JPS5916014B2 - 嵩高いポリエステル織編物の製法 - Google Patents

嵩高いポリエステル織編物の製法

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JPS5916014B2
JPS5916014B2 JP49090096A JP9009674A JPS5916014B2 JP S5916014 B2 JPS5916014 B2 JP S5916014B2 JP 49090096 A JP49090096 A JP 49090096A JP 9009674 A JP9009674 A JP 9009674A JP S5916014 B2 JPS5916014 B2 JP S5916014B2
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yarn
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為丸 江崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柔軟でかつ腰がある嵩高いポリエステル織編物
の製造方法に関する。
一般に複数の収縮率の異なる繊維を混ぜたのち、収縮処
理を行なえば収縮率の差によって嵩高な糸が得られるこ
とが知られている。
また、未処理の糸を織編して得た布を処理して嵩高な風
合の布が得られることも知られている。
嵩高さを大きくするためにはなるべく繊維間の収縮率の
差が大きいことが必要であり、かつ収縮繊維の収縮応力
が大きいことが好ましいことである。
従来、嵩高い糸あるいは商用に用いられた低収縮である
ポリエステル繊維としては、収縮率が沸水中で0〜5饅
、180℃の熱風中で2〜8係程度の収縮率を有するポ
リエチレンテレフタレート系繊維が使用されてきた。
また高収縮繊維としては、沸水中で1〜5%、180℃
熱風中で20〜30%収縮する繊維が用いられた。
しかるに、これらの組合わせから得られる糸は、例えば
180〜200℃程度の熱処理によっても充分な嵩高さ
を得るには到らなかった。
また、風合的にも嵩高さをあげようとすれば硬さが増し
て柔軟性が減少し、柔軟性を上げようとすると腰が不足
してしまうという欠点があった。
そこで、本発明者らは従来よりもきわめて嵩高でかつ柔
軟な風合を有し、しかも腰のある織編物を得ることを目
的として鋭意検討を行なった結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、複数の収縮率の異なる繊維を混ぜて
嵩高糸を作るにさいし、低収縮成分として自発伸長性を
有する、少なくとも主鎖の85係以上がポリブチレンテ
レフタレートである繊維を用いること、ならびに高収縮
成分として沸水中での収縮率が7%以下であり、且つ1
80℃の熱ガス中の収縮率が18係以上、収縮応力が0
.1g/d以上を満足する繊維を用いることを特徴とす
る嵩高いポリエステル織編物の製法であり、またより好
ましい高収縮成分として沸水中での収縮率が7係以下で
あり、熱ガス中での収縮率が100℃で0〜3%、12
0℃で3〜8チ、140℃で6〜15%、160℃で1
2〜19係、180℃で18〜40係、200℃で25
〜55チの限定された範囲内を通る曲線で示され、かつ
180℃で測定した収縮応力が0.1g/d以上である
、第3成分を4〜18モル係共重合したポリエステル繊
維を用いることを特徴とする嵩高いポリエステル織編物
の製法に関するものである。
本発明に使用される低収縮成分は、前述のように主鎖の
85係かポリブチレンテレフタレートである繊維であり
、しかも自発伸長性を有するものである。
ところで通常のポリエステル繊維は二次転移点温度以上
の加熱温度によって収縮を起すのが一般的であるが、ポ
リブチレンテレフタレート繊維は二次転移点温度以上の
加熱温度によって伸長する。
本明細書ではこの伸長挙動を自発伸長性といい、具体的
には次に述べる測定方法、即ち、紡糸原糸の場合荷重1
1500 g/dをかけ熱ガス120℃中に投入し10
分後の収縮率が負の値を示すこと、さらに延伸後120
°C〜200°Cで自由収縮熱処理した繊維の場合、荷
重11500g/dをかけ熱ガス120℃中に投入し1
0分後の収縮率が負の値を示すこと、を本発明書におけ
る自発伸長性と定義するものである。
かかる繊維は次のようにして作ることができる。
(1)テレフタル酸またはそのアルキルエステルと1.
