JPS59179177A

JPS59179177A - 塗装ブ−スの給気量制御方法

Info

Publication number: JPS59179177A
Application number: JP58056376A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tanido; 谷戸　博; Mitsunobu Matsunaga; 松永　三信; Teruhiro Murakami; 彰宏村上; Yasunari Tanemura; 種村　康成
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1983-03-31
Filing date: 1983-03-31
Publication date: 1984-10-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、塗装室に供給される空調空気の供給量を自動
的に調整することができる塗装ブースの給気量制御方法
に関するものである。

従来、例えば、自動車車体を塗装ブースで塗装する場合
には、第３図に示すように、トンネル状に形成された塗
装う゛−ス５１の室内を塗装室５２に、自動車車体Ｗを
台車５３に載置して、この台車５３をコンベア５４によ
って連続的に搬入し、塗装室５２の両側に配置されてい
る作業者の持つ塗装機５５によって、自動車車体Ｗの表
面に塗料が吹き付けられて塗装皮膜が形成される。そし
て、自動車車体Ｗの塗装時には、塗装室５２内の作業者
の健康のために吹き付は塗料に含まれる炭化水素系物質
の空気中の濃度を一定量以下にすること及び塗料ミスト
が塗装室５２内にある他の自動車車体Ｗに付着するのを
防止することを目的として、空気調和器５６によって所
定の温度、湿度に調整された空調空気を給気ファン５７
によって給気室５８に供給すると共に、給気室５８に供
給された空調空気をフィルタ５９を通過させて塗装室５
２に供給している。そして、この空調空気によって自動
車車体Ｗに塗着しなかった塗料ミストを排気ファン６０
によって排気室６１に排出し、塗装室５２内の炭化水素
系物質の濃度を低減させると共に、次に搬送されて（る
自動車車体Ｗの表面に塗料ミストが付着するのを防止し
ている。

その際、塗装室５２内の空気中の炭化水素系物質及び塗
料ミスＩ・は、自動車車体Ｗへの塗料の吹き付は時に発
生し、吹き付は停止時には全く発生しないことが判明し
ている。従って、生産量の調整等で塗装室５２に搬入さ
れる自動車車体Ｗが間隔を有して搬入される際には、塗
料の吹き付は回数も少なくなり、それに伴って空気中の
炭化水素系物質及び塗料ミストの発生も少なくなる。

しかしながら、従来は塗装室５２に次の自動車車体Ｗが
搬送されてくる間、すなわち、塗装作業が全く行われて
いない間にも、自動車車体Ｗが連続的に１駁送されてく
る通常の塗装作業の際と同様に、多量の空調空気が塗装
室５２に供給されている。このため、塗装室５２に供給
される多くの空調空気が利用されることなく排気室６１
に排出されるごとになり、空気調和器５６から供給され
る空調空気が無駄となることはもとより、空調のために
使用される燃料、電気等を必要以上に使用する不具合か
ある。

本発明は、上記の不具合を解消するためになされたもの
で、その目的は、塗装ブースの塗装室に発生する炭化水
素系物質の発生量に応じ、塗装室に供給される空調空気
の供給量を調整することができる塗装ブースの給気量制
御方法を提供することにある。

本発明の上記目的は、塗装室内の空気を該塗装室の長手
方向に配設されているサンプリング管により吸引し、そ
の吸引空気を炭化水素分析針に供給して吸引空気中の炭
化水素量を測定すると共に、その測定値を調節計に導入
せしめ、この調節計によって電気信号として交換し、そ
の出力電気信号に応じて給気室に通ずる送気ダクトのダ
ンパーを開閉させ、塗装室に供給される空調空気の供給
量を調整することを特徴とする塗装ブースの給気量制御
方法によって達成される。

以下、本発明の一実施例を添付図面に従って詳細に説明
する。

第１図は本発明の方法を実施するために使用する塗装ブ
ースの側断面図、第２図は第１図の■−■線に沿った断
面図を示す。第１図及び第２図において、■はトンネル
状に形成されている塗装ブースであって、この塗装ブー
ス１は給気室２、塗装室３及び排気室４の王室を有して
いる。そして、給気室２と塗装室３とは微細な埃を除去
するフィルタ５によって区分され、塗装室３と排気室４
とは簀の子６によって区分されている。

そして、給気室２には送気ダクト７が連設されており、
ごの送気ダクト７には給気ファン８と空気調和器９か連
設されていると共に、給気ファン８の下方にはダンパー
２０が設けられている。また、塗装室３の簀の子６の上
面には塗装室３の中央部の長手方向に向けてコンベア１
０が敷設されていると共に、このコンベア１０には被塗
装物である自動車車体Ｗを載置して搬送するための台車
１１に掛止するドグ１２が複数個設けられている。

