JPS59162169A - セラミック多層配線板 - Google Patents

セラミック多層配線板

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JPS59162169A
JPS59162169A JP58034378A JP3437883A JPS59162169A JP S59162169 A JPS59162169 A JP S59162169A JP 58034378 A JP58034378 A JP 58034378A JP 3437883 A JP3437883 A JP 3437883A JP S59162169 A JPS59162169 A JP S59162169A
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ceramic
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low melting
thermal expansion
ceramics
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信之 牛房
荻原 覚
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4673Application methods or materials of intermediate insulating layers not specially adapted to any one of the previous methods of adding a circuit layer
    • H05K3/4676Single layer compositions

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、多層配線回路用基板などに有用であシ、銀及
び銅などの導体材料との適合性も好適である、セラミッ
クス及びそれを使用した多層配線板に関する。
〔従来技術〕
セラミック材料は、電気技術の分野において、電気的装
置の製造に広く適用されている。例えば一般的には、セ
ラミック絶絃材料の複数個の層と導電性金属材料の複数
個の層とを含む多層セラミック構造材の形成に適用され
ている。
従来技術において電子的適用に用いられているアルミナ
磁器のような多数のセラミック材料に関して遭遇する1
つの不利な点は、それらが比較的高い焼結温度を有して
いるということである。例えば、多層セラミック複合体
又はモジュールの形成においてセラミックスが金属体と
共に同時焼成される場合、酸化雰囲気による焼結条件が
用いられるならば白金又はパラジウムのような高融点の
貴金属を用い、あるいは還元写囲気を用いるならば、モ
リブデン、又はタングステンのような高融点の耐火性金
属を用いることが一般的に必要なことである。
酸化又は還元雰囲気中において低温で焼成され得るセラ
ミックスが得られるならば、銀、銅、金又はそれらの合
金、例えばAf−Ou、ムt−ム駿、ムt−Pd 、 
Au−Pa又はAu−Pt等のような低融点金属体と共
に適用しうる。
従来の低融点ガラス−石英ガラス系セラミック材は、熱
膨張係数が20〜40X10”’/Cと小さく、金属体
の熱膨張係数との差が大きいために、セラミックスに亀
裂が発生するという欠点がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、低温すなわち750〜ioo。
℃のオーダーの温度において焼成可能であり、また、比
抵抗率の小さい銀、銅、金及び同種のものとの熱膨張係
数の差が少なく、同時焼成が可能なセラミックス及びそ
れを使用した多層配線板を提供することKある。
〔発明の概要〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明はセラミック
スに関する発明であって、無機材料フィラーと低融点ガ
ラスとを焼結したものがらなり、その焼結温度は100
0℃以下であシ、かつその熱膨張係数が40〜120X
10(7℃の範囲内のものであることを特徴とする。
また本発明の第2の発明は、多層配線板に関する発明で
