JPS59160523A - 乳化組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乳化組成物に関する。更に詳しくは有機酸モノ
グリセリド及びアルカリ性物質を含有する熱安定性の良
い乳化組成物に関する。

乳化組成物は食品、化粧品、塗料等々の技術分野におい
て利用されており、種々の界面活性剤がその乳化系の安
定化の目的で使用されている。乳化組成物は本来均一に
は混和しない１水１と１油“を一方を微細粒滴とし、他
方を連続相とした媒体中に均一分散させたものである為
、経時、就中、熱が関与した安定性の向上が種々の技術
分野において熱望されている。

近時、食品分野において食品用乳化剤として汎用されて
いるグリセリン脂肪酸エステルを使用して液晶乳化法に
より広範囲の油脂含有量をもつ水中油型乳化組成物が得
られたが、熱時安定性が充分でなく、また、酸性領域に
おける安定にも問題がある。又、乳蛋白カゼイン、大豆
蛋白質等々は極めて高い乳化力を示すが熱時安定性、菌
抵抗性に問題がある。

本発明者らは乳化組成物の安定化について鋭意研究を進
めてきたが、今般、有機酸モノグリセリド及びアルカリ
性物質を含有する乳化組成物が広範囲の油脂を安定に乳
化分散し得ることを見い出し本発明を完成した。

本発明は一般式（１） ０）１２０００Ｂ Ｉ ＯＨＯＨ（１） ■ Ｈ２０ｋ （式中、ＲＯＯ−は炭素数１２〜２４の脂肪酸残基、Ａ
は多価カルボン酸残基を表わす。）で表わされる有機酸
モノグリセリド０．１〜４５重量％及び組成物の−を３
．８以上にするに必要なアルカリ性物質を含有する乳化
組成物を提供するものである。

本発明において使用する有機酸モノグリセリドとは、グ
リセリンモノ脂肪酸エステルの３位の一〇Ｈ基を多塩基
酸でエステル化した前記一般式（１）で表わされる化合
物をいう。脂肪酸残基（ｎｅｏ−）　　としては、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、ベヘン酸等々に由来する脂肪酸残基が挙げ
られ、就中これらのうち飽和脂肪酸に由来する脂肪酸残
基が好適である。脂肪酸残基は単一でも良いが勿論２種
以上の混合物系でもよい。

一般式（ｌ）において−Ａ基は多価カルボン酸に由来す
る残基の総称である。多価カルボン酸としては、シュ？
酸、コハク酸、マレイン酸、７マル酸、リンゴ酸、酒石
酸、ジアセチル酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸等々の一分子中に２ヶ以上のカルボキシル基
を有する有機酸であれば特に制約されない。これらの有
機酸のうち、クエン酸、コハク酸、酒石酸、ジアセチル
酒石酸が好適である。

また市販の有機酸モノグリセリドは未反応の有機酸やモ
ノグリセリド、などを一部含むが本発明に使用してもさ
しつかえない。

有機酸モノグリセリドは乳化組成物中に０．１〜４５重
量％（以下、単に１％“と記す〕好ましくは０．１〜１
０％配合される。０．１％未満では安定な乳化組成物が
得られず、一方、４５％を越えても本発明の効果は既に
飽和し工おり、また粘度が高くなり乳化組成物の製造が
困−となる。

本発明の第二の必須成分であるアルカリ性物質としては
、　！［と強塩基の塩、アルカリ金属若しくはアルカリ
土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の酸化物及び塩
基性アミノ酸等々の、その水浴液がアルカリ性を呈する
ものの総称である。

弱酸と強塩基との塩を形成する弱酸としては、リン酸、
縮合リン酸、炭酸等々の無機酸及びクエン酸、リンゴ酸
、乳酸、グリコール酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸
、酒石酸、炭素数２〜２０の脂肪酸、アスパラギン酸、
グルタミン酸などの酸性アミノ酸等の有機酸が例示され
る。

弱酸と強塩基の塩としては、これら弱酸のアルカリ金Ｎ
各はアルカリ土類金属塩が例示される。

具体的には酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、戻酸水累
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、ビロリ
ン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ポリリン酸カリ
ウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リ
ン酸二カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウ
ム等が例示される。

アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウムが例示される。

アルカリ土類金属の酸化物としては、酸化カルシウム、
酸化マグネシウムが例示される。

塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン、ヒスチ
ジンが例示される。

これらのアルカリ性物質のうち炭酸、リン酸、有機酸の
アルカリ金属塩が食品衛生上、また、水溶性の上から好
適である。％に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましい。

・アルカリ性物質の配合量は有機酸モノグリセリドの種
類によって相違するが、乳化組成物の絹が３．８以上、
好ましくは３．８〜６．３の範囲になる様に添加するこ
とを要する。すなわち、有機酸モノグリセリドにアルカ
リ性物質を配合することにより有機酸モノグリセリドの
遊離カルボキシル基の５〜８０％がアルカリ金属、アル
カリ土類金属１もしくは塩基性アミノ酸で置換され、部
分中和物となることを要する。この時有機酸モノグリセ
リドは粘弾性を有し熱安定性のある乳化組成物を形成す
る。完全中和若しく【ま５％未満の中和では本発明の効
果は充分に発揮できない。

