JPS5917279Y2 - 洗たく機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は洗たく機に関するもので、特にすすぎ水の清
浄度を検出する装置を備えた洗たく機に関するものであ
る。

従来から、すすぎ水の清浄度を検出してすすぎ水の中の
洗剤分が十分少なくなった時点ですすぎ動作を終了させ
ることが提案されている。

すすぎ水の洗剤濃度は第１図に示すように、すすぎ初期
において急激に低下するが、後期においてその変化が緩
やかになる。

従来のようにすすぎ運転を終了させるためには、洗剤濃
度の変化が緩やかになった点Ｐを検出しなければならな
い。

しかし検出器には避けられない誤差があり、例えば第１
図に示すように点Ｐの上下に合わせてａの誤差があると
、ｔｌだけの時間の誤差を生じる。

点Ｐにおける洗剤濃度の変化が緩やかであるため、この
ｔｌの誤差による時間の無駄と水の無駄は大きい。

また長期の使用について検出器と水との接触部分に汚れ
が蓄積してくると、点Ｐがさらに下に移動し、誤差がｉ
増大するだけでなく、新品時に比して時間と水の無駄が
大きくなってくる問題があった。

この考案は、上記問題点を解決するもので、以下図面に
したがって詳しく説明すると、１は洗たく機の外筐で、
洗たく槽２を内装する。

３は洗たく槽２内に設けたパルセータで゛、モータ４に
よりベルトを介して駆動される。

５は洗たく槽２内に給水する給水管で、電磁給水弁６に
より開閉制御される。

７は洗たく槽２の底部に連通した排水管で、電磁排水弁
８により開閉制御される。

９は洗たく槽２の上部側面に設けた溢水口で、溢水管１
０を介して朴部へ導かれる。

１１はすすぎ水の清浄度を検出する検出器で、例えば、
すすぎ水中に一対の電極１２を挿入してその電源間の導
電度を測定する構造、または図示しないがすすぎ水に光
をあてすすぎ水を透過した光の明るさを測定する構造な
どが用いられる。

第３図は電気回路図で、１３は電源、１４はタイマモー
タ、Ｓ１〜Ｓ５はタイマモータによって制御されるカム
スイッチ、ＰＳは洗たく槽２内の水位に応動する水位ス
イッチで、タイマモータ１４、カムスイツチＳ１〜Ｓ５
および水位り、イツチＰＳは一連の自動工程の進行装置
として作用する。

第４図はカムスイッチＳ１〜Ｓ５の開閉動作を説明する
図である。

タイマのつまみを始動位置に合わせると、カムスイッチ
Ｓｌ、Ｓ２の接点ａ、水位スイッチＰＳの常閉接点ＮＣ
を通して電磁給水弁６に給電され、給水が開始される。

所定水位まで給水されると水位スイッチＰＳが常閉接点
ＮＯへ切替わり、タイマモータ１４、モータ４が駆動さ
れ、洗たく動作が開始される。

そして所定時間経過すると、カムスイッチＳ２．Ｓ３が
接点すへ切替えられ、電磁排水弁８に給電され、排水動
作が開始される。

排水予定時間を経過すると再びカムスイッチＳ２、Ｓ３
が接点ａへ切替えられ、給水およびそれに続くすすぎ動
作が開始される。

同時にカムスイッチＳ４が閉じられ、すすぎ動作は溢水
すすぎが遂行される。

またカムスイッチＳ５も閉じられ、検出器１１が動作を
開始する。

検出器１１の始動によってリレーコイル１５が励磁され
、タイマモータ１４と直列に接続した常閉型のリレー接
点１５ ａが開放される。

結果、タイマモータ１４はこのすすぎ動作中停止してい
る。

検出器１１は、第１図において従来よりも洗剤濃度の濃
い点Ｑを検出する。

この点Ｑは、この時点で使用済みすすぎ水を排水し、新
しい水を給水したならば、すすぎ水がほは゛十分な清浄
度になるであろう点に設定しておく。

例えば電極１２間の導電度において１０ｍ２の面積で長
さ１ｃｒｎ当９２００〜３００ミリモーに設定する。

この点Ｑを検出すると検出器１１はリレーコイル１５の
励磁を解き、リレー接点１５ ａを閉じる。

タイマモータ１４が駆動され、カムスイッチＳ２．Ｓ３
が接点すに切替えられ、排水が開始され、またカムスイ
ッチＳ５が開放され、検出器１１が電源から切離される
。

そして排水が終了すると再びすすぎ動作が開始されるが
、衣類を水に浸すだけで十分であるのでモータ４は駆動
されない。

なお必要に応じてモータを短時間だけ駆動するようにし
てもよい。

また衣類を水に浸すための特別の時間を設けず、水が所
定水位に達してタイマモータ１４が始動したら直ちに排
水するようにしてもよい。

前回のすすぎ動作において、今回のすすぎ動作によって
すすぎ水がほぼ十分な清浄度に達しているであろう時点
Ｑを検出しているから、今回のすすぎ動作でほぼすすぎ
が完了する。

この洗たく機ではすすぎの完了を検出しないが、実験的
にも上記動作によって実用上十分なすすぎ、効果が得ら
れることが確められた。

以上のようにこの考案は、複数回のすすぎ洗いを自動的
に行なう洗たく機において、最終回のすすぎ洗いよりも
前のすすぎ洗いにおいてそのすすぎ水中の洗剤濃度をそ
の変化が比較釣魚な時点で検出し、それにもとづいて排
水弁および給水弁を順次動作させすすぎ水を入れ替えて
最終回のすすぎ洗いを行なうものであるから、第１図に
示すように検出点Ｑの上下に誤差ａがあっても時間の誤
差ｔ２を小さくおさえることができる。

したがって検出器の誤差による時間の無駄、水の無駄を
少なくすることができる。

また長期の使用によって検出器と水との接触部分に汚れ
が付着して検出点に移動を生じても、それによるすすぎ
時間、使用水の増大を小さくおさえることができるもの
で、長期にわたって安定した性能を発揮する。

なお、この考案の洗たく機においてはすすぎ水の清浄度
を検出した時点では未だ十分な清浄度に達していないが
、その検出にもとづいて最終回のすすぎ洗いを行なうの
で、実用上十分なすすぎ効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はすすぎ水の清浄度の変化を示すグラフ、第２図
はこの考案を具体化した洗たく機の縦断面図、第３図は
電気回路図、第４図はタイマのカムスイッチの開閉動作
説明図である。 付量の説明、６：電磁給水弁、８：電磁排水弁、１１：
検出器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 各すすぎ洗いの間で水の交換をして複数回のすすぎ洗い
   を自動的に行なう洗たく機において、洗たく槽への給水
   をする給水弁と、 同種からの排水をする排水弁と、 同槽内の水を攪拌するパルセータと、 前記給水弁、排水弁、パルセータを順次制御する工程進
   行装置と、 最終回のすすぎ洗いよりも前のすすぎ洗いにおいて、最
   終回のすすぎ洗いによってほぼすすぎが完了するように
   、すすぎ時間に対する洗剤濃度の変化が緩やかになる手
   前であって未だ比較釣魚な時点で洗剤濃度を検出する検
   出装置と を備え、 その検出装置の動作にもとづいて最終回のすすぎ洗いを
   行なうように前記工程進行装置の動作させることを特徴
   とする洗たく機。