JPS5917327B2 - 複合調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波加熱源とガス、電気等の外部加熱源とを
単独或いは同時に使用できるようにした複合調理器に関
する。

この種の調理器は単独或いは同時に使用することにより
調理のレパートリ−を拡げることができて便利であるが
、反面高周波加熱源をいつでも同時に使用できるので、
その時の無負荷使用に注意しなければならない。

特に、外部加熱源は所謂コールドスタートを除けば必ら
ず無負荷による予熱使用が行なわれるのでこの時に高周
波加熱源が使用されると危険である。

本発明は上述の点に鑑み成されたもので、以下に外部加
熱源としてガスバーナを用いた実施例を図について説明
する。

１は前面開口に横開きの扉２を取付け、前面側部に操作
パネル３を設けたガス複合調理器で、内部に調理室４を
設けると共に調理室下部に燃焼室５、調理室上部に電波
照射室６を各々設けている。

そして、調理室４には外部モータ７で駆動される循環フ
ァン８を設け、燃焼室５にはガスバーナ９を設け、電波
照射室６にはマグネトロン（図示せず）からの電波を拡
散して均一照射するスターラー１０を設けている。

そして、ガスバーナ９の燃焼排気は循環ファン８によっ
て調理室４内に吸引され且つ室内で循環され、そこで被
調理物の外部加熱に供せられた後に器体上面の排気孔１
１から排出され、この排出量に応じて燃焼室５に吸気孔
１２・・・から燃焼用空気を吸引せしめる。

１３は排気孔１１の内下部に配設された感温体で、排気
温度から調理室４内の加熱温度を検知する。

１４はマグネトロンを冷却するブロワ−１１５はこの冷
却風で回転してスターラー１０を連動する羽根車、１６
は外部モータ７の冷却ファンで、室外空気を吸込んでモ
ータ７や器体を冷却し、排気孔１１からブロワ−１４の
冷却風と共に排出せしめる。

以下、操作パネル３に於いて、１７は感温体１３の検知
温度、即ち調理室４の調理温度を設定するサーモ嫡子、
１８は固定された９予熱〃、ゝ連続“の操作位置と時間
目盛とを表示し、ガスバーナ９の燃焼時間を設定するガ
スタイマー、１９はマグネトロンの発振時間を設定する
一子しンシタイマー、２０はガスバーナとマグネトロン
を単独或いは同時使用する時に押圧作動される第１摘子
、２１は第１摘子２０と択一的に押圧作動されガスバー
ナを使用後に自動的にマグネトロンを使用するための第
２摘子、２２は瞬時復帰型の調理始動のためのスタート
スイッチ、２３はガス供給をオン・オフ制御するための
コック摘子である。

次に、本発明の電気回路について説明すると、２４は扉
２が閉成固定された時に閉じるラッチスイッチ、２５は
扉２が閉成された時に閉じる扉スィッチ、２６はラッチ
スイッチ２４と逆作動するモニタースイッチ、２７は電
源路に第１制御接点２８と第２制御接点２９とを直列に
介して接続されたマグネトロンの発振回路である。

３０はガスバーナ９のガス供給、点火燃焼、点火検知等
の制御とその燃焼中にランプ４３の点灯を行なうガス制
御装置で、感温体１３の作動により開閉するサーモスタ
ット３１、ガスタイマー１８の第１ガス接点３２、スタ
ートスイッチ２２を介して電源路に接続しである。

ここで、ガスタイマー１８は第１ガス接点３２の後段に
分岐接続され、電子レンジタイマー１９は自身の第ルン
ジ接点３３を介してスタートスイッチ２２に接続される
と共に第１、第２摘子２０．２１で作動される選択スイ
ッチ３４を直列接続している。

又、ガスタイマー１８と電子レンジタイマー１９は夫々
の第２ガス接点３５と第２レンジ接点３６を介して接続
され、この接続線には上記外部モータ７、ブロワ−１４
及びスタートスイッチ２２の自己保持接点３７用の自己
保持リレー３８が並列接続しである。

３９は電子レンジタイマー１９に並列接続された制御リ
レー（或いは電磁開閉器）で、上記第１制御接点２８を
開閉制御する。

４０はガスタイマー１８の第１ガス接点３２の後段に分
岐接続された予熱リレー（或いは電磁開閉器）で、ガス
タイマー１８の予熱接点４１を直列接続し、上記第２制
御接点２９を開閉制御する。

４２は選択スイッチ３４に並列接続されたガスタイマー
１８の第３ガス接点である。

尚、ガスタイマー１８はゝ予熱“操作位置では第１、第
２ガス接点３２．３５を閉じて第３ガス接点４２を逆に
開き、予熱接点４１を閉じ、ゝ連続“操作位置では第１
、第２ガス接点３２．３５を閉じて第３ガス接点４２及
び予熱接点４１を開き、時間設定の操作位置ではその設
定時間中だけ第１、第２ガス接点３２．３５を閉じて第
３ガス接点４２及び予熱接点４１を開いている。

又、電子レンジタイマー１９は第１、第２レンジ接点３
３．３６を設定時間中だけ閉じている。

更に選択スイッチ３４は第１摘子２０の押圧作動により
閉じ、第２摘子２１の抑圧作動により開くようにしであ
る。

次に、本発明の動作について説明する。

まず、高周波加熱源としてのマグネトロンを単独で発振
させ、又、外部加熱源としてのガスバーナ９を単独で燃
焼させ、更に両者を同時使用する時には選択スイッチ３
４を第１摘子２０の押圧作動により閉成しておく。