本発明で使用する油脂類には特に制限はなく、動植物由
来の油脂類、鉱物質由来の油Ｂ￥１類、化学的合成品な
どが含まれる。以下に具体例を示すＯ 植物由来の油脂類としては大豆油、綿実油、菜種油、パ
ーム油、ヤシ油、ゴマ油、カカオ脂、す７ラワー油、オ
リーブ油などが代表例として例示され、その水素添加物
やエステル交換油などの加工油脂も含まれる。また本ロ
ウなどのワックス類も含まれる。

動物由来の油脂としては豚脂、牛脂、魚励、鯨油、バタ
ー脂などが代表的に例示される。またこれらの水素添加
物やエステル交換物も含まれる。この他、密ロウや羊毛
算つなどのワックス類、羊毛などから抽出されるラノリ
ン類、ステロール類も含まれる。

鉱物質由来の油脂類としてはパラフィン類、ワセリン類
、その他の鉱物油と称されるすべての油脂類が例示され
る。

一方化学合成品としてはメチルシミキサンなとの有機シ
リコン類などが例示される他、高級脂肪酸（炭素数１２
以上）や高級アルコール類が例示される。

これらの油脂類は単独若しくは適宜混合して使用される
。

乳化組成物中の油脂類の含有量は特に制限を付されない
が２〜９０％（更に好適には５〜８０％）配合するのが
良い。

本発明の乳化組成物の乳化型は水中、前型、油中水型及
びこれらの所謂二重乳化型等いずれの乳化タイプのもの
でも適宜選択されるが、水中油型乳化組成物が好適であ
る。すなわち、有機酸モノグリセリド及びアルカリ性物
質は連続相である水相及び水／油界面に存在する為に連
続相の粘度を！＃］整でき安定性が極めて大となり、菫
に有機酸モノグリセリド及びアルカリ性物質による液晶
乳化効果により従来の非イオン性乳化剤にない熱時乳化
安定性が得られる。

本発明の乳化組成物は食品、化粧料、塗料等の乳化系使
用の種々の技術分野に応用され、各応用技術分野におけ
る既知の乳化組成物の成分を適宜その配合目的により使
用できる。就中、食品工業分野において使用するのカー
好適である。

すなわち、水中油型スプレッド、ホイップクリーム用乳
化油脂、ケーキ起泡性油脂、マヨネーズ、マーガリン、
コーヒーホワイトナー、フラワーペースト等々に使用す
るのが良〜１゜尚該乳化組成物中には上記必須成分の他
に、必要に応じてシヨ糖高級脂肪酸エステｐ、グリセリ
ン高級脂肪酸モノエステル、プロピレングリコール高級
脂肪酸モノエステル、ソルビタン高級脂肪酸部分エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸部分エス
テル、レシチン等の乳化剤を併用しても良い。

また必要があれば組成物中忙は、嗜好、栄養、乳化油脂
の乳化安定性を高めるために、乳製品、植物性クリーム
、香料、着色料、呈味Ｎｆｆ１科、甘味料、糖類、食塩
、乳化安定用糊料等の物質を添加しても良い。

本発明の乳化組成物の製造方法は特に制限は付されない
が、次の二重が推奨される。すなわち、有機酸モノグリ
セリド、アルカリ性物質及び水を有機酸モノグリセリド
のクラフト点以上の温度に加熱、攪拌して得た水和物と
油脂類を混合攪拌乳化する方法、また、有機酸モノグリ
セリドを加熱溶解した油脂類と予めアルカリ性物質を溶
解した水を混合攪拌乳化する方法が例示される。この際
有機酸モノグリセリドは予めアルカリ性物質で中和して
おいても良％匂Ｎ、有機酸モノグリセリドはそのクラフ
ト点以上に加熱する方が好適である。

以下に実施例、比較例、試験例をもって本発明をより詳
細に説明するが本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。

実施例１ 次の組成を有する水中油型乳化油脂組成物を製造し、そ
の性状を検討した結果を第１表に示す。

水　　　　　　　　　　　　　　　　　４０〜４９．９
９無水炭酸ナトリウム　　　　Ｏ〜　１ 大豆油　　　　　　　　　　９〜５０ 〈水中油型乳化油脂組成物の製造方法〉大豆油にコハク
酸モノグリセリドを７０℃で溶解した油相部を、７０℃
の水に溶解した無水災酸ナトリウム水溶液からなる水相
部に徐々に添加しながらＴＫホモミキサーで６ｏｖ、ｉ
。

分間乳化する。

（尚、比較例としてコノ・り酸モノグリセリドの代替と
して完硬牛脂蒸留モノグリセリドを使用した。） く乳化油脂組成物の評価〉 （１）ｐＨ：　　室温迄冷却後、水中油型乳化油脂組成
物に直接電極を入れ測定する。

分離したものは水相部の−を測定す る０ （２）　　乳化状態：　室温迄冷却した時の外観を肉眼
観察する。

（３）乳化粒径：　Ｍ機銃により油滴の大きさを測定す
る。

（４）　　熱安定性：　沸騰水中で１Ｄ分間加熱後の乳
化状態を顕微鏡で観察する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｔ　次の一般式 ％式％ ） （式中、ＲＯＯは炭素数１２〜２４の脂肪酸残基、Ａは
   多価カルボン酸残基を表わす。）で表わされる有機酸モ
   ノグリセリド０．１〜４５重景％及び組成物の−を６．
   ８以上にするにｆＪＭなアルカリ性物質を含有する乳化
   組成物。