あって、セラミック層と、導体パターンとが交互に積層
され、該導体パターンはセラミック層にあけられたスル
ーホール内に埋込まれた導体で接続しているセラミック
多層配線板において、該セラミック層材料として、上記
本発明の第1の発明のセラミックスを使用したことを特
徴とする。
低温焼成セラミック焼結体は、750〜1000℃のオ
ーダーの温度で焼成可能であるため、比抵抗率の小さい
釧、銅、金及び同種のものを導体として使用することが
できる。しかし、石英ガラス−低融点ガラス系焼結体は
、20〜40×10”7℃ と熱膨張係数が小さく、導
体として使用する銀、銅、金及び同種のものの熱膨張係
数との差が大きく、スルーホールなどに充てんし同時焼
結する際にクラック等が入シ、基板としての信頼性が問
題と寿っている。ここで、銀の熱膨張係数は、19ox
1o”7℃で、銅は、174XI Q″″7/℃、金は
、214X10”/’Cであり、これらの低抵抗率をも
つ導体材料とは、5〜7倍程度の熱膨張の差がある。そ
のため、熱膨張係数の比較的大きな基板材料が要求され
ている。
本発明のセラミックスの製造方法は、比較的熱膨張係数
の大きな無機材料をフィラーとして用い、低融点ガラス
を焼結助剤として加えて焼成することを特徴とする。そ
のため、目的に応じ、必要とする熱膨張係数を、フィラ
ーと低融点ガラス量や、熱膨張係数の異なるフィラー材
を用いることにより変化することができる。
本発明によれば、低融点ガラス粉末を焼結助剤として用
いることにより、無機材料フィラー粉末間に介在する該
低融点ガラス粉末がガラスの軟化点以上の温度に達する
と金体〈わたってほぼ同時に軟化し、流動して無機材料
フィラー粉末を取囲み、液相焼結を行うために、気孔の
発生が少なく、均質な焼結体を製造することができる。
無機材料フィラー粉末と低融点ガラス粉末は一般的には
粒径の小さいものの方が有用である。
特に、無機材料フィラー粉末は、融点が低融点ガラスよ
りも高いために、焼成後も、その粒径はほとんど変化し
ないだめ、粗い粒径を用いると、焼成後の基板表面の凹
凸が大きくなり、配線回路パターン等に不良を生ずる原
因となる。
そのだめ、少なくとも325メツシュ通過のものを用い
るのが適当であるが、できれば数pm程度まで粉砕する
ことが望ましい。もちろん、これに限定されるものでは
ない。大きな粒子を用いた場合には、無機材料フィラー
粉末と低融点ガラス、無機材料フィラー粉末同志あるい
は低融点ガラス粉末同志の接触面積が少なくなり、反応
性及び焼結性が低下するために、焼結温度を高くしたシ
、焼結に長時間費すことか必要になってくる。また粒子
を大きくすると、粒子間に介在した気孔が完全に消失せ
ず、残シやすくなってくる。使用するガラスの軟化点は
低いものほど焼成温度を低くすることができ有効である
無機材料フィラー及び低融点ガラス材料は、化学的に安
定なものであれば使用できる。しかし、配線回路基板を
作成するためには、セラミックスの表面に配線パターン
を印刷し、同時焼成する必要性がある。セラミックスは
、低温すなわち750〜1000℃のオーダーの温度に
おいて焼結可能であるため、導体としては、銀、銅、金
又はそれらの合金及び同種のもののような低融点ガラス
材料からなるペーストを印刷しセラミックスの焼成と同
時に焼成することが必要になる。このため、配線パター
ンとして、銀、金又は酸化に強い金属及び合金系につい
ては、空気中の焼成が可能である。しかし銅又は酸化に
弱い金属、合金系の導体ペーストを配線パターンとして
印刷する場合には、焼成雰囲気は中性ないしは還元性雰
囲気が必須である。しかし、どちらの場合においても耐
湿性に劣ったり酸又はアルカリ性の水溶液に侵されやす
いものは望ましくない。また、低温すなわち750〜1
000℃のオーダーの温度において焼結という条件は必
須である。セラミック焼結体の比誘電率を小さくする点
からガラス自体も低比誘電率である。
必要がちり、比誘電率の大きな化合物は、ガラスの構成
材料には、あまり望ましくない。これらの欠点のないガ
ラス系としては、ホウケイ酸系ガラス、ホウケイ酸バリ
ウム系ガラス、ホウケイ酸カルシウム系ガラス又はリン
酸アルミニウム系ガラス等に限られてくる。しかし、導
