JPS61285235A - 柔軟性高充てん組成物 - Google Patents

柔軟性高充てん組成物

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JPS61285235A
JPS61285235A JP60128908A JP12890885A JPS61285235A JP S61285235 A JPS61285235 A JP S61285235A JP 60128908 A JP60128908 A JP 60128908A JP 12890885 A JP12890885 A JP 12890885A JP S61285235 A JPS61285235 A JP S61285235A
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JP
Japan
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weight
carpet
composition
copolymer
acid
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JP60128908A
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English (en)
Inventor
Akio Kajikawa
梶川 晃男
Toshio Yoshino
吉野 敏夫
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無機充てん剤を高度に配合された、柔軟性高充
てん組成物に関するものである。さらに詳しくはオレフ
ィン−極性モノマー共重合体に無機充てん剤を高濃度で
配合づるにあたり、エステル類あるいは必要により可塑
剤、軟化剤を配合することにより、加熱配合時の加工性
を改良し、柔軟性、特に低湿柔軟性に優れた組成物に関
するものである。
[従来の技術とその問題点] 自動車用カーペットは、車内の装飾、保温、吸音効果と
遮音効果を具備した内装材である。自動車用カーペット
の裏打ち材には、カーペットの補強、成形保持性、パイ
ル族は防止、収縮防止などの機能が基本的に要求されて
いる。また自動車のエンジン音など室外からの騒音を下
げて、室内の居住性を向上させる要求も高まってきてお
り、この目的には遮音性能を付与した裏打ち材が必要で
ある。遮音効果は裏打ち材の単位面積あたりの質量に比
例するため、裏打ち材は高密度で、ある程度の厚さが必
要である。このようにカーペット本来の機能を付与し、
同時に遮音性を付与した裏打ち材が高価な材料を使用す
ることなしに得られることが望ましい。
タイルカーペットは、正方形、長方形、菱形もしくはさ
らに複雑な形状のもので、1枚の面積がたとえば0.0
5〜2TIt程度の板状のカーペットであり、これらを
組み合わせて用いることにより、隙間を作ることなく床
に敷けるものである。これらのタイルカーペットは通常
のカーぺ多トに比べ、床に並べて固定するだけで簡単に
施工できる利点を有し、またタイルカーペットの形状、
色調など多くの組み合わせで種々の感じのカニベットに
することができ、補修も容易であるという長所も有して
いる。これらのタイルカーペットは床に敷いた場合、床
に十分密着し歩行時に一部がはがれたりしないことが必
要である。そのための方法として、接着剤もしくは粘着
剤を用いる方法や、釘や鋲でとめる方法などがあるが、
これらの方法は施工が面倒であること、また張り換えも
手間がかかるなどの欠点がある。これらの欠点を改良し
たものとして、比較的厚い裏打ち材によりタイルカーペ
ットに自重を与え、その自重による固定性(置敷性)を
有したタイルカーペットが知られている。
またこの裏打ち材は、タイルカーペットに糸抜は防止性
、寸法安定性、および弾力性などの諸性能を付与する目
的も兼ねている。したがってタイルカーペットの裏打ち
材は、一般のカーペット用裏打ち材の要求性状を満足し
なければならないことはもちろんであり、さらに置くだ
けで安定な置敷性をも有していなければならない。また
高価な材料を使用することなしに、この置敷性を付与し
なければならない。
従来、カーペットの裏打ち材としでは、ゴムラテックス
系、エラストマー系、合成樹脂系およびアスファルト系
