JPS591689B2 - 血清コレステロ−ル上昇抑制物質 - Google Patents

血清コレステロ−ル上昇抑制物質

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JPS591689B2
JPS591689B2 JP55096207A JP9620780A JPS591689B2 JP S591689 B2 JPS591689 B2 JP S591689B2 JP 55096207 A JP55096207 A JP 55096207A JP 9620780 A JP9620780 A JP 9620780A JP S591689 B2 JPS591689 B2 JP S591689B2
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JP
Japan
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serum cholesterol
corn
hemicellulose
fiber
present
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JP55096207A
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JPS5721324A (en
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三郎 川村
政保 竹内
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Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、生理活性、特に血清コレステロール上昇抑制
効果を有する新規物質に関し、詳しくはコーンファイバ
ー又はコーンファイバーから澱粉質、蛋白質、脂質、無
機質等を除去した残部からアルカリ側で抽出されてなる
ヘミセルロースを主成分として含有する血清コレステロ
ール上昇抑制物質に関するものである。
近年、健康食品としてグイエフリーフアイバー(Die
tary Fiber )が注目されている。
このグイエフリーフアイバーとはセルロース、ヘミセル
ロース、リグニン、ペクチン等を主成分とするもので、
従来のいわゆる粗繊維(Crude Fiber )と
区別され、穀物などに含まれている植物細胞壁(Cel
1wall )及び細胞内容物に含まれる植物性の難消
化性成分だとする意見が定着しつつある。
この様なダイエタリーファイバー源としては、広く穀類
、豆類の°°ぬか′”が注目され、これらが血清コレス
テロールの増減、肥満、糖尿病の予防、虫垂炎、大腸ガ
ン、食品中の毒性物質の排除促進等に相関関係があるら
しいことが認められつつあるが、コーンファイバー(と
うもろこしの外皮)には生理活性、特にコレステロール
上昇抑制効果がないとの報告がなされている( Cer
ealChemistry156(4)、279.19
79)。
コーンファイバーにはセルロースのほかにヘミセルロー
ス(非セルロース性多糖類)が多量に含まれており、グ
イエフリーフアイバーとして有用であると推量されるの
に拘らず、なぜ上記報告の如く生理活性がないとされて
いるのか、この点につき本発明者らはコーンファイバー
の組織構造に原因があり、摂取されてから排泄される迄
の消化器官滞留時間内にはコーンファイバー中の特にヘ
ミセルロースが溶出されないためではないかとの想定の
もとに、コーンファイバーを酵素処理、化学的処理、物
理的処理することにより、コーンファイバーの組織構造
を弛緩させつつ澱粉質、蛋白質、脂質、無機質等の夾雑
物を除去した残部を動物実験に供したところ、このもの
が血清コレステロールの上昇抑制効果を発揮することが
認められた。
上記の如(、コーンファイバーを処理して得られた残部
(グイエフリーフアイバー)は主としてセルロースとヘ
ミセルロースからなるが、本発明者らはさらに血清コレ
ステロール上昇抑制効果がセルロース、ヘミセルロース
のいずれに起因スるかにつき研究を進め、邑該残部を稀
酸で加水分解処理してヘミセルロースの大部分を分解除
去したものを動物試験に供したところ、血清コレステロ
ール上昇抑制効果はほとんど認められず、その結果血清
コレステロール上昇抑制効果は、ヘミセルロースに起因
するものであることを確認した。
本発明者らは上記知見に基づき、コーンファイバーから
アルカリ側で抽出したヘミセルロースを動物試験に供し
