JPS59164447A - 推進力付与装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はばねの彷元力を利用して、常時一定方向への推
進力を作用せしめると共に、逆方向の反力が作用したと
きには剛体に近い反力を発揮する推進力付与装置に関す
る９゜ このような推進力付与装置は、例えばチェーンテンショ
ナー或いはベルトテンショナーとして使用され、チェー
ン或いはベルトが使用中に伸びたり、摩耗したシして緩
みが生じた場合、チェーン或いはベルトを一定方向に押
し付けて一定の張力を維持せしめるものであるか、押し
付は方向と逆方向のＪＱ力に効１しては剛体に近い喘性
を廟するように作用する。

第１図は従来の推進力付与装置をチェーンテンショナー
として、自動車のエンジンルーム１内を走行するチェー
ン２に適用した場合である。この従来のチェーンテンシ
ョナーは、エンジンルーム１の外壁３に取シ付けられた
筒状ケーシング４と、このケーシング４内に回転可能に
装着された略Ｕ字形の第１のシャフト５と、この第１の
シャフト５に螺合して該シャフト５の回転力を軸方向へ
の推進力に変換せしめて、チェーン２に張力を付与する
第２のシャフト６と、前記ケーシング４内の基部に巻回
状態に装着され前記第１のシャフト５０基端部に連結し
て第１のシャフト５に回転力ｔｌ−付与するぜんまいば
ね７とからな九前記第２のシャフト６の断面が矩形状等
によって形成されて回転しないようになっておシ、これ
により、第１のシャフト５の回転力は第２のシャフト６
の推進力に変換せしめられ、この推進力により、チェー
ン２に当接する硬質ゴム等のシュー８を常時押圧し、チ
ェーン２が緩んだときには第２のシャフト６がシュー８
を介してチェーン２に張力を与えるものであった。従っ
て、この推進力付与装置はチェーンテンショナーとして
の機能を有するものであるが、かかる従来の推進力付与
装置は、ぜんまいばね７を使用しているため、ぜんまい
はね７を収納するスペースがケーシング４の基部に必要
となバこの基部がエンジン３外部に膨出し、取付自由度
が極めて制限されており、小型のエンジンには使用でき
ないものであった。又、このぜんまいばね７の装着のた
めに前記ケーシング４の基部は開閉可能な蓋４ａとなっ
ていたため、蓋４ａとケーシング４本体との接合箇所か
ら潤滑油が漏出したり、或いは埃等がケーシング内に混
入するという欠点もあり、このため、第１シヤフト５の
軸受部にＯリング８が取り付けられていても、長期の使
用により、０リングが摩耗した場合には、その取り換え
のための分解、組立てが面倒ともなっていた。

本発明はこのような従来の推進力付与装置の欠点を除去
し、小型化及び軽量化が可能で、しかもシール性が良好
な推進力付与装置を提供するものであり、第１の発明は
、回転体にシャフトが螺合されて該回転体の回転力をシ
ャフトの軸方向への推進力に変換する装置において、回
転体に回転力を付与するトーションスプリングが前記シ
ャフトに外挿され、このトーションスプリング並Ｕ　Ｆ
Ｃ前記回転体及びシャフトがケーシングの筒体内部に装
着されると共に、前記シャフトの推進をロックするスト
ッパねじが前記ケーシングに着脱可能に取り付けられて
いることを特徴とし、又、第２の発明は、回転体にシャ
フトが螺合されて該回転体の回転力をシャツ）・の軸方
向への推進力に変換する装置において、回転体に回転力
を付与するトーションスプリングが前記シャフトに外挿
され、このトーションスプリング並びに前記回転体及び
シャフトがケーシングの筒体内部に装着されると共に、
前記回転体に連設されて回転体と一体的に回転する７ラ
ンジが前記ケーシングの基部側に設けられており、この
フランジに係合するストッパが前記ケーシングに着脱可
能に係止されていることを特徴としている１゜ 以下、第２図及び第３区を参照して、第１の発明の一実
施例を具体的に説明する。

第１の発明の一実施例の断面図を示す第２図において、
推進力付与装置は、ケーシング１０と、このケーシング
１０内に取如付けられる回転体２０゜シャフト３０及び
トーションスプリング４０と、ケーシング１０に着脱可
能に取シ付けられるストッパねじ５０とにより、その主
要部が構成されている。

