JPS5917103B2 - モプロロ−ルの光学分割法 - Google Patents

モプロロ−ルの光学分割法

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JPS5917103B2
JPS5917103B2 JP55024201A JP2420180A JPS5917103B2 JP S5917103 B2 JPS5917103 B2 JP S5917103B2 JP 55024201 A JP55024201 A JP 55024201A JP 2420180 A JP2420180 A JP 2420180A JP S5917103 B2 JPS5917103 B2 JP S5917103B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ラセミ体モプロロールを、その光学対掌体の
物理化学的特性に基づいて該対掌体に分割する新規な方
法、及びラセミ体形及び右旋性対掌体と比較して薬理活
性が明確に区別される純粋な左旋性異性体を含有する対
応する薬剤組成物に関する。
化学的には1−(0−メトキシフエノキシ)−3−イソ
プロピルアミノ−プロパン−2−オールであるモプロロ
ール(米国特許第3911136号)は、際だつた薬理
活性を備えたβ−プロツキング剤(BlOckinga
gent)である。
それはラセミ体化合物であり、その塩基性側鎖に式(1
)で星印を付けて示した不斉炭素原子を有する。従つて
それは二種類の光学対掌体、即ち左旋性及び右旋性異性
体を含有しうる:ー般的に言つて、β−プロツキング剤
は際だつた薬理学的及び臨床的重要性を有する種類の化
学化合物である(Ann.Rep.Med.Chemi
stryl?、51、1975)。
人間の治療に関する用途ぱ、心臓の病気(神経性狭心症
、心筋梗塞症、不整脈)、血管の病気(高血圧)、精神
的病気(不安症、真性振せん(頗)症、精神分裂症)の
処置を含む。
そのような種類の薬理活性が、そのβ−プロッキング活
性、即ち過度のアドレナリン活性が特色であるすべての
薬理学的又は病理学的事例において生理学的アドレナリ
ン性アミンの代りにβ一受体を占有することによつて該
受体をプロツクする能力、と直接関係するということは
良く知られている。
更に、そのような物質のβ−プロッキング活性が一般に
完全に該物質の左旋性形に帰すことができ、一方その右
旋性形が活性に欠けている、或いは少くとも非常に低活
性のようであるということも公知である〔Nature
l2lO、1335(1966):1Farmac0E
d.Sc.21、299(1966)〕o最後に、人間
の治療において、β−プロツキング剤は24時間β−プ
ロツクを維持するのに十分な投薬量で投与すべきであり
及びそのような処置が長期間継続されるべきであること
も公知である。
しかしこの結果毒性副作用、例えば心筋膜及び気管支狭
窄に対する非特異的な抑圧作用に帰せられる心臓毒が現
われる可能性が存在する。恒常的な活性の持続及び同時
にそのような薬剤の治療における投薬量の半減及びこれ
に付随する毒性の減少は、真の臨床学的な進歩に通じる
であろう。
それ故に、本発明の第一の目的は、光学純度が高められ
た右旋性及び左旋性異性体を得るために、モプロロール
の光学対掌体を分割する方法を与えることである。
本発明の更なる目的は、β−アドレナリン性受体プロツ
キング活性が特色であるモプロロールに基づく組成物、
例えば治療上の活性成分の投薬量がラセミ体モプロロー
ルの組成のそれよりもかなり少量であり、その結果長期