そして、高周波加熱源を使用する時には調理室４内に被
調理物を入れて扉２を閉成、固定し、電子レンジタイマ
ー１９を時間設定した後にスタートスイッチ２２を作動
する。

すると、電子レンジタイマー１９及び制御リレー３９は
スタートスイッチ２２、第ルンジ接点３３を経て給電さ
れ、又、ブロワ−１４、自己保持用リレー３８、外部モ
ータ７も第２レンジ接点３６を介して給電される。

かくして、第１制御接点２８が閉成されるので発振回路
２７はマグネトロンを発振させ、被調理物表面のベタつ
きを循環ファン８による乾燥で防ぎながら高周波加熱調
理を可能にする。

又、外部加熱源を使用する時にはまずコック摘子２３で
ガス源を開き、コールドスタートを除いてガスタイマー
１８を猶予熱〃操作位置に操作し、サーモ嫡子１１で温
度設定した後に被調理物を入れな（・ままでスタートス
イッチ２２を作動する。

すると、第１、第２ガス接点３２．３５及び予熱接点４
１の閉成によりガス制御装置３０、予熱リレー４０、外
部モータ７、自己保持用リレー３８、ブロワ−１４が給
電される。

かくして、ガスバーナ９が点火燃焼して循環ファン８で
急速に調理室４を加熱し、ブロワ−１４がこの間マグネ
トロンを冷却し、更に予熱リレー４０が第２制御接点２
９を開き、この間の発振回路２７への給電を禁止してい
る。

そして、この予熱中はランプ４３が点灯しており、設定
温度になると、サーモスタット３１が開いて消灯し、以
後サーモスタット３１の開閉に応じて点滅し、予熱完了
を表示する。

この予熱完了後、扉２を開いて扉スィッチ２５、ラッチ
スイッチ２４を開き、被調理物を入れて再度扉２を閉じ
、今度はガスタイマー１８を時間設定し、或いはゝ連続
“操作位置に操作し、スタートスイッチ２２を作動する
。

すると、第１、第２ガス接点３２．３５が閉じ、第３接
点４２及び予熱接点４１力；開（ので、予熱リレー４０
の他の各要素は上述の如く給電されて駆動し、外部加熱
調理が可能となる。

更に、この外部加熱調理と高周波加熱調理を同時に行な
う時には、選択スイッチ３４を閉じたままガスタイマー
１８を９連続“或いは適当な時間設定に合せると共に電
子レンジタイマー１９を時間目盛し、スタートスイッチ
２２を閉成すれば上述の夫々の動作が同時に行なわれる
。

外部加熱調理の後に高周波加熱調理を行なう時には第２
摘子２１を抑圧作動して選択スイッチ３４を開いておく
。

そして、コールドスタートを除いてはまず上述と同様に
予熱操作を行なった後に被調理物を入れ、両タイマー１
８．１９を夫々時間設定した後にスタートスイッチ２２
を閉じる。

すると、当初は選択スイッチ３４及び第３ガス接点４２
が開放されているので、電子レンジタイマー１９及び制
御リレー３９は作動せず、ガス制御装置３０及びガスタ
イマー１８のみが作動シ、外部加熱調理のみが進行する
。

そして、ガスタイマー１８が時間完了により第１、第２
ガス接点３２．３５を開いて第３ガス接点４２を閉じる
と、ガス制御装置３０に代って制御リレー３９による発
振回路２７が作動を開始し、高周波加熱調理のみが行な
われる。

尚、本実施例では予熱リレー４０及び予熱接点４１をガ
スタイマー１８やガス制御装置３０と並列に接続してい
るが、電源路に直接並列接続しても良（、ブロワ−１４
等に並列接続しても良い。

又、予熱接点４１や予熱リレー４０を省いて第２制御接
点２９をガスタイマー１８の“予熱″操作位置で直接閉
じるようにしても良い。

更に、ガスタイマー１８を７゛予熱”操作位置に操作し
た時にその操作で邪魔板を機械的に電子レンジタイマー
１９の操作位置近傍に延ばして操作不可能にしても良い
。

又、更に第２制御接点２９、予熱リレー４０及び予熱接
点４１を省き、ガスタイマー１８の゛予熱″操作位置で
開放する新な常閉型の予熱接点を設け、これを制御リレ
ー３９及び／又は電子レンジタイマー１９の給電路に挿
入接続しても良い。

又この新な予熱接点に上記第２制御接点２９を置き換え
ても良い。

このように本発明による複合調理器は、高周波加熱源と
外部加熱源とを同時に使用可能に成し、外部加熱源の作
動操作位置に調理室のパ予熱″操作位置を設け、との゛
予熱″操作位置への操作によって上記高周波加熱源の作
動を禁止する禁止手段を設けたので、無負荷使用になる
予熱時には高周波加熱源の使用が無くなり、使用者の注
意を待たずに安全性を確保できるものである。

又、いつでも゛予熱″操作位置に操作しておけば非使用
時に高周波加熱源が誤って使用される危険も無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による複合調理器の斜視図、第２図は断
面図、第３図は電気回路図である。 １８・・・ガスタイマー、２９・・・第２制御接点、４
０・・・予熱リレー、４１・・・予熱接点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高周波加熱源と外部加熱源を夫々単独或いは同時使
   用可能な複合調理器に於いて、上記外部加熱源の作動操
   作位置として調理室の１予熱〃操作位置を設け、このゝ
   予熱“操作位置への操作によって上記高周波加熱源の作
   動を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とする複合調
   理器。