くの欠点があった。
したがって、このような配合物はカーペット用裏打ち材
としては好ましい材料ではなかった。
これらの欠点を改良するため、ノくラフインワックス、
マイクロクリスタリンワックス、ロジンおよびロジン誘
導体、石油樹脂、アスファルト、ポリエチレンワックス
、非品性ポリプロピレン、鉱油、動植物油、ポリブテン
、パラフィンオイルなどの低分子111化合物を改良剤
として配合が試みられている。その結果、配合時の加工
性、物性および裏打ち加工性がある程度改良され、用途
によってはそれなりの改良効果が得られている。しかし
、前記改良剤では、相溶性が不十分で分離するものがほ
とんどで、経時変化が起こること、引張特性、低温特性
、柔軟性などの改良が不十分であるため、カーペット裏
打ち材としては実用に供し得ながった。
本発明の目的はカーペット用裏打ち材の要求性状を満足
し、かつ前記従来法の欠点を改良した裏打ち材を提供す
ることにある。特((本発明は前記自動車用カーペット
およびタイルカーペットに好適な裏打ち材を提供するこ
とにある。
カーペット裏打ち用組成物として、オレフィン−極性モ
ノマー共重合体へ無機光てん剤を高濃度に配合するにあ
たり、分離せず経時変化がなく、かつ引張特性、柔軟性
、低温特性に優れ、さらに配合性、裏打ち加工性を改良
された配合物を得るために、鋭意検討を進めた結果、常
温で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素化合物の1種ま
たは2種以上の混合物である合成油、および有機酸エス
テルの配合が好ましいことをみいだした。
すなわち、本発明は (a)共重合体中の極性モノマー含有量が5〜40重量
係重量るオレフィン−極性モノマー共重合体5〜50重
量係、 (b)  沸点250℃以上、分子量258〜482の
常温で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素化合物の1種
または2種以上の混合物である合成油1〜25重量係重 量束)有機酸エステル 02〜20重量係、重量)  
無機光てん剤40〜90重量係お重量(e)固体状低分
子量化合物成分0〜50重量係重量らなるカーペット裏
打ち用組成物およびその組成物を裏打ちしてなるカーペ
ットである。
本発明は(2L)共重合体中の極性モノマー含有率が5
〜40重量係重量るオレフィン−極性モノマー共重合体
5〜50重量係、好ましくは10〜40M量係、(b)
合成油1〜25重量係重量束しくは15〜20重量係、
重量)有機酸エステル02〜20重量係、好ましくは0
5〜15重量裂、および(d)無機光てん剤40〜90
IT、: ’:’1:係、好ましくは50〜85重量係
か重量るカーペット裏打ち用組成物であり、必要により
(e)固体状低分子;1′L化合物成分O〜50重量係
、好ましくはO〜、’−35屯量係を配合することがで
きる。
本発明でいうオレフィン−極性モノマー共重合体とは、
オレフィンとして02〜C,、のオレフィンで好ましく
はエチレンが使用できる。極性モノマーとしては前記オ
レフィンと共重合可能なものが使用できるが、酢酸ビニ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸、−酸化炭素、あるいはこれらの2種以上も好まし
く使用できる。好ましい共重合体はエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル
酸エチル−酢酸ビニル共重合体などであり、特にエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)およびエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体(EEA)が好ましい。
これらの共重合体は極性モノマー含有量が5〜40重量
係重量に10〜35重量係で重量ことが望ましい。極性
モノマー含有量がこの範囲を越える場合は、組成物の硬
さが低下し引張強度が小さくなるとともに耐熱性が劣る
ため好ましくない。また極性モノマー含有量がこの範囲
より少ない場合には、組成物の硬さが増太し、もろくな
って柔軟性がなくなり伸びが減少するとともに低温特性
の脆化温度が上昇して好ましくない。また(b)合成油
および(c)有機酸エステルの相溶性が低下し分離する
傾向がでてくる。
これらの共重合体のメルトインデックスは01〜400
であう、好ましくは01〜150で特に好ましくは02
〜50である。タルトインデックスがこの範囲を越える
場合には、耐熱性、引張強度、脆化温度などの物性が劣
り好ましくない。メルトインデックスがこの範囲よシ小
さい場合は配合性、加工性が低下して好ましくない。