たところ、少量で顕著な血清コレステロール上昇抑制効
果があることを確認し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はコーンファイバー又はコーンファイ
バーから澱粉質、蛋白質、脂質、無機質等を除去した残
部からアルカリ側で抽出されたヘミセルロースを主成分
として含有する血清コレステロール上昇抑制物質という
にある。
本発明により得られた血清コレステロール上昇抑制物質
は90%以上のヘミセルロースと若干のリグニン、セル
ロース、灰分等からなり、セルロース ヘミセルロース
、リグニン等を主成分としたいわゆるコーンファイバー
から得られるダイエタリーファイバーの一以下の量で同
等以上の血0 清コレステロール上昇抑制効果を発揮する。
従って、これは健康食品として飲食品に添加利用する場
合、飲食品の風味、食感を害することなく生理活性を付
与することができ、工業上米するところ大である。
本発明において原料とされるコーンファイバーとはとう
もろこしの外皮部分で、通常とうもろこしをウェットミ
リング(湿式製造法)又はドライミリング(乾式製造法
)により処理するさいに生産分離されるものである。
本発明においては、コーンファイバーから直接アルカリ
側にてヘミセルロースを抽出することができるが、予め
コーンファイバーから澱粉質、蛋白質、脂質、無機質等
の夾雑物を除去した方が以後の抽出精製が容易となるの
で好ましい。
コーンファイバーから澱粉質、蛋白質、脂質、無機質等
を除去する方法としては、酵素処理、化学的処理、物理
的処理のいずれでもよく、又これらを適宜組合せて処理
することもできる。
酵素処理としては、例えばα−アミラーゼ、グルコアミ
ラーゼ等の澱粉分解酵素、プロテアーゼ等の蛋白分解酵
素、リパーゼ等の脂質分解酵素、セルラーゼ等の繊維素
分解酵素をpH3〜9、温度30〜ioo℃の条件下に
添加作用させる。
本発明の血清コレステロール上昇抑制物質は、コーンフ
ァイバー又はコーンファイバーから澱粉質、蛋白質、脂
質、無機質等を除去した残部からアルカリ側で抽出する
ことにより得られる。
抽出方法については公知の方法を用いることができ、例
えばコーンファイバーから澱粉質、蛋白質、脂質、無機
質等を除去した残部(セルロース、ヘミセルロースを主
成分とし若干のリグニン等を含むもの) 1.00部に
0.5M水酸化ナトリウム溶液を500部加えて室温で
一夜振とうし本発明物質を抽出する。
上記抽出物は中和して未精製のまま、あるいは中和した
後、精製例えば活性炭で脱色し、膜処理することにより
精製したのち本発明物質とする。
次に、本発明により得られたヘミセルロースを主成分と
する物質の血清コレステロール上昇抑制効果を確認する
ために行なったラットによる動物試験の結果を以下に示
す。
(1)本発明品の調製 トウモロコシ外皮10CIを51容三角フラスコに採り
、これに、グルコアミラーゼ(長瀬産業株製品; 1X
10’ GUN/P)5グを蒸留水41に溶かし、P紙
で濾過し、涙液に0.2M酢酸塩緩衝液(pH4,8)
17を加えて調製したグルコアミラーゼ溶液51及びl
・ルエン数滴を加えて、40 ’C,で24時間保った
これをガラスフィルター(]、 5 ]、 G 3 )
で沢過し、水で洗滌したのち、21容三角フラスコに移
し、0.5N水酸化ナトリウム液]、eを加え、容器内
に窒素ガスを充満させ、ゴム栓で密栓して、室温で18
時間振とう(130ストロ一り7分)させてアルカリ可
溶の非セルローズ性多糖類区分の抽出を行なった。
このものを遠心分離(3000rpm、10分)して液
部な氷酢酸で中和し、トリクロール酢酸を最終濃度が7
%になるように添加して蛋白質を沈澱させた。
沈澱物を遠心分離(5000rpm、10分)して除去
し、得られた分離液(約700m1)に水を加えて約1
.51としたのち、セロファンチューブを用いて3日間
流水中で透析した。
透析内容物が中性になったのを確認したのち、約4倍量
のエチルアルコール(最終濃度80%以上)を加え、一
夜放置して沈澱を十分に生成させた。
この沈澱を遠心分離(4000rpm、10分)して採
取し、蒸留水1.eに溶解させ、凍結乾燥して淡色の本
発明品131を得た。
これを粉末とし、実験に供した。
その組成を第1表に示す。尚、組成の分析はS out
hgate法に従った。
水 分 12.8% へミセルローズ 83.0%灰
分 1,9% セルローズ 011%全窒素
0.8% リグニン 1.4%(2)各実験区
の飼料配合組成 各実験区の飼料の配合組成(重量百分率)は第2表のと
