JP5422814B2 - 塗料捕集システム - Google Patents
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Description
塗装の際に被塗装物に付着せずオーバースプレーされた飛散ミストを含む空気は、ブース外(下流側)に導かれ、そこに設けられた飛散ミスト捕集手段で飛散ミストを分離捕集して、清浄な空気のみ外部に排出もしくは塗装ブース給気に再循環するように構成されている。
この構成により、塗装ブース周辺環境の悪化や、塗装室内の作業環境の悪化および、塗料ミストの再循環やブース気流のバランス崩れによる被塗装物の品質不良といった問題を解消している。
塗料回収部3で大部分の塗料ミストを除去され、微量の塗料ミストを含有した排気流は、捕捉部材の下方に位置する排気口3eから塗料回収部3の外に吸引される。
塗料回収部3下流の回収ボックス7aは、複層からなるフィルター3gを内包しており、フィルター3gに塗料回収部3を通過した排気流を通すことで、塗料回収部3で捕捉し切れなかった微量の塗料ミストを完全に吸着させて除去している。
飛散ミスト回収・水循環・塗料成分の分離/回収に至る一連のシステムが相当に大掛かりとなり、このため設備が大型化し、初期投資が高額になる。
塗装ブースの稼動にかかわるエネルギー削減のためには、排出されたブース空気を再び
ブースに戻す(再循環)させるのが有効な手立てとされているが、湿式ブース塗装システムでブース空気を清浄化した場合は、清浄化過程で再循環空気に多量の湿気が混入することになり、この除湿を含めた空調(冷却除湿〜加温)に新たな大エネルギーを要し、多大な運転コストがかかる。
水の循環は、大量かつ循環水処理システムまでの長い経路距離に及び、このために使用する動力エネルギーコストは膨大なものとなっている。
循環水から塗料成分を継続的に安定して分離するためには、分離するに充分な薬剤を投入し続ける必要があり、これに要する日常的な薬剤コストと管理コストは大きなものになっている。
しかしながら薬剤を以ってしても、除去しきれない一部塗料成分が循環水に残ってしまい、これが次第に蓄積されるので、この対応のために、一定期間ごとに全液交換が必要になる。これにかかる処理コストは膨大なものになる。またこのことは大量の汚染水を産出することになり、環境側面からも好ましくないものになる。
水を微粒子化して飛散ミストを捕集する湿式ブース塗装システムに比べて、乾式ブース塗装システムは飛散ミストとの接触機会が充分確保できず、飛散ミストの回収能力(ミスト除去効率)が充分上がらないことが多い。
飛散ミストが慣性衝突分離板や濾過フィルターに付着・堆積すると、次第に通気圧力損失が過大になり、塗装ブース内の送気バランスが崩れるなど、塗装品質の安定を妨げる元になる。またこれを防ぐために一定使用時間の稼動で汚損部位の清掃や交換等を行うことが必要となるが、これには煩雑なメンテナンス作業が必要となり、またメンテコストも相応にかかってくる。
もしくは被塗装物と飛散ミスト含有空気排気空間を水平一直線上に設置したものである。
これにより、より簡易な水平配置型乾式ブースをコンパクトに構成することができ、その場合でも十分な飛散ミスト捕集が達成できるものである。
飛散ミスト含有空気の進行方向おいて、排出空気加速手段は、一定割合あるいは、上流部の縮径割合をその下流部より大きくなるように縮径し、その進行方向長さは排出部の短径以上、望ましくは短径の2倍以上、排出部先端と正対する第一の衝突型気液分離手段の距離は、図22の測定結果グラフより、3〜40cmの範囲、望ましくは5〜15cmの範囲であるものである。これにより、整流された高速飛散ミスト含有空気が的確に第一の衝突型気液分離手段に衝突することが可能になり、通気圧損を低く抑えながら、集塵効率の高い乾式塗装ブースシステムが達成されるものである。
1.最適な排出空気加速手段と衝突型気液分離手段の配置と構成により、乾式塗装ブースシステムとして、高いミスト捕集効率を確保
