JPS591857B2 - 掘削ずり出し用コンベヤ装置における安全装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は掘削すり出し用コンベヤ装置、特に石油、Ｌ
、Ｎ、Ｇ、等の地下貯蔵用タンク或いは一般土木工事地
下掘削等に２いて漸次沈下してゆく掘削盤からの排土処
理に用いられるコンベヤ装置の安全装置に関するもので
ある。

例えば石油、Ｌ、Ｎ 、Ｇ、等の備蓄用に用いられる地
下貯蔵用タンクは、予め地上で形成されたタンク周壁の
一部を構成するコンクリート製環状物で囲まれる掘削盤
を掘下げ、上記環状物を地下へ沈下させつつその上に環
状物を順次つぎだしていく工法に基づいて造成されるも
のであるが、通例そのすり出しは、タンク周壁に沿って
螺旋状に継ぎ足された地上へ向かうコンベヤベルト群で
行われる。

ところが、掘削土塊には種々のものがあり、粘土質、シ
ルト質等の粘性を含むものにあっては、土塊が大きくな
り、つぎ足し状のコンベヤベルトではその接続部で支障
をきたすという問題点と共に、前述の如くコンクリート
製環状物を接続する度に新たにコンベヤベルトを新設す
る必要があり、そのためにすり出し作業を休止する必要
があった。

この発明の目的は、しだいに沈下する掘削盤の工事進行
に伴って自動的にパケットエレベータが下降し除来の如
く段取りがえによる休止を必要とせず連続作業を続ける
ことの出来るコンベヤ装置における安全装置を提供する
ことにある。

以下にこの発明の実施態様を例示した図面に基づいて、
この発明の構成を詳述する。

１は地上から支柱２で一定の高さに支承された水平方向
に長尺なギヤラリフレームで、フレーム上には略全域に
亘って２本のレール３が敷設されている。

４はレール３上を走行する走行台車で、車輪５で支持さ
れる台盤上には両側一対のモータ及び減速機から成る駆
動部６と係合する軸に固定されたプーリ７が設けられて
いる。

８はフレーム１の一端に固定された一対のワイヤ巻取ド
ラムで、ギヤドモータ９に直結された鎖車１０と係合す
るローラチェン１１によって回動されると共に、ワイヤ
巻取ドラム８に巻回されるワイヤロープ１２の各一端は
前記走行台車４に固定されている。

即ち走行台車４は常にフレーム１の一方側へワイヤロー
プ１２によって牽引されている。

１３は垂直搬送用コンベヤで、例えばパケットコンベヤ
又は波形耳桟付特殊コンベヤベルトであり、前記走行台
車４上のプーリ７に巻回され、前記ギヤラリフレーム１
の他端即ちワイヤ巻取ドラムの固定側と反対側のフレー
ム端に設けた第１図に示す如くの従動プーリ１５ａ、１
５ｂを介して垂直下方に吊り下げられるもので、走行台
車４がフレーム上布はしでは垂下端がフレーム左端下方
の地上わずかに上の位置にある。

無端状のパケットコンベヤベルト１３は垂下端に設けた
ブーツ１６内を回動する。

即ち、このブーツ１６はパケットコンベヤ１３の垂下端
を巻回支持するプーリを具えたＵ字状のガイド部１７を
有し、一方が傾斜状に突出した開口部１８を投入口とす
るホッパ一部分が設けられている。

開口部１８には土塊の犬なるものを除くグリズリーバ１
９が設けられていると共に、ブーツの一方側は貯蔵用タ
ンクＡを構成する最下端のコンクリート環状物ａ１にブ
ラケット２０を介して固定されてイル。

尚２１ａ−２１ｂは掘削盤の沈下に伴ってコンクリート
環状物から突設せしめた台である。

次に２１はフレーム１上の走行用レール３の下方に設け
た略全域に亘るベルトコンベヤで、第１図に示す如く走
行台車が走行する範囲内の下方にスカート（図示略）を
介して設けられており、パケットコンベヤ１３のパケッ
ト１４から落下する土を搬送し フレーム１の下方に設
けた土砂囲い２２に向わって駆動される。

土砂囲い２２は前記ベルトコンベヤ２１のエンドプーリ
２３下方に開口している。

尚、Ｌは掘削盤を示し、通常この掘削盤上ではショベル
ローダＣ等で土砂を掘削し且つブーツ１６０投入口に土
砂を投入している。

パケットコンベヤ１３はチェーン１３ａに多数のパケッ
ト１４が固定されたものであるため、パケット１４に積
載される土砂がチェーン１３ａの孔を目づまりさせるこ
とがある。

