JPH0742758A - ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置 - Google Patents
ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置Info
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- JPH0742758A JPH0742758A JP5206972A JP20697293A JPH0742758A JP H0742758 A JPH0742758 A JP H0742758A JP 5206972 A JP5206972 A JP 5206972A JP 20697293 A JP20697293 A JP 20697293A JP H0742758 A JPH0742758 A JP H0742758A
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- drum
- piston
- retaining plate
- plate
- side plate
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/06—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch
- F16D25/062—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces
- F16D25/063—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially
- F16D25/0635—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs
- F16D25/0638—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で伝達容量の大きい多板摩擦係合装置の
提供。 【構成】 多板摩擦係合装置３０は、ドラム３１内に交
互に配置された内側、外側ディスク３２，３３と、ドラ
ム３１の内周に設けられた複数のキー３４と、外側ディ
スク３３の外周に形成されキー３４に係合するキー溝３
５と、内側、外側ディスク３２，３３を互いに圧接させ
るピストン３６と、ドラム３１に設けられピストン３６
に押圧された内側、外側ディスクを受け止めるリテーニ
ングプレート３７とを有している。ドラム３１とリテー
ニングプレート３７は一体化されていることにより補強
されている。ドラム３１のピストン３６側には開口部３
９が形成されている。ドラム３１には、内側、外側ディ
スク、ピストン３６の順に組込むことができる。ピスト
ン３６の外径は複数のキー３４の頂面によって形成され
る円より大きくすることができる。
提供。 【構成】 多板摩擦係合装置３０は、ドラム３１内に交
互に配置された内側、外側ディスク３２，３３と、ドラ
ム３１の内周に設けられた複数のキー３４と、外側ディ
スク３３の外周に形成されキー３４に係合するキー溝３
５と、内側、外側ディスク３２，３３を互いに圧接させ
るピストン３６と、ドラム３１に設けられピストン３６
に押圧された内側、外側ディスクを受け止めるリテーニ
ングプレート３７とを有している。ドラム３１とリテー
ニングプレート３７は一体化されていることにより補強
されている。ドラム３１のピストン３６側には開口部３
９が形成されている。ドラム３１には、内側、外側ディ
スク、ピストン３６の順に組込むことができる。ピスト
ン３６の外径は複数のキー３４の頂面によって形成され
る円より大きくすることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用オートマチッ
クトランスミッション、又は、産業用若しくは建設機械
用トランスミッションに利用される多板摩擦係合装置に
関する。
クトランスミッション、又は、産業用若しくは建設機械
用トランスミッションに利用される多板摩擦係合装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】多板摩擦係合装置の代表的使用例である
湿式多板摩擦係合装置のクラッチパックは、従来、図６
に示すように、ドラム１１内に交互に配置された内側、
外側ディスク１２，１３と、ドラム１１の内周にドラム
１１の軸方向に設けられたキー１４と、外側ディスク１
３の外周に形成されキー１４に係合するキー溝１５と、
内側、外側ディスク１２，１３を互いに圧接させるピス