に亘る投薬の副作用に起因するかも知れない毒性の危険
性が非常に減ぜられた組成物を製造することである。
この点に関し、今回驚くことにモプロロールの左旋性異
性体の活性がラセミ体モプロロールのそれの実質的に2
倍であり、一方右旋性異性体の活性が実質的にないとい
うことが発見された。
この発見は本発明の特徴の一つを構成する。このことか
ら、前述したように、左旋性モプロロールを臨床で用い
ればラセミ体形に必要とされる投薬量の半分で十分とな
り、また同一の治療効果と明らかに減少した毒性作用と
が達成される。このことは、β−プロツキング剤での処
置によつて明白な犯」益を受けるが、連続した高投薬量
が必要である種類の病気の治療処置に対して特に有利で
ある。特に高血圧、神経性狭心症及びある種の不安症に
対して有効である。上述の目的を達成するために、本発
明はラセミ体モプロロールをL(−1−)グルタミン酸
で塩にし;このようにして得たジアステレオ異性体塩の
混合物を水/アルコール混合物で処理することにより不
溶性の(4)モプロロールのL…グルタメート塩を分離
し;(へ)モプロロールのL(ト)グルタメート塩を溶
液中に含む得られた母液を塩基で処理することにより結
晶モプロロールの左旋性異性体を分離し、最後にこれを
精製することを実質的に含んでなる、モプロロールをそ
の二種類の光学対掌体に分割する方法を提供する。
本発明による好適な方法は、ラセミ体モプロロールをア
ルコール/水混合物中において等モル量のL(ト)−グ
ルタミン酸で塩にし、溶媒の蒸発後二種類の光学活性塩
の混合物を得ることを含む。
この混合物は、比80/15/5のイソプロパノール(
IsOH)/メタノール(MeOH)/水の適当量で処
理されて、実質的に純粋なL…グルタミン酸(+)モプ
ロロール塩からなる結晶固体を与える。結晶化の母液は
、乾固及び比95/5のIsOH/MeOHの混合物中
への導入、及び続く不溶性部分の沢過の後、実質的に非
晶性のL(4)グルタミン酸(ハ)モプロロール塩だけ
を含有する溶液を与える。この塩は対応する結晶性L(
ト)グルタミン酸…モプロロール塩よりもかなりこれら
の溶媒に溶解する。次いでこの溶媒の蒸発によつて油を
得る。これはNH4OH,.NaHCO3、Na2cO
3、K2CO3、NaOH.KOHなどから選択される
塩基の水溶液で処理した後左旋性異性体を結晶形で与え
る。これは、酢酸エチルから一回再結晶すると、光学純
度〉96%の生成物を生成する。更にこの96%の塩基
をジエチルエーテル、アセトン、酢酸エチルから選択し
た溶媒中においてHClガスで対応する塩酸塩に転化す
ることにより、或いは更に便宜的には工業的規模での製
造法に適当である次の方法に従つて、その光学純度を上
げることができる。即ちある量(5〜10k9)の塩基
を5〜10部のクロロホルムに溶解し及び等量の濃塩酸
水溶液を添加することによつて得られる溶液をNa2s
O4で乾燥し且つ真空下に乾固するまで蒸発して(→モ
プロロールの結晶塩酸塩を得る。
次いでこれを比10/90の無水エタノール(EtOH
)/酢酸エチル(EtOAc)或いは比5/95のEt
OH95(/EtOACから結晶化することにより、光
学純度99%以上の左旋性モプロロール塩酸塩を得る。
この光学純度は、引き後き及び繰返し結晶化しても増加
しない。同様の操作をL(4)モプロロール(4)グル
タメートに適用すれば、この場合にも光学純度〉99%
のモプロロールの右旋性異性体が得られる。二種類の対
掌体の比旋光度は次の通りである:Hモプロロール塩酸
塩〔α〕−16.8±0.2(c−5、無水EtOH)
