JPH0328325B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0328325B2 JPH0328325B2 JP57129631A JP12963182A JPH0328325B2 JP H0328325 B2 JPH0328325 B2 JP H0328325B2 JP 57129631 A JP57129631 A JP 57129631A JP 12963182 A JP12963182 A JP 12963182A JP H0328325 B2 JPH0328325 B2 JP H0328325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- parts
- weight
- tire
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 67
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 65
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 35
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 claims description 18
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 claims description 18
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 claims description 18
- 239000005062 Polybutadiene Substances 0.000 claims description 14
- 229920005555 halobutyl Polymers 0.000 claims description 7
- 229920002857 polybutadiene Polymers 0.000 claims description 6
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 claims description 5
- -1 ethylene, propylene Chemical group 0.000 claims 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 12
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 11
- CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N Ozone Chemical compound [O-][O+]=O CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 10
- 229920005549 butyl rubber Polymers 0.000 description 9
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 7
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 7
- 230000003712 anti-aging effect Effects 0.000 description 6
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N Sulfur Chemical compound [S] NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N Zinc monoxide Chemical compound [Zn]=O XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 description 2
- 229920005556 chlorobutyl Polymers 0.000 description 2
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 2
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 description 2
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 2
- CBCKQZAAMUWICA-UHFFFAOYSA-N 1,4-phenylenediamine Chemical compound NC1=CC=C(N)C=C1 CBCKQZAAMUWICA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002943 EPDM rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004606 Fillers/Extenders Substances 0.000 description 1
- 235000021355 Stearic acid Nutrition 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 229920005557 bromobutyl Polymers 0.000 description 1
- 125000000484 butyl group Chemical group [H]C([*])([H])C([H])([H])C([H])([H])C([H])([H])[H] 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013329 compounding Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 229920003244 diene elastomer Polymers 0.000 description 1
- 150000001993 dienes Chemical class 0.000 description 1
- HQQADJVZYDDRJT-UHFFFAOYSA-N ethene;prop-1-ene Chemical group C=C.CC=C HQQADJVZYDDRJT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- QIQXTHQIDYTFRH-UHFFFAOYSA-N octadecanoic acid Chemical compound CCCCCCCCCCCCCCCCCC(O)=O QIQXTHQIDYTFRH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OQCDKBAXFALNLD-UHFFFAOYSA-N octadecanoic acid Natural products CCCCCCCC(C)CCCCCCCCC(O)=O OQCDKBAXFALNLD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 238000010058 rubber compounding Methods 0.000 description 1
- 239000008117 stearic acid Substances 0.000 description 1
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 1
- 239000011787 zinc oxide Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C13/00—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しく
は、タイヤ表面に沿つて、シヨルダー部からサイ
ドウオール部の上方にわたる部分(すなわち、ト
レツド側端部)の構造及びその組成を改良するこ
とにより、耐動的疲労性、耐候性等をさせたトラ
ツク、バス用等の大型タイヤ(重荷重用空気入り
タイヤ)に関する。 従来トラツク、バス用等大型タイヤのラジアル
方向断面構造は、第1図に示すように、キヤツプ
トレツド部Aのゴム1がシヨルダー部C附近にお
いて、サイドウオール部Bのゴム2の上にかぶさ
るよう構成されたいわゆるキヤツプ.オーバー.
