JPS5913973Y2

JPS5913973Y2 - ミシンに付設するカツタ−装置

Info

Publication number: JPS5913973Y2
Application number: JP4863580U
Authority: JP
Inventors: 茂憲有地
Original assignee: 三和実業株式会社
Priority date: 1980-04-10
Filing date: 1980-04-10
Publication date: 1984-04-24
Also published as: JPS56151088U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、ミシンの針棒が昇降する縁戚位置の近くに
、上軸の回転とともに昇降する切断刃を設けて、縫成と
同時に布の切断を行なうようにしたミシンに付設するカ
ッター装置に関する。

従来、この種のカッター装置は、工業用ミシンのように
、硅酸と同時に布を切断することのみを目的とする専用
のミシンに取り付けられていた。

本考案は、ミシンの上軸の回転とともに昇降動作するク
ランク連結杆と、切断刃を取り付けて上記連結杆に従動
して昇降するスライダーとの間にクラッチを介設するこ
とによって、切断刃を使用しないときは通常のミシンの
縁戚運転を行なえるようにするとともに、上記スライダ
ーに対して切断刃を昇降操作可能に設けることによって
、不使用時の切断刃を縫成の障害にならない安全な位置
に回避させておくことかで゛きるようにしたミシンに付
設するカッター装置を提供したものである。

以下に本考案を図面に示す実施例について説明する。

１はミシンの上軸、２は上軸１に固定した円板形のカム
クランク、３はカムクランク２を上端に嵌合して垂下さ
れるクランク連結杆、４はクラッチである。

このクラッチ４は、上記クランク連結杆３の下端部に長
孔を縦に長く横に短く十字形に穿孔して図面に示すよう
に形成したクラッチ嵌合部４ａと、この嵌合部４ａの一
側面（第２国有手）から排脱自在に、かつ回転可能に嵌
入するように形成したクラッチ嵌入部４ｂとからなる。

また、このクラッチ４は、嵌入部４ｂが第１図に示すよ
うにクラッチ嵌合部４ａに水平方向に嵌入している状態
で結合し、垂直方向の嵌合状態ではクラッチ結合を開放
するようになっている。

５は上記クラッチ嵌入部４ｂを挿通する摺動ガイドピン
、６はこのガイドピン５の頭部５′と上記クラッチ嵌入
部４ｂの操作摘み部４ｂ’との間に介在して、該嵌入部
４ｂを常時嵌合部４ａ内に嵌合するように設けたコイル
ばね、７は、上記ガイドピン６の先端をねし孔７′に螺
合する揺動レバー８は揺動レバー７の基端を挿通ずる
枢着軸９を一端に固定してミシンの頭部フレーム（図示
省略）に取り付けられるブラケット、８′はこのブラケ
ット８を固定するためのねじ孔、１０は上記ブラケット
８の先端に垂直方向に一体に設けたガイドボックスであ
る。

このボックス１０は、第３図に示すように、横断面をコ
字形に形成することにより縦方向にスライドガイド溝１
０′を形成したボックス本体１０ａと、縦長の長窓孔
１０ｂ’を具えて同本体１０の前面に固定される前蓋１
０ｂと、下部に短い窓孔１０ごを具えて本体１０の背
面に固定される後蓋１０Ｃとからなる。

１１は前記揺動レバー７の先端に固定されて、上記ボッ
クス１０の背面の窓孔１０Ｃ’を挿通し、その先端を同
ボックス１０の前記スライドガイド溝１０’内に突出さ
せた駆動ピン、１２はこの駆動ピン１１の先端を、下端
に若干横長に形成した軸孔ａに嵌合して、−上記ボック
ス１０のスライドガイド溝１０′内に昇降自在に嵌装し
たスライダー、１３はこのスライダー１２の一側面（前
面）ｂに垂直に沿い、止めねじ１４を介して該スライダ
ー１２に対し昇降操作可能に取り付けられた切断刃、１
５はミシンのベッドフレームＦｂ内に取り付けられるブ
ラケット１６の先端にねし止めされて、上記切断刃１３
の下部に斜めに形成した切断ゴ、ツジ１３′と係合する
受刃部材である。