(イ)モプロロール塩酸塩〔α〕+17.0±0.2(
c=5、無水EtOH)概述すれば、本発明によるモプ
ロロール光学対掌体の分割法は(イ)グルタミン酸を用
いることによつて行なわれる。
事実モプロロールグルタメートは結晶化によりその対掌
体、即ちL(イ)モプロロール(イ)グルタメート及び
L(ハ)モプロロール(イ)グルタメートに容易に分割
できることが発見された。左旋性対掌体を含有する塩は
より可溶性であり、従つて母液中に残り、一方右旋性対
掌体は固体状態で分離される。左旋性対掌体は溶媒を蒸
発させることによりグルタミン酸の塩として得られる。
左旋性塩基は、順次塩を公知の方法で塩基に転化するこ
とによつて得られる。最後に、左旋性異性体は酢酸エチ
ルの如き溶媒から結晶化される。続いてこの塩基を塩酸
塩に変化し、この塩酸塩から塩基を得ることにより、純
光学純度の左旋性塩基を得ることができる。本発明によ
る方法を更に詳細に記述するために、次の実施例を示す
が、これは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例 1 H2016.51141L(イ)グルタミン酸〔α〕一
+29(c=1HC16N)6k9の懸濁液に、メタノ
ール201に溶解したラセミ体モプロロール塩基9.4
5kyを添加した。
この混合物を完全に溶解するまで50℃で攪拌し、次い
で真空下に乾固するまで濃縮した。半固体残渣をメタノ
ール/水(3/1)201に溶解し、次いでイソプロパ
ノール801で希釈した。全体を4℃で放置し、L(イ
)モプロロール(イ)グルタメート塩7.8k9を結晶
化させ、これを沢別した。次いでこの母液を再び乾固す
るまで濃縮し、残渣をイソプロパノール/メタノール(
95/5)101で処理した。不溶性部分(0.5k9
)を沢別し、沢液を乾固するまで濃縮した。この残渣を
H2Ol5lに溶解し、0℃まで冷却し、40%NaO
H′(′PHl2に処理した。冷蔵庫中で適当な期間後
に生成する結晶固体(ハ)モプロロール塩基を遠心分離
にかけ、水洗し、恒量になるまで乾燥した:4.3kg
〔α〕−4た±0.2(c−5、無水エタノール)。
酢酸エチルから結晶化することにより、左旋性モプロロ
ール3.5kgを得たz融点78〜80℃、〔α〕一一
5.5±0.2(c−5、EtOH)。
結晶化した生成物(3.5kg)をクロロホルム151
に溶解し、撹拌しながら36%HCll.28lで処理
した。水を分離し、Na2SO42.5kgを添加し、
次いで沢過し、濃縮乾固した。この固体残渣を酢酸エチ
ル/95濃Et0H(9/1)281から結晶化するこ
とにより、(ニ)モプロロール塩酸塩3.8kgを得た
:融点124〜125℃、〔α〕16.8±0.2(c
=5、無水EtOH)。(−+)モプロロールL…グル
タメート8.3k9をIsOH/MeOH/H2O=6
0/30/10から2回結晶化させ、融点173〜17
4℃、〔α〕+7(c=1、MeOH)の塩6.6kg
を得た。この塩6.5kgの水201及びクロロホルム
10,e中懸濁液を10℃下に40%NaOHでアルカ
リ性にした。有機相を分離し、水洗し、乾燥し、濃縮し
た。この固体残渣は、酢酸エチルから結晶化した後(ト
)モプロロール3.25k9を与えた:融点78〜80
℃、〔α〕=5.75±0.2(c=5、無水EtOH
)。この生成物を対応する左旋性異性体と同様に塩酸塩
に転化し及び酢酸エチル/エチルアルコールから結晶化
することにより、融点124〜125℃及び〔α〕−1
7.0±0.2(c=5、無水EtOH)の生成物を得