トン１６と、ドラム１１に設けられピストン１６に押圧
された内側、外側ディスク１２，１３を受け止めるリテ
ーニングプレート１７とを有してなる。
湿式多板摩擦係合装置のクラッチパックは、従来、図６
に示すように、ドラム１１内に交互に配置された内側、
外側ディスク１２，１３と、ドラム１１の内周にドラム
１１の軸方向に設けられたキー１４と、外側ディスク１
３の外周に形成されキー１４に係合するキー溝１５と、
内側、外側ディスク１２，１３を互いに圧接させるピス
トン１６と、ドラム１１に設けられピストン１６に押圧
された内側、外側ディスク１２，１３を受け止めるリテ
ーニングプレート１７とを有してなる。
【０００３】キー溝１５は外側ディスク１３の外周に複
数形成されている。キー１４はキー溝１５に対応して複
数形成されている。キー１４とキー溝１５は、スプライ
ン１８を構成している。ドラム１１の開口部１９には、
スナップリング２０によってリテーニングプレート１７
が設けられている。ピストン１６は開口部１９からドラ
ム１１内に収納されるため、ピストン１６の外径は複数
のキー１４の頂面２２によって形成される円より小さく
形成されている。
数形成されている。キー１４はキー溝１５に対応して複
数形成されている。キー１４とキー溝１５は、スプライ
ン１８を構成している。ドラム１１の開口部１９には、
スナップリング２０によってリテーニングプレート１７
が設けられている。ピストン１６は開口部１９からドラ
ム１１内に収納されるため、ピストン１６の外径は複数
のキー１４の頂面２２によって形成される円より小さく
形成されている。
【０００４】一般に、多板摩擦係合装置の伝達容量を増
加させるには、ピストン１６の押圧力を増加させる必要
がある。それには、ピストン１６の外径を大きくし、作
動油圧を受けるピストン１６の表面積を広くした方が好
ましい。
加させるには、ピストン１６の押圧力を増加させる必要
がある。それには、ピストン１６の外径を大きくし、作
動油圧を受けるピストン１６の表面積を広くした方が好
ましい。
【０００５】又、多板摩擦係合装置の安定した性能を得
るには、内側、外側ディスク１２，１３が互いに圧接さ
れたとき、内側ディスク１２のクラッチフェージング２
１への圧接力が均等に分布していなければならない。こ
のため、リテーニングプレート１７の変形を少なくする
必要がある。図６に示すクラッチパック１０は、ドラム
１１とリテーニングプレート１７とが分離しているた
め、リテーニングプレート１７の板厚を厚くしてリテー
ニングプレート１７自体の剛性を高めなければならな
い。
るには、内側、外側ディスク１２，１３が互いに圧接さ
れたとき、内側ディスク１２のクラッチフェージング２
１への圧接力が均等に分布していなければならない。こ
のため、リテーニングプレート１７の変形を少なくする
必要がある。図６に示すクラッチパック１０は、ドラム
１１とリテーニングプレート１７とが分離しているた
め、リテーニングプレート１７の板厚を厚くしてリテー
ニングプレート１７自体の剛性を高めなければならな
い。
【０００６】さらに、ドラム１１の開口部１９には、外
側ディスク１３のスプライン１８による接線方向の力と
外側ディスク１３の遠心力とが加わるため、開口部１９
の剛性を高めなければならない。このため、ドラム１１
を軸方向へ長くするか、又は、肉厚を厚くするかして、
ドラム１１自体の剛性を高めなければならない。
側ディスク１３のスプライン１８による接線方向の力と
外側ディスク１３の遠心力とが加わるため、開口部１９
の剛性を高めなければならない。このため、ドラム１１
を軸方向へ長くするか、又は、肉厚を厚くするかして、
ドラム１１自体の剛性を高めなければならない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
多板摩擦係合装置のクラッチパック１０は、次の問題点
を有している。 (1) 伝達容量を増加させようとしてピストン１６の外径
を大きくすると、複数のキー１４の頂面２２によって形
成される円も大きくしなければならない。このため、ド
ラム１１の外径も大きくなり、クラッチパック１０全体
が大型になる。 (2) 多板摩擦係合装置の安定した性能を得ようとして、
リテーニングプレート１７の板厚を厚くすると、ドラム
１１は軸方向へ長くなりクラッチパック１０が大型にな
る。 (3) ドラム１１の剛性を高めようとして、ドラム１１を
軸方向へ長くしたり、肉厚を厚くしたりすると、クラッ
チパック１０が大型になる。
多板摩擦係合装置のクラッチパック１０は、次の問題点
を有している。 (1) 伝達容量を増加させようとしてピストン１６の外径
を大きくすると、複数のキー１４の頂面２２によって形
