JPS5917316B2 - 枝管継手 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主管の壁に予め形成した孔の上に枝管を取付け
るのに使用する枝管継手に関するものである。

この種の枝管継手としては米国特許第３４８９４４１号
及びフランス特許第８７３８９８号に開示されたものが
あり、この既知の枝管継手は管の周りに延在し一体に形
成した隆起する中空ボスを有する包囲部材と、この包囲
部材の内側に隣接して上記中空ボスの下部の凹所内に収
容され非圧縮状態では管に合致する彎曲した下面とほぼ
平坦な輪郭の上面とを有する弾性封鎖ガスケットとを具
えている。

更にこの枝管継手は上記ガスケントの上面に回転自在に
圧着する肩部及び包囲部材の上方に露出する上端を有し
上記中空ボスに螺着できる管継手部材を有する。

しかし、これ等既知の枝管継手は主管の孔に管継手部材
が正確に合致して（・るかどうかを判断するのが困難で
あり、そのため管継手部材が主管の孔から外れた状態で
取付けてしまい、主管の表面とガスケットとの間の封鎖
が不完全になる危険がある。

更に管継手部材と主管の表面との間にガスケットを圧縮
するよう管継手部材を締付ける時、管継手部材を締付は
過る危険があり、そのため過大な圧縮力がガスケントに
加わり、主管と管継手部材との間の１菫かな間隙にガス
ケントの弾性材料を押込み、ガスケントを破損させる危
１倹がある。

本発明では管の予め切った孔内に管継手部材の内端を正
しく設置するためガスケットに貫通する一体の下部スピ
ゴット端部と、ガスケットに加わる圧縮力を制限するた
め管の面に掛合する止め面を形成する肩部とを管継手部
材に設け、ガスケントに加わる圧縮力を制限する。

このように構成することによって、主管に枝管継手を取
付ける作業が非常に容〜７になり、枝管継手を取付ける
べき主管の標準寸法に合うような標準寸法に枝管継手を
造れば、主管の予め切った孔にスピゴット端部が位置し
て枝管継手が適正に配置されたか否か、又はスピゴット
端部が主管の表面の上にあってスピゴット端部が若干不
正確に配置されて（・るか否かをボスに対する管継手部
材の位置によって表示することができる。

これにより枝管継手の嵌着の状態を目で見て確かめるこ
とができる。

更に管継手部材を締付ける時、主管と、包囲部材と、管
継手部材の肩部との間の相互の反力によってガスケント
に加える圧縮力の最大限度を決定することができる。

従って過大な圧縮力をガスケントに加えるのを防止する
ことができる。

図面につき本発明を説明する。

図面では同一部分を同一符号にて示し、主管１に予め切
除した孔２を設け、管状包囲部材８の形状の枝管継手を
設ける。

この包囲部材３は管の周りを包囲する関係になるよう内
側及び外側がほぼ円筒形である。

枝管を設けろことを希望する点まで管１に沿って自由に
摺動し得るよう部材３の内側の寸法を定める。

管１を補強し強化し得るので円筒形が有利である。

このことは管１が薄い壁の場合特に重要であり、これは
孔２を穿孔する際管１を弱くする傾向があるからである
。

この管状包囲部材の一側に隆起した中空ボス４を設け、
拡大六角形端γを有する管継手部材６をこの中空ボス４
に螺着する。

この拡大六角形端ｒによって管継手部材６の一体のナン
ドを形成し、スパナを用いて管継手部材６を容易に締付
は及び緩めることができるようにする。

ゴム又は合成エラストマーの環状弾性封鎖ガスケント８
を管状包囲部材３の内側に隣接する中空ボス４の凹所内
に収容する。

全体を一端から管に沿って滑り込ませる以前に、このガ
スケント８を部材３及び管継手部材６と共に予め組立て
る。

管継手部材６の外端にねじ孔９を設け、枝管又は他の分
岐部材、例えば自動スプリングラーの継手を収容し得る
ようにする。

このねじ孔９の内端は２重の段形状になっており、外側
の肩部１１をガスケットに圧着し、史に内側の肩部１２
から狭小スピゴット端部１３に向は僅かにテーパにする
。

使用に当り、狭小スピゴット端部１３を収容するのに適
切な直径に孔２を予め形成しておき、管継手部材６をゆ
るめた状態でこの継手組立体を管の一端からこの孔の位
置まで滑らせ、管継手部材６を締上げ管継手部材６と主
管１との間を緊密に封鎖するようガスケントを圧縮する
。

