JPS5917099Y2 - Ｄｃ電源ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば携帯用テープレコーダ或は携帯用ラジ
オ受信機に用いられるＤＣ電源ジャックに関し、特に部
品点数が少なく、然も組立が容易なＩ）Ｃ電源ジャック
の構造を提供しようとするものである。

携帯用機器は一般に電池で動作させるものであるが、商
用電源が得られる場所ではアダプタにより商用電源から
直流を得るようにし、この直流を携帯用機器に設けたＤ
Ｃ電源ジャックに供給し、商用電源から得た直流電力に
よって携帯用機器を動作させることが行なわれている。

この考案はこのＤＣ電源ジャックの改良に関するもので
ある。

従来のＤＣ電源ジャックは導電ピンの後端をモードルケ
ースの裏板に形成した孔に挿入し、導電ピンの後端をモ
ールドケースの裏板から外側に突出させ、その突出部分
に導電ピンの端子となる子端子を係合させ、子端子を導
電ピンにより加締ることにより子端子の取付と、端子と
しての電気的な接続とを行なうようにしている。

従って従来は導電ピンとその端子とが別々の部品となっ
ているため部品点数が多い。

またその結合のための加締加工を必要とし、組立が面倒
であった。

また導電ピンと端子とが加締により電気的な接続を行な
っているからその部分で接触不良事故か起きるおそれも
あり、信頼性が低い欠点もある。

二の考案の目的は部品点数が少なく、また組立か容易な
りＣ電源ジャックを提供するにある。

この考案では導電ピンとその端子とを一体に成形し、部
品点数を少なくすると同時に組立も容易にし、然も信頼
性の高いＤＣ電源ジャックを提供するものである。

以下にこの考案の一実施例を図面を用いて詳紐に説明す
る。

図中１は樹脂材によって作られたモールドケースである
。

モールドケース１ははは゛箱状とされる。２は前面板で
あり、３は裏板である。

前面板２にはプラグ挿入孔４が形成される。

プラグ挿入孔４の中心軸上に導電ピン５が取付けられる
。

つまり導電ピン５は裏板３に植立され、プラグ挿入孔４
の中心軸」−に支持される。

この考案においてはこの導電ピン５と端子６とを一体に
成形するものである。

導電ピン５と端子６は例えば予め第４図に示すように作
られる。

導電ピン５は絞り加工によって作られその後端側に端子
６を一体に成形すると共に取付のための二叉状の係止片
７及び８を形成する。

端子６と係止片７及び８は第２図に示すように後方に向
って延長されている状態で作られ、プラグ挿入孔４から
挿入して裏板３に形成した各スリットを通じて端子６と
係止片７及び８を裏板３の後方に突出させる。

その後端子６を直角に折曲ると共に係止片７及び８の二
叉部分を押し拡げることにより導電ピン５が裏板３に植
立保持される。

尚導電ピン５の植立位置には突起９を形成し、この突起
９に導電ピン５の後端側に形成される開口部を嵌合させ
ることにより、導電ピン５の植立位置の位置決めと、植
立強度を補強するようにしている。

１１はプラグ（特に図示しない）の外部導体と接触して
可動され固定接片１２から切離されるスイッチの可動接
片を示す。

この可動接片１１はプラグが挿入されない状態では固定
接片１２と接触し、固定接片１２に内蔵の電池の例えば
マイナス極が接続され可動接片１１の端子１３を通じて
装置のマイナス電位点に接続される。

プラグが挿入されたときは、プラグの外部導体と可動接
片１１が接触し、商用電源を整流して得た直流電源のマ
イナス電圧が可動接片１１に与えられる。

これと共に可動接片１１は固定接片１２から切離され電
源から分離される。

可動接片１１は端子１３の外に切起舌片１４（第２図）
を有し、ケース１の後方から挿入され切起舌片１４がモ
ールドケース１の底面板１５に形成した孔１６に係合し
、可動接片１１がケース１内に抜は止めされる。

可動接片１１の端子１３は第３図に示すようにケース１
の側面に後端側から形成したス１ット１７を通じてケー
ス１から導出される。

１８は可動接片１１の可動部に形成した打出であり、こ
の打出１８により固定接片１２との接点部分を構成して
いる。

固定接片１２はケース１の後方から挿入され、裏板３に
形成された突起１９を乗り越えてケース１内に圧入され
、突起１９によって後方への抜は止めとされる。

２１は固定接片１２から導出された端子である。

この端子２１はケース１の側面に形成したスリットを通
じて外部に導出される。

また固定接片１２には切起片２２（第１図）が形成され
、この切起片２２がケース１の内壁に当接し左右方向の
抜は止めとされている。

上述したようにこの考案によればモールドケース１と、
導電ピン５及び端子６が一体化されたものと、可動接片
１１と、固定接片１２の４個の部品で構成され部品点数
を少なくできた。

また導電ピン５は二叉状の係止片７及び８を押拡げるだ
けで裏板３に係止でき、然も端子６が導電ピン５と一体
に作られ、更に可動接片１１及び固定接片１２はケース
１の後方から押し込むことによりケース１内に装着でき
るから組立が容易である。

また導電ピン５と端子６とを一体に成形したからその間
の接触が不良となるような事故が起きるおそれは全くな
く、長期にわたって安定に動作し、信頼性の高いＤＣ電
源ジャックを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるＤＣ電源ジャックの一例を示す
正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線上の断面図、第３図
はこの考案によるＤＣ電源ジャックの側面図、第４図は
この考案のＤＣ電源ジャックに用いる導電ピンと端子を
示す斜視図である。 １：モールドケース、２：前面板、３：裏板、４ニブラ
グ挿入孔、５：導電ピン、６：導電ピンの端子、７，８
：係止片、１１：可動接片、１２：固定接片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 Ａ 樹脂材によって成形され前面板にプラグ挿入孔が形
   成されたモールドケースと、 Ｂ このモールドケースの裏板内壁で上記プラグ挿入孔
   の中心軸に合致して植設され、絞り加工により形成され
   た導電ピンと、 Ｃこの導電ピンと一体に形成され上記裏板に形成したス
   リットを通じてモールドケースの背面に導出され、この
   導出部分を変形させて上記導電ピンをモールドケースの
   背面内壁に植設支持する係止片と、 Ｄ 上記導電ピンと一体に形成され、上記モールドケー
   スの外部に導出した端子と、 Ｅ 上記導電ピンとはパ平行して取付けられプラグ挿入
   時に可動される可動接片と、 Ｆ この可動接片の可動端と接触しプラグ挿入時に上記
   可動接片との接触から解かれる固定接片と、 から成るＤＣ電源ジャック。