こJtらの共重合体の配合邦は5〜50重量係重量り、
好ましくは10〜40重量係で重量。この配合:l;が
この範囲より少ない場合は組成物の強度を維持すること
ができず好ましくない。一方この範囲を越える必要性は
なく、高濃度の無機充てん組成物を11)るためKはむ
しろ前記範囲内に止めることが好ましい。
合成油(b)は、沸点250℃以上、分子量258〜7
I82の常温で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素化合
物の1種または2種以上の混合物である。
非縮合型3環芳香族炭化水素化合物とは、ナフタレン、
アントラセン、フェナントレンのような縮合型芳香族炭
化水素骨格を含まないものであり、3個のベンゼン核ま
たはアルキルベンゼン核を含む化合物である。この化合
物は、脂肪族炭化水素化合物や網台型芳香族炭化水素と
比較して、オレフィン−極性モノマー共重合体(a)と
の相溶性にすぐオしかつ、無機充てん剤(C)の分散性
を改良する効果にすぐれている。沸点250℃未満およ
び分子量が258未満の場合は、組成物を軟質化きぜ耐
熱性を低下さぜ、かつ合成油が組成物から分離飛散しや
すくなる。一方、分子量が482を越える場合は、常温
で液状を保持し難くなシ、オレフィン−極性モノマー共
重合体(a)との相溶性も低下する。
合成油(b)のうち、好ましい化合物はつぎの一般式(
I)および01)であられされる常温で液状の化合物で
・ある。
(i) −−・・−Ar5−R−Ar。
Ar2 (TI) ・=・・−・−・Ar、 −R,−Ar2−
 R2−Ar5(式中、Rは炭素数4〜6のアルカン残
基、R1、R2は炭素数1〜3のアルカン残基、Ar、
、Ar2、fi、r3は側鎖アルキル基の炭素数の合計
が0〜3のアリール基である) 式(I)に含まれる化合物の具体例はつぎのとおりであ
る。
および、このアルキル誘導体。
nはO〜3の整数、R′は水素原子又は炭素1〜3のア
ルキル基であシ、R′は同一でも異なっていてもよい。
式(2)に含まれる化合物のうち、特に好ましいものは
次式(3)および(4)である。
式(1) K含まれる化合物の他の例は、次式(5)お
よびそのアルキル誘導体。
式(II)に含まれる化合物の具体例はつぎのとお)。
(R“は、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であ
り、B“は相互に同一でも異なっていてもよい) 式(6)に含まれる化合物の例として式(7)、(8)
か誉げられる。
式(11)に含まれる他の例として: (Rn′は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R
“′は相互に同一でも異なってもよい)式(9)の具体
例として次式(10)〜(16)が挙げられる。
CH3CH3 CH3CH3 CHCH3 式(U)に含まれる他の例として。
(Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは相
互に同一でも異なっていてもよい)式(17)K含まれ
る具体例は; 式(n) K含まれるさらに他の例として;CH3 およびこのアルキル誘導体。
およびこれのアルキル誘導体。
これらの化合物のいずれも好ましく使用できる。
上記各化合物の製造例はつぎのとおシである。
0式(1)、(5)、(22) 、 (23)は、スチ
レンの3量体であり、スチレンを、硫酸、HF、ンリカ
アルミナ、陽イオン交換樹脂のような酸性触媒存在下で
反応させるか、ラジカル開始剤の存在下もしくは不存在
下で加熱反応させるかして、容易に得ることができる。
、式(1)はスチレンの不飽和鎖状3量体を水素添加し
たものに相当する。なお、これらのアルキル誘導体は、
これらの化合物をアルキル化するか、あるいは、アルキ
ルスチレン類をスチレンに代え、あるいはスチレンとと
もに反応原料として使用することによシ、いずれも容易
に得られる。
0式(2)、(3)、(4)、(9)〜(16)は、ス
チレンもしくはアルキルスチレン類と、ベンゼンもしl
;j:(10鎖)炭素数の合計が3までのアルキルベン
ゼントラ、硫酸、HF、ソリ力アルミナ、陽イオン交換
樹脂のような酸性触媒存在下で反応させることKより容
易に得られる。この反応の際、上記式(1)、(5)、
(22)、(23)の化合物も同時に生成させることが
できる。又は、アリール塩化物とベンゼンもしくはアル
キルベンゼンとを塩化アルミニウムのごときフリーデル
クラフッ触媒の存在下脱塩酸縮合せしめることによって
も容易に得ることができる。あるいは、ベンゼンもしく
はアルキルベンゼンを、硫酸もしくは他の適当な縮合剤
の存在下で、アセトアルデヒドと縮合させて得られる。