などが知られている。これらはたとえば特公昭46−3
839号公報、特公昭48−20199号公報、特公昭
48−34556号公報、特公昭52−17851号公
報および特公昭53−4525号公報などに開示されて
いる。
しかしながら、これら従来より公知の裏打ち材をカーペ
ット基材に用いた場合には、糸抜は防止性が十分でなく
、カーペットのパイル原糸に「はつれ」が生じ易い。あ
るいは裏打ち材の十分な厚みが得られないとか、カーペ
ット表地に裏打ち材の色相がしみ出すとかなどのほか、
タイルカーペットとして寸法安定性、置敷性が不十分で
あり、また自動車用カーペットとしての補強性、成形保
持性、遮音性などが不十分であり、必ずしも満足な結果
が得られない。
またさらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
に代表されるオレフィン−極性上ツマー共重合体に無機
充てん剤を配合した組成物も公知である。しかしながら
、無機充てん剤の配合間が多くなるにつれて、均一な配
合物を得るには困難を伴ない、均一な配合物が得られた
としても硬さが増加してもろいものとなり、引張特性、
低温特性が劣ってくる。さらに軟化温度、流動温度が急
上昇して加工性が低下し、カーペットへの裏打ち加工条
件がきびしくなるなどの多くの欠点があった。したがっ
て、このような配合物はカーペット用裏打ち材としては
好ましい材料ではなかった。
これらの欠点を改良するため、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、ロジンおよびロジン誘導
体、石油樹脂、アスファルト、ポリエチレンワックス、
非晶性ポリプロピレン、鉱油、動植物油、ポリブテン、
パラフィンオイルなどの低分子量化合物を改良剤として
配合が試みられている。その結果、配合時の加工性、物
性および裏打ち加工性がある程度改良され、用途によっ
ては、それなりの改良効果が得られている。しかし、前
記配合剤では、相溶性が不十分で分離するものがほとん
どで、経時変化が起こること、引張特性、低温特性、柔
軟性などの改良が不十分であるため、カーペット裏打ち
材としては実用に供し得なかった。
[発明の目的] 本発明の目的は柔軟性高充てん組成物、特にカーペット
用裏打ち材の要求性状を満足し、かつ前記従来法の欠点
を改良した裏打ち材組成物を提供することにある。特に
本発明は前記自動車用カーペットおよびタイル、カーペ
ットに用いる好適な裏打ち材組成物を提供することにあ
る。
[発明の概要] すなわち、本発明はカーペット裏打ち用組成物として、
オレフィン−極性モノマー共重合体へ無機充てん剤を高
S度に配合するにあたり、分離せず経時変化がなく、か
つ引張特性、柔軟性、低温特性に優れ、さらに配合性、
裏打ち加工性を改良された配合物を得るために鋭意検討
を進めた結果、多価アルコールと、飽和・不飽和の脂肪
族系−塩基酸およびヒドロキシ酸から選ばれる1種ある
いは2種以上の有機酸とからなるエステル類が好ましい
ことをみいだした。また必要に応じて可塑剤、軟化剤を
配合しても効果があることがわかった。
すなわち本発明は、 (a)共重合体中の極性上ツマー含有量が5〜40重量
%であるオレフィン−極性モノマー共重合体5〜50重
量% (b)多価アルコールと、炭素数2〜24の飽和・不飽
和の脂肪族系−塩基酸およびヒドロキシ酸から選ばれる
1種あるいは2種以上の有機酸とからなるエステル類0
,1〜15ffiffi%(c)無機充てん剤30〜9
0重量%および(d)任意成分としての可塑剤、軟化剤
の双方またはいずれか一方O〜20重量% (e)任意成分としての固体状低分子伍化合物成分O〜
50重冶%とからなる柔軟性高充てん組成物を提供する
本発明の配合δ1合は(a)共重合体中の極性モノマー
含有率が5〜40重量%、好ましくは10〜35重M%
であるオレフィン−極性モノマー共重合体5〜50重量
%、好ましくは10〜40重量%、(b)エステル類0
.1〜15@吊%、好ましくは0.2〜10重量%、(
c)無機充てん剤30〜90重量%、好ましくは40〜
85重間%、さらに好ましくは60〜85重世%、(d
)可塑剤、軟化剤の双方またはいずれか一方O〜20重
量%、好ましくは0.1〜15重遺%および(e)固体
状低分子量化合物成分0〜50重量%、好ましくは0.