成される円も大きくしなければならない。このため、ド
ラム１１の外径も大きくなり、クラッチパック１０全体
が大型になる。 (2) 多板摩擦係合装置の安定した性能を得ようとして、
リテーニングプレート１７の板厚を厚くすると、ドラム
１１は軸方向へ長くなりクラッチパック１０が大型にな
る。 (3) ドラム１１の剛性を高めようとして、ドラム１１を
軸方向へ長くしたり、肉厚を厚くしたりすると、クラッ
チパック１０が大型になる。
【０００８】本発明は、小型で伝達容量の大きいクラッ
チパックを提供することを目的とする。
チパックを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラム内に交
互に配置された内側、外側ディスクと、前記ドラムの内
周に前記ドラムの軸方向に設けられたキーと、前記外側
ディスクの外周に形成され前記キーに係合するキー溝
と、前記内側、外側ディスクを互いに圧接させるピスト
ンと、前記ドラムに設けられ前記ピストンに押圧された
前記内側、外側ディスクを受け止めるリテーニングプレ
ートとを有する多板摩擦係合装置において、前記ドラム
と前記リテーニングプレートとは一体であり、前記ドラ
ムのピストン側には開口部が形成されている多板摩擦係
合装置により、前記の課題を解決した。
互に配置された内側、外側ディスクと、前記ドラムの内
周に前記ドラムの軸方向に設けられたキーと、前記外側
ディスクの外周に形成され前記キーに係合するキー溝
と、前記内側、外側ディスクを互いに圧接させるピスト
ンと、前記ドラムに設けられ前記ピストンに押圧された
前記内側、外側ディスクを受け止めるリテーニングプレ
ートとを有する多板摩擦係合装置において、前記ドラム
と前記リテーニングプレートとは一体であり、前記ドラ
ムのピストン側には開口部が形成されている多板摩擦係
合装置により、前記の課題を解決した。
【００１０】
【作用】リテーニングプレートとドラムは、互いに一体
化されているため、互いに補強し合う構成になってい
る。開口部は、ドラムのピストン側に形成されているた
め、内側、外側ディスクが組込まれた後に、ピストンが
組込まれる。このため、ピストンは、複数のキーの頂面
によって形成される円より大きく形成される。
化されているため、互いに補強し合う構成になってい
る。開口部は、ドラムのピストン側に形成されているた
め、内側、外側ディスクが組込まれた後に、ピストンが
組込まれる。このため、ピストンは、複数のキーの頂面
によって形成される円より大きく形成される。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を、湿式多板摩擦係合
装置のクラッチパックの場合について、図１乃至図５に
基づいて説明する。クラッチパック３０（図１参照）
は、ドラム３１内に交互に配置された内側、外側ディス
ク３２，３３と、ドラム３１の内周にドラム３１の軸方
向に設けられたキー３４と、外側ディスク３３の外周に
形成されキー３４に係合するキー溝３５と、内側、外側
ディスク３２，３３を互いに圧接させるピストン３６
と、ピストン３６に押圧された内側、外側ディスク３
２，３３を受け止めるリテーニングプレート３７等で構
成されている。
装置のクラッチパックの場合について、図１乃至図５に
基づいて説明する。クラッチパック３０（図１参照）
は、ドラム３１内に交互に配置された内側、外側ディス
ク３２，３３と、ドラム３１の内周にドラム３１の軸方
向に設けられたキー３４と、外側ディスク３３の外周に
形成されキー３４に係合するキー溝３５と、内側、外側
ディスク３２，３３を互いに圧接させるピストン３６
と、ピストン３６に押圧された内側、外側ディスク３
２，３３を受け止めるリテーニングプレート３７等で構
成されている。
【００１２】外側ディスク３３は、リング状に形成さ
れ、キー３４とキー溝３５との係合によってドラム３１
の軸方向に移動可能にドラム３１内に設けられている。
キー溝３５は外側ディスク３３の外周に複数形成されて
いる。キー３４はキー溝３５に対応して複数形成されて
いる。キー３４とキー溝３５は、スプライン３８を構成
している。
れ、キー３４とキー溝３５との係合によってドラム３１
の軸方向に移動可能にドラム３１内に設けられている。
キー溝３５は外側ディスク３３の外周に複数形成されて
いる。キー３４はキー溝３５に対応して複数形成されて
いる。キー３４とキー溝３５は、スプライン３８を構成
している。
【００１３】内側ディスク３２は、リング状に形成さ
れ、クラッチハブ４２に設けられたキー４４と内側ディ
スク３２に形成されたキー溝４５との係合によってクラ
ッチハブ４２の軸方向に移動可能にクラッチハブ４２の