さらに、経済的な製法としては、ベンゼンとエチレンと
から、塩化アルミニウムのごときフリーデルクラフッ触
媒を用いて、エチルベンゼンを製造する際の副生重質油
から分離回収することによって得られる。
・式(6)、(7)、(8)は、硫酸あるいは他の適当
な縮合剤の存在下で、ベンゼンもしくはアルキルベンゼ
ンをホルムアルデヒドもしくはノくラホルムアルデヒド
と縮合させて得られる。あるいはアリール塩化物とベン
ゼンもしくはアルキルベンゼンとを塩化アルミニウムの
ごときフリーデルクラフッ触媒の存在下で反応させて得
ることもできる0 0式(17)〜(21)は、ベンゼンもしくはアルキル
ベンゼンと、1,2−ジクロルエタンを塩化アルミニウ
ムのごときフリーデルクラフッ触媒の存在下で反応させ
て得られる。さらにこの反応生成物をアルキル化しても
よい。
以上の各種の製法において、合成油が複数の化合物の混
合物として得られる場合は、その混合物のままで使用す
ることが、経済的であるし、性能上も好ましい結果が得
られる。
有機酸エステル(C)は、炭素数が1〜20からなる一
塩基酸、二塩基酸および三塩基酸、またはこれらの無水
物の有機酸と、炭素数が1〜20からなる一価のアルコ
ールから通常のエステル化反応によって得られるもので
ある。好ましい有機酸はフタル酸、インフタル酸、テト
ラヒドロフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、トリメリット酸、クエン
酸、イタコン酸、オレイン酸、リシノール酸、ステアリ
ン酸などである。また好ましい一価のアルコール残基は
炭素数が2〜18からなる直鎖状、側鎖状および芳香族
状の炭化水素で具体的にはエチル、ブチル、ヘキシル、
オクチル、ノニル、テンルウンデシルなどのノルマル、
イソの脂肪族炭化水素、およびフェニル、ベンジルなど
の芳香族炭化水素である。これらの有機酸エステルは通
常沸点が250℃以上、好ましくは300℃以上のもの
を好ましく使用することができる。
本発明における合成油(b)の配合量は1〜25重量係
重量ましくは1.5〜20重量係重量る。また有機酸エ
ステル(C)の配合量は02〜20重量%、好ましくは
05〜15重量%である。合成油(b)と有機酸エステ
ル(C)は共に常温で液状であシ、これらの作用、効果
も類似している。このため、それぞれの配合範囲を越え
る場合には、組成物を軟化させ耐熱性、引張強度を低下
させるばか勺でなく、合成油(b)および有機酸エステ
/−(0)が組成物から分離するようになるため好まし
くない。またこれらの範囲よシ少ない場合には配合効果
が現われない。
本発明の合成油(b)と有機酸エステル(C)は、前記
オレフィン−極性モノマー共重合体とは良好な相溶性を
有するが、共重合体中の極性モノマー含有量が増大する
に伴ない相溶性も良好となって、前、ii2柿性モノマ
ー含有量範囲てはいかなる環境下においても分離するこ
となく、組成物に柔軟性を与え、特に脆化温度を効果的
に低下させる作用がある。また高濃度の無機光てん剤を
配合するに際し、本発明の成分である合成油と有機酸エ
ステルを存在させると配合時の加工困難度を軽減し、さ
らに組成物の軟化温度を適度に低下させるためカーペッ
トの裏打ち加工性を向上させる特徴がある。
本発明において、類似した作用、効果を有する合成油(
b)と有機酸エステル(c)を必須成分として配合する
理由は、極性量の違いから、それぞれ単独の組成物に物
性上の差が現われてくるため、合成油(b)と有機酸エ
ステル(c)とを混在させることによって、両者の長所
を助長し、短所を補5ことにある。具体的な組成物の物
性例で示すと、合成油(b)の長所は、引張強度および
引裂強度が大きい傾向がある。また有機酸エステル(c
)の長所は、低温特性(脆化温度および耐屈曲温度)が
良好となる傾向がある。したがって、合成油(b)と有
機酸エステル(C)を混在させることによって、引張強
度、引裂強度および低温特性において、より特徴づけた
組成物とすることができる。
本発明に用いる無機光てん剤はゴムやプラスチックに用
いられる充てん剤を使用することができる。この充てん
剤はたとえば2「便覧・ゴム・プラスチック配合薬品」
(ラバーダイジェスト社、昭和49年発行)の第11項
および第12項に記載されているようなものである。具
体的には炭酸力ルシウム類、クレー類、ンリカ類、アル
ミナ類、メルク類、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜
硫酸カルシウム、亜鉛華、カーボンブラック、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムなどである。