2.より大型の自動車用からコンパクトな部品用まで、乾式塗装ブースシステムが展開可能
3.湿式乾式塗装ブースシステムに対する湿式乾式塗装ブースシステムのメリットを享受
水を使用しないので、システムがシンプルであり、初期設備投資を抑制。
水を使用しないので、排気再循環に際しての空調エネルギーを削減(除湿・加熱が不要)
水を循環しないので、水循環にかかわる動力エネルギーが不要。
循環水から継続的に塗料成分を取り出すシステムと薬剤が不要。
循環水の廃液処理にかかわるコストが不要。
図1は、本発明による循環型乾式飛散ミスト回収システムである。
図1に示されるように、循環型乾式飛散ミスト回収システムは、塗装要素100と、第一の飛散ミスト回収要素200と、第二の飛散ミスト回収要素250と循環空調要素300と外気空調要素350からなる。
塗装要素100において被塗装物101に付着しなかった飛散ミストは、ブース気流と混合して飛散ミスト含有空気となり、下流側の飛散ミスト含有空気排気空間106に集合する。次にガイド手段107とガイド手段107に連接する排出空気加速手段201に誘導され、下流側に進むにしたがって排出空気加速手段201の通路が縮径しているので、そこを通過する飛散ミスト含有空気は次第に流速を上げる。
排出空気加速手段201の送り方向長さは衝突気液分離筐体206内部に送る飛散ミスト含有空気を整流するために、少なくとも終端部開口短径と同等望ましくは2倍以上が必要であり、排出空気加速手段201の排出開口部と第1の衝突型気液分離手段202の距離は3〜40cm、望ましくは5〜15cmとすることが、飛散ミストの捕集効率と通気にかかわる圧損のバランスが取れる範囲である。一般的な自動車ボディブースの条件を想定すると排出空気加速手段201の排出開口部と第1の衝突型気液分離手段202の距離が5cm以下では、圧損が大きくなる割に捕集効率が上がらず、15cm以上では捕集効率が低くなることが実験で判明している。
付着しなかった飛散塗料ミストを含む飛散ミスト含有空気は、第1の衝突型気液分離手段202の面に沿って左右に分岐し、そのまま直進して第2の衝突型気液分離手段(衝突気液分離筐体の203部)に衝突する。
第1の衝突型気液分離手段202と同様に空気に比べ粒径の大きな飛散塗料ミストの一部は第2の衝突型気液分離手段203に付着して捕集され、残りの飛散ミスト含有空気は第2の衝突型気液分離手段203の面に沿って左右に分岐し、そのまま直進して第3の衝突型気液分離手段204(衝突気液分離筐体の204部)に衝突し、残った飛散塗料ミストは第3の衝突型気液分離手段204に付着して捕集される。
図7では衝突気液分離筐体206の底に窪みを設け、分離液体集合手段205として捕集された飛散塗料ミストを溜めているが、本願の主旨はこれに留まるものでなく、衝突気液分離筐体206内部に捕集された飛散塗料ミストが流下飛散するような開口が無く、衝突気液分離筐体206の内部に捕集された飛散塗料ミストを貯留する構成ならば分離液体集合手段205として目的を達するものである。
また、飛散塗料ミストを貯留する分離液体集合手段205は、この再飛散を防ぐように排出空気加速手段201から高速で噴出する飛散ミスト含有空気はもちろんのこと、衝突型気液分離手段202・203等によって偏向された飛散ミスト含有空気が直接当たらないように、配置あるいは邪魔板を設けることが肝要である。
また第1、第2、第3の衝突型気液分離手段に衝突してあらかたの大粒径の塗料ミストが除去された飛散ミスト含有空気が、衝突型気液分離筐体206の最上位に設けた飛散ミスト含有空気排出開口207から外部に排出される際に、排出空気加速手段201の通路は下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように縮径、望ましくは衝突型気液分離筐体206外部に位置する上流部から衝突型気液分離筐体206内部に位置する下流部まで、下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように徐々に通気断面積を縮径しているので、飛散ミスト含有空気排気空間106から排出されて衝突型気液分離筐体206に搬入される飛散ミスト含有空気と衝突型気液分離筐体206から排出される飛散ミスト含有空気が衝突することなく、滑らかに飛散ミスト含有空気を排出できる。