サイド構造のタイヤと、第2図に示すように、サ
イドウオール部Bのゴム2が、タイヤの路面側端
aの近傍まで伸びているいわゆるサイド.オーバ
ー.キヤツプ構造のタイヤがある。 ところがタイヤにおいてシヨルダー部Cからサ
イドウオール部Bの上方にわたる部分は、走行時
において繰返し圧縮変形を伴う繰返し屈曲を最も
厳しく受ける部分であると共に日光の影響を受け
る部分でもある関係上、耐屈曲疲労性、耐候性、
等に優れたゴム組成物が用いられていることが望
ましい。 しかしながら、このシヨルダー部Cからサイド
ウオール部Bの上方にわたる部分は、実際には上
述したようにキヤツプトレツド部Aのゴム1かあ
るいはサイドウオール部Bのゴム2によつて構成
されている。 そもそもキヤツプトレツド部Aのゴム1には、
キヤツプトレツドとしての機能すなわち耐摩耗
性、耐カツトチツプ性を附与することに重点をお
いた組成物が使用されており、このゴム1に前述
したようにシヨルダー部Cに必要な機能、すなわ
ち耐屈曲疲労性や耐候性をも兼備させるために
は、例えばパラフエニレンジアミン系老化防止剤
を多量に配合しなけばならず、高コストになる等
の問題がある。またサイドウオール部Bのゴム2
も、サイドオール部Bが受ける伸張変形に適した
ゴム組成物からなつており、このゴム2にシヨル
ダー部Cが受ける圧縮変形に適した成分を配合し
たり耐屈曲疲労性や耐候性を附与するのはゴム配
合上技術的に困難であり且つ経済性等の面でやは
り問題がある。 本発明は上述した各問題点を解消すべく検討し
た結果、導びかれたものである。 従つて本発明の目的は、タイヤ表面に沿つて、
シヨルダー部からサイドウオール部の上方にわた
る部分の構造及びその組成を工夫することによ
り、耐動的疲労性、耐候性等をタイヤ走行寿命末
期まで十分に保持せしめ得るようにしたトラツ
ク、バス用等の大型タイヤを提供することにあ
る。 このため、本発明の大型タイヤは、タイヤ表面
にシヨルダー部からサイドウオール部のトレツド
側端部にかけてタイヤ円周方向に厚さ0.5〜5mm
のゴムシートを貼着してなり、このゴムシート
を、天然ゴム20〜60重量部、ポリブタジエンゴム
10〜50重量部、ハロゲン化ブチルゴム10〜50重量
部及び又はエチレン・プロピレン・ジエン共重合
体ゴム5〜30重量部をその合計が100重量部とな
るよう配合したゴム組成物で構成したことを特徴
とする。 以下本発明を実施例により図面を参照しつつ詳
細に説明する。 第3図は本発明の実施例からなる大型タイヤを
示すラジアル方向半断面説明図である。 本発明の実施例からなる大型タイヤは、左右一
対のビード部Dと、このビード部Dに連らなる左
右一対のサイドウオール部Bと、このサイドウオ
ール部Bの間にシヨルダー部Cを介して配置され
たキヤツプトレツド部Aを備えており、前記各ビ
ード部Dに設けられたビードワイヤ5間にはカー
カス6が装架され、さらに前記キヤツプトレツド
部Aにおけるカーカス6上にはブレーカー4が配
置されている。 そして本発明においては、前記シヨルダー部C
からサイドウオール部Bの上方にわたる部分にか
けてタイヤ表面にタイヤ円周方向にゴムシート3
が貼着されている。このゴムシート3は、天然ゴ
ム20〜60重量部、ポリブタジエンゴム10〜50重量
部、ハロゲン化ブチルゴム10〜50重量部及び又は
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム5〜
30重量部をその合計が100重量部となるように配
合したゴム組成物で構成されている。 なお図において1は前記ギヤツプトレツド部A
を構成するゴムを示し、2は前記サイドウオール
部Bを構成するゴムを示す。 ここで上述したゴムシート3を構成するゴム組
成物及びその肉厚を含む形状、並びに配置方法に
ついて説明する。 まずゴムシート3を構成するゴム組成物合計
100重量部中天然ゴム(NR)は前述したように
20〜60重量部がよい。これは20重量部未満では、
ゴムシート3の引張強さ、引裂強さが極端に低下
し、また60重量部を越えると、その分ポリブタジ
エンゴム(BR)、ハロゲン化ブチルゴム(例え
ばCl−IIR)及び又はエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合体ゴム(EPDM)を配合量が減少し
耐屈曲疲労性、耐候性が低下するからである。 次にポリブタジエンゴム(BR)はゴム組成物
合計100重量部中10〜50重量部がよい。これは10
重量部未満ではポリブタジエンゴムの特徴である
耐屈曲疲労性が低下し、また50重量部を越えると
引張強さ、引裂強さが低下するからである。 またハロゲン化ブチルゴムはゴム組成物合計
