JPS5914502A - 空気入りタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイ
ヤのビード部上方からサイドウオール部を介してショル
ダ一部下方に至るタイヤサイド部の外観を良好化できる
一方、耐オ・／ン性、耐候性・、耐フレックスクラツク
性、耐外傷性に優れた空気入りタイヤに関するものであ
る。

最近特に乗用車用タイヤは操縦安定性、高速耐久性、乗
心地等タイヤとしての性能に加えて、その外観も重視さ
れるようになり、タイヤとしての諸性能が優れていても
外観が悪いとその商品価値が低下する傾向がある。

ところがタイヤには、そのビード部上方からサイドウオ
ール部を介してショルダ一部下方に至るタイヤサイド部
の耐候性、耐オゾン性、耐７レツクスクラツク性を改善
するために、この部分を構成するゴム組成物内に、ゴム
表面にブルームして薄い膜を形成し空気中のオゾンの攻
撃から遮断することによりクラックの発生を防止するワ
ックスや、走行中の屈曲によるクラックの発生を防止す
る老化防止剤が多量に配合されている。

これらワックスや老化防止剤は上述したように時間の経
過とともにタイヤサイド部に析出し、タイヤの外観を著
しく悪化せしめているのが現状である。

本発明は上述した問題点を解消するために検討の結果、
導ひかれたものであるっ 従って本発明の目的は、上述したタイヤサイド部の特に
その外面層を構成するゴム組成物を工夫することにより
、タイヤサイド部の外観を良好化できる一方、良好な耐
オゾン性、耐候性、耐フレックスクラツク性、耐外傷性
を維持できる優れた空気入りタイヤを提供することにあ
る。

すなわち本発明は、左右一対のビード部と、このビード
部に連らなる左右一対のサイドウオール部と、この各サ
イドウオール部間にショルダ一部を介して配置したトレ
ッド部からなる空気入りタイヤにおいて、前記ビード部
上方がらサイドウオール部を介してショルダ一部下方に
至るタイヤサイド部を内外２層構造とし、この外面層の
肉厚を０．３〜１．５　ｍとすると共に塩素化ブチルゴ
ム２０〜５０重量部、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体ゴム１０〜３０重量部、及びジエン系ゴム２０〜
７０重量部からなるゴム組成物で構成し、この外面層と
接する内部層をジエン系ゴムを主体としたゴム組成物で
構成したことを特徴とする空気入りタイヤを、その要旨
とするものである。

以下本発明を図に示す実施例により具体的に説明する。

なお本実施例においては本発明を乗用車用ラジア□ルタ
イヤに実施したものを例として説明する。

第１図は本発明の実施例からなる乗用車用ラジアルタイ
ヤの子午半断面説明図である。

本発明の実施例からなる乗用車用ラジアルタイヤ１は、
左右一対のビード部２と、このビード部２に連らなる左
右一対のサイドウオール部３と、このサイドウオール部
３間にショルダ一部４を介して配置されたトレッド部５
を備えており、前記各ビード部２に設けられたビードワ
イヤ６間には、タイヤ周方向に対する角度が７００〜９
００である補強コードからなるカーカス層＼　　７が装
架され、さらに前記トレッド部５におけるカーカス層７
上には、タイヤ周方向に対する角度が１０°〜３０°の
傾斜角で互いに交差する補強コードからなる２層により
構成されたベルト層８が配置されている。

そして本発明において、上述したビード部２の上方から
サイドウオール部３を介してショルダ一部４の下方に至
るタイヤサイド部Ｓを図示の如く内外２層構造とし、こ
の外面層Ｓ、の肉厚を０．３〜１．５ＩＩＩ１１トスル
ト共に、コノ外面層Ｓ、ヲ、塩素化ブチルゴム２０〜５
０重量部、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム
１０〜３ｏ重量ｇ、及びジエン系ゴム２０〜７０重量部
からなるゴム組成物で構成し、さらにこの外面一層Ｓ、
と接する内部層Ｓ２をジエン系ゴムを主体としたゴム組
成物で構成しである。

なお図において９はビードフィラー、１ｏはリムクッシ
ョンゴムである。

ここで上述した外面層Ｓ、及び内部層ｓ２を構成するゴ
ム組成物について詳細に説明する。

上述した外面層Ｓ、を構成する塩素化ブチルゴムは塩素
含有量が１．０−１．５重量％であり、また前記エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムハ、通常ｒ−ツマ
ー組成がエチレン５０〜８０重量％、プロピレン２０〜
５０重量％であり、さら忙ジエンとしてはエチリデンノ
ルボルネン、ジシクロペンタジェン、１．４へキサジエ
ンを用いたものである。またこの外面層ｓ１及び内部層
ｓ２のジエン糸ゴムは、天然ゴム、ポリイソプレンゴム
、ポリブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン共重合体
ゴムもしくはこれらの混合物を用いている。

