JPS5919063B2 - 高炉内壁の熱間圧入補修材 - Google Patents
高炉内壁の熱間圧入補修材Info
- Publication number
- JPS5919063B2 JPS5919063B2 JP53042632A JP4263278A JPS5919063B2 JP S5919063 B2 JPS5919063 B2 JP S5919063B2 JP 53042632 A JP53042632 A JP 53042632A JP 4263278 A JP4263278 A JP 4263278A JP S5919063 B2 JPS5919063 B2 JP S5919063B2
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- hot press
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- press
- phenolic resin
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高炉内壁の熱間圧入補修材に関し、更に詳しく
はフェノール樹脂をバインダーとし特定のアルコールを
流動性付与剤として使用する熱間圧入補修材に関する。
はフェノール樹脂をバインダーとし特定のアルコールを
流動性付与剤として使用する熱間圧入補修材に関する。
高炉の鉄皮内張りれんがは炉内内容物の荷下がり、炉内
内容物との高温下における反応、あるいは溶銑との接触
により侵食され、操業年月の増加と共にれんが残厚が小
となり、特にシャフト部、ベリ一部、ボッシュ部などに
局部溶損を生ずる。
内容物との高温下における反応、あるいは溶銑との接触
により侵食され、操業年月の増加と共にれんが残厚が小
となり、特にシャフト部、ベリ一部、ボッシュ部などに
局部溶損を生ずる。
この部分の補修のため従来、耐火材料粉末に水ガラス、
燐酸塩などのバインダーを混合し、流動付与剤として水
を使用したスラリー状の耐火材料を溶損部にポンプ圧太
し、補修造壁する方法がとられてきた。
燐酸塩などのバインダーを混合し、流動付与剤として水
を使用したスラリー状の耐火材料を溶損部にポンプ圧太
し、補修造壁する方法がとられてきた。
しかし流動性付与剤として水系を使用するものは200
°C以上の鉄皮あるいはれんが面に圧入補修される時は
瞬時に水が蒸発気化するため、材料の鉄皮面あるいは壁
面に対する付着性を著るしく阻害するため補修効果が小
さいなどの欠点を有していた。
°C以上の鉄皮あるいはれんが面に圧入補修される時は
瞬時に水が蒸発気化するため、材料の鉄皮面あるいは壁
面に対する付着性を著るしく阻害するため補修効果が小
さいなどの欠点を有していた。
又特開昭50−123501の如く重?銀中油などの石
油系油或いは動植物油を流動性付与剤として使用する方
法は、バインダーとして瀝青物を使用することと併せて
200℃以上の鉄皮あるいはれんが面に圧入補修する時
は良好な付着性を有するが、200℃以下の場合、特に
ステーブクーラー周辺部など低温部に圧入補修された時
は瀝青物の融解が不充分であり、耐火材料の付着性が悪
く、又油類の蒸発が遅く、この為材料の固化迄の時間が
長くかかり、圧入補修された耐火材料が補修部周辺に留
まらず流下する等の欠点を有している。
油系油或いは動植物油を流動性付与剤として使用する方
法は、バインダーとして瀝青物を使用することと併せて
200℃以上の鉄皮あるいはれんが面に圧入補修する時
は良好な付着性を有するが、200℃以下の場合、特に
ステーブクーラー周辺部など低温部に圧入補修された時
は瀝青物の融解が不充分であり、耐火材料の付着性が悪
く、又油類の蒸発が遅く、この為材料の固化迄の時間が
長くかかり、圧入補修された耐火材料が補修部周辺に留
まらず流下する等の欠点を有している。
本発明はこのような問題点を改善するためになされたも
ので、粉末耐火材料にバインダーとしてフェノール樹脂
を用い、且つ流動性付与剤として、更にフェノール樹脂
の溶剤ともなり得る、沸点300°C以下のアルコール
類を使用する事により、目的を達成することができた。
ので、粉末耐火材料にバインダーとしてフェノール樹脂
を用い、且つ流動性付与剤として、更にフェノール樹脂
の溶剤ともなり得る、沸点300°C以下のアルコール
類を使用する事により、目的を達成することができた。
本発明による耐火材料は200℃以上の鉄皮あるいはれ
んが面に対する付着性に優れ且つ200°C以下のステ
ーブクーラー周辺部等の低温部に対しても同様に付着性