管継手部材６が内方に移動すると、包囲部材３の中空ボ
ス４とは反対側の部分は管１の表面に緊密に掛合し、所
定点で内側の肩部１２が第２及び４図に破線にて示すよ
うに孔２０周りの管壁の周縁に衝合する。

線１２ａは内側］の肩部１２が円周上で連続している状
態を示す。

この衝合によってガスケントが所定限界以上に圧縮され
るのを防止する。

ガスケットの厚さと、管継手部材が内方に移動する最大
量とを適切に選択することによって、ガスケントを最大
限に圧縮することにより最初の締付は時及び継手の作用
期間中にわたり最適の封鎖状態が得られる。

好適な形状では、最大限に締付けた時でもボス４と六角
形端１との間には間隙が存在し、六角形端γは止めとし
て作用しない。

締付けている間スピゴット端部１３は孔２の中に位置し
ており、スピゴット端部１３が管１の外にあるというよ
うな位置の誤りがある場合には、この継手組立体が管１
の周りに自由に回転するからこれを確昭することができ
る。

組立後、管継手部材６を締付けた時、ボス４に対する六
角形端１の位置によってスピゴット端部１３が孔２内に
動いたことを表示すると共にスピゴット端部１３が孔１
２内にあり管１の外部にないことを表示する。

ガスケットの好適な形状を第３図に示す。

圧縮されていないガスケントの上面は外形がほぼ平坦で
あり、管継手部材６を内方にねじ込む時、管継手部材６
の下面はこのガスケット上で自由に回転することができ
る。

このガスケントの上面、下面及び内側面には円周方向の
連続する凹所１４を有し、これ等凹所によりこの間に顕
著な圧力バンド１６を構成し、圧縮を受けた時ガスケン
トが一層有効な封鎖状態になる。

ガスケントの上側端縁にテーパ輪郭部１１を設けてもよ
い。

このテーパ輪郭部１１によって管継手部材６の先端ねじ
山１８は完全に密封状態になる。

ボス４の周囲の壁によってガスケットが側方に拡開する
のを限定する。

この締付は作用によって、振動状態下でも管継手部材６
が緩くなる危険を減少させることができる。

またガスケットに１対の側方キー突部１９を設け、この
突部１９をボス４の底部の対応する凹所内に掛合し、こ
れによりガスケントの特殊なアーク状の下面を管の彎曲
面に封鎖配列保持することができる。

ガスケットの代案として第５図に示すガスケン）８ａに
は簡単な彎曲面又は平坦面を設げる。

このガスケントは流体管圧力があまり高くない場合に使
用するのに適する。

第６図に示すガスケント８ｂの好適な例では内側、外側
及び下側を連続的に平滑に彎曲させ、平坦な上面のみに
凹所を設ける。

圧縮されていない状態では、各ガスケット８゜８ａ及び
８ｂの下面は彎曲して管の彎曲面に合致する。

使用に当りガスケツ）８，８ａ又は８ｂはボス４の内面
と、スピゴット端部１３の外面と、外側の肩部１１と、
管の彎曲面との間の空間をほぼ完全に満し、これ等によ
って局限される。

これにより使用中ガスケントの材料が押出され、又は常
温流動することによる封鎖の故障の問題を減らすことが
できる。

第４図に継手の代案を示し、ここでは一定幅のボス４に
通る破線２２で示した孔を設ける。

一方策２図では孔の下側のねじのない部分は破線２３で
示してあり、この部分は上部のねじのある部分より代か
に広く、上述したガスケット８と、管継手部材６の先端
ねじ山１８との間に上述の締付は作用を生ずる。

これに反し、第４図の実施例ではガスケント８の外径と
凹所２２の内径とは管継手部材６のねじ部の外径にほぼ
等しく、このため管継手部材６のねじ山とガスケント８
とが掛合することはない。

この実施例はボス４の肉厚を若干薄くすることができる
利点があり、振動で管継手部材６が緩むことがない場合
に使用することができろ。

このように振動によって継手が弛む問題が著しくない場
合、又は管継手部材６の外端におけるねじ孔９の直径が
管継手部材６のスピゴット端部１３につき抜ける孔（第
４図に２４にて示す）の直径より相当に大きい場合に、
第４図の形状は一層有利である。

