JP2837476B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2837476B2
JP2837476B2 JP1320666A JP32066689A JP2837476B2 JP 2837476 B2 JP2837476 B2 JP 2837476B2 JP 1320666 A JP1320666 A JP 1320666A JP 32066689 A JP32066689 A JP 32066689A JP 2837476 B2 JP2837476 B2 JP 2837476B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、空気入りラジアルタイヤ、特に耐ベルト
エッジセパレーション性を著しく改良した、スチールコ
ードベルト層を備える空気入りラジアルタイヤに関す
る。
(従来の技術) 一般に、ライトトラック等に使用される空気入りラジ
アルタイヤは、乗用車用タイヤと比較して高内圧、高荷
重条件で使用されるため、耐ベルトエッジセパレーショ
ン性が乗用車タイヤより強く要求される。ベルトエッジ
セパレーションとは、内圧、荷重及びサイドフォースに
よりベルトエッジ(ベルト端)に歪が生じ、ベルトゴム
にクラックが発生し、このクラックが成長しコードとゴ
ムが分離し故障が発生する現象である。これを防止する
対策として、スチールベルト層に有機繊維コードで補強
されたレイヤー層やキャップ層を設けてこれを補強する
方法をしばしば用いるが、このような補強によっても、
中近東や東南アジアなどの熱帯地域においては、ベルト
エッジセパレーションによる故障が決して少ないと言え
なかった。
ベルトエッジセパレーションを改良する別の方法とし
ては、ベルト層のスチールコード被覆ゴム組成物を高弾
性化することによってベルトの層間せん段歪を抑制する
方法が一般に知られている。前記高弾性化を達成する方
法応として、硫黄を多量に配合する方法、カーボンブラ
ックを多量に配合する方法等がある。しかし、硫黄をあ
まり多く配合した場合、走行による熱履歴を受け、熱老
化によりゴム組成物の耐破壊性が著しく低下し、かえっ
て耐ベルトエッジセパレーション性が急激に低下すると
いった欠点があった。また、カーボンブラックをあまり
多量に配合した場合、ゴム組成物の発熱性が悪化し、走
行時の発熱が大きくなり、結果として熱老化により耐破
壊性が低下するばかりでなく、製造時、未加硫ゴム組成
物の粘度が高くなり、圧延作業性が低下するといった欠
点があった。一方、少ないカーボンブラック配合量で高
弾性化を実現するために、ストラクチャーの大きいカー
ボンブラックを使用した場合、走行により機械的疲労を
受け、引裂性等の物性低下を引き起こし、耐ベルトエッ
ジセパレーション性が低下するという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記欠点を有しない、低ベルトエッジセ
パレーション性の改良された空気入りラジアルタイヤを
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、ストラクチャーの大きいカーボンブラックとス
トラクチャーが比較的小さいカーボンブラックとをある
特定の範囲内でブレンドして使用した場合、高弾性であ
ると共に熱老化性、耐引裂性等の性能を有し、耐ベルト
エッジセパレーション性を著しく改良しうることを確か
め、この発明を完成するに至った。
なお、ストラクチャーの大小は、DBP吸油量で測定す
ることができ、この値が大きい程ストラクチャーが大で
小さい程小である。
この発明は、ゴム組成物で被覆されたスチールコード
からなるベルト層を備える空気入りラジアルタイヤにお
いて、前記スチールコード被覆ゴム組成物が天然ゴム、
合成ポリイソプレンゴム又はそれらの両方のゴムを90重
量部以上含有するゴム100重量部に対してカーボンブラ
ック50〜70重量部を配合したゴム組成物であり、しかも
前記カーボンブラックがヨウ素吸着量が75〜120mg/gでD
BP吸油量が65〜85ml/100gであるカーボンブラック
(A)と、ヨウ素吸着量が30〜90mg/gでDBP吸油量が95
〜150ml/100gであるカーボンブラック(B)とをブレン
ド重量比A/Bが1/5〜5/1の範囲内でブレンドしたカーボ
ンブラックである空気入りラジアルタイヤである。
(作 用) この発明において、ゴム100重量部のうち、90重量部
以上の天然ゴム及び/又は合成ポリイソプレンゴムを使
用するが、これは、90重量部未満では、ゴム組成物の亀
裂成長性が悪化し、耐ベルトエッジセパレーション性が
低下するためである。天然ゴム及び合成ポリイソプレン
ゴム以外のゴムとして10重量部以下ブレンドして使用す
るゴムは、特に限定されないが、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴムやポリブタジエンゴムが好ましい。
この発明において使用するカーボンブラック(A)
は、ヨウ素吸着量(IA)が75〜120mg/gでDBP吸油量が65
〜85ml/100gであり、DBP吸油量が65ml/100g未満の場
合、ゴム組成物の100%モジュラスが低くなりすぎ、DBP
吸油量が85ml/100gを超える場合、ゴム組成物の機械的
疲労性が低下し、耐ベルトエッジセパレーション性が低
下するので、不適当である。また、カーボンブラック
(B)は、ヨウ素吸着量(IA)が30〜90mg/gでDBP吸油
量が95〜150ml/100gであり、DBP吸油量が95ml/100g未満
