JPS5916029Y2 - 「こゞ」 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフィルタを有するケース内で珈琲豆の粉砕から
珈琲液の生成までを行なうところの珈琲製造機に関する
。

近時、市場では、珈琲豆を粉砕するミル機構と、粉砕し
た珈琲粉に熱湯を供給してろ過するドリップ機構とを併
せ有する珈琲製造機が販売されており、このものでは、
ミル機構の一部であるカッタとドリップ機構の一部であ
るフィルタとを１つのケース内に設け、斯かる構成にて
そのケース内に収容した珈琲豆を、上記カッタの回転駆
動により粉砕し、粉砕後その珈琲粉中に熱湯を供給して
フィルタによりろ過し、これにて上記１つのケース内で
珈琲豆の粉砕から珈琲液の生成までを行なう様にしてい
る。

従ってこのもので゛は、カッタのみならずフィルタも機
能上重要な役割を果すのであるが、一方、珈琲豆中には
時折小石等が混入していることがあり、この小石が混入
した珈琲豆を粉砕するときには珈琲豆だけでなく小石ま
で破砕されて該小石が鋭は変化するところから、この変
化した小石の尖端等によって上述の重要なフィルタが破
損される問題があった。

而して、斯様にフィルタが破損した場合には、その破損
個所から珈琲粉や珈琲粉が洩れて珈琲液に混入し、清浄
な珈琲液を得ることができなくなる欠点があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、従って
その目的は、珈琲豆に小石等が混入していた場合であっ
ても、フィルタに破損を生じさせず、併せてそのフィル
タに目詰まりも生じさせない珈琲製造機を提供するにあ
る。

以下本考案の一実施例について図面を参照して説明する
。

第１図に於いて、１は機体で、これは珈琲豆を粉砕する
ミル機構２及び粉砕後の珈琲粉中に熱湯を滴下するドリ
ップ機構３を液溜器４と併せて有するところのものであ
る。

而してそのうちミル機構２について説明すると、５は機
体１の下半部左側に設けたモータ収納部６内に収容した
モータで、これの回転軸５ａの上端部には継手７を取着
している。

８はモータ収納部６の上方に設けたケース装着部９に装
着したケースで、これの底部８ａの中央部に形成した軸
筒部８ｂには駆動軸１０を水密に且つ回転可能に挿通し
ている。

１１は粉砕体としてのカッタで゛、カッタフ゛レード１
１ ａとこれの中央に設けたボス部１１ ｂとから成り
、そしてこのボス部１１ ｂの孔１２を駆動軸１０の前
記ケース８内に位置した上端部に嵌合して着脱可能に取
着している。

１３は駆動軸１０のケース８外に突出した下端部に取着
した継手である。

次にドリップ機構３について説明すると、１４は機体１
の下半部右側に設けた液溜器載置部で、これの下面には
シーズヒータ１５及び加熱パイプ１６を夫々平行に埋設
した加熱盤１７を設けており、そしてこの加熱パイプ１
６の一端部を上方へ延ばし、これを液溜器載置部１４の
上方に設けた貯水タンク１８の図示しない出水口に連結
して給水パイプ１９とし、一方他端部も同様に上方へ延
ばし、これをケース装着部９の上部に位置させて給湯パ
イプ２０としている。

２１は前記ケース８内にあってカッタ１１の下方に位置
させ補強板２２により補強して設けたフィルタである。

即ち、カッタ１１はフィルタ２１より若干上方に位置す
るものである。

さて、第２図に於いて、２３は例えば合成樹脂の射出成
形或いは金属板のプレス加工等により網状をなす様に作
製したフィルタガードで、これの網の目は前記フィルタ
２１よりは若干疎目に設定せられており最小であっても
１ｍｍ程度の大きさである。

そして、斯様なフィルタガード２３を、ケース８内にあ
ってカッタ１１の下方であって且つフィルタ２１の若干
上方に位置させた状態でカッタ１１とフィルタ２１との
間に設け、これにて該フィルタガード２３でフィルタ２
１の上面全体を覆い、且つ該フィルタガード２３の外縁
部をケース８の周壁下部内面に、又内縁部を軸筒部８ｂ
の外周面に夫々密接させている。