4−ブタンジオールとを、無触媒もしくは有機チタン糸
化合物の存在下にエステル化もしくはエステル交換を行
ない、ついで減圧下に加熱することによりポリマーとす
る。
(2)得られたポリマーを公知の方法で溶融紡糸し、紡
糸後の粘度(フェノールとテトラクロルエタンの等重量
混合液中、30℃で測定)が0.55〜0.90d1.
7gになるようにして紡糸する。
紡糸速度は原糸の放置による自発伸長を防ぐ意味から7
00m/分以上にすることが好ましい。
(3)得られた紡糸原糸を40〜180°Cで2〜5倍
延伸する。
ついで、必要より機械的に捲縮をかける。
(4)延伸後の繊維を120〜200℃で自由収縮熱処
理する。
こうして得られた繊維は、カットされてステーブルとし
たのち他の繊維と混紡するか、またはカットされること
なしに他の繊維と混繊させるなどして糸状にすることが
できる。
このようにして得られた糸状物より、公知の方法により
織物や編物を作ったのち130〜220℃で、好ましく
は160〜200℃で熱処理することにより嵩高化させ
るか、もしくは糸状のまま同様の処理に行なって嵩高化
させたのち織物、編物にすることができる。
本発明に使用されるポリブチレンテレフタレート系繊維
は、特定の熱処理をしておくと自発伸長するところに特
徴を有している。
織編物をソフトで嵩高性を最大にする因子としては高収
縮繊維と低収縮繊維の収縮率差および収縮応力差による
ものが大きく、低収縮性繊維に一般的なポリエステル繊
維を用いた場合収縮率は低いが、収縮応力が高いために
高収縮繊維のバルキネス化を阻害しふくらみの少い織編
物となる。
ところ力相発伸長性繊維を低収縮繊維に用いると高収縮
性繊維のバルキネスを阻害することなく逆にその効果は
拡大され、高収縮性繊維の収縮が封鎖されることなく最
大限に収縮がはいる助けをするものである。
即ち、ポリブチレンテレフタレートは熱に対する結晶性
が通常のポリエステル繊維に比べ低いため、延伸后12
00C〜2000Cで自由収縮熱処理した繊維に於いて
荷重1150 g/dをかけ120°C以上の熱ガス中
で収縮させると負の値を取り、温度の上昇により更に助
長される挙動を示し、上記の如き効果が発揮できるもの
である。
ポリブチレンテレフタレート系繊維は40〜180’C
で2〜5倍延伸されるが、好ましくは80〜1400G
で3〜4.5倍延伸するのがよい。
また、延伸後の繊維は120〜200℃で自由収縮熱処
理されるが、好ましくは140〜185°Cを採用する
のがよい。
低温では自発伸長が小さく、高温では染料の変色など好
ましくないことが生ずることがある。
繊維デニールは任意であるが、通常1.5〜10d好ま
しくは2〜5dが使用される。
このような自発伸長性を有する繊維を一成分とする嵩高
糸および布は、予想外に大きな、羊毛の織布に似た嵩高
い風合と柔軟な、触感を有することが明らかにされた。
ポリブチレンテレフタレート系繊維としては85チ以上
がポリブチレンテレフタレート、好ましくは90%以上
がポリブチレンテレフタレートである。
共重合し得る成分としては、アジピン酸、セパチン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、イソフタル酸、スルホイソフ
タル酸、ナフタリンジカルボン酸、フタル酸あるいは無
水フタル酸およびこれらの誘導体などの芳香族系ジカル
ボン酸、炭素数が2〜10の脂肪族ジオール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコール、ペンタエリス
リトール、グリセリンなどのジオール、その他ポリエチ
レングリコール、アルコキシまたはフェノキシポリアル
キレングリコールなど、オキシ安息香酸、ビスフェノー
ルA1シクロヘキサンジメタツールなどのうちから任意
に選出できる。
高収縮性能を有する繊維としては前述の特性を満足する
任意のものが使用可能であるが、そのうちでも特定の収
縮性能を有するポリエステル繊維を使用すると良好な嵩
高性、風合が得られる。
従来、嵩高い織物あるいは編物を作るために使用される
高収縮性の繊維としては、大別して排水処理もしくは染
色時にその大部分が収縮を起こすものと、排水処理もし
くは染色時にはほとんどもしくは極くわずかしか収縮せ
ず、その後の熱処理ではじめて収縮を開始するものとが
ある。
前者は簡便であり広く用いられており、後者も綿染、糸
染の可能性を有していること、血染後嵩高加工ができる
こと、均一な加工が可能なことおよび嵩高性の調整容易