第一の飛散ミスト回収要素筐体において、送気開口208に送られた飛散ミスト含有空気は、ダクト301−1を経由して第二の飛散ミスト回収要素250に送られる。
第二の飛散ミスト回収要素250の濾過型気液分離筐体257内部において、飛散ミスト含有空気が濾過面以外から下流側に通気しないように前記濾過型気液分離手段枠254、255、256に保持された濾過型気液分離手段251、252、253を順に通過し濾過されることで、残った小粒径の飛散ミストが分離回収され、清浄化された空気は下流側のダクト301−2に排出される。
濾過型気液分離筐体257には、分離回収された飛散ミスト含有空気中の飛散ミストによって
目詰まりしてくる濾過型気液分離手段251、252、253を、交換や移動、清掃などメンテナンスするための、メンテ交換用開閉扉が設けられていて、所定の時期にメンテ交換用開閉扉258を開けて、内部の濾過型気液分離手段251、252、253にアクセスする。
第二の飛散ミスト回収要素250を通過して、ダクト301−2から排出される清浄化した空気は、排気ファン302によって加速され、一部は分岐点301−3、外部放出ブランチダクト303、排出調整バルブ304を経て外部に放出される。
分岐点301−3で放出側に分岐されて外部に放出される量は、外気排出調整バルブで調整され、全体量の5〜20%程度であり、循環する空気が含有する第一の飛散ミスト回収要素200および第二の飛散ミスト回収要素250で除去回収できない揮発性有機化合物(VOC)濃度などが、一定以上に高くならないように調整される。
分岐点301−3で循環側に分岐された清浄化した空気は、ダクト301−4を経由して循環空調装置305で温度湿度を調整された後、循環空調ファン308で加速されて給気室306に戻される。
塗装循環空気の経路外に開口した外気導入手段351から吸気される新鮮空気は、外気空調装置352で温度湿度を調整され、その下流に設置された外気空調ファンで加速して給気室306に送り込まれる。ここで導入される空気量は分岐点301−3、外部放出ブランチダクト303、排出調整バルブ304を経て外部に放出される量とほぼ等量であって、塗装室筐体104内部の空気圧バランスを保っている。
図2は、本発明の別な実施例、排出型乾式飛散ミスト回収システムである。
塗装要素100と、第一の飛散ミスト回収要素200と、排気要素300−2、第二の飛散ミスト回収要素250と外気空調要素350からなる。
したがって、分岐して排出する外部放出ブランチダクト系および、循環空調装置、循環空調ファンが不要となり、設備コストが低くて済み、一方排気ファン302による飛散ミスト含有空気の加速によって小径ミストが大径ミストに造粒されるので、第二の飛散ミスト回収要素250による飛散ミストの捕集効率が高くなる。
図3は、本発明の別な実施例、通過型乾式飛散ミスト回収システムである。
塗装要素100と、第一の飛散ミスト回収要素200と、第二の飛散ミスト回収要素250と排気要素300−2、外気空調要素350からなる。
したがって、分岐して排出する外部放出ブランチダクト系および、循環空調機、循環空調ファンが不要となり、設備コストが低くなる一方、第一の飛散ミスト回収要素200で除去しきれず残留している小径ミストによる排気ファン302の汚れが防止される。
衝突型気液分離手段202・203が衝突型気液分離筐体206から独立して配置されており、衝突型気液分離筐体206の形状や内容積に制約を与えることなく、排出空気加速手段206に対する衝突型気液分離手段202、203の配置を最適化できる。もちろん204を衝突型気液分離筐206から独立させることも可能である。