体として用いる銀、銅、金又はそれらの合金及び同種の
ものと基板材料である無機材料フィラー−低融点ガラス
系では、熱膨張係数の差があまシにも大きいため、焼成
後、冷却中にクラックの発生が生じる。そのため、セラ
ミック材料としては、熱膨張係数の比較的大きい無機材
料フィラーを選定する必要性がある。また、セラミック
材料としては、比誘電率の小さい材料が必要である。コ
ンピュータ内での電気信号の伝送遅れ(ta )と比誘
電率(す)との間には、次式が成立つことが知られてい
る。
に こで、td  は実装遅れ、リ は材料の比誘電率、t
は信号の伝送距離、Cは光の速度である。したがって、
比誘電率の小さい材料を選ぶことによりコンビ・ユータ
マシンサイクルタイムの短縮となり有効である。すなわ
ち、無機材料フィラーの中で最も小さい比誘電率をもつ
材料の1つにシリカがある。しかし、シリカとしては、
石英、石英ガラス、トリジマイト、クリストバライト等
があるが、熱膨張係数の小さいものが多い。その中で、
クリストバライト及び石英は、比較的熱膨張係数が大き
く、比誘電率も小さいため有効である。また、少し比誘
電率は高いが、熱膨張係数が大きく、導体材料との熱膨
張係数が比較的近いため、クラックが入り難い無機材料
フィラーも有効である。
無機材料フィラーと低融点ガラスとの混合比率は特に制
限はないが、低融点ガラス量が少なすぎて無機材料フィ
ラーを結合できない量ではいけないし、また、逆に無機
材料フィラー着が少なすぎて骨材としての役目ができな
いのもいけない。したがって、理想的には、無機材料フ
ィラー:低融点ガラス=10〜90:90〜10(重量
%)が良い。
以上のことから、本発明のセラミックスで使用する無機
材料フィラーとしては、クリストバライト、石英、ベリ
リア、コランダム、マグネシア、安定化ジルコニア、ト
リア、ステアタイト、フォルステライト、スピネル及び
ジルコン磁器よりなる群から選択した少なくとも1種の
ものを使用するのが好適である。
他方、本発明のセラミックスで使用する低融点ガラスと
しては、1000℃以下の軟化点及び6以下の比誘電率
を持つのが好適である。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部及び%とあるのは、それぞれ重量部
、重量%を意味する。
実施例1 Sin、を35〜45%、八403 を5〜15%、M
fOを15〜7.5%、B20.を30〜50%、K、
Oを1.5〜5.0πの組成で各酸化物を混合し、白金
ルツボに入れ、1500℃で溶解する。これを室温まで
急冷し、均質なガラスを作成する。
ガラスは650〜750℃の低軟化点を持つ。
ガラスは325メツシユ以下に粉砕して、低融点ガラス
粉末の原料とする。
クリストバライトを平均2μmVで粉砕し、クリストバ
ライト粉末10〜90部に対して、上記で作成した低融
点ガラス粉末を90〜1゜部秤量する。ライカイ機を用
いて、メノウ乳鉢で5時間以上湿式混合する。乾燥後、
3%ポリビニルアルコール水溶液を粉末敬の10部加え
、ライカイ機を用いメノウ乳鉢で30分分量混合する。
これにより、62メツシユ以下に造粒する。これを金型
中でプレス成形(750に9/−)し、圧粉体を作成す
る。プレス成形を行った圧粉体をシリコニット電気炉を
用いて、大気中で、200℃/時の昇温速度で加熱し、
それぞれ750〜1000℃の温度範囲で1時間保持し
て焼成した。
低融点ガラス単相のみでは、焼成時にわずかに変形が起
ることがあり、低融点ガラスのみでは使用できず、骨材
としてクリストバライトが必要である。
低融点ガラスは、非常に低い軟化点を持っているため、
低温領域より焼成可能であり、特に、クリストバライト
:低融点ガラス=40部:60部においては、750℃
付近よシ開気孔率0であり、また、900℃付近まで焼
結による変形が観察されない。この系においては、広い
温度範囲で焼成が可能であるので有効である。このセラ
ミックスの熱膨張係数は、60〜90×10″′?/℃
であシ、従来のガラスセラミックスに比べ2〜5倍程度
大きくなった。また、IMHzでのセラミックスの比誘
電率は、50であった。
実施例2 上記実施例1と同じ組成の低融点ガラスとクリストバラ
イトを用い、それぞれ、クリストバライト10〜90部
