JPS5916188Y2

JPS5916188Y2 - 射出成形用金型

Info

Publication number: JPS5916188Y2
Application number: JP13809681U
Authority: JP
Inventors: 敏尾秋山
Original assignee: 矢崎化工株式会社
Priority date: 1981-09-17
Filing date: 1981-09-17
Publication date: 1984-05-12
Also published as: JPS5842029U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、いわゆる入駒式の射出成形用金型に係り、
さらにいえば、入駒の交換により別異の成形品の成形を
容易に可能にした射出成形用金型に関する。

（背景技術）従来一般の射出成形用金型は、第１図Ａ、Ｈに示したと
おり、移動側金型ａと固定側金型すとより戒り、型取付
板１にスペーサブロック２，２を介して取り付けたコア
３、及び型取付板４に取り付けたキャビティ５は、とも
に鋼塊を加工して所定の型窩面３ａ、５ａを形成した１
個の塊（ソリッド）として構成されていた。

エジェクタプレート６に固定したエジェクタビン７は、
エア３の型窩面３ａに突出するように設置されている。

図中８はロケートリング、９はスプールである。

つまり、この射出成形用金型の場合、成形品の種類毎に
大形の原材料塊を加工してコア３、キャビティ４を削り
出すから、高価であり、製造に長時間を要した上、保管
に場所をとり、また、重量大なので取扱上困難という欠
点があった。

これに対し、実開昭５２−７７９１４号公報記載の成形
用金型は、型窩面を有する入駒を型枠に装着したいわゆ
る入駒式の構成であるため、型枠の分だけ原材料、加工
工数を節減できるものとなった。

しかし、成形品の種類が異なる入駒に交換しようとする
と、それなりにエジェクタビンの配置９本数が相違する
ため、型枠に多くの加工を要し、がえって面倒なことが
往々にしてあった。

（考案の目的）そこでこの考案の目的は、製品部入駒の交換によって所
望する種類の成形品の成形を容易に可能とすること、換
言すれば、型枠は共通に使用することができ、入駒の交
換、成形品の種類に応じたエジェクタビンの設置が容易
にできる構成に改良した射出成形用金型を提供すること
にある。

（考案の構成と作用効果）上記目的を遠戚するために、この考案の射出成形用金型
は、型枠の凹嵌部に、成形品の型窩面を形成した製品部
入駒をはめ込み固定すると共に、エジェクタプレート、
エジェクタビンを設置した側の型枠の所定位置に、各エ
ジェクタビンを通し設置するに必要十分な大きさ、形状
の逃し孔を設けた構成とされている。

従って、異なる種類の成形品の底形が必要となったとき
は、型枠を共通に使用し、製品部入駒及びそれに付属す
るエジェクタプレート、エジェクタピンだけを別途用意
し交換することによりその目的を容易に達することがで
きる。

即ち、改めて型枠にピン孔加工をする必要は一切ない。

従って、必要とする種類の成形用金型の組立てを容易に
短期間ででき、短期間に多種類の成形品を底形すること
にすこぶる経済的なのである。

なお、成形品の種類によって、又は製作の時期などによ
り、型枠の凹嵌部と製品部入駒の大きさが合致せず、前
者が大きいときは、製品部入駒の周側面にライナーを取
り付けて凹嵌部と大きさを合わせ、交換を容易に可能と
することができる。

次に、第２図以下に図示した実施例を説明する。

（第１の実施例）第２図Ａ、Ｂ、Ｃにおいて、移動側金型ａは、凹嵌部１
３ａを有する型枠１３をスペーサブロック１２゜１２を
介して型取付板１１に取り付は固定し、その凹嵌部１３
ａ中に製品部入駒１０をはめ込み、ポル）−２１，２１
で固定した構成とされている。

エジェクタプレートト１６に固定したエジェクタピン１
７は、製品部入駒１０に設けたピン孔に通し型窩面に突
出するように設置されている。

型枠１３の凹嵌部１３ａは、製品部入駒１０をはめ込み
固定するのに必要十分な大きさ、形状のへこみとして設
けられている。

また、型枠１３における凹嵌部１３ａの背後（図中下方
）の部位には、製品部入駒１０の型窩面１０ａ（成形
品）の種類が異なってもそれに必要な配置。

本数のエジェクタピン１７を通すに不自由しない大きさ
く広さ）、形状の１個の逃し孔２２が設けられている。

従って、成形品の種類が異なる製品部入駒１０の交換に
伴なうエジェクタピン１７の設置は極めて容易に加工な
しで行なうことができ至便である。

即ち、移動側金型ａの製品部入駒１０については、成形
品２３の形状、大きさに応じた配置でエジェクタピン用
のピン孔が設けられているので、各ピン孔にエジェクタ
ピン１７を通し、その基端部をエジェクタプレート１６
に固定すればよく、この場合、型枠１３には必要十分に
大きな広い逃し孔２２を設けているので、エジェクタピ
ン１７の配置、取り付けに支障をきたすことはないので
ある。

製品部入駒１０は、型枠１３の凹嵌部１３ａ中にはめ込
み固定することに適切な仕様の形状、大きさのものとし
、そのパーティング面に成形品２３の型窩面１０ａが
形成されている。