排出空気加速手段201の終端部から高速で噴出する飛散ミスト含有空気は、その開口部直近に配置される衝突型案内手段210に案内される。衝突型案内手段210は排出空気加速手段201終端部から高速で噴出し拡がる飛散ミスト含有空気流の全体を受けるに十分な表面積を有し、一部の粒径の大きな飛散塗料ミストを衝突捕集しながら、衝突型案内手段210の傾き方向に飛散ミスト含有空気流を案内する。
衝突型案内手段は、多少の飛散塗料ミストを衝突捕集しながらも、役割は飛散ミスト含有空気流の偏向であり、排出空気加速手段201から排出される飛散ミスト含有空気流に対し、反射したり乱流を起こしたりしないように、飛散ミスト含有空気流に対し少なくとも60度以下の角度で衝突するよう設定される。
衝突型気液分離手段202・203.204をさまざまな形でアレンジし、それに伴って分離液体集合手段205が変形移動しているものであり、すべて本願の主旨に属するものである。
また、分離され分離液体集合手段205に貯留された飛散ミストが飛び散らないように、加速された飛散ミスト含有空気または、衝突型気液分離手段202・203.204に衝突して偏向した飛散ミスト含有空気の流れが直接に当たらない位置に分離液体集合手段205を設置することも重要な構成要素である。
排出空気加速手段201は図7に示すごとく比例的に縮径していくのが望ましいが、概略的に模した2ステージ縮径や、一義的縮径でも本願の主旨に反するものではない。
図12は、本発明による水平型乾式飛散ミスト回収システムである。 図12に示されるように、水平型乾式飛散ミスト回収システムは、塗装要素100と、第一の飛散ミスト回収要素200と、第二の飛散ミスト回収要素250と送気要素300からなる。
被塗装物101に対し、塗装作業者などによって作動する塗装手段102は、塗料をミスト状にして被塗装物101に向けて噴射し、被塗装物101の表面に一様に薄い塗膜を形成する。
塗装要素100において被塗装物に付着しなかった飛散ミストは、排気ファン302の吸引によって引き起こされるブース気流と混合して飛散ミスト含有空気となり、下流側の飛散ミスト含有空気排気空間106に集合する。
次にガイド手段107とガイド手段107に連接する排出空気加速手段201に誘導され、下流側に進むにしたがって排出空気加速手段の通路が、上流部の縮径割合をその下流部より大きくなるように通気断面積を縮径しているので、そこを通過する飛散ミスト含有空気は次第に流速を上げて、排出空気加速手段の終端部開口から衝突気液分離筐体内部に高速で噴出する。
第1の衝突型気液分離手段202と同様に空気に比べ粒径の大きな飛散塗料ミストの一部は第2の衝突型気液分離手段203に付着して捕集され、残りの飛散ミスト含有空気は第2の衝突型気液分離手段203の面に沿って左右に分岐し、そのまま直進して第3の衝突型気液分離手段204(衝突気液分離筐体の204部)に衝突し、残った粒径の大きな飛散塗料ミストは第3の衝突型気液分離手段204に付着して捕集される。
図12では衝突気液分離筐体206は平坦だが、この底に窪みをつけても良い。飛散ミスト含有空気排出開口207以外に衝突気液分離筐体206に捕集された飛散塗料ミストが流下飛散するような開口が無く、衝突気液分離筐体206の内部に捕集された飛散塗料ミストを保留する構成ならば分離液体集合手段205として目的を達するものである。
図13に示されるように、水平型乾式飛散ミスト回収システムは、塗装要素100と、第一の飛散ミスト回収要素200と、第二の飛散ミスト回収要素250と送気要素300からなる。
塗装手段102に対してガイド手段107は、被塗装物101の水平方向反対側で、被塗装物より高い遠い位置から、被塗装物位置の下方領域に渡り延設されており、ガイド手段107に囲まれて、飛散ミスト含有空気排気空間106が設定される。排出空気加速手段の飛散ミスト含有空気吸入部位は、飛散ミスト含有空気排気空間106の下方に開口し、ここから排出空気加速手段201が垂直に設置されている。