、低融点ガラス90〜10部を秤量する。ボールミルに
入れ、24時間混合する。更に、上記セラミックスの原
料100部に対して結合剤とし゛て、ポリビニルブチラ
ール7.6部、可塑剤として、ブチルフタリルブチルグ
リコレート2.4部、溶剤として、トリクロロエチレン
50.0部、テトラクロロエチレン85部、ノルマルブ
チルアルコール11.3部を加え、加熱かくはんし溶解
したものを原料に加え、再びボールミルによシ3時間以
上混合する。これによシ混合物はスラリーになる。スラ
リーはドクターブレードを用いてマイラーフィルム上に
連続的に厚さ0.2m+のグリーンシート材をつくる。
シートは最高温度100℃・で加熱し、溶剤類を揮散さ
せ、グリーンシートにする。グリーンシートを所定の形
状(7o×70fi)に切断する。パンチ法により所定
の位置にスルーホールをあけ、銀の導体ペーストをスク
リーン印刷法により、パターンを形成する。導体ベース
°トは層間の接続用にスルーホール内にも形成する。
鋏の導体ペーストを形成した6枚のグリーンシートはガ
イド孔を用いて積重ね、120℃で7にり/iの圧力で
接着する。
積層したグリーンシートは炉詰めして焼成する。焼成雰
囲気に空気を用い、最高温度900℃で少なくとも30
分間保持した後、冷却する。
この際昇温速度は200℃/時とし、400℃で約1時
間保持することにより樹脂を分解揮散させ、最高温度ま
で、再び200℃/時で昇温した。冷却に際しては炉冷
とした。
以上の工程により、導体層数6層の積層板を得た。この
積層板の導体には、銀が用いられているので導体の抵抗
率は2μΩ・個をもっている。
また、このセラミック基板材料は熱膨張係数が大きいた
めに、スルーホール部にクラックが観察されず、信頼性
が向上した。また導体パターンの線幅70μm1長さ1
mのライン抵抗は0.4Ω/αである。従来のアルミナ
系積層板に使用されているタングステンを用いた導体は
、抵抗率が15μΩ・mであり、同じ70μmの線幅、
長さ1傷のライン抵抗は1Ω/1Mである。本発明の積
層板の抵抗は小さいため、電圧降下が少なく、信号の伝
達遅れがない。また、セラミック材料にクラックの発生
がないため、導体の切断などの問題がなくなシ信頼性が
大きく向上した。加えて、比誘電率は46〜5.2であ
シ、比誘電率9のアルミナ材料を用いたものより、信号
の伝達速度が非常に速い。
実施例3 クリストバライトを平均粒径2μmに粉砕し、クリスト
バライト10〜90部に対して、実施例1で示したガラ
スを90〜10部を秤量する。
これをボールミルに入れ24時間混合する。更に、メタ
クリル酸樹脂7.6部、フタル酸ジオクチル2.4部、
トリクロロエチレンs o、 o 部、ノ(−クロロエ
チレン80部及びブチルアルコール11.3部を入れ、
再びボールミルで3時間混合する。これによシ混合物は
スラリーになる。スラリーはドクターブレードを用いて
マイラーフィルム上に連続的に厚さα2惰のグリーンシ
ート材をつくる。シートは最高温度100℃で加熱し、
溶剤類を揮散させ、グリーンシートにする。グリーンシ
ートを所定の形状(70X70Ws)に切断する。パン
チ法によシ所定の位置にスルーホールをあけ、銅の導体
ペーストをスクリーン印刷法によシ、パターンを形成す
る。導体ペーストは層間の接続用にスルーホール内にも
′形成する。銅の導体ペーストを形成した6枚のグリー
ンシートはガイド孔を用いて積重ね、120℃で7 K
g / an;’の圧力で接着する。
積層したグリーンシートを炉詰めして、焼成する。焼成
雰囲気は水素を3〜7%含む窒素雰囲気で、ガス中にわ
ずかに水蒸気を導入し、有機結合剤の熱分解を促進させ
る。昇温速度200℃とし400℃で約1時間保持し、
樹脂を熱分解させ、分解揮散し、その後200℃で最高
温度900℃で少なくとも30分間保持した後炉冷する
以上の工程により、導体層数6層の積層板を得た。この
セラミック基板材料は、熱膨張係数が比較的大きいため
スルーホール周辺にもクラックの発生が認められなかっ
た。また、導体には銅が用いられているので導体の導電
性は15μΩ・帰の抵抗率をもち、このだめ、導体ノ(
ターンの線幅70μm1長さ1o*のライン抵抗はα5
Ω/αである。また、セラミック材料の比誘電率は4.