さなどの利点があるため、特開昭46−6458号公報
において示された2、2−ジメチルーフo/クンジオー
ル−1,3変性ポリエステル繊維などが公表されている
本発明において用いられる高収縮性の繊維としては、ポ
リブチレンテレフタレート繊維の自発伸長性を利用する
ことから、潜水収縮型よりも高温収縮型の方が適してい
る。
そのうえ本発明の繊維は、公知の繊維に比べてその製造
条件および得られた繊維の収縮応力において著しく異な
っているのである。
すなわち前述したように、所定の熱収縮率を有する点で
は特開昭46−6458号公報とかなりの点で一致して
いるが、180°Cで測定した収縮応力が0.1g/d
以上であるという点において根本的な差異を有するもの
である。
本発明者らが特開昭46−6458号公報の方法を追試
して得た繊維は確かにすぐれた収縮率を示すのであるが
、その収縮応力は最も大きいものでも180℃で0.0
5g/d程度であり、その公報発明の実施例に示された
条件下で得られた繊維の収縮応力はこのほとんどが0.
01〜0.03g/d程度であった。
それに反して本発明の方法で得られる繊維は、その収縮
応力が最も小さいものでも0.1〜0.15g/d、最
も好ましい条件下のものでは0.2〜0.4g/dの値
を示すものである。
この収縮応力は本発明の実施にあたり、すでに布あるい
は糸状にされた高収縮繊維と低収縮繊維とからなる組成
物を、高温で熱収縮させるときの収縮の入り方に非常に
大きく作用する。
すなわち同じ収縮率を有していても、収縮応力の小さい
ものは織編状態ではその束縛に抵抗して収縮することが
充分できないのである。
したがって、織編密度の犬なるものほどその差は犬とな
る。
収縮応力を大きくすることにより得られる別の利点とし
ては、その分だけ共重合成分の共重合量を減少し得るこ
とである。
一般に共重合成分の増v口は、ポリエステルの本質的に
良好な特性を減少させるから、なるべく少ない方が好ま
しい場合が多い。
また価格的にも共重合成分は高価であり、その点からも
あまり多く用いることは不利である。
本発明の方法により共重合成分の量は、特開昭46−6
458号公報の方法に比べて2〜5セル係減少させても
、同程度の嵩高い織編物ができる。
とくに本発明では自発伸長性のあるポリブチレンテレフ
タレート系繊維を用いるために、さらに嵩高性に有利で
あり、その結果共重合成分の量を減じることもできるし
、また減じることなくより嵩高にすることもできる。
高収縮成分を作る方法としては、延伸後の繊維を5〜o
%の伸長下に140〜200℃、好ましくは165〜1
80°Cの温度範囲で熱処理し、ついで好ましくは10
0℃以下の温度で予熱処理したのち機械捲縮をかけ、さ
らに50〜110°C1好ましくは70〜95℃の温度
範囲で自由収縮させるものである。
このさい捲縮前の予熱処理はスチームを使用するのが好
ましく、これにより高温で高収縮し、染色時に収縮が小
さいようなポリエステルが得られる。
また本発明のコポリエステルは、第3成分を4〜18モ
ル係共重合したポリエチレンテレフタレートである。
第3成分としてはアジピン酸、セパチン酸、イソフタル
酸、スルホイソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸なと
の二塩基酸、ネオペンデルクリコール、ジエチレングリ
コール、ペンタエリスリトール、グリセリンなどの多イ
曲ジオール、メトキシポリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコールなどのポリアルキレングリコール類な
ど公知のものが使用できるが、好ましい第3成分として
はイソフタル酸であり、好ましい共重合量は5〜18モ
ル係、より好ましくは9〜15モル係である。
5モル係より小さい場合には充分な収縮性能が得られず
、18モル係より犬である場合も充分な糸質が得られな
い。
イソフタル酸の効果は、収縮応力が他のコノマーに比較
して大きいこと、腰のある織物が得られること、原料が
比較的安価で、精製、入手が容易なこと、重合中に流出
しにくいことなどによる。
イソフタル酸を共重合したポリエステルはすでによく知
られているが、本発明で示したような特定の収縮挙動を
示すものは知られていない。
本発明の方法は比較的容易に実施可能な方法であるが、
実際に嵩高織編物の生産において実施し得ることは知ら
れておらず、本発明の特定の収縮挙動を有する繊維は得
られていない。
本発明の高収縮繊維の収縮応力は少なくとも0.1.!