図中２４は製品部入駒１０の冷却孔であり、型枠１３に
設けた出入口ノズル２５と接続されている。

一方、固定側金型すは、凹嵌部１５ａを有する型枠１
５を型取付板１４に固定し、その凹嵌部１５ａ中に製
品部入駒２０をはめ込みポルｔ−２６，２６で固定され
ている。

図中１８はロケートリング、１９はスプルーである。

型枠１５の凹嵌部１５ａは、製品部入駒２０をはめ込み
固定するのに必要十分な大きさ、形状のへこみとして設
けられている。

製品部入駒２０は、型枠１５の凹嵌部１５ａ中にはめ込
み固定することに適切な仕様の形状、大きさのものとし
て、そのパーティング面に成形品２３の型窩面２０ａ
が形成されている。

図中２７は製品部入駒２０の冷却孔であり、型枠１５に
設けた出入口ノズル２８．２８と接続されている。

なお、上記移動側金型ａの型枠１３に大きな逃し孔２２
を設けたことにより、製品部入駒１０の強度。

剛性に不安のあるときは、エジェクタプレート１６を貫
通して、型取付板１１から製品部入駒１０に達するサポ
ート３１を設置する。

（第２図Ｂ）。ところで第３図Ａは、上記一対の製品部
入駒１０．２０の平面形状の大きさが、型枠１３，１５
の凹嵌部１３ａ、１５ａより小さい場合の対策と
して、各製品部入駒１０．２０の周側面に所要厚さのラ
イナー２９をポル）３０で取り付けて大きさを合わせ
、きちんとはめ込み固定できるようにした構成の例を示
している。

また、第３図Ｂは、前同様の場合に、製品部入駒１０．
２０の一側面に調整ポル）３０．３０を所要本数ねじ
込み設置し、そのボルト頭を凹嵌部１３ａ、１５
ａの対面に当接すべく操作して各製品部入駒１０．２０
を片寄せし、前同様の効果を得る構成の例を示している
。

□また、第４図は、エジェクタ
プレート１６の上板１６ｂにエジェクタピン１７の軸
径及び頭部径よりも若干大きく余裕のある孔を設け、エ
ジェクタピン１７の取り付は位置を若干調整可能とした
構成の例を示している。

なお、第３図Ａ、Ｂ及び゛第４図の構成は、以下に説明
する実施例にも共通する事項である。

（第２の実施例）第５図Ａ、Ｂ、Ｃに示した射出成形用金型の構成の大部
分は、上記第一実施例と共通する。

但し、本実施例の特徴は、移動側金型ａにおいて、エジ
ェクタピン１７が一般的に設置される確率、頻度の高い
場所に、そのようなエジェクタピン１７を通し設置する
上で効率の良い大きさ、形状（長方形、但し、長方形の
限りではない。

）の逃し孔２２’、２２’を４個（ただし、個数はこの
限りでない。

）を設けた構成にある。

従って、この実施例の場合、型枠１３の強度、剛性は、
第一実施例のものよりは格段に大きく、よって上記サポ
ート３１の考慮は要しない。

（第３の実施例）次に、第６図Ａ、Ｂに示した射出成形用金型は、エジェ
クタプレート１６を固定側金型すに設置したことを特徴
としている。

その余の構成は、上記第一実施例のものと共通する。

即ち、移動側金型ａの型枠１３は、型取付板１１に固定
して取り付け、固定側金型すの型枠１５は、スペーサブ
ロック１２．１２を介して型取付板１４に固定して取り
付けている。

型枠１５と型取付板１４とが形成する空間にエジェクタ
プレート１６を設置し、基端部をエジェクタプレート１
６に固定したエジェクタピン１７は、型枠１５に設けた
逃し孔２２を通じて製品部入駒２０のピン孔に通し、そ
の型室面２０ａに突出するように設置されている。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは従来の射出成形用金型の例を示す平面図
と垂直断面図、第２図Ａ、Ｂ、Ｃはこの考案の第一実施
例である射出成形用金型を示す平面図と垂直断面図及び
型開き状態の垂直断面図である。第３図Ａ、Ｂは製品部入駒と凹嵌部との大きさの相異を
調整する手段を示す断面図、第４図はエジェクタピンの
エジェクタプレートによる固定部を示す断面図、第５図
Ａ、Ｂ、Ｃはこの考案の第二実施例である射出成形用金
型の平面図と垂直断面図及び型開き状態の垂直断面図、
第６図Ａ、Ｂはこの考案の第三実施例である射出成形用
金型を型締め状態と型開き状態とで示す垂直断面図であ
る。ａ・・・・・・移動側金型、ｂ・・・・・・固定側金型
、１１゜１４・・・・・・型取付板、１２・・・・・・
スペーサブロック、１３゜１５・・・・・・型枠、１０
．２０・・・・・・製品部入駒、１３ａ、１５ａ・・・
・・・凹嵌部、１０ａ、２０ａ・・・・・・型窩
面、１６・・・・・・エジェクタプレート、１７・・・
・・・エジェクタピン、２２．２２’・・・・・・逃し
孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）移動側金型と固定側金型との組合せより戒り、移
動側金型、固定側金型それぞれの型枠の凹嵌部に成形品
の型窩面を形成した製品部入駒をはめ込み固定して成る
射出成形用金型において、エジェクタプレート１６、エ
ジェクタビン１７を設置した側の型枠１３の所定位置に
、各エジェクタビンを一括して通し設置するに必要十分
な大きさ、形状の逃し孔２２又は２２′を設けているこ
とを特徴とする射出成形用金型。
（２）実用新案登録請求の範囲第１項に記載した製品部
入駒１０又は２０は、その周側面にライナー２９をボル
ト３０で取り付けて型枠１３又は１５の凹嵌部１３ａ又
は１５ａの大きさと合わせている射出成形用金型。