外周に設けられている。キー４４とキー溝４５は、スプ
ライン４８を構成している。各内側ディスク３２の両面
には、クラッチフェージング４１，４１が設けられてい
る。
れ、クラッチハブ４２に設けられたキー４４と内側ディ
スク３２に形成されたキー溝４５との係合によってクラ
ッチハブ４２の軸方向に移動可能にクラッチハブ４２の
外周に設けられている。キー４４とキー溝４５は、スプ
ライン４８を構成している。各内側ディスク３２の両面
には、クラッチフェージング４１，４１が設けられてい
る。
【００１４】ドラム３１のピストン３６側には、開口部
３９が形成されている。開口部３９は側板４６によって
塞がれている。側板４６はピストン３６が摺動するスリ
ーブ４３と一体である。
３９が形成されている。開口部３９は側板４６によって
塞がれている。側板４６はピストン３６が摺動するスリ
ーブ４３と一体である。
【００１５】ドラム３１と側板４６は、連結シール構造
５０によって互いに連結され且つシールされている。側
板４６の外周とドラム３１の内周の一部分とに、互いに
係合する歯６２，６３がドラム３１の軸方向に形成され
ている。側板４６は、歯６２，６３同士の係合によって
ドラム３１に対して回転止めされている。
５０によって互いに連結され且つシールされている。側
板４６の外周とドラム３１の内周の一部分とに、互いに
係合する歯６２，６３がドラム３１の軸方向に形成され
ている。側板４６は、歯６２，６３同士の係合によって
ドラム３１に対して回転止めされている。
【００１６】側板４６は、スナップリング４０によって
ドラム３１から抜けないように抜け止めされている。ス
ナップリング４０は、歯６３に形成された切欠６４に係
合している。側板４６の外周とドラム３１の内周との間
には、オイルシール４７が設けられている。スリーブ４
３には、圧油の通路となる圧油孔４９が形成されてい
る。リテーニングプレート３７は、ドラム３１に一体に
形成されている。
ドラム３１から抜けないように抜け止めされている。ス
ナップリング４０は、歯６３に形成された切欠６４に係
合している。側板４６の外周とドラム３１の内周との間
には、オイルシール４７が設けられている。スリーブ４
３には、圧油の通路となる圧油孔４９が形成されてい
る。リテーニングプレート３７は、ドラム３１に一体に
形成されている。
【００１７】ドラム３１には、開口部３９側から、内
側、外側ディスク３２，３３が組込まれた後に、ピスト
ン３６、側板４６、スナップリング４０が組込まれる。
このため、ピストン３６は、複数のキー３４の頂面６０
によって形成される円より大きく形成することができ
る。すなわち、ピストン３６の外径は、複数のキー３４
の頂面６０によって形成される円の大きさに左右される
ことなく設定することができる。
側、外側ディスク３２，３３が組込まれた後に、ピスト
ン３６、側板４６、スナップリング４０が組込まれる。
このため、ピストン３６は、複数のキー３４の頂面６０
によって形成される円より大きく形成することができ
る。すなわち、ピストン３６の外径は、複数のキー３４
の頂面６０によって形成される円の大きさに左右される
ことなく設定することができる。
【００１８】これによって、ドラム３１の外径を大きく
することなく、ピストン３６の外径を大きくして、ピス
トン３６の押圧力を増加させ、ドラム３１の大型化を防
止することができる。
することなく、ピストン３６の外径を大きくして、ピス
トン３６の押圧力を増加させ、ドラム３１の大型化を防
止することができる。
【００１９】圧油孔４９から圧油が送り込まれるとピス
トン３６は、スプリング６１に抗して図１の右に移動
し、内側、外側ディスク３２，３３をリテーニングプレ
ート３７に押圧する。これによって、スリーブ４３、ピ
ストン３６、外側ディスク３３、内側ディスク３２、ド
ラム３１、クラッチハブ４２等が一体になって回転し、
スリーブ４３とクラッチハブ４２との間で回転力の伝達
が行なわれる。
トン３６は、スプリング６１に抗して図１の右に移動
し、内側、外側ディスク３２，３３をリテーニングプレ
ート３７に押圧する。これによって、スリーブ４３、ピ
ストン３６、外側ディスク３３、内側ディスク３２、ド
ラム３１、クラッチハブ４２等が一体になって回転し、
スリーブ４３とクラッチハブ４２との間で回転力の伝達
が行なわれる。
【００２０】回転力の伝達が行なわれている間に、リテ
ーニングプレート３７にはピストン３６の押圧力が加わ
る。又、ドラム３１には外側ディスク３３のスプライン
３８による接線方向の力と外側ディスク３３の遠心力と
が加わる。しかし、リテーニングプレート３７とドラム
３１は、互いに一体化され、互いに補強し合う構造にな