li!/d以上、好ましくは0.15g/d以上であり
高い程良好な結果が得られる。
本発明における収縮応力は、一定の長さに保たれた繊維
を180℃に保たれた恒温室付インストロン引張り試験
機に入れ、発生する収縮応力を20秒後にレコーダーに
読んだものであり、はぼ最大の収縮応力値を測定したも
のである。
収縮率は荷重1150g/dをかけた繊維を140℃に
保たれた熱ガス中に投入し10分後の収縮率を測定した
ものである。
収縮率と収縮応力とは必ずしも比例的関係が′Gりも成
立するとは限らない。
収縮率が小さくても応力の大きい場合もあるし、またそ
の逆の場合もある。
本発明に用いる高収縮繊維は、高収縮率を有するととも
に高い収縮応力をも有するという点できわめて意味が太
きい。
本発明の繊維を用いて嵩高性織編物を製造する一例につ
いて述べる。
まず、カード工程により本発明の高収縮繊維を30〜4
0係、本発明のポリブチレンテレフタレート系繊維を7
0〜60係よく混合し、必要に応じて第3の繊維を50
係以下混合し、紡績工程を通過させて糸を作る。
この糸から織物あるいは編物を通常の方法で作ったのち
所定の収縮率を布に入れるために例えば熱ガス炉の中を
通過させる。
この場合、はじめはガス温度を少し低目にしておき、そ
れをまず通過させたのち、次により高温の域を通過させ
ることにより、布は順次大きく収縮させられる。
このさいの処理温度としては130〜220℃がよく、
好ましくは160〜200℃である。
こうして得られた織編物はきわめて均一な嵩高性と良好
な風合、すなわち柔軟な触感、適当な腰などを有してい
る。
必要に応じて混合される第3の繊維としては木綿、羊毛
などの天然繊維、レーヨンなどの化学繊維、ナイロン、
ポリエステル、アクリル、モダクリル、ビニロン、ポリ
プロピレンなどの合成繊維など任意に使用できる。
ポリブチレンテレフタレート系繊維は自発伸長性を有す
ることの他に、抗ピル性、イオン染料易染性のものであ
る方が良い。
例えばスルホイソフタル酸、ペンタエリスリトールなど
で変性された繊維が使用できる。
本発明に使用されるポリブチレンテレフタレート系繊維
は、フェノールとテトラクロルエタンとの等重量混合液
中で濃度1g/dl、温度30℃で測定したときの極限
粘度〔η〕が0.55〜0.90dl/g、好ましくは
0.6〜0.8dllEの範囲にあり、また高収縮繊維
としては、〔η〕が0.40〜0、70 di/g、好
ましくは0.45〜0.60dl/gの範囲にあること
が望ましい。
小さすぎる粘度は収縮応力を繊維に付与することを困難
にし、大きすぎる場合にはビルの発生原因となりやすい
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例 1 テレフタル酸ジメチルと1,4−ブタンジオールとから
常法に従って〔η) 0.80dl/gのポリエステル
を合成し、250℃で押出し、950m/分で捲取った
得られた紡糸原糸を80℃で4倍延伸し、機械捲縮をか
けたのち、180℃で熱処理し、ついで切断して3デニ
ール、バイアス85mm、捲縮数8個/インチの綿(I
)を作った。
また一方、イソフタル酸を13モル係共電合したポリエ
チレンテレフタレートを常法により285°Cで押出し
、1100m/分で捲取った。
これを集束してトウとし、これを73℃で1段延伸し、
95℃で2段延伸して全長を3.3倍にひきのばした。
これを170℃に保持された7個のローラの上を収縮さ
せぬように通過させ、ついで75℃でスチーム処理した
のち、機械捲縮し、80′Cの熱風乾燥機中で乾燥し、
ついで切断して3デニール、バイアス85朋、捲縮数9
個/インチの綿(II)を作った。
得られた繊維の性能を後記の第1表に示す。
表中(→は伸長を示している。
綿(I)を70%、綿(II)を30%混紡し、W 2
/65の紡績糸を作り、これを用いてサキソニー織物を
製織した。
これを115℃で茶色の分散染色したのち、1800C
の熱風処理炉の中で、ピンテンターで両端を保持しつつ
、しかるべく大きい収縮が入るようにして嵩高加工を行
なった。
布はタテ18係、ヨコ23%の収縮が入り、布の嵩高さ
は1d当りの試料重量Wで表わすとW=32.6Tn9
/dであり得られた布は適度の腰を有し、また羊毛風(
W=33〜35■/=)の感触を有していた。
比較例 1 ペンタエリスリトールを0.25モル係共電合したポリ
エチレンテレフタレートを合成し、285℃で押出し、
950m/分で捲取った。
得られた紡糸原糸を80℃で4倍延伸し、機械捲縮をか
けたのち160℃で熱処理し、切断して3デニール、バ
イアス85朋、捲縮数10個/インチの綿(I[)を作
った。
また一方、イソフタル酸を3モル係共重合したポリエチ
レンテレフタレートを常法により2850Cで押出し単
糸デニールが10dである約15万dのトウを作る。
このトウを72〜95℃で3.1倍の2段延伸したのち
170℃の熱ローラー上で定長処理を3.7秒間行ない
、ついで80℃でスチーム予熱後インチ当り11個の機
械捲縮をかけ70℃で熱風乾燥し、ついで切断して3デ
ニ一ルバイアス85mrILの綿(Iv)を作った。
この性能も後記の第1表に示す。
これらの綿を実施例1における綿(1)あるいは綿(I
)の代りに用いて同様にして紡績製織したのち染色し、
180℃の熱風処理炉の中で嵩高加工した。
綿(II)と綿(IIDの組合せでは布はタテ15チヨ
コ10係の収縮でW = 21.97n9 /cyrt
であった。
一方、綿(I)と綿■の組合せでは布はタテ11係ヨコ
8係の収縮しか入らずW= 20.2■/cyrt テ
アリ、それぞれ得られた布は実施例1で得られた布に比
べ風合的に劣っていた。
実施例 2 高収縮成分として実施例1で示したイソフタル酸にかわ
る成分としてネオペンチルグリコール12モル係共重合
した場合、またイソフタル酸5モル係とジエチレングリ
コール6モル係共重合したポリエチレンテレフタレート
を合成し、288℃で押出し、1000m/分で捲取っ
た。
得られた前者および後者の紡糸原糸を、それぞれ集束し
てトウとし、これを70’C〜90℃で3.3倍の2段
延伸したのち、170℃の熱ローラー上で定長処理を施
し、ついで70℃でスチーム予熱したのち、機械捲縮し
、80℃で乾燥後切断して3デニ一ルバイアス85mm
、捲縮数8個/インチの綿(V)および綿(Vl)をそ
れぞれ作った。
得られた繊維の性能を後記の第1表に示す。
これを実施例1における綿(I)を用い、綿(I)を7
0係、綿(V)あるいは綿(Vl)を30%混紡しW2
/58の紡績糸を作り、これを用いてスムース編物を製
編した。
これを染色し180℃の熱風処理炉の中で嵩高加工した
綿(1)と綿■)の組合せによる布はタテ17%、ヨコ
25チの収縮が入り嵩高さは33.51n9/iであ*
*つた。
一方綿(I)と綿(資)の組合せによる布も嵩高さは3
0.47711?/fflであり実施例1で得られた布
と同様、ふくらみ腰張りおよび風合ともに羊毛風の感触
を有していた。
実施例3〜5および比較例 イソフタル酸を種々の割合で共重合して得たポリエチレ
ンテレフタレートを用いて、単糸デニールが10dであ
る約15万dのトウを作る。
このトウを72〜95℃で3.1倍の2段延伸したのち
S※170℃の熱ローラー上で定長処理を3.7秒間行
ない、ついで80℃でスチーム予熱後、インチ当り11
個の機械捲縮をかけ、70′Cで熱風乾燥した。
得られた結果は第2表のとおりである。実施例6〜7お
よび比較例4〜5 実施fI11で得られたポリブチレンテレフタレート延
伸糸を種々の温度で熱処理したのち、180℃でその収
縮率を測定した。
結果を第3表に示す。表中(へ)は伸長を示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の収縮率の異なる繊維を混ぜた糸を用い該糸で
    織編物を作ったのち該織編物を高温熱処理して嵩高化す
    るか、または前記糸のままで高温熱処理して嵩高化させ
    たのち織編物とするポリエステル織編物をつくるにさい
    し、用いる糸として、低収縮成分として自発伸長性を有
    する少なくとも主鎖の85係以上がポリブチレンテレフ
    タレートである繊維を用い、高収縮成分として沸水中で
    の収縮率が7チ以下であり、且つ180℃の熱ガス中の
    収縮率が18係以上、収縮応力が0.]J/d以上を満
    足する繊維を用いることを特徴とする嵩高いポリエステ
    ル織編物の製法。 ただし上記収縮率は荷重1150F/dをかけた繊維を
    それぞれの温度に保たれた沸水中あるいは熱ガス中に投
    入し10分後の収縮率を測定したものであり、また収縮
    応力は一定の長さに保たれた繊維を180℃に保たれた
    恒温室付インストロン引張り試験機に入れ、発生する最
    大の収縮応力値を20秒後に読んだものである。 2 複数の収縮率の異なる繊維を混ぜた糸を用い該糸で
    織編物を作ったのち該織編物を高温熱処理して嵩高化す
    るか、または前記糸のままで高温熱処理して嵩高化させ
    たのち織編物とするポリエステル織編物をつくるにさい
    し、用いる糸として、低収縮成分として自発伸長性を有
    する少なくとも主鎖の85係以上がポリブチレンテレフ
    タレートである繊維を用い、高収縮成分として沸水中で
    の収縮率が7チ以下であり、且つ熱ガス中での収縮率が
    ioo℃でO〜3係、120℃で3〜8チ、140℃で
    6〜15係、160℃で12〜19係、180℃で18
    〜40チ、200℃で25〜55チの限定された範囲内
    を通る曲線で示され、かつ180℃で測定した収縮応力
    が0.1.9/d以上である、第3成分を4〜18モル
    係共重合したコポリエステル繊維を用いることを特徴と
    する嵩高いポリエステル織編物の製法。 ただし上記収縮率は荷重11509/dをかけた繊維を
    それぞれの温度に保たれた沸水中あるいは熱ガス中に投
    入し10分後の収縮率を測定したものであり、また収縮
    応力は一定の長さに保たれた繊維を180℃に保たれた
    恒温室付インストロン引張り試験機に入れ、発生する最
    大の収縮応力値を20秒後に読んだものである。
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