1〜35重量%の範囲とすることができる。
本発明でいうオレフィン−極性モノマー共重合体とは炭
素数2〜4のオレフィンと該オレフィンと共重合可能な
極性モノマーとの共重合体である。
該共重合体のメルトインデックスは0゜1〜400、好
ましくは0.2〜50の範囲である。オレフィンとして
はエチレンが好ましく用いられる。極性モノマーとして
は酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸、−1tt化炭素、あるいはこれらの2種以
上も好ましく使用できる。好ましい共重合体はエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル−
酢酸ビニル共重合体などであり、特にエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)およびエチレン−アクリル酸エ
チル共重合体(EEA)が好ましい。
これらの共重合体は極性モノマー含有量が5〜40重量
%であり、極性上ツマ−がこの範囲を越える場合は、組
成物の硬さが低下し、引張強度が小さくなるとともに耐
熱性が劣るため好ましくない。
また、極性モノマー含有量がこの範囲より少ない場合に
は、組成物の硬さが増大し、もろくなって柔軟性がなく
なり伸びが減少するとともに低温特性の脆化温度が上場
して好ましくない。また(b)エステル類および(d)
可塑剤、軟化剤との相溶性が低下し分離する傾向がでて
くる。
これらの共重合体のメルトインデックスは0,1〜40
0であり、メルトインデックスがこの範囲より小さい場
合は配合性、加工性が低下して好まし(ない。
これらの共重合体の配合量は5〜50重量%であり、好
ましくは10〜40重世%である。この配合量がこの範
囲より少ない場合は組成物の強度を維持することができ
ず好ましくない。一方この範囲を越える必要性はなく、
高濃度の無機充てん組成物を得るためにはむしろ前記範
囲内に止めることが好ましい。
本発明のエステル類とは多価アルコールと、飽和・不飽
和の脂肪族系−塩基酸およびヒドロキシ酸から選ばれる
1種あるいは2種以上の化合物を常温〜100℃で反応
させて得たエステル類であり、なかでも水酸基が2個以
上有する多価アルコール111IO!Jに対しては飽和
または不飽和脂肪族系一塩基酸とヒドロキシ酸がそれぞ
れ1ion以上、好ましくは1〜31ol1反応しエス
テル化したものが好ましい。すなわち2価アルコール1
10Mに対しては、前記−塩基酸1 mojとヒドロキ
シ酸1 mojlの反応エステル化合物が好ましく、3
価アルコール11041に対しては、前記−塩基酸1〜
2 molとヒドロキシ酸2〜1110JIの反応エス
テル化合物が好ましい。4価アルコール1 mol)に
対しては前記−塩基Wt 1〜3 rnolとヒドロキ
シ酸3〜1111o1の反応エステル化合物が好ましい
。5価アルコール以上の多価アルコールについても順次
同様な方法でエステル化したものが好ましい。また3価
アルコール以上の多価アルコールに対しては、必ずしも
水酸基金てがエステル化されていなくてもよい。
この化合物は、オレフィン−極性モノマー共重合体(a
)との相溶性にすぐれかつ、無機充てん剤(c)の分散
性を改良する効果にすぐれている。多価アルコールとは
、炭素数2〜20.好ましくは2〜10で、水酸基が2
個以上、好ましくは2〜6個のアルコールであり、例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリット、
ソルビットなどが挙げられる。飽和または不飽和の脂肪
族系−塩基酸とは、炭素数が2〜24、好ましくは8〜
20からなり、好ましい脂肪族系−塩基酸は、カプリン
酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの飽
和−塩基酸、オレイン酸、リノール酸、リルイン酸など
の不飽和−塩基酸である。
これらの酸は1種以上混合してもよい。またヒドロキシ
酸とは、ヒドロキシアミンのN−アシル誘導体であって
、一般式RCON)101−1 (Rはアルキル基また
はアリール基)で表わされ 互変異性構造をもつもので、好ましくは乳酸、グリセリ
ン酸、酒石酸、クエン酸、トロバ酸、ベンジル酸、リシ
ノール酸、とドロキシ吉草酸である。
これらの酸は1種以上混合してもよい。
本発明で用いるエステル類はなかでも多価アルコールと
飽和・不飽和脂肪族系−MA基酸およびヒドロキシ酸の
双方とからなるエステルが好ましい。
本発明におけるエステル類(b)の配合量は0.1〜1
5重量%であるため、この配合範囲を越える場合には、