ここで、前記カッタ１１を上方へ抜いて駆動軸１０から
取り外せば、該フィルタガード２３もケース８から簡単
に外れる様にされている。

尚、２４はケース８の蓋、２５は抽出口、２６は手持部
である。

次に作用について説明すると、まず第１図に示す様に水
を貯水タンク１８内に、又、珈琲豆をフィルタガード２
３上に載置することによりケース８内に、夫々所要量収
容した状態で、図示しない操作摘みを操作してミル機構
２のモータ５に通電し継手７，１３を介してカッタ１１
を回転駆動させるとフィルタガード２３上の珈琲豆は細
かく粉砕され、ここで、斯様に粉砕された珈琲粉のうち
フィルタガード２３の目よりも細かなものは、その目を
通過してフィルタ２１上面に落下する。

そして、珈琲粉の粉砕が終了したならば、前記操作摘み
を更に操作してモータ５を断電すると共にドリップ機構
３のシーズヒータ１５に通電することにより該シーズヒ
ータ１５を発熱させ、これにて貯水タンク１８から給水
パイプ１９を通じて供給された加熱パイプ１６内の水を
加熱し沸騰させる。

すると、熱湯は沸騰圧で給湯パイプ２０からケース８内
に滴下され、珈琲粉中に浸透して珈琲液となりフィルタ
２１よりろ過されて抽出口２５から液溜器載置部１４上
の液溜器４内に滴下しここに収容される。

さて、本実施例に於いては、前述した様にフィルタガー
ド２３をカッタ１１とフィルり２１との間に設けている
ことから、珈琲豆に小石等が混入していた場合であって
その小石が鋭く破砕された場合であっても、フィルタ２
１はフィルタガード２３によって小石の尖端等から守ら
れ、要するにこの小石がフィルタ２１に衝突することを
フィルタガード２３によって阻止できるものであり、よ
って従来とは異なりフィルタ２１に破損を生じさせず、
その結果フィルタ２１による珈琲液のろ過を良好に行い
得、その珈琲液に珈琲粉や珈琲滓等を混入させず、清浄
な珈琲液を得ることができる。

又、前記フィルタガード２３はフィルタ２１よりは疎目
で゛あるから、そのフィルタガード２３の目の大きさよ
りも細かく粉砕された珈琲粉は、その目を通過してフィ
ルタ２１上面に落下し、従ってその珈琲粉はそれ以上は
粉砕されず即ち珈琲粉は極微粉末とはならず、その結果
極微粉末によるフィルタ２１の目づまりを生じさせない
。

更に、フィルタ２１より若干上方に位置して配設された
カッタ１１の下方にフィルタガード２３を設けているの
で、フィルタ２１とフィルタガード２３との間隔寸法は
極めて小若しくは両者は密着した状態になるものであり
、従って、フィルタガード２３の目を通過してフィルタ
２１上に一部の珈琲粉が落下貯留された後は大部分の珈
琲粉はフィルタガード２３の目の大きさとは無関係に即
ちフィルタガード２３に阻害されることなくそのフィル
タガード２３上で勿ツタ１１による粉砕を受けて珈琲エ
キスを充分に抽出し得る粒度まで粉砕されるものであり
、美味な珈琲液を得ることができる。

尚、本考案は上記し且つ図面に示す実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。

本考案は以上説明した様に、フィルタを有するケース内
で該フィルタより若干上方に位置して配設された粉砕体
の駆動により珈琲豆を粉砕して珈琲粉とし、その珈琲粉
中に熱湯を供給して前記フィルタによりろ過する様にし
た珈琲製造機に於いて、前記ケース内の前記粉砕体の下
方に前記フィルタよりは疎目のフィルタガードを設けて
成ることを特徴とするものであり、これによってフィル
タに破損を生じさせず、併せてフィルタに目づまりも生
じさせず、しかも、珈琲豆をフィルタガードに阻害され
ずに充分に粉砕することができるという優れた実用的効
果を奏する珈琲製造機を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体の縦断面
図、第２図は要部の拡大縦断面図である。 図中、２はミル機構、３はドリップ機構、８はケース、
１１はカッタ（粉砕体）、２１はフィルタ、２３はフィ
ルタガードを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フィルタを有するケース内で該フィルタより若干上方に
   位置して配設された粉砕体の駆動により珈琲豆を粉砕し
   て珈琲粉とし、その珈琲粉中に熱湯を供給して前記フィ
   ルタによりろ過する様にしたものに於いて、前記ケース
   内の前記粉砕体の下方に前記フィルタよりは疎目のフィ
   ルタガードを設けて戊ることを特徴とする珈琲製造機。