前記ケーシング１０は櫛体１１と、この筒体の基部（同
図における右端部）Ｋ連設された鍔状の取着板１２とか
らなっている。筒体１１の内部は中間部が２段１１０Ｌ
に段付きされた空洞となっており、先端側の大径部１３
と基端側の小径部１４とによって形成され、大径部１３
の先端が開放されている。一方、前記取着板１２はこの
筒体１１の基部に直角状に連設され、上下２箇所に、ボ
ルト等が押入される取付穴１５．１５が開口されており
、例えばエンジン等の部材にねじ止め等されて取り付け
られるものである。

前記回転体２０．シャフト３０及びトーションバー４０
は、いずれもこのケーシング１０の筒体１１内に装着さ
れている。回転体２０は円盤形状をなし、筒体１１の大
径部１３の基端部に回転可能に取り付けられて段部１２
に片方の端面が衝合し、小径部−１４内には進入しない
ようになっていると共に、中央が円形に開口され、この
開口部内面に雌ねじ部２１が刻設されている。又、前記
シャフト３０はこの回転体２０の雌ねじ部２１に螺合し
て取り付けられておシ、このだめ、シャフト３００基部
側３１の外面には雄ねじ部３２が形成されている。一方
、先端側３３は第３図に示すように、その断面が略小判
形状に形成され、ケーシング１０の筒体１１先端開口部
に嵌着されてねじ等によって固着された回転防止片１６
内を挿通しており、これにより、シャフト３０は回転が
なされないようになっている。なお、３４はこの先端側
３３の端部に膨出して連設された当接片であり、チェー
ン等を押圧するものである。前記トーションバー４０は
このようなシャフトに外挿されて筒体１１の大径部１３
内に取り付けられておシ、一端４１は筒体１１の開放端
に固着された前記回転防止片１６に係着され、又、他端
４２は前記回転体２０に係着されている。　これらの係
着は回転防止片１６２回転体２０に係止溝等を穿設して
各端部４１４４２を挿入することで可能であるが、この
ような係着によって、トーションバー２０がねじられた
場合には、その４元力によって回転体２ｏが回転するよ
うになり、この回転により回転体２ｏに螺合したシャフ
ト３０がケーシング１ｏがら押し出され、シャフト３゜
の先端部３４が当接するチェーン等に張力が付与される
ようになっている。

前記シャフト３００基端面中夫には所定長のねじ穴３５
が刻設されており、第２図の鎖線で示す初期状態には、
このねじ穴３５内にストッパねじ５ｏが螺合して、シャ
フト３０の推進をロックしている。すなわち、ケーシン
グ１０の前記取着板１２中央部には、ストッパねじ５０
が挿入されるロック用の穴１７が開口され、ストッパね
じ５ｏはこの穴１７を介して前記ねじ穴３５に螺合して
おり、これにょシ、トーションスプリング４０の復元力
で回転体２０に回転力が付与されても、シャフト３０は
スライドしないでロックされた状態となっている。

以上のように構成された推進力付与装置の組み立ては、
回転体２０．シャフト３０．トーションスプリング４０
及び回転防止片１６を組み付けると共にトーションスプ
リング４０をねじつ１所定のトルクを付与した状態で、
ケーシング１０の先端開口部から挿入し、前記ストッパ
ねじ５０をシャフト３０のロック用穴１７に螺合せしめ
、次いで回転防止片１６をねじ止めすることによってな
され、これにより、シャフト３０は第２図鎖線で示す位
置でロックされる。使用に際しては、ケーシング１０の
取着板１２に形成した取付穴１５とエンジン等の部材（
図示せず）とを螺着せしめて固定し、その後ストッパね
じ５０を取シ外すことによって、ロックが解除され、シ
ャフト３０の先端に当接するチェーン等（図示せず）に
常時、押圧力を付与し、チェーン等に緩みが生じるのを
防止することかできる。なお、第２図中、５１はストッ
パねじ５０を１．ｉｌｚり外した後に、前記ロック用孔
１７に１灰着せしめるゴムキャップである。

従って、以上説明した本実施例では、回転体に回転力を
付与するばねにトーションスプリングを使用し、しかも
、このトーションスプリングはシャフトに外挿された状
態でケーシングの筒体内に収納されているから、別途、
ばねを収納するスペースをケーシングに形成する必要が
なく、特にエンジンの外側に位置するケーシングの基部
側が小型化され、増刊のだめのスペースを広く必要とせ
ず、取付自由度が増大し、大型のエンジンのみならず、
小型のエンジンにも使用することができ、汎用性に富ん
だものとなる。又、ケーシングは一体形成されているか
ら、シール性が向上し、シールのための０リング等も必
要がなく、構造も簡単であり、故障も少ないばかりでな
く、軽量化が可能で、安価に提供することができる。又
、本実施例において、再使用に供するには、本装置を取
り外した後、前記シャフトの先端から過剰圧力を加えて
シャフトをケーシング内に押し込めば可能であるが、こ
の場合、シャフト及び回転体の螺合部に９条ねじを形成
して、ねじのピッチ角を大きくすることによって、その
圧力を小さくすることも可能となる。

