JPS59166726A - 自動変速機のクラツチピストン構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動変速機のクラッチピストン構造に関し、
具体的には自動変速機の補助変速機構に変速手段として
用いられている多板クラッチを作動させるダブルぎスト
ンのクラッチピストン構造に関する。

従来、インナーピストンとアウターピストンとのダブル
ピストンを有すると共に、すＪ　−＞　スプリング長 タイプのクラッチピストン構造としては、１９８１年Ｇ
Ｍ社発行の「ＰＲＩＮＣＩＰＬＥＳ　　ＯＦ　ＯＰＥＲ
ＡＴＯＮＴＨＭ７００−Ｒ４Ｊに掲載されているクラッ
チピストン構造が知られているもので、その構造は、リ
ターンスプリングをインナーピストンの内端面とリテー
ナとの間に配置しているだけのものであったＯ 従って、かかる従来のクラッチぎストン構造′にあって
は、インナーぎストンとアウターピストンとの両者によ
るストｐ−り長をリターンスプリングで吸収できるだけ
のスプリング長を要することから、一端側であるリテー
ナ位置からリターンスプリング、インナーぎストン、ア
ウターピストン及び油圧室を含めた全長が軸方向に長く
なるという問題点を有するものであったし、また、アウ
タービスシンに補強リゾを設けてないものであるために
、アウターピストンの内側にインナーピストンを配置し
ている関係上、アウターピストンの周部が軸方向に長く
なり剛性的に低く、アウターピストンの作動時に変形を
生じるという問題点を有するものであった。

本発明は、上述のような問題点を解消せんとなされたも
ので、その目的とするところは、インナーピストンにリ
ターンスプリングの収納部を形成することでリターンス
プリングを含めたダブルぜス）　ン構造の軸方向全長を
短縮させてコンパクト化を図り、かつこの短縮状態を保
ったままアウターピストンに補強用リプを形成して剛性
の向上を図ツタクラッチピストン構造を提供することに
存する。

即ち、この目的を達成するために本発明は、インナーぎ
ストンの端面にリターンスプリングの収納部を該スプリ
ングごとに独立させて複数形成し、かつアウターピスト
ンの内端面四部に凹部内端と凹部外端とを結ぶ複数の補
強用リゾをラップ状態の前記収納部と干渉しないように
隣接する収納部間に配置形成した構成とした。

従って、かかる本発明のクラッチピストン構造にあって
は、リターンスプリングの収納部をインナーピストンに
形成すると共にこの収納部をアウターピストンの内端面
四部に配置したものであるために、リターンスプリング
を含めたダブルピストン構造の軸方向全長を短縮させて
自動変速機のコンパクト化を図り得る効果を奏するもの
であるし、また、前記収納部とアウターピストンの内端
面四部に形成した補強用リプとはラップ状態になるにも
かかわらず収納部と補強用リプとを干渉しないように配
置したものであるために、アウターピストンの剛性を向
上させることができ、アウターピストン作動時における
変形を防止し得る効果を奏するものである。

以下、本発明の一実施例を図により詳述する。

尚、この実施例を述べるにあたって、自動車用自動変速
機のクラッチピストン構造を例にとり説明する。

第１図〜第５図は、本発明の一実施例を示す図であって
、その構成を説明すると、１はインナーピストンであっ
て、第２図及び第６図に示すように、ピストン端面にリ
ターンスプリング２の収納部１ａを、端面上へ配置列し
たリターンスプリング２ごとに独立させて形成させてい
る。そして、該インナーピストン１にはクラッチドラム
３の内筒ｍ３ａとシールさせるためのシールリング４を
設けるシール溝１ｂが形成されると共に、アウターピス
トン５の内周面とシールさせるためのシールリング６を
設けるシール溝ＩＣがインナーピストン１の周部に形成
されている。尚、前記収納部１ａのアウターピストン５
側にはピストン当接用突起１ｄが形成されている。

また、７はクラッチドラム３の内筒部３ａに設けたリテ
ーナであって、このリテーナ７と前記インナーピストン
１の収納Ｎｌａとにダブルピストンのス（ローフを鏝収
する声けの全長を有するリターンスプリング２が配置さ
れている。