に優れ、又生成耐火物壁の強度が犬である。
んが面に対する付着性に優れ且つ200°C以下のステ
ーブクーラー周辺部等の低温部に対しても同様に付着性
に優れ、又生成耐火物壁の強度が犬である。
本出願人は先に特開昭52−92803として高炉等の
出銑口の閉塞材の製法を出願した。
出銑口の閉塞材の製法を出願した。
この閉塞材は耐火材料に沸点150−300℃の多価ア
ルコールに溶解したヘキサメチレンテトラミンを含まな
いノボラック型フェノール樹脂を添加するものであり、
使用目的が異るとは言え、本発明の熱間圧入補修材の内
容と一見近似である。
ルコールに溶解したヘキサメチレンテトラミンを含まな
いノボラック型フェノール樹脂を添加するものであり、
使用目的が異るとは言え、本発明の熱間圧入補修材の内
容と一見近似である。
しかしながら高炉の出銑口閉塞材は可塑性を具備する事
が必須の条件であり、外観はマッド状のものである。
が必須の条件であり、外観はマッド状のものである。
この条件を満こす為へキサメチレンテトラミンを含まな
いノボラック型フェノール樹脂の多価アルコール溶液は
高粘性溶液が使用される。
いノボラック型フェノール樹脂の多価アルコール溶液は
高粘性溶液が使用される。
又閉塞材は出銑口の閉塞のみに使用される為、出銑口近
くに高炉付属物として設置されている電動式あるいは油
圧式のマッドガンの能力に合わせて硬さが決められてお
り、かつ閉塞後形成される耐火物の性状を考慮して、ガ
ンの能力の許す限り硬目のものを使用するのが通常であ
る。
くに高炉付属物として設置されている電動式あるいは油
圧式のマッドガンの能力に合わせて硬さが決められてお
り、かつ閉塞後形成される耐火物の性状を考慮して、ガ
ンの能力の許す限り硬目のものを使用するのが通常であ
る。
これに比し本発明による熱間圧入補修材は外観上はスラ
リー状のものである。
リー状のものである。
本熱間圧入補修材の圧入機械はスクイズポンプあるいは
オラウトポンブであり、目的、補修場所に応じて自由に
移動できるものでなければならず、又通常補修箇所は1
箇所にとどまらず、上下左右方向に数箇所〜数十箇所行
なわれるので、ホースの長さ、高さがその都度具なり、
ポンプの能力に限度がある為、その状況に応じて補修材
のスラリー粘度を変更しなければその目的を達成し得な
い。
オラウトポンブであり、目的、補修場所に応じて自由に
移動できるものでなければならず、又通常補修箇所は1
箇所にとどまらず、上下左右方向に数箇所〜数十箇所行
なわれるので、ホースの長さ、高さがその都度具なり、
ポンプの能力に限度がある為、その状況に応じて補修材
のスラリー粘度を変更しなければその目的を達成し得な
い。
この様に閉塞材と熱間圧入補修材とではフェノール樹脂
や流動性付与材もしくは溶剤として使用するアルコール
類が類似していてもその使用目的及び使用法は著しく内
容を異にするものである。
や流動性付与材もしくは溶剤として使用するアルコール
類が類似していてもその使用目的及び使用法は著しく内
容を異にするものである。
以下に本発明の詳細な説明するが、この記述によって一
層本発明の熱間圧入補修材が全く新規のすぐれたもので
あることが明瞭になるであろう。
層本発明の熱間圧入補修材が全く新規のすぐれたもので
あることが明瞭になるであろう。
本発明に使用する耐火材料としてはアルミナ、ボーキサ
イト、シャモット、粘土、カーボランダムなどが使用さ
れるが、圧入スラリーが作業中、圧入パイプの閉塞ある
いは沈降を生じない事が必要で、そのため通常粒度3〜
以下のものが使用されるが、最適粒度は1〜以下で20
0メツシユ以下の微粉が30%以上のものが好ましい。
イト、シャモット、粘土、カーボランダムなどが使用さ
れるが、圧入スラリーが作業中、圧入パイプの閉塞ある
いは沈降を生じない事が必要で、そのため通常粒度3〜
以下のものが使用されるが、最適粒度は1〜以下で20
0メツシユ以下の微粉が30%以上のものが好ましい。
しかし、200メツシユ以下の微粉が多すぎると添加液
量が増加して形成される耐火物壁の強度が低下するので
200メツシユ以下の微粉は40〜60%が望ましい。
量が増加して形成される耐火物壁の強度が低下するので
200メツシユ以下の微粉は40〜60%が望ましい。
これら各種の耐火材料はいずれも単独あるいは2種以上
混合して使用され得るが、内張りれんがの種類、圧入補
修箇所の高炉内温度などによって使い分ける事が通常で
あるが、本発明の目的を達成し、一般的あるいは各熱間
圧入補修部汎用として使用する配合はボーキサイト、シ
ャモット、カイヤナイト、粘土を主体としたアルミナ6