そして、このコンベア１０の両側にはレール１３．１３
ａが敷設されており、このレール１３、】３ａによって
台車１１を案内するようになっている。

更に、この両レール１３．１３ａの側方には作業者１４
が配置されており、この作業者１４は左右方向に移動し
て、自動車車体Ｗに向かって塗料を噴霧するスプレーガ
ン１５を持っている。

また、塗装室３内の側壁板１ａには支持部材２７が固着
されており、この支持部材２７にはサンプリング管１６
が支持され、塗装室３の長手方向に水平に配設されてい
る。このサンプリング管１６は、一端が塗装室３の外部
に延びている採取管１６ａと、この採取管１６ａから簀
の子６の方向に垂下して設けられている採取口１６ｂと
から構成されている。そして、採取口１６ｂの先端には
図示を省略したフィルタが設けられており、採取管Ｉ６
ａの途中には吸引ファン】７が設けられている。また、
塗装室３外の採取管１６ａの先端は炭化水素系物質の量
を測定する炭化水素分析計１８　（例えば、漏湯製作所
製、ＴＨＣ分析針、ＭＥＸＡ−１１２０ＰＳ　Ｉ−Ｌ）
に接続されており、この炭化水素分析計１８は、この炭
化水素分析計１８で測定された測定値を電気信号に変換
する調節計１９　（例えば、山武ハネウェル製、ダイヤ
トロール調節針、Ｒ７３７２Ｓ）に接続されていると共
に、この調節８１１９は送気ダクト７に設けられている
ダンパー２０を回転させるための駆動モータ２６に接続
されている。

更に、排気室４には排気ダクト２１が連設されており、
その一端は大気に開放されている。そして、この排気ダ
クト２１の途中には排気ファン２２が設けられており、
この排気ファン２２によって塗装室３から排出される空
調空気を外部に排出するようになっている。また、排気
室４内部の同側壁板１ａには、この排気室４の長手方向
に沿って断面か略Ｕ型に形成された樋２３．２３ａが水
平に設けられており、この樋２３．２３ａの内側には互
いに対向する側に下方に向けて延びるベンチュリ部２４
が設けられている。そして、自動車車体Ｗの塗装時には
、この樋２３．２３ａから水２５をオーバーフローさせ
てベンチュリ部２４に流して水膜を作り、塗装室３から
排出される塗料ミストを含む空調空気を水膜に接触させ
つつ塗料ミストか捕捉されるようになっている。

−Ｆ記のように構成された塗装ブースにおいて、塗装ブ
ース１の運転開始と同時に給気ファン８、空気調和器９
及び排気ファン２２が作動する。給気ファン８の作動に
よりダンパー２０が全開され、送気ダクト７を通過して
空気調和器９に外気が導入されると共に、空気調和器９
に導入された外気は除塵され、かつ、所定の温度、湿度
に調整されて給気室２に供給される。そして、給気室２
に供給された空調空気はフィルタ５を通過して塗装室３
に均等に供給される。また、排気室４の樋２３．２３ａ
からは水２５がオーバーフローされてベンチュリ部２４
に水膜が形成される。

また、コンベア１０によって搬送されてきた台車ＩＩ上
の自動車車体Ｗは塗装室３の人口から内部に搬送される
。そして、自動車車体Ｗが塗装室３の両側方に配置され
ている作業＠１４の所に搬送されてきたとき、作業者１
４の持つスプレーガン１５によって塗料が塗布される。

このように、自動車車体Ｗは塗料が塗布されながらコン
ヘア１０によって１駁送されて塗装が終了すると共に、
塗装室３の出口から搬出されて次の工程に搬送され一方
、自動車車体Ｗに装着しなかった塗料は塗料ミストとな
って塗装室３に浮遊するが、給気室２からイノ（給され
た空調空気と共に、簀の子６を通過して排気室４に排出
される。そして、排気室４に排出された塗料ミストを含
む空調空気はベンチュリ部２４に流れる水膜に接触して
空調空気中がら塗ネ゛１ミスｊ・が捕捉されると共に、
塗料ミストが除去された空調空気は排気ファン２２によ
って排気ダクト２１からり（部に排出される。

ソシて、塗装ブースの稼働中は、吸引ファン１７が作動
しており、塗装室３内の空調空気中に含まれる炭化水素
量が炭化水素分析計１８によって測定されると共に、そ
の測定値によって送気ダクト７のダンパー２０が自動的
に開閉されて塗装室３に供給される空調空気の供給量が
調整される。