塗装要素100において被塗装物に付着しなかった飛散ミストは、排気ファン302の吸引によって引き起こされるブース気流と混合して飛散ミスト含有空気となり、下流側でガイド手段107に囲まれた飛散ミスト含有空気排気空間106に集合する。
付着しなかった飛散塗料ミストを含む飛散ミスト含有空気は、第1の衝突型気液分離手段202の面に沿って左右に分岐し、そのまま直進して第2の衝突型気液分離手段(衝突気液分離筐体の203部)に衝突する。
第1の衝突型気液分離手段202と同様に空気に比べ粒径の大きな飛散塗料ミストの一部は第2の衝突型気液分離手段203に付着して捕集され、残りの飛散ミスト含有空気は第2の衝突型気液分離手段203の面に沿って左右に分岐し、そのまま直進して第3の衝突型気液分離手段204(衝突気液分離筐体の204部)に衝突し、残った粒径の大きな飛散塗料ミストは第3の衝突型気液分離手段204に付着して捕集される。
101…被塗装物
102…塗装手段
104…塗装設備筐体
106…飛散ミスト含有空気排気空間
200…第一の飛散ミスト回収要素
201…排出空気加速手段
202、203、204…衝突型気液分離手段
205…分離液体集合手段
206…衝突型気液分離筐体
207…飛散ミスト排出開口
210…衝突型案内手段
250…第二の飛散ミスト回収要素
251、252、253…濾過型気液分離手段
257…濾過型気液分離筐体
300…循環空調要素
301…送気ダクト
302…送気ファン
304…外部放出調整バルブ
305…循環空調装置
306…給気室
350…外気空調要素
352…外気空調装置
353…外気空調ファン
Claims (8)
- 空調された空気を一定方向に流しつつ被塗装物に塗料をミスト状にして噴射して塗装を行う塗装手段と、
塗装手段と被塗装物と前記塗装手段から噴射された塗料のうち被塗装物に付着しなかった飛散ミスト含有空気を取り囲む塗装設備筐体と、
塗装設備筐体の外部に飛散ミスト含有空気を排出するために、飛散ミスト含有空気を集める飛散ミスト含有空気排気空間と、
飛散ミスト含有空気排気空間に連接し、飛散ミスト含有空気の排出速度を上げながら直進させて飛散ミスト含有空気を整流する排出空気加速手段と、
排出速度を上げた前記飛散ミスト含有空気と衝突させることで大粒径飛散ミストを付着させ、ミストと空気とを分離する衝突型気液分離手段と、
衝突型気液分離手段と分離液体集合手段と排出空気加速手段の終端部を内包する衝突型気液分離筐体と衝突型気液分離筐体内部で衝突型気液分離手段の下方に配置し、衝突型気液分離手段によって気液分離された塗料液を集合させる分離液体集合手段と、
飛散ミスト含有空気排出開口の下流に排出された飛散ミスト含有空気を濾過することで、小粒径飛散ミストと空気とを分離する濾過型気液分離手段と
を有する塗装システムにおいて、
衝突型気液分離筐体内部において、最下位に分離液体集合手段、中位に衝突型気液分離手段、最上位に飛散ミスト含有空気排出開口を配置し、
排出空気加速手段は、飛散ミスト含有空気排出開口を貫通して設置され、
排出空気加速手段は、下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように徐々に通気断面積を縮径し、
排出空気加速手段の終端部気流方向に対し、第一の衝突型気液分離手段の衝突板面に近接して正対配置し、第一の衝突型気液分離手段の衝突板面の延長上に第二の衝突型気液分離手段の衝突板面を正対配置した
ことを特徴とする、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。 - 空調された空気を一定方向に流しつつ被塗装物に塗料をミスト状にして噴射して塗装を行う塗装手段と、