0%、シリカ20%のハイアルミナタイプである。
混合して使用され得るが、内張りれんがの種類、圧入補
修箇所の高炉内温度などによって使い分ける事が通常で
あるが、本発明の目的を達成し、一般的あるいは各熱間
圧入補修部汎用として使用する配合はボーキサイト、シ
ャモット、カイヤナイト、粘土を主体としたアルミナ6
0%、シリカ20%のハイアルミナタイプである。
特に使用条件の厳しいボッシュ部にはボーキサイト、電
融アルミナ、カーボランダム、カイヤナイト、粘土を主
体としたA1□03−8iC系のアルミナ値70%の高
級材が使用され、使用条件の比較的緩やかなシャフト上
部にはシャモット、ロウ石、粘土を主体としたアルミナ
値46%のものが使用される。
融アルミナ、カーボランダム、カイヤナイト、粘土を主
体としたA1□03−8iC系のアルミナ値70%の高
級材が使用され、使用条件の比較的緩やかなシャフト上
部にはシャモット、ロウ石、粘土を主体としたアルミナ
値46%のものが使用される。
本発明にバインダーとして使用されるフェノール樹脂は
、粉末あるいは沸点300℃以下の1価アルコール類、
多価アルコール類に溶解した溶液の形で添加される。
、粉末あるいは沸点300℃以下の1価アルコール類、
多価アルコール類に溶解した溶液の形で添加される。
フェノール樹脂はレゾール型、ノボラック型のいずれも
使用し得る。
使用し得る。
このフェノール樹脂としてノボラック型を使用する場合
には、その硬化反応上に必要な硬化剤として、ヘキサメ
チレンテトラミンを適量添加することは当然である。
には、その硬化反応上に必要な硬化剤として、ヘキサメ
チレンテトラミンを適量添加することは当然である。
これによって、炉壁の圧入部位の熱的状態によって、硬
化温度を任意に選択でき、熱間圧入補修材として適正な
材料を構成できる。
化温度を任意に選択でき、熱間圧入補修材として適正な
材料を構成できる。
すなわち、ひとつの用途として、圧入補修部位が100
℃より低温の場合には、レゾール型のフェノール樹脂を
、また100℃以上の場合には、ノボラック型の硬化剤
を添加したフェノール樹脂を使用するのが適当である。
℃より低温の場合には、レゾール型のフェノール樹脂を
、また100℃以上の場合には、ノボラック型の硬化剤
を添加したフェノール樹脂を使用するのが適当である。
フェノール樹脂を粉末で添加する場合は、耐火材料に予
め粉末フェノール樹脂を添加混合し、圧入補修直前に沸
点300℃以下のアルコール類の所定量を添加混合し圧
入補修する。
め粉末フェノール樹脂を添加混合し、圧入補修直前に沸
点300℃以下のアルコール類の所定量を添加混合し圧
入補修する。
この場合耐火材料粉末100重量部に対して粉末フェノ
ール樹脂は3−15重量部、アルコールは10−40重
量部が好ましく、フェノール樹脂3重量部以下では鉄皮
、れんが面などに対する接着力が低下し、又生成する耐
火物壁の強度も低い。
ール樹脂は3−15重量部、アルコールは10−40重
量部が好ましく、フェノール樹脂3重量部以下では鉄皮
、れんが面などに対する接着力が低下し、又生成する耐
火物壁の強度も低い。
フェノール樹脂の添加量の増加と共に、鉄皮、れんが向
などに対する接着力及び生成組織の強度も上昇するが、
15重量部を超えると強度上昇効果は小となりコストも
高くなる。
などに対する接着力及び生成組織の強度も上昇するが、
15重量部を超えると強度上昇効果は小となりコストも
高くなる。
又、アルコール類の添加が10重量部より低ければ、圧
入機で圧入補修する作業性のよいスラリーとはならず、
逆に40重量部を超えると濃度が薄くなって沈降性が犬
となり取扱いが困難となり、鉄皮、れんが面への付着性
が悪く、流下しやすいとか形成された耐火物壁の強度が
小さい等の不都合が多い。
入機で圧入補修する作業性のよいスラリーとはならず、
逆に40重量部を超えると濃度が薄くなって沈降性が犬
となり取扱いが困難となり、鉄皮、れんが面への付着性
が悪く、流下しやすいとか形成された耐火物壁の強度が
小さい等の不都合が多い。
粉末の形で添加されるフェノール樹脂、ヘキサメチレン
テトラミンを含有するノボラック型樹脂またはレゾール
型の樹脂は、混合中に若干アルコール類に溶解し、圧入
後炉内で加熱されて、アルコール類に溶解し、耐火物及
び内容物中に拡散してゆくが、炉内での溶解性及び流れ
特性の大きなものが望ましく、例えばプレートフロー値
(JISK6909)30:1%以上のものが好ましい
。
テトラミンを含有するノボラック型樹脂またはレゾール
型の樹脂は、混合中に若干アルコール類に溶解し、圧入