すなわち、吸引ファン１７によって塗装室３の長手方向
に配設されているサンプリング管１６がら、塗装室３内
の空調空気が吸引されて炭化水素分析計１８に供給され
る。炭化水素分析計１８に供給された空調空気は、この
炭化水素分析計１８によって炭化水素量が測定されると
共にその測定値が調節計１９に導入される。そして、調
節計１９に導入された測定値は、この調節計１９によっ
て電気信号に変換されると共に、その調節計１９から出
る出力電気信号が送気ダクト７に設けられているダンパ
ー２０の駆動モータ２６に伝送される。

駆動モータ２６は、伝送された電気信号に応してダンパ
ー２０の開閉程度を調整し、給気室２から塗装室３に供
給される空調空気の供給量が決定される。例えば、自動
車車体Ｗを塗装している場合には、塗装室３内に塗料ミ
スト及び炭化水素系物質が多量に発生ずる。このような
時には炭化水素分析計１８の測定値も大きく測定され、
その大きな測定値が調節計１９に導入されると共に、そ
の測定値が電気信号に変換されて駆動モータ２６に伝送
される。駆動モータ２６に伝送された電気信号は、駆動
モータ２６を回転させてダンパー２０を全開し、空気調
和器９がら所定量の空調空気が給気室２に供給されると
共に、給気室２からフィルタ５を通過して塗装室３に均
等に供給される。

また、生産量の調整等で次の自動車車体Ｗが搬送されて
くる間、すなわち、塗装作業が全く行われていない場合
には、塗装室３内に塗料ミスト及び炭化水素系物質の発
生は少なくなる。このような時には炭化水素分析計１８
の測定値も小さく測定され、その測定値が調節計１９に
導入されると共に、その測定値が電気信号に変換されて
駆動モータ２６に伝送される。駆動モータ２６に伝送さ
れた電気信号は、駆動モータ２６を回転させてダンパー
２０を所定の位置まで閉し、空気調和器９からの空調空
気の供給が抑制される。これにより、塗装室３への空調
空気の供給量が抑制されると共に、塗装室３への空調空
気の供給量が抑制されることによって空気調和器９の負
荷が軽減される。

以上説明したように、本発明の塗装ブースの給気量制御
方法においては、塗装室内の空調空気をサンプリング管
によって吸引し、その空調空気を炭化水素分析計に供給
して炭化水素量を測定すると共に、その測定値によって
送気ダクトのダンパーを自動的に開閉させ、塗装室に供
給される空調空気の供給量を調整するようにしたから、
生産量の調整等で次の自動車車体が搬送されて（る間、
すなわち、塗装作業が全く行われていない場合には、炭
化水素分析計の測定値によって送気ダクトのダンパーを
所定の位置まで閉じて空気調和器からの空調空気の供給
を抑制することができるので、塗装室への供給量を低減
させることができる効果がある。また、塗装室への空調
空気の供給が抑制されることにより、空気調和器の負荷
が軽減されると共に、軽減された負荷分の燃料、電気等
のエネルギーを節約することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施するために使用する塗装ブ
ースの側断面図、第２図は第１図のｎ−■線に沿った断
面図、第３図は従来の塗装ブースを説明するための側断
面図である。１−−−−一塗装ブース１ａ−−−−−一側壁板２−−−−一給気室３−−−−−塗装室４−排気室５−−−フィルタ６−−−−簀の子７−送気ダクト８−　給気ファン９−−−一空気調和器１０−　　コンベア１１−一台車１２−　ドグ１３．１３　ａ−−−レール１５−　スプレーガン１６−−−サンプリング管＋−６２採取管１６　ｂ−−採取口１７−−−−吸引ファン１８−−炭化水素分析計１９−−一調節計２０−−−−−ダンパー２１−−−排気ダクト２２−−一−−排気フアン２３．２３　ａ−−一樋２４−−−−ベンチュリ部２６−−−−一駆動モータ２７一−−支持部材出願人　ｌ−ヨタ白刃ＭΣ材曳会社第３図

Claims

【特許請求の範囲】

塗装室内の空気を該塗装室の長手方向に配設されている
サンプリング管により吸引し、その吸引空気を炭化水素
分析計に供給して吸引空気中の炭化水素量を測定すると
ノ（に、その測定値を調節針に導入せしめ、この調節計
によって電気信号として交換し、その出力電気信号に応
じて給気室に通ずる送気ダクトのダンパーを開閉さゼ、
塗装室に供給される空調空気の供給量を調整することを
特徴とする塗装ブースの給気量制御方法。