っている。このため、従来のようにドラム３１を軸方向
へ長くしたり、ドラム３１の肉厚を厚くしたり、リテー
ニングプレート３７の厚みを厚くしたりして、リテーニ
ングプレート３７とドラム３１とを補強する必要がな
い。これによって、ドラム３１の大型化を避けることが
できる。
ーニングプレート３７にはピストン３６の押圧力が加わ
る。又、ドラム３１には外側ディスク３３のスプライン
３８による接線方向の力と外側ディスク３３の遠心力と
が加わる。しかし、リテーニングプレート３７とドラム
３１は、互いに一体化され、互いに補強し合う構造にな
っている。このため、従来のようにドラム３１を軸方向
へ長くしたり、ドラム３１の肉厚を厚くしたり、リテー
ニングプレート３７の厚みを厚くしたりして、リテーニ
ングプレート３７とドラム３１とを補強する必要がな
い。これによって、ドラム３１の大型化を避けることが
できる。
【００２１】なお、開口部と側板との連結シール構造
は、図１に示す連結シール構造５０の他に、図２乃至図
４に示す連結シール構造１５０，２５０，３５０があ
る。図２に示す連結シール構造１５０は、側板１４６の
外周に形成された第１の溝１５１と後述する切欠１６４
とにスナップリング１４０をはめ込み、第２の溝１５２
にオイルシール１４７を装着して、側板１４６とドラム
１３１とを連結し且つシールした構成になっている。
は、図１に示す連結シール構造５０の他に、図２乃至図
４に示す連結シール構造１５０，２５０，３５０があ
る。図２に示す連結シール構造１５０は、側板１４６の
外周に形成された第１の溝１５１と後述する切欠１６４
とにスナップリング１４０をはめ込み、第２の溝１５２
にオイルシール１４７を装着して、側板１４６とドラム
１３１とを連結し且つシールした構成になっている。
【００２２】側板１４６の外周とドラム１３１の内周の
一部分とには、互いに係合する歯１６２，１６３がドラ
ム１３１の軸方向に形成されている。側板１４６は、歯
１６２，１６３同士の係合によってドラム１３１に対し
て回転止めされている。切欠１６４は、歯１６３に形成
されている。
一部分とには、互いに係合する歯１６２，１６３がドラ
ム１３１の軸方向に形成されている。側板１４６は、歯
１６２，１６３同士の係合によってドラム１３１に対し
て回転止めされている。切欠１６４は、歯１６３に形成
されている。
【００２３】図３に示す連結シール構造２５０は、ドラ
ム２３１の開口部２３９の内周に形成された歯２６３
に、側板２４６の外周に形成された歯２６２を係合さ
せ、側板２４６の内面に形成された溝２５２に断面末広
がり状のオイルシール２４７を装着し、側板２４６とド
ラム２３１とを連結し且つシールした構成になってい
る。この場合、ドラム２３１と側板２４６との互いに連
結される部分の少なくとも一方は、多少弾性を有してい
る。歯２６２の先端２５４には、側板２４６をドラム２
３１に組込み易くするため傾面が形成されている。側板
２４６は、歯２６２，２６３同士の係合によってドラム
２３１に対して回転止めされている。
ム２３１の開口部２３９の内周に形成された歯２６３
に、側板２４６の外周に形成された歯２６２を係合さ
せ、側板２４６の内面に形成された溝２５２に断面末広
がり状のオイルシール２４７を装着し、側板２４６とド
ラム２３１とを連結し且つシールした構成になってい
る。この場合、ドラム２３１と側板２４６との互いに連
結される部分の少なくとも一方は、多少弾性を有してい
る。歯２６２の先端２５４には、側板２４６をドラム２
３１に組込み易くするため傾面が形成されている。側板
２４６は、歯２６２，２６３同士の係合によってドラム
２３１に対して回転止めされている。
【００２４】図４に示す連結シール構造３５０は、ドラ
ム３３１の開口部３３９の外周に形成された歯３６３
に、カップ状の側板３４６の先端に形成されたフック状
の歯３６２を係合させ、側板３４６に形成された溝３５
７にオイルシール３４７を装着し、側板３４６とドラム
３３１とを連結し且つシールした構成になっている。こ
の場合も、ドラム３３１と側板３４６との互いに連結さ
れる部分の少なくとも一方は、多少弾性を有している。
側板３４６は、歯３６２，３６３同士の係合によってド
ラム３３１に対して回転止めされている。
ム３３１の開口部３３９の外周に形成された歯３６３
に、カップ状の側板３４６の先端に形成されたフック状
の歯３６２を係合させ、側板３４６に形成された溝３５
７にオイルシール３４７を装着し、側板３４６とドラム
３３１とを連結し且つシールした構成になっている。こ
の場合も、ドラム３３１と側板３４６との互いに連結さ
れる部分の少なくとも一方は、多少弾性を有している。