後炉内で加熱されて、アルコール類に溶解し、耐火物及
び内容物中に拡散してゆくが、炉内での溶解性及び流れ
特性の大きなものが望ましく、例えばプレートフロー値
(JISK6909)30:1%以上のものが好ましい
。
プレートフロー値が30へ以下の時は圧入後圧式補修材
中の粉末フェノール樹脂の溶解が不充分で、かつ耐火材
料粉末の表面に拡がらずに固化硬化が進むために充分な
耐火物粉末間の結合力を発揮しないなどの問題がある。
中の粉末フェノール樹脂の溶解が不充分で、かつ耐火材
料粉末の表面に拡がらずに固化硬化が進むために充分な
耐火物粉末間の結合力を発揮しないなどの問題がある。
又、粉末樹脂分の添加量の増減は、熱間圧入補修材のス
ラリーの粘度には殆んど影響を与えないのでスラリー調
整が容易であり、又樹脂添加量を溶液法に比して増量し
つるもので、圧入後形成される耐火物壁の強度が犬なる
ものが得られる。
ラリーの粘度には殆んど影響を与えないのでスラリー調
整が容易であり、又樹脂添加量を溶液法に比して増量し
つるもので、圧入後形成される耐火物壁の強度が犬なる
ものが得られる。
一方フェノール樹脂を沸点300℃以下の1価アルコー
ル、多価アルコールに溶解した溶液の形で添加する場合
は樹脂濃度10重量%以上で且つ溶液の粘度が1000
cps以下であることが好ましい。
ル、多価アルコールに溶解した溶液の形で添加する場合
は樹脂濃度10重量%以上で且つ溶液の粘度が1000
cps以下であることが好ましい。
かかるフェノール樹脂溶液を耐火材料100重量部に対
し10−40重量部を添加する。
し10−40重量部を添加する。
40重量部を超えると著るしく生成耐火物壁の組織が粗
となり、気孔率が犬となる。
となり、気孔率が犬となる。
又強度も低くなり、耐用性が劣化する。
添加量が10重量部以下の時はスラリー粘度が著るしく
高くなり、熱間圧入補修作業時圧入パイプ内に閉塞を起
し、作業トラブルを発生するばかりでなく、また圧入後
の熱間圧入補修材の拡がりが悪く補修部全面に拡がらず
、造壁効果が得られないため補修が不完全となる等の問
題がある。
高くなり、熱間圧入補修作業時圧入パイプ内に閉塞を起
し、作業トラブルを発生するばかりでなく、また圧入後
の熱間圧入補修材の拡がりが悪く補修部全面に拡がらず
、造壁効果が得られないため補修が不完全となる等の問
題がある。
又フェノール樹脂溶液中の樹脂濃度が10重量%以下の
時は鉄皮、れんが面などに対する接着力は低下し、又生
成せる耐火物壁の組織気孔率が犬で且つ強度も低い。
時は鉄皮、れんが面などに対する接着力は低下し、又生
成せる耐火物壁の組織気孔率が犬で且つ強度も低い。
フェノール樹脂濃度の増加は溶液粘度の上昇を招き、ポ
ンプ圧入が困難となるため、1000 cpsでかつ樹
脂濃度を高める為にはフェノール樹脂の分子量の低いも
のが望ましく、分子量500以下のものがよい。
ンプ圧入が困難となるため、1000 cpsでかつ樹
脂濃度を高める為にはフェノール樹脂の分子量の低いも
のが望ましく、分子量500以下のものがよい。
しかしフェノール樹脂溶液で添加する場合は、圧入後の
圧入機械の清掃解体整備にエチレングリコール、エチル
アルコールナトのフェノール樹脂溶解能を有する液が必
要である。
圧入機械の清掃解体整備にエチレングリコール、エチル
アルコールナトのフェノール樹脂溶解能を有する液が必
要である。
このようにフェノール樹脂の添加方法に二通りあるが、
圧入直前、耐火材料とフェノール樹脂の混合粉体にアル
コール類を添加混合する方式が、粉体で貯蔵、運搬が可
能であり、圧入ポンプ、パイプ等圧入機関係の使用後の
水洗が簡単である等取扱いや作業性が容易であるので粉
末フェノール樹脂添加が優れている。
圧入直前、耐火材料とフェノール樹脂の混合粉体にアル
コール類を添加混合する方式が、粉体で貯蔵、運搬が可
能であり、圧入ポンプ、パイプ等圧入機関係の使用後の
水洗が簡単である等取扱いや作業性が容易であるので粉
末フェノール樹脂添加が優れている。
本発明に使用する沸点300℃以下の1価アルコール類
、多価アルコール類としてはメチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、フロピレンゲリコール、シフロピレンクリコール
、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリンな
どの溶剤が単独又は混合して使用されるが、圧入後の急
激な溶剤の蒸発は熱間圧入補修材料の付着性を低下せし
める事があるため、これら溶剤のうち沸点の低いものの
単独使用は好ましくなく、高い沸点の溶剤とを混合使用