上記切断刃１３は、ガイドボックス１０の前蓋１０Ｃ’
の裏面とスライダー１２の下部との間に形成したスリッ
ト１７内に上部を嵌合させ、その上端１３″をスライダ
ー１２の一側面すの両側の所定位置に形成した掛止段部
１８に常時当接させている。

この切断刃１３をスライダー１２に固定する前記止めね
じ１４は、スライダー１２に形成した縦長孔１２′と切
断刃１３の上部に設けた挿通孔１３／／／を挿通して、
スライドガイドボックス１０の前蓋１０ｂの前記長窓孔
１０ｂ′から突出するねじ軸１４ａと、内端部１４ｂ
′を上記長窓孔１０ｂ′内に嵌合して上記ねじ軸１４ａ
と螺合する操作ナツト１４ｂと、上記ねじ軸１４ａに
嵌装して、前記切断刃１３の上端１３″を常時外方へ向
けて付勢するコイルばね１４Ｃとからなり、操作ナラ
Ｈ４ｂを第１，２図の状態から弛めて、第２図中の虚線
で示す位置に移動させたのち締め直すことにより切断刃
１３を上方に引き上げて固定できる。

なお、この操作ナラ）１４ｂを弛めると、上記コイルば
ね１４Ｃの付勢作用によって切断刃１３の上端１３″
が内側からガイドボックス１０の前面に押し出されてス
ライダー１２の前記掛止段部１８から外れ、はぼ同幅に
形成された前蓋１０ｂの長窓孔１０ｂ′の外へ突出し
、上記ナツト１４ｂの引上操作とともに切断刃１３を第
２図中に虚線で示すように斜めにした状態で上昇回避さ
せることができる。

またこの上昇回避位置から切断刃１３を下降させる際に
もコイルばね１４Ｃは、切断刃１３に前傾姿勢を保持
させるので、該切断刃１３と固定位置にある前記受刃１
５との衝突を回避し、下降位置における操作ナラＨ４ｂ
の締め付は時には、該受刃１５の側方から切断刃１３の
下端が当接する。

またねじ軸１４ａは、第３図に示すように方形に形成
したその頭部１４ａを、スライドガイド溝１０′の溝底
とにボックス本体１０ａの背面部に開口する長方形の
窓孔１０ａ′内に嵌合させて内側から上記操作ナツト１
４ｂの昇降を案内するとともに、上記頭部１４ａ′の嵌
合により前記操作ナツト１４ｂの弛め回転と締め回転時
の共回りを阻止する。

また該軸１４ａに嵌着した上記コイルばね１４Ｃは、
スライダー１２の縦長７Ｌ１２’の底面にそって、かつ
、開孔１２′よりも幅を若干狭く２段に形成した第２の
縦長孔１２″の口縁にその内端を接しさせつつ、同軸１
４ａと一体に昇降する。

上記のように構成したこのカッター装置は、第１．２図
の状態において、上軸１を回転すると、カムクランク２
を介してクランク連結杆３が昇降動作し、嵌入部４ｂを
水平に嵌合部４ａに嵌入させて同連結杆３と結合してい
るクラッチ４を介して、揺動レバー７が枢着軸９を支点
として上下に揺動する。

このレバー７の揺動は、同レバー７と一体の駆動ピン１
１を介してスライダー１２に伝動され、該スライダー１
２は、その−側面すに沿って下方に取り付けられている
切断刃１３とともに、ガイドボックス１０内を昇降し、
切断刃１３は、前記上軸１の回転と同時に昇降している
針棒の近くでミシンに供給されつつある布を切断する。