た。本発明の他の特徴は、モプロロールの純粋な左旋性
対掌体を活性成分として含有する薬剤組成物、特にβ−
アドレナリン性受体プロツキング剤として活性な組成物
を与えることである。
(ニ)モプロロールは、公知の方法に従い適当な無機又
は有機酸で処理することにより、治療用に許容しうる塩
に転化することができた。
(ト)モプロロール塩酸塩(Cl3H2lNO3・HC
l)は融点124〜125℃を有した。(→モプロロー
ル塩酸塩は、治療に用いるために錠剤、糖又はフィルム
でコーテイングした錠剤、ビーズ剤、点滴用液剤、ピン
入り剤、坐薬、目の軟こう剤、硬い又は軟いゼラチンカ
プセル剤として処方することができた。
この場合カプセル剤は長期持続性のもの及び普通に作用
するものに対して単一投薬量が5〜250即であつた。
製薬学的技法に従つて製造される投薬形は公知の適当な
助剤又は添加剤の助けを借りて製造される。
このことに関し、本発明による投薬薬剤形の製造例を2
つ以下に示すが、これらは本発明を限定する意図を有さ
ない。
実施例 2 左旋性モプロロール塩酸塩3757、殿粉775y、微
結晶セルロース1200y及びタルク1007の混合物
をふるいにかけ、次いで2回蒸留した水8007711
と注意深く混合した。
得られた混合物を粒状化し、次いで50℃下に12時間
炉内で乾燥した。この乾燥した粒状物を細かいメツシユ
のふるいにかけ、ステアリン酸マグネシウム(全重量の
2%)を添加し、完全に混合し、各各が活性成分75ワ
を含有する500Tf19の錠剤に圧縮成型した。実施
例 3 左旋性モプロロール塩酸塩157を2回蒸留した水21
に、及び塩化ナトリウム48yを2回蒸留した水約21
に別々に溶解した。
2種類の溶液をあわせ、EsterlilO%の60a
を攪拌しながらゆつくり添加した。
次いで全体を2回で蒸留した水で60007711にし
、無菌状態で沢過した。P過した溶液2aずつを窒素雰
囲気下に黄色ガラス製薬ピンに入れた。従つて各薬ピン
は活性成分を5〜含有した。次いで薬ピンを110℃下
に30分間オートクレーブ中で殺菌した。本発明による
薬剤組成物を用いることと関連する利点を更によく明ら
かにするために、添付する図面を参照する。
図面は麻酔をかけた犬に対して行なつた実験に関する3
枚の図を含む。これらの図は、イソプロテレノールを0
.25μy/Kg/分の投薬量で静脈内注射することに
よるアドレナリン性β一受体の刺激に基づくある種のホ
モダイナミツクな影響をラセミ体モプロロール、その左
旋性光学異性体及びその右旋性光学異性体で抑制するこ
とと関連している。第1図は、上述の投薬量でのイソプ
ロテレノールの投与による脈はくの増加、及び投薬量0
.5ワ/K9でのラセミ体モプロロール(点線)、0.
25ワ/K9での左旋性モプロロール(実線)及び0.
25ヮ/Kgでの右旋性モプロロール(鎖線)を十二指
腸に投与した後の脈はくを示す。
同様に第2図はヘモダイナミツク・パラメータAr(H
emOdynamicparameter)−の増加を
、及び第3図は心臓弛緩動脈圧の減少を示している。
この場合にも測定は上記投薬量のイソプロテレノールの
投与後及び上記投薬量によるラセミ体モフロロール及び
その純粋な光学異性体の投与後に行なつたものである。
なお図面に示す曲線は、各物質に対する3回の試験結果
を平均したものである。各図面から理解できるように、
イソプロテレノールによるβ−アドレナリン性受体の刺
激に基づく上述のヘモダイナミツク作用に及ぼす抑制活
性は投薬量に依存するが左旋性形のものに対して特に明
白である。この場合左旋性モプロロール0.25、0.