次に、５はアウターぎストンであって、第４図及び第５
図に示すように、ピストン内端面凹部５ａに四部内端５
ａ’と凹部外端５　ａ’とを結ぶ補強用リプ５ｂを形成
させている。そして、この補強用リゾ５ｂは第１図に示
すように前記収納部１ａとラップ状態になるにもかかわ
らず、第５図に示すように、収納部１ａと補強用リプ５
ｂとが干渉しないように隣接する収納部１８間に補強用
リプ５ｂを配置している。また、アウターピストン５に
もインナーピストン１と同様にシールリング８，９を設
けるシール溝５ｃ、５ｄが形成されているし、クラッチ
ドラム３の端部３ｂと当接する端部当接部５ｅと、ス（
ツバ１０の取付溝５ｆとが形成されている。

また、１１はインナーピストン１とアウターピストン５
との間に形成された油田室であり、Ｊ２はアウターぎス
トン５とクラッチドラム３との間に形成された油田室で
あって、両油圧室１１　、１２にはシャフト１３から加
圧油流通孔１．４　、１５を通って加圧油が供給排除さ
れる構造となっている。

尚、１６はインナーピストン１の周端部に配置された多
板クラッチであって、クラッチドラム３と嵌合するフリ
クションプレートと作動部材であるり５ツチハフ１７と
嵌合するフリクションディスクとから構成される。また
、１８はアウターピストン５のａｍ部に配置された多板
クラッチであって、前記多板クラッチ１６と同様にクラ
ッチドラム３とクラッチハシ１９に嵌合させている。ま
た、題はストッパである。

従って、インサーピストン１を移動させて多板クラッチ
１６を摩擦係合させてクラッチドラム３とクラッチハブ
１７を連結させる際は、油ＥＥ室１１に加圧油を送り込
んで行なうもので、また、アウターピストン５を移動さ
せて多板クラッチ１８を摩擦保合させてクラッチドラム
３とクラクーチハブ１９ヲ連結させる際は、他方の油圧
室犯に加圧油を送り込んで行なうもので、いずれの場合
も多板クラッチ１６　、１８を切る際はインナーピスト
ン１側のリターンスプリング２で併用させるものである
。このように、多板クラッチ１６　、１．８の大切動作
によって補助変速機（一般に遊星薗軍斐速機構）による
変速作用を行なうことができるものである。

このように、かかる実施例にあっては、リターンスプリ
ング２の収納ｆＡ１ａをインナーピストン１に形成する
と共にこの収納部１ａをアウターぎストン５のピストン
内端面凹部５ａに配置したものであるために、リターン
スプリング２を含めたダシルビストン構造の軸方向全長
が短縮されて自動変速機のコンパクト化Ｔｒ：図ること
ができる。

また、前述のように軸方向全長を短縮させんがために収
納部１ａとアウターピストン５に形成した補強用リブ５
ｂとはラップ状態になるにもかかわらず、収納部１ａと
補強用リブ５ｂとを干渉しないように配置したものであ
るために、補強用リブ５ｂにより剛性の高いアウターピ
ストン５とすることができる。

以上、本発明の一実施例を図により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、補強用リゾはアウターピストンの剛性を十分に高め
ることができれば実施例の如く収納部のすべての間に配
置させる必要がなく、適宜の間隔に配置してもよいもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のクラッチピストン構造の一実施例を示
す断面図、第２図は該実施例構造のインナーピストンを
示す省略断面図、第６図は第２図に示すインナーピスト
ンを外方から見た省略側面図、第４図は該実施例構造の
アウターピストンを示す省略断面図、第５図は第４図に
示すアウターぎストンを内方から見た省略側面図である
。 １・・・インナーぎストン、１ａ・・・収納部、２・・
・リターンスプリング、５・・・アウターピストン、５
ａ・・・ピストン内端面凹部、５ａ′・・・凹部内端、
５　ａ’−・・凹部外端、５ｂ・・・補強用リブ、１６
、．１８・・・多板クラッチ。 特許出願人 日産自動車株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）自動変速機における補助変速機構の変速手段である
   ２組の多板クラッチをインナーピストンと７ウターピス
   トンとのダブルピストンによって作動させるようにした
   クラッチピストン構造において、前記インナーピストン
   の端面に複数のリターンスプリングの収納部を該スプリ
   ングごとに独立させて複数形成し、かつ前記アウターピ
   ストンの内端面四部に凹部内端と凹部外端とを結ぶ複数
   の補強用リゾをラップ状態の前記収納部と干渉しないよ
   うに隣接する収納部間に配置形成したことを特徴とする
   自動変速機のクラッチぎストン構造。