次に、カッター装置を使用しないで縁戚のみを行なう場
合には、切断刃１３をスライダー１２に固定して止めね
じ１４の操作ナラ）−１４ｂを弛める。

同ナツト１４ｂが弛むと切断刃１３の上端１３″がコイ
ルばね１４Ｃに押されて前方に押し出され、掛止段部１
８から外れて、切断刃１３の上昇操作が可能になるので
、操作ナラ）−１４ｂを上方へ移動させたのち、締め直
すことにより、第２図中に虚線で示すように切断刃１４
Ｃをほぼスライドガイドボックス１０内に収容して、
ミシンの硅酸に支障なく安全な位置に回避させる一方、
クラッチ４の操作摘み部４Ｂをばね６に抗して手前に引
き、鉄部４ｂ’と一体の嵌入部４ｂを一旦嵌合部４ａか
ら脱出させたのち、９０°回転させて長円形断面の嵌入
部４ｂを垂直にして該操作摘み部４ｂの把持を開放する
と、上記嵌入部４ｂがクラッチ４の嵌合部４ａ内に縦に
入る。

上記のようにして嵌入部４ｂが縦に嵌合部４ａに嵌合す
ると、同嵌合部４ａの上下方向に形威した余裕によりク
ラッチ４が開放されて、クランク連結杆３から揺動レバ
ー７への伝動が断たれ、ミシンを駆動してもクランク連
結杆３が上軸１に伝動されて昇降動作するのみでスライ
ダー１２は静止している。

以上のように、本考案は、クラッチを操作して、切断刃
の駆動を任意に切り換えられるようにしたので、カッタ
ー装置を付設したミシンを通常のミシンと同様に硅酸の
みに使用することができる。

またカッターの不使用時にはスライダーに切断刃を固定
している止めねじを操作することによって、該切断刃を
硅酸の支障にならない安全な位置に回避させておくこと
ができる利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその正面
図、第２図は第１図の一部切欠側面図、第３図はスライ
ダ一部分の分解斜視図、第４図はスライダーの駆動機構
部分の分解斜視図である。１・・・上軸、２・・・カムクランク、３・・・クラン
ク連結杆、４・・・クラッチ、４ａ・・・嵌合部、４ｂ
・・・嵌入部、４ｂ’・・・操作摘み部、５・・・摺動
ガイドピン、６・・・コイルばね、７・・・揺動レバー
、７′・・・ねじ孔、８・・・ブラケット、８′・・・
ねじ孔、９・・・枢着軸、１ｏ・・・ガイドボックス、
１０′・・・スライドガイド溝、１０ａ・・・ボック
ス本体、１０ａ′・・・窓孔、１０ｂ・・・前蓋、１
０ｂ′・・・長窓孔、１０Ｃ・・・後蓋、１０ｃ′・
・・窓孔、１１・・・駆動ピン、１２・・・スライダー
、１２′・・・縦長孔、１２″・・・第２の縦長孔、ａ
・・・軸孔、ｂ・・・−側面、１３・・・切断刃、１３
′・・・切断エツジ、１３″・・・上端、１３″′・・
・挿通孔、１４・・・止めねじ、１４ａ・・・ねじ軸
、１４ａ′・・・頭部、１４ｂ・・・操作ナツト、１４
ｂ′・・・内端部、１４Ｃ・・・コイルばね、１５・・
・受刃、１６・・・ブラケット、１７・・・スリット、
１８・・・掛止段部、Ｆｂ・・・ベッドフレーム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ミシンの上軸１に取り付けられて該上軸１の回転ととも
に昇降動作するクランク連結杆３に、クラッチ４を介し
て、ミシンの針棒と平行に昇降するスライダー１２を設
け、このスライダー１２に縦長孔１２′を設けるととも
に、同縦長孔１２′の外側の所定位置に掛止段部１８を
設け、この掛止段部１８に支承させた切断刃１３を、該
切断刃１３とともに上記縦長孔１２′に挿通した止めね
じ１４の操作によって、前記スライダー１２の一側面す
に沿って昇降自在に設けたことを特徴とするミシンに付
設するカッター装置。