6〜5.2である。
実施例4 低融点ガラス組成: 5io2  を15〜50%、A
l403を10〜20%、B2O3を30〜50%、B
aOを20〜25% 上記の点を変更した以外は、実施例1と同じ要領でセラ
ミック材料を製造した。この低融点ガラスは、ホウケイ
酸バリウム系ガラスで、700℃付近の軟化点を持ち、
耐湿性、耐酸及びアルカリ性に優れた安定なガラスであ
る。
クリストバライト:低融点ガラス−40部=60部の組
成において、約800℃以上で開気孔率0であり、焼成
時に変形がなく、完全に焼成できた。このセラミックス
の熱膨張係数は、75〜100×10″7/℃で、従来
のガラスセラミックスに比べて3倍程度大きい。I M
Hzでのセラミックスの比誘電率は4.9である。また
、クリストバライト:低融点ガラス=50部:50部の
組成においては、850〜1000℃の温度範囲で開気
孔率0となり、完全に焼成できた。
このセラミックスの熱膨張係数は、70〜100×10
7℃で大きい。j MHrjでのセラミックスの比誘電
率は4.8である。これらのセラミックスは、熱膨張係
数が比較的大きく、比誘電率が5.0以下で良好である
ため、配線回路板用セラきツクスとして有効である。
実施例5 上記実施例4で用いた低融点ガラスを、実施例2〜5V
C適用し、同様の要領で積層板を作成した。
導体ペーストとして銀を用いたものは、導体の導電性は
2.0μΩ・国の抵抗率である。銅を導体として焼成し
たものは、2.5μΩ・傷の抵抗率である。銀及び銅を
導体として同時焼成する際に、スルーホール周辺にクラ
ックの発生が認められず、導体の切断はなく、信頼性が
高い。また、セラミック材料の比誘電率は4.5〜5.
0である。
実施例6 低融点ガラス組成:810.を35〜50%、ム403
を5〜15%、B!03を25〜40%、BaOを7.
5〜15%、N a20+Kz Oを0.1%以下上記
の点を変更した以外は、実施例1と同じ要領でセラミッ
ク材料を製造した。この低融点ガラスは、ホウケイ酸バ
リウム系ガラスに、わずかのアルカリ金属酸化物を添加
し、軟化点を低くしたものである。この組成範囲におい
ては、700〜800℃の軟化点を持つ。I MHzに
おける低融点ガラスの比誘電率は4.3であり、シリカ
に非常に近い低比誘電率を持っているため、クリストバ
ライト粉末と低融点ガラス粉末を複合してセラミック材
料を作成すると、低融点ガラスの比誘電率と同等か、若
しくはクリストバライトと低融点ガラスの間の比誘電率
を示す。
クリストバライト:低融点ガラス=70部:50部の組
成において、850℃以上の温度で焼成時の変形がなく
、開気孔率0であり、完全に焼成することができた。I
 MH2でのセラミックスの比誘電率は4.5である。
また、クリストバライト:低融点ガラス−50部:50
部の組成において、800℃以上の温度で焼成時の変形
がなく、開気孔率0であり、完全に焼成できた。I M
H2+でのセラミックスの比誘電率は4.5である。こ
れらのセラミック材料は、耐湿性に優れ、耐酸及びアル
カリ性に優れ、配線回路板用基板材$4. K有効であ
る。
実施例7 上記実施例6で用いた低融点ガラスを、実施例2〜3に
適用し、同様の要領で積層板を作成した。
銀及び銅を導体として同時焼成する際に、スルーホール
周辺部にクラックの発生が認められず、内部配線に切断
がなく、信頼性が向上した。
銀及び銅の内部配線パターンの導体線幅70μm1長さ
11:Mのライン抵抗は、それぞれ0.4及び0.5Ω
/cMである。また、セラミック材料の比誘電率は4.