の場合、やはりゴム組成物の弾性率が低下し、150ml/10
0gを超えると、ゴム組成物の機械的疲労性が低下するの
で不適当である。ヨウ素吸着量(IA)については、カー
ボンブラック(A)が75未満、カーボンブラック(B)
が30未満ではゴム組成物の耐破壊性が低下し耐ベルトエ
ッジセパレーション性が悪化するので不適当であり、カ
ーボンブラック(A)が120を超え、カーボンブラック
(B)が90を超えると混練時のカーボンブラックの分散
性が低下したり、ゴムの粘度が高くなり過ぎて工場作業
性が悪化するので不適当である。また、カーボンブラッ
クA/Bのブレンド重量比が1/5より小さい場合、機械的疲
労性が低下するばかりでなく、未加硫時の粘度が大きく
なりすぎて圧延作業性が悪化し、5/1より大きい場合、
十分な100%モジュラスを得ることができないので不適
当である。
カーボンブラックの配合量は、ゴム100重量部に対し
て50〜70重量部であり、50重量部未満では、ゴム組成物
の100%モジュラスが低くなりすぎるばかりでなく、耐
亀裂成長性も低下し、70重量部を超えると、発熱性が悪
化したり、未加硫時に粘度が高く、圧延作業性が低下す
るため不適当である。
この発明に使用するスチールコード被覆ゴム組成物の
100%モジュラスは、50〜70kg/cm2であることが好まし
いが、これは、50kg/cm2未満ではベルト層の層間せん断
歪を抑制する効果が小さくなり、耐ベルトエッジセパレ
ーション性が悪化する傾向があり、70kg/cm2を超える
と、耐破壊性が低下する傾向があるからである。
この発明の空気入りラジアルタイヤに使用するゴム組
成物において、前記ゴムに対してカーボンブラック以外
に、接着剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、軟化
剤、補強用充填剤、老化防止剤等通常ゴム工業で使用さ
れる配合剤を必要に応じて配合することが可能である。
この発明においてDBP吸油量及びヨウ素吸着量は、下
記方法により測定した。
DBP吸油量(ジブチルフタレート吸油量); ASTM D−2414 ヨウ素吸着量(ヨウ素吸着比表面積)(IA): ASTM D1510−81 (実施例) 以下、この発明を実施例及び比較例によって更に詳細
に説明する。
実施例1〜5,比較例1〜6 2枚のスチールベルト層によって補強されたライトト
ラックタイヤLTR 700R16 12PRの該ベルト層スチールコ
ード被覆ゴム組成物として表1に示した10種のゴム組成
物を用いてタイヤを作成し、日本国内にて約10万km走行
させた後、ベルトエッジセパレーション長さを測定し
た。カーボンブラック(B)単独配合の比較例1のセパ
レーション長さを100として指数で評価した。値が大き
い程良好であることを示す。
なお、100%モジュラス及び破断時伸びの測定は、厚
さ2mmのスラブシートを145℃×40分の条件で加硫後、JI
S K6301法に従って実施した。
セパレーション長さは、走行後のタイヤを8等分し、
その各断面にてセパレーション長さを測定し、その平均
値を求めた。
結果を表1に示す。
比較例1〜4に示すカーボンブラック(A)単独又は
(B)単独配合に比べて両者をブレンドした実施例1〜
5は、すぐれた耐ベルトエッジセパレーション性を示
す。しかしながら、比較例5及び6に示すようにカーボ
ンブラックA/Bのブレンド比が1/5〜5/1の範囲を満たさ
ない場合、耐ベルトエッジセパレーションに対する効果
が不十分である。
(発明の効果) 空気入りラジアルタイヤのスチールベルト層におい
て、スチールコード被覆ゴム組成物として、天然ゴム及
び/又は合成ポリイソプレンゴムを90重量部以上用いた
ゴム成分に対し、特定のカーボンブラック(A)と
(B)を特定のブレンド比で50〜70重量部配合してなる
ゴム組成物を使用したこの発明の空気入りラジアルタイ
ヤは、耐ベルトエッジセパレーション性が著しく改良さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 9/02 C08K 9/02 9/04 9/04 C08L 9/00 C08L 9/00 D02G 3/48 D02G 3/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム組成物で被覆されたスチールコードか
    らなるベルト層を備える空気入りラジアルタイヤにおい
    て、前記スチールコード被覆ゴム組成物が天然ゴム、合
    成ポリイソプレンゴム又はそれらの両方のゴムを90重量
    部以上含有するゴム100重量部に対してカーボンブラッ
    ク50〜70重量部を配合したゴム組成物であり、しかも前
    記カーボンブラックがヨウ素吸着量が75〜120mg/gでDBP
    吸油量が65〜85ml/100gであるカーボンブラック(A)
    と、ヨウ素吸着量が30〜90mg/gでDBP吸油量が95〜150ml
    /100gであるカーボンブラック(B)とをブレンド重量
    比A/Bが1/5〜5/1の範囲内でブレンドしたカーボンブラ
    ックであることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】スチールコード被覆ゴム組成物が50〜70kg
    /cm2の100%モジュラスを有する請求項1記載の空気入
    りラジアルタイヤ。
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