側板３４６は、歯３６２，３６３同士の係合によってド
ラム３３１に対して回転止めされている。
【００２５】図５に示すクラッチパック４３０は、ピス
トン４３６の外径を外側ディスク４３３の外径より大き
くし、ピストン４３６の押圧力を大きくすることができ
るようにしたクラッチパックである。この場合、側板４
４６はカップ状に形成され、ドラム４３１にはフランジ
４５８が形成され、さらに、側板４４６の先端とフラン
ジ４５８の先端とには、互いに係合し合うように櫛歯状
に歯４６２，４６３形成されている。側板４４６は、歯
４６２，４６３同士の係合によってドラム４３１に対し
て回転止めされている。側板４４６とドラム４３１は、
スナップリング４４０によって連結されている。スナッ
プリング４４０は、歯４６２に形成された切欠４６４に
係合している。
トン４３６の外径を外側ディスク４３３の外径より大き
くし、ピストン４３６の押圧力を大きくすることができ
るようにしたクラッチパックである。この場合、側板４
４６はカップ状に形成され、ドラム４３１にはフランジ
４５８が形成され、さらに、側板４４６の先端とフラン
ジ４５８の先端とには、互いに係合し合うように櫛歯状
に歯４６２，４６３形成されている。側板４４６は、歯
４６２，４６３同士の係合によってドラム４３１に対し
て回転止めされている。側板４４６とドラム４３１は、
スナップリング４４０によって連結されている。スナッ
プリング４４０は、歯４６２に形成された切欠４６４に
係合している。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、次の効果を奏する。 (1) ドラムとリテーニングプレートとを一体にしたの
で、ドラムとリテーニングプレートは互いに補強し合
い、リテーニングプレートの板厚を従来のように厚くし
なくてもピストンの押圧力に耐えることができ、ドラム
の長さを短くすることができる。 (2) ドラムとリテーニングプレートとを一体にすること
によって、ドラムを軸方向へ長したり、ドラムの肉厚を
厚くしたりしなくても、キーとキー溝による接線方向の
力と外側ディスクの遠心力とに耐えることができ、ドラ
ムの大型化を防止することができる。 (3) ドラムのピストン側に開口部を有する構成にしたの
で、ピストンの外径を複数のキーの頂面によって形成さ
れる円より大きくすることができる。このため、ドラム
の外径を大きくすることなく、ピストンの外径を大きく
することができ、ピストンの押圧力を増加させることが
できる。 なお、本発明は、湿式多板摩擦係合装置のクラッチパッ
クに好適に使用されるが、本発明はそのような用途に限
定されるものではない。
で、ドラムとリテーニングプレートは互いに補強し合
い、リテーニングプレートの板厚を従来のように厚くし
なくてもピストンの押圧力に耐えることができ、ドラム
の長さを短くすることができる。 (2) ドラムとリテーニングプレートとを一体にすること
によって、ドラムを軸方向へ長したり、ドラムの肉厚を
厚くしたりしなくても、キーとキー溝による接線方向の
力と外側ディスクの遠心力とに耐えることができ、ドラ
ムの大型化を防止することができる。 (3) ドラムのピストン側に開口部を有する構成にしたの
で、ピストンの外径を複数のキーの頂面によって形成さ
れる円より大きくすることができる。このため、ドラム
の外径を大きくすることなく、ピストンの外径を大きく
することができ、ピストンの押圧力を増加させることが
できる。 なお、本発明は、湿式多板摩擦係合装置のクラッチパッ
クに好適に使用されるが、本発明はそのような用途に限
定されるものではない。
【図１】本発明の実施例の湿式多板摩擦係合装置のクラ
ッチパックの軸方向に沿った断面図である。
ッチパックの軸方向に沿った断面図である。
【図２】他の実施例の、ドラムと側板との連結シール構
造であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
造であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
【図３】他の実施例の、ドラムと側板との連結シール構
造であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
造であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
【図４】他の実施の、ドラムと側板との連結シール構造
であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
であり、ドラムの軸方に沿った断面図である。