塗装手段と被塗装物と前記塗装手段から噴射された塗料のうち被塗装物に付着しなかった飛散ミスト含有空気を取り囲む塗装設備筐体と、
塗装設備筐体の外部に飛散ミスト含有空気を排出するために、飛散ミスト含有空気を集める飛散ミスト含有空気排気空間と、
飛散ミスト含有空気排気空間に連接し、飛散ミスト含有空気の排出速度を上げながら直進させて飛散ミスト含有空気を整流する排出空気加速手段と、
排出空気加速手段で排出速度を上げた飛散ミスト含有空気を偏向する衝突型案内手段と、
排出速度を上げた前記飛散ミスト含有空気と衝突させることで大粒径飛散ミストを付着させ、ミストと空気とを分離する衝突型気液分離手段と、
衝突型気液分離筐体内部で衝突型気液分離手段の下方に配置し、衝突型気液分離手段によって気液分離された塗料液を集合させる分離液体集合手段と、
衝突型案内手段と衝突型気液分離手段と分離液体集合手段を内包する衝突型気液分離筐体と、
飛散ミスト含有空気排出開口の下流に排出された飛散ミスト含有空気を濾過することで小粒径飛散ミストと空気とを分離する濾過型気液分離手段と
を有する塗装システムにおいて、
衝突型気液分離手段と分離液体集合手段を内包し、排出空気加速手段に対し通気方向と直行する方向に移動可能な衝突型気液分離筐体であって衝突型気液分離筐体内部において、最下位に分離液体集合手段、中位に衝突型気液案内手段、最上位に飛散ミスト含有空気排出開口を配置し、
排出空気加速手段は、下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように徐々に通気断面積を縮径し、
排出空気加速手段に近接して流れ方向に対し60度以下に傾斜配置した衝突型案内手段によって、空気加速手段の終端部から排出される気流が、衝突型案内手段の面に沿った方向に偏向され、第一の衝突型気液分離手段に衝突する
ことを特徴とする、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。 - 外気もしくは、空調された空気を一定方向に流しつつ被塗装物に塗料をミスト状にして噴射して塗装を行う塗装手段と、
塗装手段と被塗装物と前記塗装手段から噴射された塗料のうち被塗装物に付着しなかった飛散ミスト含有空気を取り囲む塗装設備筐体と、
塗装設備筐体の外部に飛散ミスト含有空気を排出するために、飛散ミスト含有空気を集める飛散ミスト含有空気排気空間と、
飛散ミスト含有空気排気空間に連接し、飛散ミスト含有空気の排出速度を上げながら直進させて飛散ミスト含有空気を整流する排出空気加速手段と、
排出速度を上げた前記飛散ミスト含有空気と衝突させることで大粒径飛散ミストを付着させ、ミストと空気とを分離する衝突型気液分離手段と、
衝突型気液分離手段と分離液体集合手段と排出空気加速手段の終端部を内包する衝突型気液分離筐体と衝突型気液分離筐体内部で衝突型気液分離手段の下方に配置し、衝突型気液分離手段によって気液分離された塗料液を集合させる分離液体集合手段と、
飛散ミスト含有空気排出開口の下流に排出された飛散ミスト含有空気を濾過することで、小粒径飛散ミストと空気とを分離する濾過型気液分離手段と
を有する塗装システムにおいて、
衝突型気液分離筐体内部において、最下位に分離液体集合手段、中位に第一の衝突型気液分離手段と飛散ミスト含有空気排出開口を配置し、
排出空気加速手段は、飛散ミスト含有空気排出開口を水平に貫通して設置され、
排出空気加速手段は、下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように徐々に通気断面積を縮径し、
被塗装物と飛散ミスト含有空気排気空間と排出空気加速手段を水平一直線上に設置、もしくは被塗装物と飛散ミスト含有空気排気空間を水平一直線上に設置している
ことを特徴とする、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。 - 外気もしくは、空調された空気を一定方向に流しつつ被塗装物に塗料をミスト状にして噴射して塗装を行う塗装手段と、