第４図に於ては、継手を適切な直径の管に加えた時、六
角形端７とボス４との間に非常に階かな間隙が存在する
。

管継手部材６を完全に締付けてもこの間隙が著しく大き
い時はスピゴット端部が管１の外側にあることを示すこ
とができろ。

管状包囲部材３を管１の全円周の周りに連続的に延在す
るのが好適であり、これにより管１と管ｇ半部材６との
間にガスケントを必要なだけ圧縮することができろ。

しかし、代案として第１図に示すように、管継手部材６
の拡大六角形端１を締付けて、管継手部材６を内方に移
動させた時、管の表面に作用して管を抱持する彎曲アー
ム即ち角度付アーム２６を有する包囲部材３を使用する
ことができる。

これ等角度付アーム２６は中空ボッ４０反対側で主管１
に接触点２１で接触する。

図面に示す連続円筒形の包囲部材３は一層強力で安定性
があり好適である。

図面に示す継手を例えば主管に補助管又はスプリンクラ
−ヘッドを連続するため防火用スプリンクラ−配管装置
に適用することができる。

これ等継手を配管装置の予めの製造の際に組込んでもよ
いが、本発明枝管継手は配管の端部にこの枝管継手を容
易に滑り込ませ得ろよう配管と配管との間の容易に分解
できろユニオン型機械的継手を有する一層現代的な装置
として現存する組込まれた配管に適用し得ろ利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は内部を詳細に示すため一部を切除した主管に適
用した本発明継手の斜視図、第２図は完全に締付けた状
態の第１図の継手の断面図、第３図は第１図の継手に採
用する弾性ガスケントを示し、第４図は完全に締付けた
状態の本発明継手の変形の断面図、第５図及び第６図は
それぞれ本発明継手に使用するガスケントの変形の一部
の斜視図、第１図は管状包囲部材の特殊な変形を示す図
である。 １・・・主管、２・・・孔、３・・・管状包囲部材、４
・・・中空ボス、６・・・管継手部材、１・・・拡大六
角形端、８・・・ガスケント、９・・・ねじ孔、１１・
・・外側の肩部、１２・・・内側の肩部、１３・・・狭
小スピゴント端部、１４・・・凹所、１６・・・圧カパ
ンド、１１・・・テーパ輪郭部、１８・・・先端ねし山
、１９・・・側方キー突部、２６・・・角度付アーム、
２１・・・接触点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 管の周りに延在し一体に形成した隆起する中空ボス
   を有する包囲部材と、この包囲部材の内側に隣接して前
   記中空ボスの下部の凹所に収容され非圧縮状態では管に
   合致する彎曲した下面とほぼ平坦な輪郭の上面とを有す
   る弾性封鎖ガスケットと、このガスケットの上面に回転
   自在に圧着する肩部及び前記包囲部材の上方に露出する
   上端を有し前記中空ボスに螺着できる管継手部材とを具
   える枝管継手にお（・て、前記管１の予め切った孔内に
   前記管継手部材の内端を正しく設置するため前記ガスケ
   ント８に貫通する一体の下部スピゴント端部１３と、前
   記ガスケットに加わる圧縮力を制限するため前記管の面
   に掛合する止め面を形成する肩部１２とを前記管−平部
   材６に設けたことを特徴とする枝管継手。 ２ 前記管を前記包囲部材の縦方向に貫通できるようこ
   の包囲部材に円筒内面を設けた特許請求の範囲１に記載
   の枝管継手。 ３ 前記管の周囲の周りに連続的に延在する単一体の円
   筒管の形状に前記包囲部材を形成した特許請求の範囲２
   に記載の枝管継手。 ４ 前記ガスケントが前記包囲部材内で回転しないよう
   このガスケントに外方に突出する側方キー突部を設け、
   これに対応して前記包囲部材に凹所を設け、前記側方キ
   ー突部なとの凹所に掛合させた前記特許請求の範囲のい
   ずれか１つに記載の枝管継手。 ５ 前記ガスケントの少なくとも→Ｕにこのガスケット
   の周りに連続的に延在する溝形状の凹所を形成した前記
   特許請求の範囲のいずれか１つに記載の枝管継手。 ６ 前記ガスケントの内側及び外１則及び下面を連続的
   に平滑に彎曲させ、前記ガスケントの上面に溝形状の凹
   所を設けてこの凹所をガスケットの周縁の周りに連続的
   に延在させた特許請求の範囲５に記載の枝管継手。 １ 前記管継手部材の上端によって一体のナンドを構成
   した前記特許請求の範囲のいずれか１つに記載の枝管継
   手。 ８ 前記ナンドの下面と前記包囲部材との間に僅かな間
   隙を設け、前記管継手部材を前記包囲部材にねじ込んで
   いる時前記スピゴント端部が管の予め形成した孔内に正
   しく動いていることをこの間隙によって表示する特許請
   求の範囲γに記載の枝管継手。