おりである。
標準区はコレステロール、コール酸ソーダ及び試験試料
のいずれも無添加のもの;対照区はコレステロール1%
、コ−ル酸ソーダ0.25%を添加したもの:他の区は
いスレモコレステロール1%、コール酸ソーダ0.25
%と夫々の試験試料とを添加したものである。
このうち、ダイエタリーファイバーAはそのNDF(中
性洗剤処理繊維)値が98の市販品(カナダ産、食品用
セルロースパウダー)、同Bはウェットコーンミリング
により分離生産されたコーンファイバーを酵素処理して
澱粉質、蛋白質等の夾雑物を除去したNDF値80のダ
イエタリーファイバーであり、試験区A、Bは本発明品
を夫々0.5%、2.0%添加したものである。
(3)実験動物及び飼育方法 体重65〜751のS pragne −D a w
ley系雄ラット(日本フレア■)を標準飼料で12日
間予備飼育したのち、一群8匹ずつ5群に分け、第2表
に示した各飼料を夫々投与して8日間飼育した。
飼料及び水は自由に摂取させた。(4) 血清コレス
テロールの測定 実験終了したラットを一夜断食させ、常法に従い斬首、
採血、開腹後、デメミナーTC(協和醗酵工業■)を用
いる酵素方法により測定した。
(5)実験結果 実験結果は第3表に示すとおりで、同表から明らかな如
く、対照区の血清コレステロール257mf/7100
m1(−100)に対し、グイエタリーファイバーA区
2317n9/100m1(90%)、同B区188r
n9/100m1(73%)であったが、本発明品を用
いた試験区Aは180m97100m1(70%)、同
Bは165〜/100ml!(64%)と著しい血清コ
レステロール上昇抑制効果を示し、有意差(5%危険率
)が認められた。
上記の如く、本発明はごく少量で顕著なる血清コレステ
ロール上昇抑制効:果を発揮するため、これを各種飲食
品の製造において少量添加することにより、生理活性を
与えることができ、工業上米するところ大である。
以下に本発明を実施例をもって説明する。
実施例 1 とうもろこしのウェットミリングにより分離生産された
コーンファイバーを水に分散させ、48メツシユ篩を用
いて洗滌篩別し、篩上の残渣を採取した。
この残渣100部に0.5M水酸化ナトリウム溶液50
0部を加え、室温で一夜振とうして抽出した。
得られた抽出物を遠心分離(4000rpm、10分)
し、上澄液を氷酢酸で中和し、活性炭で脱色した後、真
空エバポレーターでBx濃度15迄濃縮し、これをドラ
ムドライヤー(蒸気圧2kg/cttt)で乾燥して本
発明品を得た。
実施例 2 とうもろこしのドライミリングにより分離生産されたコ
ーンファイバーを16メツシユ篩で篩別し、篩上の残渣
をアトマイザ−で粉砕した。
この粉砕物100部に飽和水酸化カルシレム溶液100
0部を加え、攪拌しながら30分間煮沸し、ついで蓚酸
を加えて中和した。
これを遠心脱水して得られた液に水を加えて1500部
とし、これをアニオン、カチオン、モノペットのシリー
ズで精製し、Bx濃度15迄濃縮し、凍結乾燥して本発
明品を得た。
実施例 3 とうもろこしのウェットミリングにより分離生産された
コーンファイバーにα−アミラーゼ、グロテアーゼ及び
リパーゼを添加作用させて澱粉、蛋白、脂肪等の夾雑物
を除去してダイエタリーファイバー(NDF95%)を
得た。
このグイエメリーファイバー100部に0.5M水酸化
ナトリウム溶液100部を加え、分散攪拌しながら40
℃に10時間保持して抽出した。
得られた抽出物を遠心分離(4000rpm、10分)
して沈澱物を除去した後、上澄液を氷酢酸で中和し、活
性炭で脱色した。
これをセロファンチューブを用いて3日間流水中で透析
し、透析内容物が中性になったのを確認したのち、約4
倍量のエチルアルコールを加え、一夜放置して沈澱を十
分に生成させた。
この沈澱を遠心分離(4000rpm、10分)して採
取し、蒸留水に溶解させ、凍結乾燥して本発明品を得た

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コーンファイバー又はコーンファイバーから澱粉質
    、蛋白質、脂質、無機質等を除去した残部からアルカリ
    側で抽出されてなるヘミセルロースを主成分として含有
    する血清コレステロール上昇抑制物質。
JP55096207A 1980-07-16 1980-07-16 血清コレステロ−ル上昇抑制物質 Expired JPS591689B2 (ja)

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