1〜4.5であシ、多層配線回路用基板材料として有効
である。
実施例8 フィラーとして用いる無機材料として、熱膨張係数の大
きいベリリア、コランダム、マグネシア、安定化ジルコ
ニア、トリア、ステアタイト、フォルステライト、スピ
ネル及びジルコン磁器等がある。これらの無機材料をフ
ィラーとして用い、上記実施例1〜7と同様な方法でセ
ラミック材料及び積層板を作成した。上記実施例中の3
種類の低融点ガラスを用いてセラミックスを作成し、熱
膨張係数を測定したが、大きな差がないため、ここでは
、低融点ガラス材料の代表として、810鵞を35〜5
0%、A!40gを5〜15%、B、03を25〜40
%、BaOfニア、 5〜15%、y a、o−1−x
、oを0.1%以下について得られた代表データを表1
に示す。
ここでフィラーとして使用した無機材料の熱膨張係数が
大きいために、クリストバライトを使用しだのと同等若
しくはそれ以上の熱膨張係数を示しており、鋏及び銅と
の適合性もよいことから、配線回路用セラミック基板材
料として有効である。しかし、熱膨張係数が40X10
−’/℃未満のセラミック材料に対しては、スルーホー
ル周辺にわずかにクラックの発生が観察され、使用でき
ない。特に、石英ガラスをフィラーとして用いると熱膨
張係数が20〜35×104/℃であり、スルーホール
周辺に大きなりラックが発生した。
配線回路基板用セラミック材料として使用するには、少
なくとも熱膨張係数が40×104/℃以上でなければ
ならない。
実施例9 石英を無機材、料フィラーとして用い、上記実施例1〜
7と同様な方法でセラミック材料及び積層板を作成した
ここで使用した石英の熱膨張係数が大きいために、クリ
ストバライトを使用したのと同様の熱膨張係数(60〜
100×10−7/℃)を示しており銀及び銅との適合
性もよく、比誘電率も4.1〜5.3と小さいことから
、上記セラミックスは、多層配線板用材料として有用で
ある。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明のセラミックスは、
低温、すなわち750〜1000℃のオーダーの温度に
おいて焼成可能であり、熱膨張係数が、40〜1’20
 X 10−7/℃と大きいから、比抵抗率の小さい銀
、銅、金及び四純のもののような低融点金属材料を導体
として、共に焼成を行ってもクラックの発生がなく基板
材料として信頼性が向上した。また、IMH2において
4,2〜6.0と低比鱈電率であるため、回路の信号伝
達特性の高速化が可能であるという顕著な効果が奏せら
れた。
特許出願人 株式会社 日立製作所 代理人 中本  宏

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無機材料フィラーと低融点ガラスとを焼結したもの
    からなり、その焼結温度は1000℃以下であり、かつ
    その熱膨張係数が40〜120X10−7℃の範囲内の
    ものであることを特徴とするセラミックス。 2、該無機材料フィラーが、クリストバライト、石英、
    ベリリア、コランダム、マグネシア、安定化ジルコニア
    、トリア、ステアタイト、フォルステライト、スピネル
    及びジルコン磁器よりなる群から選択した少なくとも1
    種のものである特許請求の範囲第1項記載のセラミック
    ス。 3、該低融点ガラスが、1000℃以下の軟化点及び6
    以下の比誘電率を持つものである特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載のセラミックス。 4、セラミック層と、導体パターンとが交互に積層され
    、該導体パターンはセラミック層にあけられたスルーホ
    ール内に埋込まれた導体で接続しているセラミック多層
    配線板において、該セラミック層材料として、無機材料
    フィラーと低融点ガラスとを焼結したものからなり、そ
    の焼結温度は1000℃以下であり、かつその熱膨張係
    数が40〜120 X 10−’/℃の範囲内のもので
    あるセラミックスを使用したことを特徴とする多層配線
    板。
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