することが望ましく、かつその混合比率が熱間圧入補修
すべき部分の温度に応じて適宜選択される。
、多価アルコール類としてはメチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、フロピレンゲリコール、シフロピレンクリコール
、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリンな
どの溶剤が単独又は混合して使用されるが、圧入後の急
激な溶剤の蒸発は熱間圧入補修材料の付着性を低下せし
める事があるため、これら溶剤のうち沸点の低いものの
単独使用は好ましくなく、高い沸点の溶剤とを混合使用
することが望ましく、かつその混合比率が熱間圧入補修
すべき部分の温度に応じて適宜選択される。
例えば200℃以下のステ−ブクーラー周辺部にはエチ
ルアルコール−エチレングリコールの混合溶剤が使用さ
れる。
ルアルコール−エチレングリコールの混合溶剤が使用さ
れる。
この混合溶剤を使用することにより、200℃以下にお
いても蒸発が円滑に進むと共にフェノール樹脂の結合力
が発現し、更に100℃を超えるとフェノール樹脂の硬
化反応が進行し、更に強力な結合力を発揮するものであ
る。
いても蒸発が円滑に進むと共にフェノール樹脂の結合力
が発現し、更に100℃を超えるとフェノール樹脂の硬
化反応が進行し、更に強力な結合力を発揮するものであ
る。
又200℃以上の高温部にはエチレングリコール−グリ
セリンなど混合溶剤の使用が好ましい。
セリンなど混合溶剤の使用が好ましい。
さらに上述してきた本高炉内壁の熱間圧入補修材内の結
合剤である、フェノール樹脂の一部を特開昭50−12
3501に用いているような瀝青物の粒状材で代替する
ことによって、熱間圧入補修材の付着温度範囲を広くし
、かつその強度を増大できる。
合剤である、フェノール樹脂の一部を特開昭50−12
3501に用いているような瀝青物の粒状材で代替する
ことによって、熱間圧入補修材の付着温度範囲を広くし
、かつその強度を増大できる。
この効果は、下記する実施例の1および3に具体的に示
すように、フェノール樹脂単独の場合に比して、大きい
付着強度を発現し得ることは明白である。
すように、フェノール樹脂単独の場合に比して、大きい
付着強度を発現し得ることは明白である。
このように、本発明の熱間圧入補修材は、圧入機による
熱間圧入補修すべき部分への圧入が円滑に行われて、作
業性がすぐれると共に高温低温に拘らず、一定した良好
な付着性と固化性である造壁性が得られ、且つ生成せる
耐火物壁の物性が優れている。
熱間圧入補修すべき部分への圧入が円滑に行われて、作
業性がすぐれると共に高温低温に拘らず、一定した良好
な付着性と固化性である造壁性が得られ、且つ生成せる
耐火物壁の物性が優れている。
尚本発明の目的達成の範囲ならば、本発明の熱間圧入補
修材に、結合材としてその他適量の油類や添加物を添加
しても差支えない。
修材に、結合材としてその他適量の油類や添加物を添加
しても差支えない。
以下に実施例を挙げ、本発明を説明する。
実施例 1
下記配合の粉末耐火材料80部に石炭系ピッチと石油系
ピッチの混合物20部、プレートフロー値507nrI
Lのノボラック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテト
ラミン10%含有)粉末5部を添加混合後エチレングリ
コールーエチルアルコール混合液25部添加したスラリ
ーを各温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性
を観察し、付着強度を測定した。
ピッチの混合物20部、プレートフロー値507nrI
Lのノボラック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテト
ラミン10%含有)粉末5部を添加混合後エチレングリ
コールーエチルアルコール混合液25部添加したスラリ
ーを各温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性
を観察し、付着強度を測定した。
実施例 2
下記の耐火物粉末100部にプレートフロー値50mm
のノボラック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテトラ
ミン5%含有)粉末15部を混合後エチレンクリコール
ーエチルアルコール混合液25部添加したスラリーを各
温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性を観察