これら無機光てん剤の配合量は40〜90重@チ、好ま
しくは50〜850〜85重量%この範囲を越える場合
は組成物の硬さが非常に大きくなり、もろくなって実用
に供し得ない。またこの範囲よシ少ない場合には本発明
の目的に沿わないため前記範囲内に止めることが好まし
い。
また必要によっては固体状低分子化合物成分を配合する
ことができる。この固体状低分子化合物成分とはアスフ
ァルト、ロジンおよびその誘導体、石油樹脂、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、非品性ポ
リプロピレン、ポリエチレンワックスなどであり、これ
らの1種あるいは2種以上を併用することができる。こ
れらの固体状低分子化合物の配合量は0〜50重量%、
好ましくは0〜35重量%である。この配合量がこの範
囲を越える場合には特に脆化温度の上昇を大きくするた
め好ましくない。
このほか必要によシ、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤
などを0.01〜5,0重量気配合することができる。
本発明の組成物はニーダ−、ブラベンダー、バンバリー
ロールなどのミキーサーによって配合することができる
。これらのミキサーによる配合方法はたとえば(a)オ
レフィン−極性モノマー共重合体、(b)合成油、(c
)有機酸エステル(d)無機光てん剤、必要あれば(e
)固体状低分子量化合物成分のそれぞれの必要量をミキ
サーに添加するが、これらの添加順序は制約されない。
加熱温度は100〜2oo℃好ましくけ11.0−18
0°C1配合時間は5−45−4O好ましくは8〜30
m1n  で十分均一て混合される。配合物はそのあと
押出機などにより100〜220℃で押し出し、パウダ
ー、ペレット、フィルム、シートなどに成形することが
できる。また配合後直ちにフィルム状またはシート状に
押し出してカーペット基材に直接裏打ち加工することが
できる。わらかしめパウダー状に調製した配合物は、カ
ーペット基材の裏面に均一に散布したのち加熱融着する
ことによって裏打ちすることができる。ペレット状に成
形した配合物は、押出機などによってフィルム状または
シート状に押し出して、カーペット基材に裏打ち加工す
ることができる。またフィルム、シートに成形した配合
物は、このフィルム、シートおよびカーペット基材を加
熱も、しくけ接着剤を用いて張シ合わせることによって
裏打ち加工をすることができる。このようにカーペット
基材に裏打ちされた上に、必要あらばきらに繰戸、不織
布、プラスチックフィルム、紙、フェルトなどを積層す
ることができる。
本発明の組成物が裏打ち利として使用できるカーペット
基材は、織カーペット、編カーペット、タフテッドカー
ペット、ニードルパンチカーペット、人工芝などであシ
、特にタフテッドカーペットて好ましく使用できる。こ
れらのカーペット基材にラテックス系のプレコート処理
、EVA系ホットメルトタイプ接着剤によるプレコート
処理、低密度ポリエチレンのフィルムプレコート処理な
どをされたものも使用できる。
以下に実施例および比較例によシ本発明をより具体的に
説明する。
実施例1〜7 表1に示した高濃度無機光てん剤の配合組成を有するカ
ーペット裏打ち用組成物を、電気加熱式ニーダ−を使用
し、所定量の無機充てん剤、オレフィン−極性モノマー
共重合体、合成油、およびアスファルトを添加し、加熱
温度140℃、混合時間10m1nの条件で配合した。
配合に使用した各種の材料は以下の通りである。
オレフィン−極性モノマー共!合体 EVA≠1:エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニル
19重量係、 メルトインデックス25 EVA+2 :エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニ
ル25重量係、 メルトインデックス20 EVA+3 :エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニ
ル28重量係、 メルトインデックス80 EEA:エチレン−アクリル酸エチル共重合体 アクリル酸エチル20重量係、 メルトインデックス30 合成油。
合成油A: 硫酸触媒存在下で、オルソキンレンとスチレンとを反応
させて得られた留分かり精密蒸留することによって得ら
れたものであって、前記式(3)、α0 、(14)の
化合物を主成分とし、他に、前記式(1)、(22)、
(23)の化合物な含むもの。
合成油B: 合成油Aと同様の方法で、C8芳香族炭化水素留分(ト
リメチルベンゼンとクメンを主成分とするもの)とスチ
レンとを反応させてに4jられたものであって、前記式