100重量部中10〜50重量部がよい。これは10重量
部未満では耐候性、耐酸化劣化性が低下し、50重
量部を越えると急激に引張強さ、引裂強さが低下
するからである。 さらにエチレン・プロピレン・ジエン共重合体
コム(EPDM)はゴム組成物合計100重量部中5
〜30重量部がよい。これは5重量部未満では、エ
チレン・プロピレン・ジエ共重合体ゴムの特徴で
ある耐候性、耐オゾン性、耐熱性の効果が発揮さ
れず、30重量部を越えるとジエン系ゴムとの相溶
性が悪いため、動的疲労性が低下し不適当である
からである。 上述したゴム組成物以外の他の配合剤、例えば
軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、硫黄等は常法
にしたがつて配合することができるが、カーボン
ブラツクはエラストマー100重量部に対し40〜70
重量部、好ましくは45〜65重量部配合するのが良
い。これはゴムシート3が屈曲疲労変形を受ける
ため、カーボンブラツクは70重量部以上では著し
く屈曲疲労性が低下し、40重量部未満では弾性率
が低下し実用的でない。 また、ゴムシート3の形状はシート状でも良
く、プロフアイル形状を用いても良い。さらに厚
さは0.5〜5mmである。これは0.5mm未満では耐屈
曲疲労性、耐候性の効果が低下し、5mm超である
と、本発明のゴム組成物は耐摩耗性が悪いためシ
ヨルダー摩耗し易く、偏摩耗の原因となり不適当
であるからである。また、幅はシヨルダー部C上
部の接地端付近からトレツドゴム1とサイドウオ
ールゴム2の接合部を覆つて配置するのがよい。 ゴムシート3の配置方法は、前述の位置に配置
されるような方法であればどのような方法であつ
てもよいが、タイヤの未加硫時に貼り付けるのが
好ましい。加硫後ではトレツドゴム1又はサイド
ウオールゴム2とのゴム/ゴム接着性で問題とな
り易いためである。 なお本発明で使用するハロゲン化ブチルゴムは
塩素化ブチルゴムでよく、臭素化ブチルを用いて
もよい。 以下各実施例と比較例の配合とその物性との関
係を第1表により説明する。 第1表には、NR、BR、Cl−IIR(塩素化ブチ
ルゴム)、EPDMの組合わせ、更に、酸化亜鉛、
ステアリン酸、伸展油、老化防止剤、ワツクス、
促進剤、硫黄を配合してなる各ゴム組成物の物性
試験結果を示した。 第1表において実施例1〜6は本発明に係るも
ので、比較例1〜4は比較のためのものである。
比較例1はNRとBRブレンドのゴム組成物であ
り、比較例2は比較例1の老化防止剤を多量配合
したゴム組成物である。比較例3はNRとBRと
Cl−IIRブレンドのゴム組成物であるが、天然ゴ
ムを多量配合(60重量部)したゴム組成物であ
る。同じく比較例4は天然ゴム多量配合とBRと
EPDMとを組合わせたゴム組成物の比較例であ
る。 この結果から、老化防止剤を多量配合すると耐
オゾン性は著しく向上するが、耐屈曲疲労性の向
上効果は少ない(比較例1、2)。また、Cl−
IIRの配合効果は明らかに、耐オゾン性を著しく
向上し、耐屈曲疲労性も良好となる(実施例1〜
3)。しかし、Cl−IIRを配合してもNRの配合量
が多くなるとBRとCl−IIRとの配合量が少なく
なるため耐屈曲疲労性、耐オゾン性の改良効果が
低下する(実施例2、比較例3)。又EPDMをブ
レンドしたゴム組成物(比較例4、実施例4〜
6)では、NRとBRとEPDMとをブレンドして
配合すると、耐屈曲疲労性、耐オゾン性を著しく
向上することがわかる。更に、NRとBRとCl−
IIRにEPDMとをブレンドしたゴム組成物は、耐
屈曲疲労性はやや低下するが、耐オゾン性で良好
な結果が得られる。 以上のことから天然ゴム60重量部以下でNR、
BR、Cl−IIRの3者ブレンド、NR、BR、
EPDMの3者ブレンド、及びNR、BR、Cl−
IIR、EPDMの4者ブレンドのゴム組成物は、
NRはBRとをブレンドしたエラストマー100重量
部に老化防止剤を多量配合したゴム組成物に較べ
耐屈曲疲労性、耐オゾン性等全ての特性を満足し
得ることが明らかである。
は、タイヤ表面に沿つて、シヨルダー部からサイ
ドウオール部の上方にわたる部分(すなわち、ト
レツド側端部)の構造及びその組成を改良するこ
とにより、耐動的疲労性、耐候性等をさせたトラ
ツク、バス用等の大型タイヤ(重荷重用空気入り
タイヤ)に関する。 従来トラツク、バス用等大型タイヤのラジアル
方向断面構造は、第1図に示すように、キヤツプ
トレツド部Aのゴム1がシヨルダー部C附近にお
いて、サイドウオール部Bのゴム2の上にかぶさ
るよう構成されたいわゆるキヤツプ.オーバー.
