JPS6029830Y2 - 電源用ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本発明はポータプルラジオ受信機、マイクロカセットテ
ープレコーダあるいは電卓等の電子機器に広く使用され
る電源用ジャックに関する。

この種電子機器には内蔵電池に匹敵する直流の外部電源
を電源接続装置を介して着脱可能に接続できるようにし
たものが多い。

ところで近時、この種電源接続装置として例えば、プラ
グ挿入路の軸心部にコンタクトを内蔵した筒状の絶縁ボ
スを設けるとともに該プラグ挿入路の一側部に接片を設
けてなるジャックと、筒状の絶縁スリーブの外周部にス
リーブ状電極を設けるとともに該絶縁スリーブの軸心中
空部にピン状電極を設けてなるプラグとを具備し、この
プラグを前記ジャックのプラグ挿入路に、該プラグの絶
縁スリーブ内に前記ジャックの絶縁ボスを嵌入させつつ
挿入することによって、前記スリーブ状電極に前記接片
を弾接させるとともに前記ピン状電極に前記コンタクト
を弾接させるようにしたものが考えられている。

しかして、このような構成のものであれば、例えば前記
絶縁ボスの外径寸法を、プラグの両電極間に印加する電
圧レベルが高い場合には小さく、低い場合には大きく設
定するとともに、この絶縁ボスと該絶縁ボスの外周に嵌
合する絶縁スリーブとの底金精度を所定の値に設定した
りあるいは絶縁ボスの内径寸法を、プラグの両電極間に
印加する電圧レベルが高い場合には大きく、低い場合に
は小さく設定するとともに、この絶縁ボスと該絶縁ボス
の内部に嵌入するピン状電極との底金精度を所定の値に
設定するようにすれば、特定のジャックには当該ジャッ
クに最適の電圧レベルを有するプラグあるいはそれ以下
の電圧レベルを有するプラグしか接続することができな
いことになる。

したがって規定以上の電圧レベルを有するプラグをジャ
ックに誤まって接続してしまうというような不都合が生
じないという利点がある。

ところが、このようなジャックにおいて、前記絶縁ボス
をジャックのボディと一体に成形するようにした場合、
絶縁ボスの外径寸法あるいは内径寸法の異なったジャッ
ク毎に成型用金型を各別に用意しなければならない。

これは、ボディの形状は共通であるにもかかわらず、こ
のボディ部分をも含む比較的複雑な形状の金型を多数用
意しなければならないこととなり非常に不経済である。

また、このようなジャックの場合、ボディの少なくとも
前面部は、取り付けるべき電子機器のキャビネットと同
一色にするのが通常であるが、前記ボディの前面に表出
する絶縁ボスにボディとは異なった特有の色彩を施すこ
とによってこのジャックの規定電圧レベルを表示し、誤
まったプラグ挿入操作を未然に防止したいという要望が
ある。

ところが、絶縁ボスをボディと一体に成形する場合、該
絶縁ボスの色彩をボディの色彩とは異なったものにする
ことは非常に難しいという問題がある。

本考案はこのような事情に着目してなされたもので、ボ
ディを前面側の主ボディと背面側の補助ボディとから構
威し、この補助ボディに絶縁ボスを一体に設けることに
よって前述した不都合を一掃することができる電源用ジ
ャックを提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１はジャックである。

ジャック１は、プラグ挿入路２を前面に開口させて設け
るとともに背面にこのプラグ挿入路２の終端を外部に連
通させる開口部３を設けた合成樹脂製の主ボディ４と、
前面に円筒状の絶縁ボス５を一体に突設し、この絶縁ボ
ス５を前記主ボディ４の開口部３を通してプラグ挿入路
２内に突出させて該主ボディ４の背面部に取着した板状
の合戊樹旨脂製の補助ボディ６とを具備している。

主ボディ４と補助ボディ６との連結は、前記主ボディ４
の両側壁外面に係止爪７，７を突設するとともに前記補
助ボディ６の両側縁に係止孔８，８を有する腕片９，９
を突設しておき、この腕片９，９の弾性変形を利用して
前記係止孔８，８と前記係止爪７，７とを係合させるよ
うにしている。

そして、この補助ボディ６の絶縁ポス５内にコンタクト
１１を収容するとともに、前記主ボディ４のプラグ挿入
路２内に可動接片１２を配設している。

コンタクト１１はいわゆるフォーク形のもので、補助ボ
ディ６の背面側から該ボディ６内へ圧入されている。

可動接片１２はプラグ挿入方向と直交する方向に弾性変
形可能な舌片状のもので、先端に設けた接点部１２ａを
固定接片１３に弾接させている。

１４はプラグである。

プラグ１４は円筒状の絶縁スリーブ１５を有し、この絶
縁スリーブ１５の外周にスリーブ状電極１６を嵌着する
とともに、この絶縁スリーブ１５の軸心中空部にピン状
電極１７を突設している。

そして、このプラグ１４を前記ジャック１のプラグ挿入
路２に、該プラグ１４の絶縁スリーブ１５内に前記ジャ
ック１の絶縁ボス５を嵌入させつつ挿入することによっ
て、前記スリーブ状電極１６に前記可動接片１２を弾接
させるとともに前記ピン状電極１７に前記コンタクト１
１の二股状接点部１１ａ、ｌｌａを弾接させるようにし
ている。

このような構成のものであれば、絶縁ボス５と補助ボデ
ィ６とを主ボディ４とは別の金型で成形することができ
る。

そのため、規定電圧レベルの高低に応じて絶縁ボスの外
径寸法や内径寸法を異ならせた多種類のジャックを製作
する場合であっても、該絶縁ボス５及び補助ボディ６を
成形するための比較的簡単な金型を複数個用意すれば足
り、主ボディ４を製作するための金型は１つのものを共
通に使用することができるため経済的である。

またこのようなものであれば、絶縁ボス５の色を主ボデ
ィ４の色とは異なった特有のものにして規定電圧レベル
を表示するようなことも容易に行なうことができる。

なお、主ボディと補助ボディとの連結構造は前記のもの
に限られないのは勿論であり、本考案の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はジャックの正
面図、第２図は同側断面図、第３図は分解した斜視図、
第４図はプラグの一部切欠した側面図、第５図は側断面
図である。 １・・・・・・ジャック、２・・・・・・プラグ挿入路
、３・・・・・・開口部、４・・・・・・主ボディ、５
・・・絶縁ボス、６・・・・・・補助ボディ、１１・・
・・・・コンタクト、１２・・・・・・接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラグ挿入路を前面に開口させて設けるとともに背面に
   このプラグ挿入路の終端を外部に連通させる開口部を設
   けた主ボディと、前面に筒状の絶縁ボスを有し、この絶
   縁ボスを前記主ボディの開口部を通してプラグ挿入路内
   に突出させて該主ボディの背面部に取着した補助ボディ
   と、この補助ボディの絶縁ボス内に設けたコンタクトと
   、前記主ボディのプラグ挿入路内に設けた接片とを具備
   してなることを特徴とする電源用ジャック。