JPS5917717B2 - エレベ−タ−乗かご - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、乗かごの後部側板外方にトランクを備えたエ
レベータ−乗かごに関するものである。

従来、住宅ビルに設置される住宅用エレベータ−には、
法規により相加・柩を入れることが可能なトランクを設
けるものがある。

トランクは９人乗りエレベータ−に適用され間口が９５
０ｍ７ＩＬ、高さは床面より１００ｍｍ以下の位置より
１０００ｍｍ、奥行き４８０龍と定められ前面に扉を設
けて施錠されている。

住宅用９人乗りエレベータ−にトランクを設ける場合、
トランク部分を一体組立したものを乗かごへ取付ける方
式が構造的にすぐれている事が知られている。

しかし、床面からトランク床面までの高さが顧客により
異なった場合にはおのおのトランク部分を設計せねばな
らなかった。

本発明の目的は、高さ変更があっても容易に対応できる
ものを得る。

この目的は、乗かご床のトランク前面下方部分に固定金
具を設け、この固定金具にトランク下張りと乗かと床と
の高さを調整する板を備えたことにより達成される。

以下本発明を一実施例の図に基づき説明する。

図において１は床、１′は床補強材、２は中本、３は前
柱、４は乗かご側板、５は乗かご後部側板、６は天井板
、７はトランク用下張り、８は脇板、９は後部板、１０
はトランク用上板を示す。

１１゜１１′はトランク用扉、１２はシリンダ錠である
。

トランクは第１図、第２図に示す住宅用９人乗りエレベ
ータ−に取付けられ、扉は通常錠がかげである。

担架・柩などを運ぶ必要があるときにシリンダー錠を解
錠しく施錠装置については図示せ一〇トランク用の扉１
１．１１’ を開けて使用する。

ここで第３図、第４図によりトランク構造を説明すると
トランクはトランク箱体を強度部材に鋼板２６を溶接し
て構成したトランク用下張り７に脇板８、裏板９、上板
１０を各々ボルト（図示せ力で固着して構成し、前面部
に扉１１．１１’があり前記扉の上下部脇に扉軸１３を
取付け、これを支える扉軸受１４を固定ポルＮ９，２０
で箱体に固着して、下部の軸部に潤滑材シートを入れ扉
１１．１１’の回転を行なう様に構成している。

５′は後部側板５に溶接固定された側板補強部材で、こ
の部材５′にＺ形成形部の立上り部１８がボルト２１に
より固定される。

１５はコ字形成形部、１６は立下り部で、長穴１６ａが
設けられ、床１に設げられた固定金具２３にボルト２２
により固定される。

しかして今、床１０床面より５０朋程度の高さに据付け
る場合、トランク無し床構造に対し、固定金具２３をコ
字形に曲げて取付け、立上り部にタップ穴を設けておく
。

次に前記固定金具２３にジヤツキボルト２４を取付け、
必要な高さに調整したらロックナツト２５を使用してロ
ックする。

なお扉との隙間Ｇはジヤツキボルトにて行なうので簡単
にできる。

以上の様に高さ方向の寸法調整が終ったら、トランク箱
体側はコ字形成形部１５の立下り部１６と下張り補強材
２６に１００ｍｍ程度調整可能な長円穴１６ａを設けて
構成して乗かごへ下固定ボルト２２で固定する。

第５図はトランク下面高さが床面と同一である場合を示
す。

トランク無し構造に対し固定金具２３、ジヤツキボルト
２４、ロックナツト２５、トランク箱体側の長円穴１６
ａはすべて同一構造とし、ジヤツキボルトを床下方向に
ゆるめてトランク用下張り７が床面のタイルと同じにし
てロックナツト２５をロックする。

この場合第４図ではトランク用下張り７のコ字形成形部
１５の前面に中本２が床１にボルト１９で固定されてい
たが第５図ではなくなり、扉軸１３の入る床を切欠いて
構成する点のみ異なるものとなる。

すなわちトランク箱体はトランク下面高さＨが０から１
００朋の範囲で変わっても同一構造で対応できる。

エレベータ−据付現場において乗かごヘトランク箱体を
据付げする場合、工場製作、組立時にジヤツキボルトが
セットされであるので、チェーンブロックでトランク箱
体を吊り、コ字形成形部をジヤツキボルトの上に乗せれ
ば水平度、高さ寸法が決まり、垂直度は固定金具２３に
よって決まるので簡単に据付作業ができ、工事性のすぐ
れたトランク付エレベータ−乗かごを提供できる。

第７図は中本２を床１に取付げせず、トランク箱体のト
ランク用下張り７のコ字形成形部１５′に取付けて高さ
方向０からｌｏＯｉＭ７Ｍ調整可能とする応用例を示し
たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はトランク付エレベータ−乗かご平面図、第２図
は第１図の乗かご斜視図、第３図はトランク全体図、第
４図、第５図は本発明の一実施例になるエレベータ−用
トランク付乗かどのトランク取付部の詳細断面図、第６
図は第５図、６図のＡ視図、第７図は本発明の他の実施
例を示したトランク取付部の詳細断面図である。 １・・・床、２・・・中本、５・・・後部側板、７・・
・トランク用下張り、１３・・・扉軸、１４・・・扉軸
受、１５・・・コ字形成形部、１６・・・立下り部、２
２・・・下固定ボルト、２３・・・固定金具、２４・・
・ジヤツキボルト、２５・・・ロックナツト、２７・・
・長円穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 下張り、脇板、後部板および上板で構成され、かつ
   、その前面に扉を有する箱形のトランクを一体的に構成
   し、このトランクの上板を乗かごの後部側板に、下張り
   を乗かご床部分に取外し自在に固定したエレベータ−乗
   かごにおいて、前記乗かご床のトランク前面下方部分に
   固定金具を設け、この固定金具にトランク下張りと乗か
   ご床との高さを調整するジヤツキボルトを備え、かつ、
   前記トランクの下張り前面の立下り部に長穴を形成し、
   この長穴を介して立下り部を前記固定金具にボルトによ
   り固定したことを特徴とするエレベータ−乗かご。