(12)、(13)および(16)の化合物を含むもの
合成油C。
C8芳香族炭化水素留分(オルンキシレン32.8%、
メタキンレン376%、)くラキシレン19.6%、エ
チルベンゼン10.0%)ヲ、合成シリカアルミナ触媒
存在下にスチレンと反応させることによって得られたも
のであって、前記式(1)、(3)〜(5)、(10)
、(11)、(14)、(15)、(22)、(23)
の混合物から成るもの。
合成油り。
ベンゼンとキュメンとの等モル混合物と1゜2−ジクロ
ルエタンとを塩化アルミニウム触媒存在下で反応させて
得られた生成物から、真奈蒸留によって得られたもので
あって、前記式(17)に含まれる式(18)、(19
)の化合物の混合物を主成分とするもの。
1合成油E: トルエントクロルメチルトルエントヲ、還流下に加熱、
反応させて得られたものであって、前記式(7)の化合
物。
有機酸エステル DOP ニジ−(2−エチルヘキシル)フタレート DIDA ニジイソデシル・アジペートDOMニジ−(
2−エチルヘキシル)マレエート 無機充てん剤:重質炭酸カルンウム 固体状低分子量化合物 アスファルト、(日本石油(株> 製> 5o−to。
ストレートアスファルト 軟化点47℃ 各実施例における配合は、混合開始1〜2 minでほ
ぼ均一になったと思われるほど配合性は良好であった。
各実施例における物理的性質は次に示ず方法によって評
価した。
密  gi : JISK6760 (アルコール置換
法)軟化点 JISK2207 (環球法)・JISK
2206 (ビカット法) 硬度: JISK6301 (スプリング硬さ試験機A
形) 脆化温度: JISK6301 引張強度および伸び率: JISK6760引裂強度 
JISK6301 (B形)ブリード二指触観察 実施例1〜7における各組成物の物理的性質の評価結果
は表1に示した通り、密度が15以上の組成物が得られ
いずれもブリードがなく柔軟性に富んでいた。また耐熱
性を示す軟化点は十分満足できる値が得られた。特に改
良の主目的である脆化温度は、いずれも−15°C以下
で優れた低温特性を示した。引張強度および伸び率てお
いても十分実用性のある性状であった。
比較例1〜9 表2に示したように、本発明による合成油および有機酸
エステルを配合しない場合、および合成油または有機酸
エステルのどちらか一方のみを配合した場合につき、同
様な方法で配合物を得て物理的性質を評価した。
比較例1はEVAと炭酸カルシウムの2成分系であるが
、ニーダ−による配合性が他の例よりも劣っていた。ま
た軟化温度が高過ぎて、裏打ち加工ができなかった。脆
化温度も不満で改良したかった。
比較例2はEVAの一部をマイクロクリスタリンワック
ス(MOワックス)に置き換えた例であるが、配合時の
加工性において比較例1を改善したに過ぎず、物性上は
改善できなかった。
比較例3はEVAの一部を実施例6で使用したアスファ
ルトに置き換えた例である。比較例1の配合時の加工性
、軟化温度が改良されたが、脆化温度の低下はなく、配
合物の表面にややブリードみられ、改良効果はなかった
比較例4はEVAの一部なロジンに置き換えた例である
が、配合時においてロジンの分解臭気が発生し好ましく
なかった。脆化温度は上昇し好ましいものではなかった
比較例5はEVAの一部をヤン油に置き換えた例である
が、配合時の加工性は改良され、脆化温度も大幅に改良
されているものの、引張強度が小さくなり過ぎているこ
と、ブリードが発生することの欠点があった。
比較例6および7はEVAの一部をマシン油およびパラ
フィンオイルに置き換えた例である。配合加工性、軟化
温度、脆化温度、引張強度など満足するものであるが、
配合物のブリードかあって実用上問題があった。
比較例8および9は実施例1における合成油および有機
酸エステルの一方のみを配合した例である。有機酸エス
テルは脆化温度は満足できるが引張強度および引裂強度
の小さい配合物を力え、合成油は引張強度および引裂強
度は満足できるが脆化温度の高い配合物を与え少々不満
である。
工「vi;’i’1lji、L、 r;”’:i’ (
方式)11丁31158年81]24日 %式% ) 昭和5E3イ[1Sj  許、願 第 68923  
S:′i2、発明の名称 改良され1こカーペット男口ら用組成物3、補正をする
者 小イ′1との関係  1コ1 ′、Q出願人名 称  
 (444)口木石油株式会社4、代理人 (1)すj  東奈都港1ス南17.51J l−丁1
]1番1日+7:、79,3吊 氏 名  (ICl3)弁理士 秋 九 不−十−:げ
、!−二−7−ノ 5、ン+Ii i[命aの1−11寸()(介iZ 1
]> l1jl和58年71]26L1別紙のとおり を低下させ、かつ合成油が組成物から分離飛散しやすく
