JPH0742762A - ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置 - Google Patents

ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置

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Publication number
JPH0742762A
JPH0742762A JP6176133A JP17613394A JPH0742762A JP H0742762 A JPH0742762 A JP H0742762A JP 6176133 A JP6176133 A JP 6176133A JP 17613394 A JP17613394 A JP 17613394A JP H0742762 A JPH0742762 A JP H0742762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
diameter
drum
sliding portion
spline
Prior art date
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Pending
Application number
JP6176133A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagaari Kitabayashi
永有 北林
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynax Corp
Original Assignee
Dynax Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Dynax Corp filed Critical Dynax Corp
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Publication of JPH0742762A publication Critical patent/JPH0742762A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンの外径を大きくして、作動油圧の受
圧面積を拡大させた多板摩擦係合装置を提供すること。 【構成】 多板摩擦係合装置30は、ドラム31、ピス
トン32、多数の外側ディスク33、及び、多数の内側
ディスク34を有してなる。ドラム31はディスク摺動
部35とピストン摺動部36に分割されている。ディス
ク摺動部35の内周には、スプライン37が形成されて
いる。ディスク摺動部35は、略々Z字状に形成されて
おり、一端に径方向内側に延びるリテーニングプレート
部40を、他端に径方向外側に延びるフランジ部41を
有する。ピストン摺動部36は、その内径がスプライン
37の歯先円の直径より大きい。ピストン32の外径
は、スプライン37の歯先円の直径より大きくなり、そ
の背面に作用する作動油圧の受圧面積は大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用オートマチッ
クトランスミッション、又は、産業用若しくは建設機械
用トランスミッションに利用される多板摩擦係合装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多板摩擦係合装置10は、図2に
示されるように、ドラム11内に交互に配置された内
側、外側ディスク12,13と、ドラム11の内周にド
ラム11の軸方向に設けられたスプライン14と、内
側、外側ディスク12,13を互いに圧接させるピスト
ン16と、ドラム11に設けられピストン16に押圧さ
れた内側、外側ディスク12,13を受け止めるリテー
ニングプレート17とを有してなる。
【0003】ドラム11の開口部19には、スナップリ
ング20によってリテーニングプレート17が設けられ
ている。ピストン16は開口部19からドラム11内に
収納されるため、ピストン16の外径は複数のスプライ
ン14の歯先円22の直径より小さく形成されている。
【0004】一般に、多板摩擦係合装置の伝達容量を増
加させるには、ピストン16の押圧力を増加させる必要
がある。それには、ピストン16の外径を大きくし、作
動油圧を受けるピストン16の受圧面積を大きくした方
が好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
多板摩擦係合装置10では、伝達容量を増加させようと
してピストン16の外径を大きくすると、複数のスプラ
イン14の歯先円22の直径も大きくしなければならな
い。このため、ドラム11の外径も大きくなり、装置1
0全体が大型になる。
【0006】本発明の目的は、ピストンの外径を大きく
して、作動油圧の受圧面積を拡大させた多板摩擦係合装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラム内に交
互に配置された内側、外側ディスクと、前記ドラムの内
周に前記ドラムの軸方向に設けられたスプラインと、前
記外側ディスクの外周に形成され前記スプラインに係合
する突起と、前記内側、外側ディスクを互いに圧接させ
るピストンとを有してなる多板摩擦係合装置において、
前記ドラムがディスク摺動部とピストン摺動部に分割さ
れており、前記ディスク摺動部のスプラインの歯先円の
直径より前記ピストン摺動部の内径を大きくした多板摩
擦係合装置により前記課題を解決した。
【0008】
【作用】ドラムはディスク摺動部とピストン摺動部に分
割されている。多板摩擦係合装置の組立は、ディスク摺
動部に内側、外側ディスクを収納し、ピストン摺動部に
ピストンを収納した後、ディスク摺動部とピストン摺動
部を合体させることにより行われる。従来では、ディス
ク摺動部の歯先円の直径より小さい直径のピストンしか
使用することができなかったが、本発明では、ピストン
の直径はスプラインの歯先円の直径によって制限を受け
ず、従って、ピストンの外径を大きくすることができ、
これによって、作動油圧の受圧面積を拡大することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1に基づいて説明
する。多板摩擦係合装置30は、ドラム31、ピストン
32、多数の外側ディスク33、及び、多数の内側ディ
スク34を有してなる。ドラム31は、ディスク摺動部