し、付着強度を測定した。
のノボラック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテトラ
ミン5%含有)粉末15部を混合後エチレンクリコール
ーエチルアルコール混合液25部添加したスラリーを各
温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性を観察
し、付着強度を測定した。
ボーキサイト 70部
シャモット 20部
カイヤナイト 10部
ロ ウ 石 10部
活 土 10部
実施例 3
下記配合の粉末耐火材料80部に石炭ピンチと石油ピン
チの混合物20部、プレートフロー値100朋のノボラ
ック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテトラミン10
%含有)粉末10部とエチレングリコール−グリセリン
混合液25部添加したスラリーを各温度に保持した鉄板
上の型枠に流し込んで付着性を観察し、付着強度を測定
した。
チの混合物20部、プレートフロー値100朋のノボラ
ック型フェノール樹脂(ヘキサメチレンテトラミン10
%含有)粉末10部とエチレングリコール−グリセリン
混合液25部添加したスラリーを各温度に保持した鉄板
上の型枠に流し込んで付着性を観察し、付着強度を測定
した。
配合 ボーキサイト 50部
電融アルミナ 20部
カーボランダム 10部
カイヤナイト 10部
粘 土 10部
実施例 4
実施例2の配合粉末耐火材f4100部に分子量400
のノボラック型フェノール樹脂のエチレングリコール−
エチルアルコール溶液(樹脂濃度25%)20部と硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミン粉末を樹脂分に対し
て5部添加したスラリーを各温度に保持した鉄板上の型
枠に流し込んで付着性を観察し、付着強度を測定した。
のノボラック型フェノール樹脂のエチレングリコール−
エチルアルコール溶液(樹脂濃度25%)20部と硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミン粉末を樹脂分に対し
て5部添加したスラリーを各温度に保持した鉄板上の型
枠に流し込んで付着性を観察し、付着強度を測定した。
実施例 5
実施例3の粉末耐火材料100部に分子量300のノボ
ラック型フェノール樹脂のエチレングリコール−グリセ
リン溶液(樹脂濃度20%)20部と硬化剤としてヘキ
サメチレンテトラミンを樹脂分に対して7部を添加した
スラリーを各温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで
付着性を観察し、付着強度を測定した。
ラック型フェノール樹脂のエチレングリコール−グリセ
リン溶液(樹脂濃度20%)20部と硬化剤としてヘキ
サメチレンテトラミンを樹脂分に対して7部を添加した
スラリーを各温度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで
付着性を観察し、付着強度を測定した。
実施例 6
下記の粉末耐火材料100部に分子量250のレゾール
型フェノール樹脂のエチレングリコール−グリセリン溶
液(樹脂濃度25%)20部を添加したスラリーを各温
度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性を観察し
、付着強度を測定した。
型フェノール樹脂のエチレングリコール−グリセリン溶
液(樹脂濃度25%)20部を添加したスラリーを各温
度に保持した鉄板上の型枠に流し込んで付着性を観察し
、付着強度を測定した。
ボーキサイト 50部
シャモット 20部
ロ ウ 石 20部
粘 土 10部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 耐火材料粉末100重量部に対して沸点300℃以
下のアルコール類10〜40重量部とプレートフロー値
301以上を有する粉末フェノール樹脂3〜15重量部
を含有してなる高炉内壁の熱間圧入補修材。 2 粉末フェノール樹脂がヘキサメチレンテトラミンを
含有するものである特許請求の範囲第1項記載の熱間圧
入補修材。 3 耐火材料粉末100重量部に対して沸点300°C
以下のアルコール類10〜40重量部とプレートフロー
値30%以上を有する粉末フェノール樹脂3〜15重量
部と粒状瀝青物3〜7重量部を含有してなる高炉内壁の
熱間圧入補修剤。 4 粉末フェノール樹脂がヘキサメチレンテトラミンを