0625及び0.125ワ/K9の投薬量において非常
に重要な相関係数(P<0.01)が達成される。モプ
ロロールのラセミ体形の投与に関して言えば、図面から
明らかなように、正確に2倍の投薬量、即ちそれぞれ0
.5、0.125及び0.25η/Kgにおいて、上述
と同一の重要な係数を有して同一の効果が得られること
は明白である。
更に図面からは、右旋性光学異性体がβ−プロツキング
活性を殆んど完全に有していないことも理解できよう。
β−プロツキング活性に対する左旋性モプロロールの活
性及び右旋性異性体の活性欠如という観察ぱ、該化合物
の毒性の評価と別にして論ずべきでない。
この点に関し、次の表は単一の異性体及びラセミ体生成
物のLD,Oを示す。第1表のデータは、三種類の異な
る化合物の毒性が同様であることを示す。
しかしながら及び公知なように、薬剤の活性を正確に評
価するために、その固有の毒性を言及する活性と関連し
て知らなければならない。即ち中位有効投薬量(ED5
O)を知るべきである。この点に関し、次の第表は三種
類の化合物(1)、(ハ)、(イ)に対するそれぞれの
値を示す:上述のデータは用いる投薬量間に存在する関
係を非常に明確に示しており且つラセミ体及び右旋性形
と比べた場合の左旋性モプロロールの活性を明示してい
る。
左旋性モプロロールの場合に最も有利な有効投薬量(0
.0781ヮ/体重K9)が得られ、一方ラセミ体生成
物を用いてこれと同一の効果を得るには0.150〜/
体重K9が必要であるということは疑いのないところで
ある。
右旋性モプロロールは、左旋性異性体及びラセミ体形と
同一の毒性を有するが、活性を有さない。
それ故に左旋性モプロロールの有効投薬量はラセミ体形
と比べて活性が2倍であるから%倍量ですむということ
は明らかであろう。実施例 4 300〜400yの雄性および雌性モルモツトの心臓か
ら取り出した自発拍動している右心房試料を用いて実験
を行つた。
殺す20時間前に、20%アスコルビン酸溶液中に溶解
したレセルピンを2W19/K9の投与量で2回(20
時間の間隔を置いて)動物に筋注した。同数の動物がレ
セルピンのみを投与され、コントロールとされた。
試料を、5%02と95%CO2で通気されそして35
℃の温度に維持されたクレブスーヘンセレイト(Kre
bs−Henseleit)溶液を含有する10dの容
器中に懸垂した。
この右心房は、一方の端で容器の底に固定され、他方の
端で半等長性の微小筋力計(Basile)の変換器に
結合された。心拍数は追跡図から直接記録した。全試料
に0.6〜0.8yの安静時牽引をかけ、実験を開始す
る前に1時間安定化せしめた。物質は積算的濃度で容器
中に入れた。
各濃度は、その前の濃度の3倍の濃度とし、2つの濃度
間に10分間の間隔を置いた。比較試料は、溶媒(H2
O)のみを被験薬溶液と同じ容積で容器中に入れること
によつて作成した。
被験薬および溶媒によりもたらされる心拍数に対する影
響は、基底線の値と比較した百分率変動としで評価した
。処置動物と比較動物との間の相異の意味はデユンネツ
ト試験(Dunnett′STest)によつて評価さ
れた。第3表および第4図は左旋性異性体、右旋性異性
体およびそれらの混合物について得られた周期変動(変
時性)の効果を示している。
比較被験薬(プロパノロールの左旋性異性体およびチラ
ミン)について達成された結果も合せて示した。第4図
中の記号は以下のとおりである。
X:コントロール、○:左旋性モプロロール、△:右旋
性モプロロール、●:ラセミ体モプロロール、▲:左旋
性プロパノロール、木:p〈0.01、**:p<0.