これを防止するためにブーツ１６内に回動自在な鎖車２
４を設け、この鎖車２４の突部がチェーン１３ａの各孔
と係合するように構成されている。

更にチェーン１３ａのいずれかが支障をきたせば、垂下
する側のチェーンにたるみが生じるので、このたるみを
検出するリミットスイッチ２５がブーツ１６の背壁に固
定されている。

又ブーツ１６を固定するブラケット２０へ重錘２６を有
するワイヤー２７をブーツ１６から垂下させておけば、
その重錘２６とブラケット２０との関係でブーツ１６の
持ち上げを検出することが出来る。

即ち、多大な重量を有するパケットコンベヤ１３の移送
にもし不都合が生じれば大事故に連がることを考慮して
チェーン１３ａの−こるみ、或いは必要時外のブーツ持
ち上げが生じた場合にその検出を電気的に行い響報手段
或いは駆動部を直ちに動作させるようにしたものである
。

第３図に示す如く、チェーン１３ａの従動プーリ１５ａ
＊１５ｂにはラチェット２８．２９を設はラチェット２
８には逆戻り防止のための爪２８ａを設けると共に、ラ
チェット２９には異常時のみラチェット２９０回転を防
止するストッパー２９ａを配備している。

更にフレーム１上で、チェーン１３ａの孔にストッパー
３０を差し込んでパケットコンベヤの走行を強制的に停
止する手段も設けられている。

而して、この実施例で示す貯蔵用タンクＡは直径が数十
ｍのコンクリート製環状物ａ１ｅａ２・・・・・・を順
次つぎ足してゆくものであるが、当初は図面で示す最下
端の環状物ａ１が地上Ｇ上の位置にあり、掘削盤りの掘
下げに従って沈下すると共に、順次その上に環状物ａ２
ｓａ３をつぎ足して形成されるものであるが、かかる例
で示した貯蔵用タンクに限らず一般土木工事に伴う地下
掘削用のすり出しコンベヤにも適用できるものであるが
、その作用について以下に述べると、まず掘削盤りに対
応した位置にブーツ１６が位置するよう走行台車４をフ
レーム１の一端に位置せしめる。

パケットコンベヤ１３で搬送される土砂は上方へ持ち上
げられ、従動用ブー’、）１５ａを介して水平に移動さ
れるのでその時点でパケット１４は傾動し、反転すると
きには下段のベルトコンベヤ２１上に完全に土砂は排出
されるが、このときのパケットコンベヤの過負荷時には
安全のためその動作は停止される。

この発明は以上の如くであるから、まず掘削盤沈下に伴
ってコンベヤ手段が下降するため、従来のように新規の
ベルトコンベヤを架設してゆく必要もなく又、そのだめ
の休止時間を不要とすると共に、その安全をパケットコ
ンベヤの過負荷検出によって確実に果たし得るという効
果がある。

【図面の簡単な説明】 図面はこの発明の一実施態様を例示したもので、第１図
は全体の構成を示す説明図、第２図及び第３図は過負荷
検出の要部説明図である。 １・・・・・・ギヤラリフレーム、２・・・・・・支柱
、３・・・・・・レール、４・・・・・・走行台車、５
・・・・・・車輪、６・・・・・・駆動部、１３・・・
・・・パケットコンベヤ、１３ａ・・・・・・チェーン
、１６・・・・・・ブーツ、２４・・・・・・鎖Ｌ２５
・・・・・・リミットスイッチ、２６・・・・・・重Ｋ
２７−−−−−−ワイヤー、２８．２９・・・・・
・ラチェット、２８ａ・・・・・・Ｌ２９・・・・・・
ストッパー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 地上から一定の高さをもって水平に架設された長尺
   なフレームと、このフレーム上で走行可能な走行台車と
   、この走行台車の駆動部と係合せしめたプーリーに巻回
   され前記フレームの一端から下方へ垂下する無端状の垂
   直搬送用コンベヤと、前記走行台車を前記垂直搬送用コ
   ンベヤと反対側のフレーム端に設けたワイヤ巻取装置に
   巻回され前記走行台車を牽引せしめるワイヤロープと、
   前記フレーム上の走行台車の走行範囲内でその下方に設
   けたベルトコンベヤと、前記垂直搬送用コンベヤの垂下
   端を巻回支持するプーリを具え一方側に傾斜状に開口し
   た投入口を有するブーツとから成る掘削ずり出し用コン
   ベヤ装置において、前記垂直搬送用コンベヤのたるみ検
   出手段と、ブーツ持上げ検出手段とを備えていることを
   特徴とする掘削すり出し用コンベヤ装置における安全装
   置。