なる。一方、分子量が482を越える場合は、常温で液
状を保持し難くなり、オレフィン−極性モノマー共重合
体(a)との相溶性も低下する。
合成油(b)のうち、好ましい化合物はつぎの一般式(
I)および(II)であられされる常温で液状の化合物
である。
(I) =−・・−Ar、 −R−Ar。
Ar2 Ql)−−−・・−・・−Arl −R,Ar、−R2
−Ar3(式中、Rは炭素数4〜6のアルカン残基、R
8、R7は炭素数1〜3のアルカン残基、Ar、、Ar
2、Ar、は側鎖アルケル基の炭素数の合計が0〜3の
アリール基である) 式(I)に含まれる化合物の具体例はつぎのとおりであ
る。
および、このアルキル誘導体。
nはθ〜3の整数、R′は水素原子又は炭素1〜3のア
ルキル基であfi、R’は同一でも異なって(・てもよ
い。
式(2)に含まれる化合物のうち、特に好ましく・もツ
バ次式(3)および(4)である。
式(I)に含まれる化合物の他の例は、次式(5)およ
びそのアルキル誘導体。
式(II)K含まれる化合物の具体例はつぎのとおり。
(R1は、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であ
J) 、alは相互に同一でも異なって(・てもよい) 式(6)に含まれる化合物の例として式(7)、(8)
が挙げられる。
式(Jl)に含まれる他の例として; (R″″は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R
”は相互に同一でも異なってもよい)式(9)の具体例
として次式(10)〜(16)が挙げられる。
OH,OH。
OH30H。
OH,CH。
式(II)に含まれる他の例として; (Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは相
互に同一でも異なっていてもよい)式(17)に含まれ
る具体例は; 式θI)に含まれるざらに他の例として;CH3 およびこのアルキル誘導体。
およびこれのアルキル誘導体。
これらの化合物のいずれも好ましく使用できる。
上記各化合物の製造例はつぎのとおシである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (])  (a)共重合体中の極性モノマー含有量が5
    〜40重量%であるオレフィン−極性モノマー共重合体
    5〜50重量係、 (b)沸点250℃以上、分子量258〜482の常温
    で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素化合物の1種また
    は2種以上の混合物である合成油1〜25重111%、 (c)有機酸エステル02〜20重量%、(d)無機光
    てん剤40〜900〜90重量%e)固体状低分子量化
    合物成分0〜50重量%とからなるカーペット裏打ち用
    組成物。 (2)  (a)共重合体中の極性モノマー含有量が5
    〜40重量%であるオレフィン−極性モノマー共重合体
    5〜50重量係、(b)沸点250℃以上、分子量25
    8〜482の常温で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素
    化合物の1種または2種以上の混合物である合成油1〜
    25重量%、(C)有機酸エステルの02〜202〜2
    0 重量%無機光てん剤40〜900〜90重量%e)固体
    状低分子量化合物成分0〜50重量%とからなるカーペ
    ット裏打ち用組成物を裏打ちしてなるカーペット。 (3)  前記カーペットが自動車用カーペットである
    特許請求の範囲第2項記載のカーペット。 (4)  前記カーペットがタイルカーペットである特
    許請求の範囲第2項記載のカーペット。
JP6892383A 1983-04-19 1983-04-19 改良されたカ−ペツト裏打ち用組成物 Granted JPS59193945A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103030982A (zh) * 2013-01-06 2013-04-10 北京建筑工程学院 一种调合沥青的制备方法

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CN103030982A (zh) * 2013-01-06 2013-04-10 北京建筑工程学院 一种调合沥青的制备方法
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