【図５】他の実施例の湿式多板摩擦係合装置のクラッチ
パックの軸方向に沿った断面図である。
パックの軸方向に沿った断面図である。
【図６】従来の湿式多板摩擦係合装置のクラッチパック
の軸方向に沿った断面図である。
の軸方向に沿った断面図である。
３０ クラッチパック（多板摩擦係合装置） ３１，１３１，２３１，３３１，４３１ ドラム ３２ 内側ディスク ３３，４３３ 外側ディスク ３４ キー ３５ キー溝 ３６，４３６ ピストン ３７ リテーニングプレート ３９，２３９，３３９，４３９ 開口部
Claims (1)
- 【請求項１】 ドラム内に交互に配置された内側、外側
ディスクと、前記ドラムの内周に前記ドラムの軸方向に
設けられたキーと、前記外側ディスクの外周に形成され
前記キーに係合するキー溝と、前記内側、外側ディスク
を互いに圧接させるピストンと、前記ドラムに設けられ
前記ピストンに押圧された前記内側、外側ディスクを受
け止めるリテーニングプレートとを有する多板摩擦係合
装置において、前記ドラムと前記リテーニングプレート
とは一体であり、前記ドラムのピストン側には開口部が
形成されていることを特徴とする、多板摩擦係合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5206972A JPH0742758A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5206972A JPH0742758A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6176133A Division JPH0742762A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742758A true JPH0742758A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16532056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5206972A Pending JPH0742758A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0742758A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6145643A (en) * | 1998-06-19 | 2000-11-14 | Sachs Race Engineering Gmbh | Housing for a multiple-disc clutch |
| KR100391630B1 (ko) * | 2000-12-26 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 클러치 리테이너구조 |
| WO2018078921A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-03 | 株式会社ダイナックス | 摩擦クラッチ |
| KR20210145452A (ko) * | 2020-05-25 | 2021-12-02 | 현대트랜시스 주식회사 | 엔진 클러치의 엔드플레이 조정 방법 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5206972A patent/JPH0742758A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6145643A (en) * | 1998-06-19 | 2000-11-14 | Sachs Race Engineering Gmbh | Housing for a multiple-disc clutch |
| KR100391630B1 (ko) * | 2000-12-26 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 클러치 리테이너구조 |
| WO2018078921A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-03 | 株式会社ダイナックス | 摩擦クラッチ |
| KR20210145452A (ko) * | 2020-05-25 | 2021-12-02 | 현대트랜시스 주식회사 | 엔진 클러치의 엔드플레이 조정 방법 |
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