サイド構造のタイヤと、第2図に示すように、サ
イドウオール部Bのゴム2が、タイヤの路面側端
aの近傍まで伸びているいわゆるサイド.オーバ
ー.キヤツプ構造のタイヤがある。 ところがタイヤにおいてシヨルダー部Cからサ
イドウオール部Bの上方にわたる部分は、走行時
において繰返し圧縮変形を伴う繰返し屈曲を最も
厳しく受ける部分であると共に日光の影響を受け
る部分でもある関係上、耐屈曲疲労性、耐候性、
等に優れたゴム組成物が用いられていることが望
ましい。 しかしながら、このシヨルダー部Cからサイド
ウオール部Bの上方にわたる部分は、実際には上
述したようにキヤツプトレツド部Aのゴム1かあ
るいはサイドウオール部Bのゴム2によつて構成
されている。 そもそもキヤツプトレツド部Aのゴム1には、
キヤツプトレツドとしての機能すなわち耐摩耗
性、耐カツトチツプ性を附与することに重点をお
いた組成物が使用されており、このゴム1に前述
したようにシヨルダー部Cに必要な機能、すなわ
ち耐屈曲疲労性や耐候性をも兼備させるために
は、例えばパラフエニレンジアミン系老化防止剤
を多量に配合しなけばならず、高コストになる等
の問題がある。またサイドウオール部Bのゴム2
も、サイドオール部Bが受ける伸張変形に適した
ゴム組成物からなつており、このゴム2にシヨル
ダー部Cが受ける圧縮変形に適した成分を配合し
たり耐屈曲疲労性や耐候性を附与するのはゴム配
合上技術的に困難であり且つ経済性等の面でやは
り問題がある。 本発明は上述した各問題点を解消すべく検討し
た結果、導びかれたものである。 従つて本発明の目的は、タイヤ表面に沿つて、
シヨルダー部からサイドウオール部の上方にわた
る部分の構造及びその組成を工夫することによ
り、耐動的疲労性、耐候性等をタイヤ走行寿命末
期まで十分に保持せしめ得るようにしたトラツ
ク、バス用等の大型タイヤを提供することにあ
る。 このため、本発明の大型タイヤは、タイヤ表面
にシヨルダー部からサイドウオール部のトレツド
側端部にかけてタイヤ円周方向に厚さ0.5〜5mm
のゴムシートを貼着してなり、このゴムシート
を、天然ゴム20〜60重量部、ポリブタジエンゴム
10〜50重量部、ハロゲン化ブチルゴム10〜50重量
部及び又はエチレン・プロピレン・ジエン共重合
体ゴム5〜30重量部をその合計が100重量部とな
るよう配合したゴム組成物で構成したことを特徴
とする。 以下本発明を実施例により図面を参照しつつ詳
細に説明する。 第3図は本発明の実施例からなる大型タイヤを
示すラジアル方向半断面説明図である。 本発明の実施例からなる大型タイヤは、左右一
対のビード部Dと、このビード部Dに連らなる左
右一対のサイドウオール部Bと、このサイドウオ
ール部Bの間にシヨルダー部Cを介して配置され
たキヤツプトレツド部Aを備えており、前記各ビ
ード部Dに設けられたビードワイヤ5間にはカー
カス6が装架され、さらに前記キヤツプトレツド
部Aにおけるカーカス6上にはブレーカー4が配
置されている。 そして本発明においては、前記シヨルダー部C
からサイドウオール部Bの上方にわたる部分にか
けてタイヤ表面にタイヤ円周方向にゴムシート3
が貼着されている。このゴムシート3は、天然ゴ
ム20〜60重量部、ポリブタジエンゴム10〜50重量
部、ハロゲン化ブチルゴム10〜50重量部及び又は
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム5〜
30重量部をその合計が100重量部となるように配
合したゴム組成物で構成されている。 なお図において1は前記ギヤツプトレツド部A
を構成するゴムを示し、2は前記サイドウオール
部Bを構成するゴムを示す。 ここで上述したゴムシート3を構成するゴム組
成物及びその肉厚を含む形状、並びに配置方法に
ついて説明する。 まずゴムシート3を構成するゴム組成物合計
100重量部中天然ゴム(NR)は前述したように
20〜60重量部がよい。これは20重量部未満では、
ゴムシート3の引張強さ、引裂強さが極端に低下
し、また60重量部を越えると、その分ポリブタジ
エンゴム(BR)、ハロゲン化ブチルゴム(例え
ばCl−IIR)及び又はエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合体ゴム(EPDM)を配合量が減少し
耐屈曲疲労性、耐候性が低下するからである。 次にポリブタジエンゴム(BR)はゴム組成物
合計100重量部中10〜50重量部がよい。これは10
重量部未満ではポリブタジエンゴムの特徴である
耐屈曲疲労性が低下し、また50重量部を越えると
引張強さ、引裂強さが低下するからである。 またハロゲン化ブチルゴムはゴム組成物合計
100重量部中10〜50重量部がよい。これは10重量
部未満では耐候性、耐酸化劣化性が低下し、50重
量部を越えると急激に引張強さ、引裂強さが低下
するからである。 さらにエチレン・プロピレン・ジエン共重合体
コム(EPDM)はゴム組成物合計100重量部中5