35とピストン摺動部36に分割されている。
【0010】ディスク摺動部35の内周には、スプライ
ン37が形成されている。外側ディスク33は、スプラ
イン37に嵌合する突起(図示せず)を有する。ディス
ク摺動部35の径方向内側にはハブ38が設けられてい
る。内側ディスク34はハブ38のスプライン39に嵌
合する突起(図示せず)を有する。外側ディスク33と
内側ディスク34は交互に配置されている。
【0011】ディスク摺動部35は、略々Z字状に形成
されており、一端に径方向内側に延びるリテーニングプ
レート部40を、他端に径方向外側に延びるフランジ部
41を有する。
【0012】ピストン摺動部36は、その内径がスプラ
イン37の歯先円の直径より大きい。ディスク摺動部3
5側には開口部42が形成されている。そして、ピスト
ン32は、ピストン摺動部36内に収納されている。そ
の結果、ピストン32の外径は、スプライン37の歯先
円の直径より大きくなり、その背面に作用する作動油圧
の受圧面積は従来のものに比べて大きくなる。
【0013】ピストン摺動部36はカップ状であり、開
口部42側において、ディスク摺動部35と合体され
る。ピストン摺動部36は開口部42側に櫛歯状の歯4
3を有し、ディスク摺動部35はフランジ部41の先端
に櫛歯状の歯44を有する。これらの歯43,44が互
いに係合し、ディスク摺動部35とピストン摺動部36
は回転を拘束される。45はスナップリングであり、デ
ィスク摺動部35がピストン摺動部36から抜けないよ
うにするためのものである。46,47はオイルシール
である。48はピストン32の背面に作動油圧を作用さ
せる油孔である。
【0014】多板摩擦係合装置10の組立は、ディスク
摺動部35に内側、外側ディスク33,34を収納し、
ピストン摺動部36にピストン32を収納した後、ディ
スク摺動部35とピストン摺動部36を合体させること
により行われる。従って、ピストン32の外径を、スプ
ライン37の歯先円の直径とは無関係に選定することが
でき、ピストンの受圧面積を拡大することができる。こ
れによって、ドラム31の外径を大きくすることなく、
ピストン32の外径を大きくして、ピストン32の押圧
力を増加させ、ドラム31の大型化を防止することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、ドラムをディスク摺動部とピ
ストン摺動部に分割したので、ピストンの外径をスプラ
インの歯先円の直径より大きくすることができる。この
ため、ドラムの外径を大きくすることなく、ピストンの
外径を大きくすることができ、ピストンの押圧力を増加
させることができる。なお、本発明は、湿式多板摩擦係
合装置に好適に使用されるが、本発明はそのような用途
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多板摩擦係合装置の軸方向に沿った
断面図である。
【図2】 従来の多板摩擦係合装置の軸方向に沿った断
面図である。
【符号の説明】
30 摩擦係合装置 31 ドラム
32 ピストン 33 外側ディスク 34 内側ディスク
35 ディスク摺動部 36 ピストン摺動部 37 スプライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内に交互に配置された内側、外側
    ディスクと、前記ドラムの内周に前記ドラムの軸方向に
    設けられたスプラインと、前記外側ディスクの外周に形
    成され前記スプラインに係合する突起と、前記内側、外
    側ディスクを互いに圧接させるピストンとを有してなる
    多板摩擦係合装置において、 前記ドラムがディスク摺動部とピストン摺動部に分割さ
    れており、前記ディスク摺動部のスプラインの歯先円の
    直径より前記ピストン摺動部の内径を大きくしたことを
    特徴とする、多板摩擦係合装置。
JP6176133A 1994-07-06 1994-07-06 ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置 Pending JPH0742762A (ja)

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JP6176133A JPH0742762A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置

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JP6176133A JPH0742762A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置

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JP5206972A Division JPH0742758A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 ドラムとリテーニングプレートを一体化した多板摩擦係合装置

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JPH0742762A true JPH0742762A (ja) 1995-02-10

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ID=16008244

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JP6176133A Pending JPH0742762A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 ピストン外径を大きくした多板摩擦係合装置

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JP (1) JPH0742762A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102244325B1 (ko) * 2019-10-23 2021-04-27 현대트랜시스 주식회사 자동 변속기 차량용 클러치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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