塗装手段と被塗装物と前記塗装手段から噴射された塗料のうち被塗装物に付着しなかった飛散ミスト含有空気を取り囲む塗装設備筐体と、
塗装設備筐体の外部に飛散ミスト含有空気を排出するために、飛散ミスト含有空気を集める飛散ミスト含有空気排気空間と、
飛散ミスト含有空気排気空間に連接し、飛散ミスト含有空気の排出速度を上げながら直進させて飛散ミスト含有空気を整流する排出空気加速手段と、
排出速度を上げた前記飛散ミスト含有空気と衝突させることで大粒径飛散ミストを付着させ、ミストと空気とを分離する衝突型気液分離手段と、
衝突型気液分離手段と分離液体集合手段と排出空気加速手段の終端部を内包する衝突型気液分離筐体と衝突型気液分離筐体内部で衝突型気液分離手段の下方に配置し、衝突型気液分離手段によって気液分離された塗料液を集合させる分離液体集合手段と、
飛散ミスト含有空気排出開口の下流に排出された飛散ミスト含有空気を濾過することで、小粒径飛散ミストと空気とを分離する濾過型気液分離手段と
を有する塗装システムにおいて、
衝突型気液分離筐体内部において、最下位に分離液体集合手段、中位に衝突型気液分離手段、最上位に飛散ミスト含有空気排出開口を配置し、
排出空気加速手段は、飛散ミスト含有空気排出開口を垂直に貫通して設置され、
排出空気加速手段は、下流部の縮径割合がその上流部より小さくなるように徐々に通気断面積を縮径し、
被塗装物と飛散ミスト含有空気排気空間を水平一直線上に設置し、
排出空気加速手段が飛散ミスト含有空気排気空間の下方に垂直もしくは斜めに連接している
ことを特徴とする、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。 - 飛散ミスト含有空気排気空間を形成するガイド手段と、
水平もしくは垂直に配置された排出空気加速手段と、
衝突型気液分離手段の下流側に配置する濾過型気液分離手段と、
衝突型気液分離手段に衝突した飛散ミスト含有空気を、衝突型気液分離筐体の外部に排出する飛散ミスト含有空気排出開口とを有し、
飛散ミスト含有空気排気空間を形成するガイド手段の面、もしくは排出空気加速時に使用される排出空気加速手段の面の反対面に沿って、衝突型気液分離筐体の内部から飛散ミスト含有空気排出開口を経て濾過型気液分離手段に排出される飛散ミスト含有空気を、濾過型気液分離手段側に向けて滑らかに偏向ガイドする
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。 - 飛散ミスト含有空気の進行方向において、排出空気加速手段は、一定割合あるいは、上流部の縮径割合をその下流部より大きくなるように縮径し、その進行方向長さは排出部の短径以上、排出部先端と正対する第一の衝突型気液分離手段の距離は5〜40cmの範囲で、風速が10〜15m/sであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。
- 衝突型気液分離筐体の内部に配設される衝突型気液分離手段のうち、第一の衝突型気液分離手段および第二の衝突型気液分離手段、もしくは第一の衝突型気液分離手段を、衝突型気液分離筐体の内部において壁面から離間した位置に、衝突する飛散ミスト含有空気流に対し正対配置させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。
- 排出空気加速手段から排出速度を上げて排出される飛散ミスト含有空気、あるいは衝突型気液分離手段で偏向された飛散ミスト含有空気流が衝突しない位置に、飛散ミストから気液分離された塗料液を集合させる分離液体集合手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の、飛散ミスト分離回収機能を備えた塗装システム。
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