含有するものである特許請求の範囲第3項記載の熱間圧
入補修材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53042632A JPS5919063B2 (ja) | 1978-04-13 | 1978-04-13 | 高炉内壁の熱間圧入補修材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53042632A JPS5919063B2 (ja) | 1978-04-13 | 1978-04-13 | 高炉内壁の熱間圧入補修材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54148007A JPS54148007A (en) | 1979-11-19 |
JPS5919063B2 true JPS5919063B2 (ja) | 1984-05-02 |
Family
ID=12641381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53042632A Expired JPS5919063B2 (ja) | 1978-04-13 | 1978-04-13 | 高炉内壁の熱間圧入補修材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5919063B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62143879A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-27 | 新日本製鐵株式会社 | 精錬容器の熱間補修材 |
JPH0688839B2 (ja) * | 1986-12-01 | 1994-11-09 | 新日本製鐵株式会社 | 熱間補修用成形体 |
JPS63156081A (ja) * | 1987-11-16 | 1988-06-29 | 日本特殊炉材株式会社 | 熱間投入補修材 |
JP5129775B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-01-30 | 黒崎播磨株式会社 | 黒鉛含有充填材 |
CN103435362B (zh) * | 2013-08-19 | 2014-08-06 | 莱芜钢铁集团泰东实业有限公司 | 一种挡渣塞用耐火可塑料及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5171309A (ja) * | 1974-12-18 | 1976-06-21 | Nippon Steel Corp | |
JPS51140908A (en) * | 1975-05-30 | 1976-12-04 | Nippon Steel Corp | Mud for blast furnace |
JPS52150414A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-14 | Nippon Steel Corp | Closing material binders for ingot iron exit of blast furnace |
-
1978
- 1978-04-13 JP JP53042632A patent/JPS5919063B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5171309A (ja) * | 1974-12-18 | 1976-06-21 | Nippon Steel Corp | |
JPS51140908A (en) * | 1975-05-30 | 1976-12-04 | Nippon Steel Corp | Mud for blast furnace |
JPS52150414A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-14 | Nippon Steel Corp | Closing material binders for ingot iron exit of blast furnace |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54148007A (en) | 1979-11-19 |
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