第４図ないし第６図は第２の発明の一実施例を示す断面
図及び左右の側面図であり、前記第１の発明の実施例と
同一の部分は同一の符号を付して、その詳細は省略する
が、本実施例では、ケーシング１０の筒体１１は段付き
の空洞には形成されないで同径の空洞となっている。従
って、前記実施例のケーシングよシも成形加工が容易と
なるが、筒体１１内に回転可能に設けられる回転体２０
の筒体方向へのスライドを防止するため、回転体側に連
設される胴部６２とから形成されておシ、鍔部６１が回
転体２０の右端面と溶接又はねじ止め等によって固着さ
れ、ケーシング１０の筒体１１内で回転体２０と一体的
に回転するようになっている。又、胴部６２内にはシャ
フト３０が所定のクリアランスを有して挿入しており、
さらに、この胴部６２の右端面にスリット６３が開設さ
れ、このスリット６３内に板状のストッパ６４が挿入係
合の際には、ケーシング１０の取着板１２の中央端面に
開設されたスリット１８にも係合しており、これにより
、フランジ６０の回転が防止されるようになっている。

従って、この推進力付与装置をエンジン等の所定の機器
に取り付けた後に、板状のストッパ６４を引き抜けば、
ロックが解除式れてエンジン内のチェーン等に常時張力
を付与することが可能となる。なお、図中、１９．１９
はケーシング１０の筒体１１基端部に突出して形成され
た軸受は部であり、前記フランジ６００肩部に当接して
、その回転がブレないようにしでいる。

従って、このような本装置によっても、前記第１の発明
と同様な効果を得ることができるが、本実施例では、シ
ャフト３０をケーシングＩＯ内に引き戻す場合には、フ
ランジ６０のスリット６３内にドライバー等の先端を挿
入してフランジ６０を逆方向に回転せしめることで可能
となるため、エンジン等から取シ外す必要すく、シャツ
トノ引き戻しが可能で操作性がさらに向上する。

なお、以上説明したいずれの実施例も、自動車のエンジ
ンのチェーンテンショナーとしてでなく、他の機器のチ
ェーンテンショナーあるいはベルトテンショナーとして
広汎に利用することが可能である。

以上、詳細に説明したように、第１の発明及び第２の発
明のいずれの発明によっても、小型化が可能で取付スペ
ースを広く必要とせず、大型機器から小型機器にわたっ
て広汎に使用することが可能であるばかりでなく、シー
ル性が向上して故障が少々く、しかも軽量化がなされた
安価な推進力付与装置も提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の推進力付与装置を自動車のエンジンに装
着した場合の断面図、第２図は第１の発明の一実施例の
断面図、第３図はその左側面図、第４図は第２の発明の
一実施例の断面図、第５図はその左側ｊ曲回、第６図は
その右側面図である。 １０・・ケーシング、１１・・・筒体、１２・・・取着
也、１３・・・大径部、１４・・・小径部、１５・・・
取付穴、１６・・・回転防止片、２０・・・回転体、２
１・・・雌ねじ部、３０・・・シャフト、３２・・・雄
ねじ部、４０・・・トーションスプリング、５０・・・
ストッパねシ、６０・・・フランジ、６４・・・ストッ
パ 特許出願人　日本発条株式会社 代理人弁理士　佐　藤　　英　昭

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１１回転体にシャフトが螺合されて該回転体の回転力
   をシャフトの軸方向への推進力に変換する装置において
   、回転体に回軟力を付与するトーションスプリングが前
   記シャフトに外挿され、このトーションスプリング並び
   に前記回転体及びシャフトがケーシングの筒体内部に装
   着されると共に、前記シャフトの推進をロックするスト
   ッパねじが前記ケーシングに着脱可能に取シ付けられて
   いることを特徴とする推進力付与装置。 （２）回転体にシャフトが螺合されて該回転体の回転力
   をシャフトの軸方向への推進力に変換する装置において
   、回転体に回転力を付与するトーションスプリングが前
   記シャフトに外挿され、このトーションスプリング並び
   に前記回転体及びシャフトがケーシングの筒体内部に装
   着されると共に、前記回転体に連設されて回転体と一体
   的に回転するフランジが前記ケーシングの基部側に設け
   られておシ、このフランジに係合するストッパが前記ケ
   ーシングに着脱可能に係止されていることを特徴とする
   推進力付与装置。