そして前記塩素化ブチルゴムの量の範囲は前述したよう
に２０〜５０重量部であり、これは２０重量部未満では
、耐クラツク性、耐オゾン性が劣り、また５０重量部を
越えると引張強さが小さくなり、強度的に劣るとともに
隣接ゴムとの接着性が悪くなるからである。

また前記エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムの
量の範囲は前述したように１０〜３０重量部であり、こ
れは１０重量部未満では耐オゾン性が劣り、また３０重
量部を越えるとジエン系ゴムとの共加硫が充分でなく引
張強さが劣るからである。

さらに前記ジエン系ゴムの量の範囲は前述したように２
０〜７０重量部であり、これは２０重量部未満ではブレ
ンドすべき塩素化ブチルゴムとエチレン−プロピレン−
ジエン共重合体ゴムの量が相対的に多くなって強度的に
不充分であり、７０重量部を越えると耐クラツク性、耐
オゾン性が著しく劣り好ましくないからである。

以下タイヤサイド部Ｓの外面層Ｓ、のゴム組成物の配合
とその物性との関係を第１表により説明する。

なお下記第１表に示した各実施例及び比較例の配合成分
の割合はすべて重量部を意味する。

混合はＢ型バンバリーミキサ−（容量１．７１　）で混
線を実施し、得られた各種ゴム組成物を１６０℃で２０
分間プレス加硫して、引張試験用サンプル、静的オゾン
試験用サンプルを作成した。また、デイマチャクラック
試験に対してモジュラスの影響を受けないようにするた
めに、加硫物の３００チモジユラスを５０〜７０Ｋｇ／
ｃｒ！の範囲に調整した。

また第１表中オゾンクラックの判定中、アルファベット
で示すものはクラックの数を示し、Ａは少数、Ｂは多数
、Ｃは無数にクラ゛ンクが発生したことを示す。また番
号で示すものは、クラックの大きさを示し、１は１０倍
のルーペで確認可能、２は肉眼で確認可能、３は亀裂ｌ
■未満、４は１〜３■の亀裂、５は３Ｉ＋ｌｌ１１以上
の亀裂をそれぞれ示している。

（本頁以下余白） 、第１表において、 実施例−１には、塩素化ブチルゴムが４０重量部、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムが１５重量部、
天然ゴムが４５重量部である例を示した。この例の場合
塩素化ブチルゴムの配合量が前述した量、すなわち２０
〜５０重量部の高レベルにあり、かつ天然ゴムの配合量
が適度であるために、耐フレックスクラツク性に優れ引
張強さも満足しており、しかもオゾンクラック性につい
てもエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムが１０
重量部以上であるためクラックは発生しない。

実施例−２は、上述した実施例−１に対して天然ゴムの
配合量を前述した量の上限近くにした組成物であり、他
の物性を維持しなから引張強さにおいて優れる。

実施例−３は、上述した実施例−２に対して天然ゴムの
一部をジエン系ゴムの一つであるポリブタジェンゴムに
置換した例である。耐クラツク性において優れる。

実施例−４は、上述した実施例−１に対してエチレン−
プロピレン−ジエン共重合体コムを増やした例である。

実施例−１と比較して、若干引張強さは下がるものの満
足ゆくレベルであり、耐オゾンクラック性に優れる。

実施例−５は、上述した実施例−４に対して、天然ゴム
を減らし塩素化ブチルゴムを増やした例である。引張強
さは実施例−４と同等レベルであり、耐フレックスクラ
ツク性に優れる。

実施例−６は、上述した実施例−４に対して、天然ゴム
豪増やしエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを
減らした例である。引張強さは天然ゴムのために高いレ
ベルであり耐フレックスクラツク性、耐オゾン性にバラ
ンスがとれている。

次に比較例】〜５について説明するよ、比較例−ｌは、
塩素化ブチルゴムが７０重量部であり、耐フレックスク
ラツク性は良好でも引張強さが８０　Ｋｙ／ｃｎ？以下
となるため使用に供せない。

比較例−２は、塩素化ブチルゴムが１０重量部であるた
め、耐フレックスクラツク性において著しく劣る。

比較例−３は、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴムが５０重量部であるため引張強さが８０　Ｋｇ／ｃ
ｎ？以下となり好ましくない。