05。下言α〜〜(5)に言じ或したことが観察された
:(A)チラミンは正の変時性効果を全く持つていない
それ故、この試料はカテロールアミンを個濁させるもの
と考えられる。(B)モプロロールの左旋性異性体は1
×10−8〜1×10−6Mの濃度範囲で心拍数に刺激
効果を与える。
(C)モプロロールの右旋性異性体は、モプロロールの
左旋性異性体について活性であることが証明された濃度
範囲で刺激効果を誘発しない。
逆に、それらは抑制効果を起す。口 ラセミ体モプロロ
ールを用いて行つた実験は、右旋性異性体が左旋性異性
体の心臓刺激効果を抑制することを示している。
[F])プロパノロールの左旋性異性体は刺激効果をも
たらさず、しかも1X10−6Mの濃度から始まる抑制
効果をもたらす。
プロパノロールの左旋性異性体の抑制効果はモプロロー
ルの左旋性異性体、右旋性異性体およびラセミ体によつ
てもたらされる抑制効果よりも一層顕著である。第4図
は、レセルピン投与モルモツトからの自発拍動している
右心房に対する、左旋性異性体、右旋性異性体およびそ
の混合物の効果を示している。曲線は、基底線の値と比
較した百分率心拍数変動の平均値士SEを表わしている
即ち本発明による左旋性モプロロールに基づく薬剤組成
物は、長期間に亘る投与に由来する毒性作用の危険がな
く、最初に言及した高β−プロツキング活性の目的を有
利に達成することを可能にするということは明白である
【図面の簡単な説明】
第1図は脈はくに対する効果を、第2図はヘモDPダイ
ナミツク・パラメーターの増加を、及び第Dt3図ゆら
臓弛緩動脈圧の減少を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ラセミ体モプロロールをL(+)グルタミン酸で塩
    にし;このようにして得たジアステレオ異性体塩の混合
    物を水/アルコール混合物で処理することにより(+)
    モプロロールのL(+)グルタメート不溶性塩を分離し
    ;(−)モプロロールのL(+)グルタメート塩を溶液
    中に含む得られた母液を塩基で処理することにより結晶
    モプロロールの左旋性異性体を分離し、最後にこれを精
    製することを実質的な特徴とするモプロロールをその二
    種類の光学対掌体に分割する方法。 2 該ラセミ体モプロロール及び該L(+)グルタミン
    酸を実質的に1:1の比で反応させることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 該水/アルコール混合物がイソプロパノール/メタ
    ノール/水であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 4 該混合物が実質的に容量比80/15/5のイソプ
    ロパノール、メタノール及び水であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の方法。 5 不溶性の右旋性異性体を分離した後の該母液を、塩
    基での処理に先立つて精製することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 6 該母液の精製が、母液を乾燥し、次いでこれをアル
    コール混合物、好ましくは比95:5のイソプロパノー
    ル/メタノール中に入れ、及びこのようにして得られた
    不溶性残渣を濾過することによつて行なわれることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 モプロロールは左旋性異性体の該分離が、該母液を
    好ましくは苛性ソーダ、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
    リウム、炭酸カリウム、アンモニア、水酸化カリウムの
    中から選択される塩基の水溶液で処理することによつて
    行なわれることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 8 該最終精製処理が左旋性異性体の酢酸エチルからの
    再結晶を含み、光学純度>96%の生成物を得ることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 9 該光学純度>96%の再結晶した左旋性異性体を、
    有機溶媒溶液、好ましくはエチルエーテル、アセトン又
    は酢酸エチル中においてHClガスで処理することによ
    つて、対応する塩酸塩に転化することを特徴とする特許
    請求の範囲第8項記載の方法。 10 該光学純度>96%以上の再結晶した左旋性異性
    体が、クロロホルムに溶解し、濃水性HClを添加して
    溶液とし、Na_2SO_4で乾燥し、最後に真空中で
    蒸発乾固して結晶(−)モプロロール塩酸塩とし、この
    後者をエタノール/酢酸エチルの混合物から再結晶して
    光学純度>99%の左旋性モプロロール塩酸塩とする工
    程を含む更なる精製処理を受ける特許請求の範囲第8項
    記載の方法。 11 該エタノール/酢酸エチル混合物がそれぞれ10
    :90の比で存在し、無水エタノールが使用されること
    を特徴とする特許請求の範囲第10項記載の方法。 12 該エタノール/酢酸エチル混合物がそれぞれ5:
    95の比で存在し、95°のエタノールが使用されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の方法。 13 結晶化段階で分離される該(+)モプロロールの
    L(+)グルタメート塩を引き続き処理して純粋なモプ
    ロロールの右旋性異性体を得る特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
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