〜30重量部がよい。これは5重量部未満では、エ
チレン・プロピレン・ジエ共重合体ゴムの特徴で
ある耐候性、耐オゾン性、耐熱性の効果が発揮さ
れず、30重量部を越えるとジエン系ゴムとの相溶
性が悪いため、動的疲労性が低下し不適当である
からである。 上述したゴム組成物以外の他の配合剤、例えば
軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、硫黄等は常法
にしたがつて配合することができるが、カーボン
ブラツクはエラストマー100重量部に対し40〜70
重量部、好ましくは45〜65重量部配合するのが良
い。これはゴムシート3が屈曲疲労変形を受ける
ため、カーボンブラツクは70重量部以上では著し
く屈曲疲労性が低下し、40重量部未満では弾性率
が低下し実用的でない。 また、ゴムシート3の形状はシート状でも良
く、プロフアイル形状を用いても良い。さらに厚
さは0.5〜5mmである。これは0.5mm未満では耐屈
曲疲労性、耐候性の効果が低下し、5mm超である
と、本発明のゴム組成物は耐摩耗性が悪いためシ
ヨルダー摩耗し易く、偏摩耗の原因となり不適当
であるからである。また、幅はシヨルダー部C上
部の接地端付近からトレツドゴム1とサイドウオ
ールゴム2の接合部を覆つて配置するのがよい。 ゴムシート3の配置方法は、前述の位置に配置
されるような方法であればどのような方法であつ
てもよいが、タイヤの未加硫時に貼り付けるのが
好ましい。加硫後ではトレツドゴム1又はサイド
ウオールゴム2とのゴム/ゴム接着性で問題とな
り易いためである。 なお本発明で使用するハロゲン化ブチルゴムは
塩素化ブチルゴムでよく、臭素化ブチルを用いて
もよい。 以下各実施例と比較例の配合とその物性との関
係を第1表により説明する。 第1表には、NR、BR、Cl−IIR(塩素化ブチ
ルゴム)、EPDMの組合わせ、更に、酸化亜鉛、
ステアリン酸、伸展油、老化防止剤、ワツクス、
促進剤、硫黄を配合してなる各ゴム組成物の物性
試験結果を示した。 第1表において実施例1〜6は本発明に係るも
ので、比較例1〜4は比較のためのものである。
比較例1はNRとBRブレンドのゴム組成物であ
り、比較例2は比較例1の老化防止剤を多量配合
したゴム組成物である。比較例3はNRとBRと
Cl−IIRブレンドのゴム組成物であるが、天然ゴ
ムを多量配合(60重量部)したゴム組成物であ
る。同じく比較例4は天然ゴム多量配合とBRと
EPDMとを組合わせたゴム組成物の比較例であ
る。 この結果から、老化防止剤を多量配合すると耐
オゾン性は著しく向上するが、耐屈曲疲労性の向
上効果は少ない(比較例1、2)。また、Cl−
IIRの配合効果は明らかに、耐オゾン性を著しく
向上し、耐屈曲疲労性も良好となる(実施例1〜
3)。しかし、Cl−IIRを配合してもNRの配合量
が多くなるとBRとCl−IIRとの配合量が少なく
なるため耐屈曲疲労性、耐オゾン性の改良効果が
低下する(実施例2、比較例3)。又EPDMをブ
レンドしたゴム組成物(比較例4、実施例4〜
6)では、NRとBRとEPDMとをブレンドして
配合すると、耐屈曲疲労性、耐オゾン性を著しく
向上することがわかる。更に、NRとBRとCl−
IIRにEPDMとをブレンドしたゴム組成物は、耐
屈曲疲労性はやや低下するが、耐オゾン性で良好
な結果が得られる。 以上のことから天然ゴム60重量部以下でNR、
BR、Cl−IIRの3者ブレンド、NR、BR、
EPDMの3者ブレンド、及びNR、BR、Cl−
IIR、EPDMの4者ブレンドのゴム組成物は、
NRはBRとをブレンドしたエラストマー100重量
部に老化防止剤を多量配合したゴム組成物に較べ
耐屈曲疲労性、耐オゾン性等全ての特性を満足し
得ることが明らかである。
【表】
【表】
次に第2表には、第3図に示すゴムシート3の
配置した構造につき、第1表の比較例2、比較例
4、実施例2、実施例5、実施例6の各ゴム組成
物をゴムシート3に配したタイヤを作成し、実車
走行評価、ドラム評価(オゾン照射)を行なつた
結果を示した。この結果から本発明のゴム組成物
をゴムシート3に配置したタイヤでは、従来のゴ
ム組成物に比較して、実車走行評価、オゾン照射
ドラム評価共良好な結果が得られることがわかつ
た。
配置した構造につき、第1表の比較例2、比較例
4、実施例2、実施例5、実施例6の各ゴム組成
物をゴムシート3に配したタイヤを作成し、実車
走行評価、ドラム評価(オゾン照射)を行なつた
結果を示した。この結果から本発明のゴム組成物
をゴムシート3に配置したタイヤでは、従来のゴ
ム組成物に比較して、実車走行評価、オゾン照射
ドラム評価共良好な結果が得られることがわかつ
た。
【表】
なお第1表及び第2表においてオゾンクラツク
発生状況の評価は、JIS K6301による。 また第2表の上段に示す判定結果は、シヨルダ
ー部からサイドウオール上部全体の評価であり、
下段に示す判定結果は、圧縮歪集中部分のしわ又