組成物を軟化させ耐熱性、引張強度を低下させるばかり
でなく、多価アルコールと飽和・不飽和の脂肪族系−塩
基酸、およびヒドロキシ酸から選ばれる1種又は2種以
上とからなるエステル類(b)が組成物から分離するよ
うになるため好ましくない。またこれらの範囲より少な
い場合には配合効果が現われない。
本発明に用いる無機充てん剤はゴムやプラスチックに用
いられる充てん剤を使用覆ることができる。この充てん
剤はたとえば「便覧・ゴム・プラスチック配合薬品」 
(ラバーダイジェスト社:昭和49年発行)の第11項
および第12項に記載されているようなものである。具
体的には炭酸カルシウム類、クレー類、シリカ類、アル
ミナ類、タルク類、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜
流酸カルシウム、亜鉛華、カーボンブラック、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムなどである。これらの
無機充てん剤の配合量は30〜90重a%であり、この
範囲を越える場合は組成物の硬さが非常に大きくなり、
もろくなって実用に供し得ない。またこの範囲より少な
い場合には本発明の目的に沿わないため前記範囲内に止
めることが好ましい。
本発明は(a)オレフィン−極性モノマー共重合体、(
b)エステル類、(c)無機充てん剤の必須成分の他に
可塑剤、軟化剤、あるいは固体状低分子量化合物を含有
することができる。
前記の可塑剤としては好ましくはフタル酸誘導体、アジ
ピンI2誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導
体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、1〜リメリッ
ト酸誘導体、くえん酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレ
イン酸誘導体などが挙げられる。また軟化剤とは好まし
くは芳香族系プロセス油、ナフテン系プロセス油、パラ
フィン系プロセス油、動植物油、および、分子量258
〜482の常温で液状の非縮合型3環芳香族炭化水素(
特開昭59−193945号公報)などが挙げられる。
これらの可塑剤、軟化剤の配合量は0〜20重量%、好
ましくは0.1〜15重量%の範囲である。
本発明において必須成分の他に可塑剤および/あるいは
軟化剤を前記範囲内で添加することにより加熱配合時の
加工性を改良し、柔軟性、特に低温柔軟性をさらに増す
ことができる。
しかし前記配合範囲を越える場合には、組成物を軟化さ
せ耐熱強度、引張強度を低下させ、可塑剤、軟化剤が組
成物から分離するようになるため好ましくない。
前記の固体状低分子化合物成分としては、好ましくはア
スファルト、ロジン、およびその誘導体、石油樹脂、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、非
晶性ポリプロピレン、ポリエチレンワックスなどが挙げ
られ、これらの1種あるいは2種以上を併用することが
できる。これらの固体状低分子化合物の配合量は0〜5
0重量%、好ましくは041〜35重量%である。該化
合物を添加することにより、硬さおよび引張強度を上げ
る効果を増すことができる。この配合量がこの範囲を越
える場合には特に脆化温度の上昇を大きくするため好ま
しくない。
このほかに必要により、酸化防止剤、帯電防止剤、春色
剤などを0.01〜5.0重過%配合することができる
本発明の組成物はニーダ−、ブラベンダー、バンバリー
ロールなどのミキサーによって配合することができる。
これらのミキサーによる配合方法はたとえば(a)オレ
フィン−極性モノマー共重合体、(b)多価アルコール
と、飽和または不飽和の脂肪族系−塩基酸およびヒドロ
キシ酸から選ばれる1種あるいは2種以上の有機酸とか
らなるエステル類、(c)無機充てん剤、必要あれば(
d)可塑剤、軟化剤、(e)固体状低分子量化合物成分
のそれぞれの必要量をミキサーに添加するが、これらの
添加順序は制約されない。加熱温度は100〜200℃
、好ましくは110〜180℃、配合時間は5〜40m
1n 、好ましくは8〜30m i nで十分均一に混
合される。配合物はそのあと押出様などにより100〜
220℃で押し出し、パウダー、ベレット、フィルム、
シートなどに成形することができる。
本発明の組成物はカーペットの裏打材、特に自動車用カ
ーペットあるいはタイルカーペットの裏打材として用い
ることができ、さらに射出成形用、中空成形、シート成
形用の材料として用いることができる。特にカーペット
の裏打材として用いることが好ましい。カーペットの裏
打材として用いる場合には、配合後直ちにフィルム状ま
たはシート状に押出機で押し出してカーペット基材に直
接裏打ち加工することができる。あらかじめパウダー状
に調整した配合物は、カーペット基材の裏面に均一に散
布したのち加熱融着することによって実打ちすることが
できる。ベレット状に成形した配合物は、押出機などに
よってフィルム状またはシート状に押し出して、カーペ
ット基材に裏打ち  。
加工することができる。またフィルム、シートに成形し
た配合物は、このフィルム、シートおよびカーペット基
材を加熱もしくは接着材を用いて張り合わすことによっ
て裏打ち加工することができる。
このようにカーペット基布に裏打ちされた上に、必要あ
ればざらに織布、不織布、プラスチックフィルム、紙、
フェルトなどを積層することができる。
本発明の組成物が裏打ち材として使用できるカーペット
基材は、織カーペット、編カーペット、タフテッドカー
ペット、ニードルバンチカーペット、人工芝などであり
、特にタフテッドカーペットに好ましく使用できる。こ
れらのカーベラ1〜&i材にラテックス系のプレコート
処理、EVA系ホットメルトタイプの接着剤によるプレ
コート処理、低密度、ポリエチレンのフィルムプレ町−
ト処理などされたものも使用できる。
[発明の効果] 本発明はオレフィン−極性上ツマー共重合体および高濃
度の無機充てん剤からなる配合物を押出機で混練する際
、多価アルコールと、飽和または不飽和脂肪族系一塩基
酸およびヒドロ−艷シ酸から選ばれる1種あるいは2種
以上の有I!酸とからなるエステル類を添加することに
より、加熱配合時の加工性を改良し、さらに柔軟性、特
に低温柔軟性に優れた組成物を得ることができる。
[実施例] 以下に実施例および比較例により本発明をより具体的に
説明する。
丈1」(一旦二二改 表1に示した高濃度無機充てん剤の配合組成を有するカ
ーペット裏打ち用組成物を、電気加熱式ニーダ−を使用
し、所定量の無機充てん剤、オレフィン−極性上ツマー
共働合体、多価アルコールと飽和または不飽和脂肪族系
一塩基酸およびヒドロキシ酸とからなるエステル類、可
塑剤および軟化剤、アスファルトを添加し、加熱温度1
40℃、混合時間101nの条件で配合した。配合に使
用した各種の材料は以下の通りである。
(オレフィン−極性モノマー共重合体)EVA#1 :
エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニル 233重丸 メルトインデックス 2.5 EVA#2:エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニル
 25重泊% メルトインデックス  2.0 EVA#3:エチレンー酢酸ビニル共重合体酢酸ビニル
28重逍% メルトインデックス 8.0 EVA#4:エチレン−アクリル酸エチル共重合体 アクリル酸エチル 20重量% メルトインデックス 3.0 EVA#5:エチレン−アクリル酸エチル共重合体 アクリル酸エチル 25重量% メルトインデックス 5・7 EVA”6:エチレン−アクリル酸エチル共重合体 アクリル酸エチル 30重間% メルトインデックス 9.9 (多価アルコールと飽和または不飽和脂肪族系一塩基酸
およびヒドロキシ酸とからなるエステル類) エステルC:グリセリンi moj2に対しオレイン酸
21110Jとリシノール酸1 moj!を常温により
エステル化反応させて 得られたもの。
エステルBニトリメチロールプロパン1 mobに対し
オレイン酸1mon、ステアリ ン酸1m01、リシノール酸1moρ を常温によりエステル化反応さゼ て得られたもの。
エステルC:グリセリン1 mojJに対しオレイン酸
1.5IllO,Qとリシノール酸1.5m0pを常温
によりエステル化反応 させて得られたもの。
エステルD=ソルビタン11Ilogに対しリノール酸
、0.5Illojオレイン酸2.5m0JIおよびリ
シノール酸1 monを常温 によりエステル化反応させて得ら れたもの。
エステルE:ベンタエリスリット1 mojに対してオ
レイン酸2゜5IIlofJとリシノールM 1 mo
nを常温によりエステル化反応させて得られたもの。
(可塑剤、軟化剤) oop  ニジ−(2−エチルヘキシル)フタレート D I PA ニジイソデシル・アジペートDOM  
ニジ−(2−エチルヘキシル)マルエート (無機充てん剤) 重質炭酸カルシウム (固体状低分子量化合物) アスファルト: (日本石油(Il製)80−100ス
トレート アスファルト、軟化点47℃ 各実施例における配合は、混合開始1〜2 winでほ
ぼ均一になったと思われるほど配合性は良好であった。
各実施例における物理的性質は次に示す方法によって評
価した。
密 度: JIS K 6760 (アルコール置換法
)軟化点: JISに2207 (環球法): JIS
 K 2206 (ビカット法)硬 度:JISに63
01 (スプリング硬さ試験機A形) 脆化温度:JISに6301 引張強度および伸び率: JIS K 6760引裂強
度:JISに6301 (B形)ブリード:指触観察 室温折り曲げ割れ状況;目視観察 実施例1〜10における各組成物の物理的性質の評価結
果は表1に示した通り、密度が1.5以上の組成物が得
られ、いずれもブリードがなく柔軟性に富んでいた。ま
た耐熱性を示す軟化点は十分満足できる値が得られた。
特に改良の主目的である脆化温度は、いずれも−25℃
以下で優れた低温特性を示した。引張強度および伸び率
においても十分実用性のある性状であった。
止車f!iW1ヱ旦 比較例1〜8における各組成物の物理的性質の評価結果
を表2に示した。比較例1はEVAと炭酸カルシウムの
2成分系であり、ニーダ−による混合性が非常に劣って
いた。またこの配合物は硬質でもろく使用に供し得ない
ものであった。比較例2はEVAの一部をマイクロクリ
スタンワックス(商品名:MCワックス)に置き換えた
例であるが、配合時の混合性において、比較例1を改善
したに過ぎず、低温特性が悪く、また柔軟性も劣ってい
るため折り曲げた場合、容易に割れてしまうため実用に
供し得ない。
。比較例3はEVAの一部を実施例6で使用したアスフ
ァルトに置き換えた例である。比較例1の配合時の混合
性、軟化温度が改良されたが、脆化温度の低下はなく、
柔軟性も劣っているため折り曲げた場合、容易に割れて
しまうため実用に供し得ない。
比較例4はEEAの一部をロジンに置き換えた例である
。配合時においてロジンの分解臭気が発生し好ましくな
かった。脆化温度は上昇し、柔軟性も劣っているため、
折り曲げた場合容易に割れてしまうため実用に供し得な
い。
比較例5はEVAの一部を大豆油に置ぎ換えた例である
。脆化温度はある程度改良されているものの、伸び率が
小さく折り曲げた場合容易に削れてしまうため実用に供
し得ない。
比較例6はEVAの一部をヒマシ油に置き換えた例であ
る。配合物の低温特性および伸び率の向上が認められ、
折り曲げても割れることがないがとマシ油の分離が多く
実用上問題があった。
比較例7は、EEAの一部をマシン油に置き換えた例で
ある。配合時の混合性、脆化温度、引張強度などは良い
が、伸び率が小さいため割れやすく、またマシン油の分
離があり実用上問題があった。
比較例8はEAVの一部をDOPに置き換えた例である
。伸び率が小さく折り曲げに対し割れやすく実用的でな
かった。
手わt有■正よ 昭和60年9月に一日

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)共重合体中の極性モノマー含有量が5〜4
    0重量%であるオレフィン−極性モノマー共重合体5〜
    50重量% (b)多価アルコールと、炭素数2〜24の飽和・不飽
    和脂肪族系一塩基酸およびヒドロキシ酸から選ばれる1
    種あるいは2種以上の有機酸とからなるエステル類0.
    1〜15重量% (c)無機充てん剤30〜90重量% からなる柔軟性高充てん組成物。
  2. (2)0〜20重量%の任意成分としての可塑剤、軟化
    剤の双方またはいずれか一方をさらに含有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)0〜50重量%の任意成分としての固体状低分子
    量化合物成分をさらに含有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項および第2項のいずれか一つに記載の組
    成物。
  4. (4)前記組成物がカーペットの裏材コーティング用で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
  5. (5)前記カーペットが自動車用カーペットであること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項記載の組成物。
  6. (6)前記カーペットがタイルカーペットであることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の組成物。
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