比［ＩＪ−４は、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体ゴムを含んでいないためオゾンクラック性が劣る。

比較例−５は、天然ゴムを含んでいないため耐オゾン性
に優れるものの、フレックスクラック性、引張強さにお
いて劣る。

つづいてタイヤサイド部Ｓの内部層ｓ２のゴム組成物の
配合とその物性との関係を第２表により説明する。

第２表中ゴム組成物ａは従来のサイドウオールゴム組成
物であり、ジエン糸ゴムを主体としたものである。耐オ
ゾン性、耐フレックスクラツク性を保持するために老化
防止剤、ワックスを配合している。

ゴム組成物すは、本発明タイヤのサイド部の内部層ゴム
組成物である。

本コム組成物は耐フレックスクラツク性及び耐老化性を
保持するために老化防止剤を配合して−いるだけである
。

（本頁以下余白） 第　　２　　表 次に前述した本発明タイヤと、第２図に示す従来タイヤ
とのテスト結果について説明する。

本発明タイヤは、第１図に示す構造で、外面層Ｓｌの肉
厚をｌｆｉとし、そのゴム組成物として第１表に示した
実施例−１のゴム組成物を使用し、また内部層Ｓ２の肉
厚を２．５　ｍとし、その組成物として第２表に示した
組成物すを使用した。

従来タイヤは、第２図に示す構造でタイヤサイド部Ｓの
肉厚が３．５　ｍで、そのゴム組成物として第２表に示
した組成物ａを使用した。

なお本発明タイヤ、従来タイヤとも使用タイヤサイズは
１６５ＳＲ１３であった。

テスト結果は第３表に示す通りであった。

第　　３　　表 なお第３表中オゾンクラックの判定表示については、前
述した第１表と同じ基準である。

第３表から明らかなようにタイヤサイド部の外観は、タ
イヤ製造後６ケ月間で明らかに差がみられ、発明タイヤ
の光沢が、従来タイヤに比べて明らかに優れている。ま
たホールタイヤにおける静的オゾン試験においても、発
明タイヤが優れ、かつ外面サイドがある範囲の引張強さ
を有しているため、耐外傷性においても使用に　　４゜
供せるものであった。

本発明は上述したように、空気入りタイヤのビード部上
方からサイドウオール部を介してショルダ一部下方に至
るタイヤサイド部を内外２層構造とし、この外面層の肉
厚を０．３〜１．５ｆｉとすると共に塩素化ブチルゴム
２０〜５０重量部、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体ゴム１０〜３０重量部、及びジエン糸ゴム２０〜７
０重量部からなるゴム組成物で構成し、この外面層と接
する内部層をジエン系ゴムを主体としたゴム組成物で構
成したから、特にタイヤサイド部の外面を構成するゴム
組成物にワックスや老化防止剤を含まないので、長期間
使用しても、これらが析出してタイヤの外観を悪化せし
めることがない。

従ってタイヤの外観を著しく良好化できて商品価値を向
上できる一方、良好な耐オゾン性、耐候性、耐フレック
スクラツク性、耐外傷性を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる空気入りタイヤの子牛
半断面説明図、第２図は従来の空気入りタイヤの子牛半
断面説明図である。 ２・・・ビード部、３・・・サイドウオール部、４・・
・ショルダ一部、５・　トレッド部、６・・・ビードワ
イヤ、１・・・カーカス層、８・・・ベルト層、９・・
ビードフィラー、　　１０・・・リムクッションゴム、
ｓ・・・タイヤサイド部、Ｓ、・・・外面層、Ｓ２・・
・内部層。 代理人　弁理士　　小　川　信　− 弁理士　　野　口　賢　照 弁理士　斎下和彦 第１図 ら 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 左右一対のビード部と、このビード部に連らなる左右一
   対のサイドウオール部と、この各サイドウオール部間に
   ショルダ一部を介して配置したトレッド部からなる空気
   入りタイヤにおいて、前記ビード部上方からサイドウオ
   ール部を介してショルダ一部下方に至るタイヤサイド部
   を内外２層構造とし、この外面層の肉厚を０．３〜１．
   ５　ｔａｎとすると共に塩素化ブチルゴム２０〜５０重
   量部、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム１０
   〜３０重量部、及びジエン系ゴム２０〜７０重量部から
   なるゴム組成物で構成し、この外面層と接する内部層を
   ジエン系ゴムを主体としたゴム組成物で構成したことを
   特徴とする空気入りタイヤ。