はクラツクの発生程度の評価である。 以上説明したように本発明の大型タイヤは、タ
イヤ表面にシヨルダー部からサイドウオール部の
上方にわたる部分、すなわちサイドウオール部の
トレツド側端部にかけてタイヤ円周方向に厚さ
0.5〜5mmの特定組成のゴムシートを貼着してな
るため、耐動的疲労性、耐候性等をタイヤ走行寿
命末期まで十分に保持することが可能となる。
発生状況の評価は、JIS K6301による。 また第2表の上段に示す判定結果は、シヨルダ
ー部からサイドウオール上部全体の評価であり、
下段に示す判定結果は、圧縮歪集中部分のしわ又
はクラツクの発生程度の評価である。 以上説明したように本発明の大型タイヤは、タ
イヤ表面にシヨルダー部からサイドウオール部の
上方にわたる部分、すなわちサイドウオール部の
トレツド側端部にかけてタイヤ円周方向に厚さ
0.5〜5mmの特定組成のゴムシートを貼着してな
るため、耐動的疲労性、耐候性等をタイヤ走行寿
命末期まで十分に保持することが可能となる。
第1図及び第2図はそれぞれ従来の大型タイヤ
を示すラジアル方向半断面説明図、第3図は本発
明の実施例からなる大型タイヤを示すラジアル方
向半断面説明図である。 A……キヤツプトレツド部、B……サイドウオ
ール部、C……シヨルダー部、D……ビード部、
1……キヤツプトレツド部のゴム、2……サイド
ウオール部のゴム、3……ゴムシート、4……ブ
レーカー、5……ビードワイヤ、6……カーカ
ス。
を示すラジアル方向半断面説明図、第3図は本発
明の実施例からなる大型タイヤを示すラジアル方
向半断面説明図である。 A……キヤツプトレツド部、B……サイドウオ
ール部、C……シヨルダー部、D……ビード部、
1……キヤツプトレツド部のゴム、2……サイド
ウオール部のゴム、3……ゴムシート、4……ブ
レーカー、5……ビードワイヤ、6……カーカ
ス。
Claims (1)
- 1 タイヤ表面にシヨルダー部からサイドウオー
ル部のトレツド側端部にかけてタイヤ円周方向に
厚さ0.5〜5mmのゴムシートを貼着してなり、こ
のゴムシートを、天然ゴム20〜60重量部、ポリブ
タジエンゴム10〜50重量部、ハロゲン化ブチルゴ
ム10〜50重量部及び又はエチレン・プロピレン・
ジエン共重合体ゴム5〜30重量部をその合計が
100重量部となるよう配合したゴム組成物で構成
したことを特徴とする大型タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57129631A JPS5920708A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 大型タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57129631A JPS5920708A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 大型タイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5920708A JPS5920708A (ja) | 1984-02-02 |
JPH0328325B2 true JPH0328325B2 (ja) | 1991-04-18 |
Family
ID=15014266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57129631A Granted JPS5920708A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 大型タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920708A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62191203A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重車両用タイヤ |
US4776909A (en) * | 1986-07-28 | 1988-10-11 | The Firestone Tire & Rubber Company | Method for making coextruded seamless tubular tire bodies for use in pneumatic tires |
JP2002284927A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
JP2012111451A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Bridgestone Corp | プレキュアトレッド及びそれを用いた空気入りタイヤ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734140A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for internal layer of side wall |
JPS5777207A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-14 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Pneumatic tire |
JPS5914502A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
-
1982
- 1982-07-27 JP JP57129631A patent/JPS5920708A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734140A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for internal layer of side wall |
JPS5777207A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-14 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Pneumatic tire |
JPS5914502A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5920708A (ja) | 1984-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9963000B2 (en) | Pneumatic tire | |
EP1580037B1 (en) | Pneumatic radial tire | |
US9027615B2 (en) | Tire tread with groove reinforcement | |
EP2292451B1 (en) | Run-flat tire | |
JP5041515B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US10099513B2 (en) | Tire comprising a tread made up of several elastomeric compounds | |
US5714022A (en) | Pneumatic tire with two-layer sidewalls | |
US5896904A (en) | Tire having low rolling resistance | |
JP4249792B2 (ja) | タイヤ | |
DE112015002376B4 (de) | Luftreifen | |
JPS6350201B2 (ja) | ||
JPH0328325B2 (ja) | ||
US20100006200A1 (en) | Pneumatic tire | |
JP5009572B2 (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
US4295512A (en) | Thick-cord lightweight tire body having an improved fatigue life | |
JPH0319802B2 (ja) | ||
JP4187990B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP3856557B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3569395B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3612160B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3569082B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP1892128B1 (en) | Rubber composition for sidewall and rubber composition for clinch apex and tire prepared using same | |
JPS60163708A (ja) | 改良されたラジアルタイヤ | |
JP4672216B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2837476B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |