JPS5913316B2 - 細径フラツクス入りワイヤの製造方法 - Google Patents

細径フラツクス入りワイヤの製造方法

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JPS5913316B2
JPS5913316B2 JP1712578A JP1712578A JPS5913316B2 JP S5913316 B2 JPS5913316 B2 JP S5913316B2 JP 1712578 A JP1712578 A JP 1712578A JP 1712578 A JP1712578 A JP 1712578A JP S5913316 B2 JPS5913316 B2 JP S5913316B2
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JP
Japan
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wire
flux
steel strip
manufacturing
erichsen value
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JP1712578A
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正 松本
豊秀 福田
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は細径フラックス入りワイヤの製造方法に係るも
のである。
王にCO2溶接施工の分野では、薄肉鋼構造物の溶接、
立向や上向姿勢などの溶接および各種機器との組合せ溶
接に関し、ワイヤ径は1.2mm以下の細径が要求され
るケースが多くなつた。
また、CO2溶接法に適用されるワイヤには一般にソリ
ッドワイヤとフラックス入りワイヤの二形態がある。こ
のうちフラックス入りワイヤは一般に溶接作業性が良く
、溶接部に内部欠陥を形成し難く、さらに溶着金属の性
質がすぐれているなどの各種長所から、今後の普及が期
待されているものであまたフラックス入りワイヤは一般
に帯鋼を管状にロール成形する過程において、フラック
スをチューブ内に封入した後、所要径に伸線して製造さ
れている。ところが、殊に細径ワイヤの製造においては
ロール成形後の伸線時にワイヤ外皮が加工硬化される結
果、断線や折線を生じ易く、安定した品質のものを得難
い。しかも加工硬化の激しいワイヤは溶接時においてワ
イヤ送給不良を生じ易いため、均一な溶接物の得られな
い欠点がある。10したがつて細径ワイヤを製造する場
合、製綿過程において中間焼鈍を行ないワイヤを軟化す
る手段をとるのが普通となつている。
しかしながら、かゝる焼鈍作業はワイヤ表面を酸化させ
ることがありしかも充填フラックスの変15質劣化を招
き、溶接部の品質劣化につながることがあつた。
なお焼鈍作業によるワイヤ製造コストの高騰もこの種の
ワイヤの普及を妨げる要因となつている。一般に、細径
ワイヤを中間焼鈍なしで製綿する20には、外皮帯鋼寸
法(巾、厚さ)を極力小さくし、加工率を小さくするの
が普通の手段となつている。
しかし、この場合にはフラックス充填のため普通U字状
に加工された帯鋼の巾が狭くなる結果、フラックスの安
定充填が困難となる。このことは製25線速度を早める
場合、犬きな支障となつている。本発明は以上の問題点
を解決するためになされたもので1.2mm以下の細径
フラックス入りワイヤを生産する上において上記の中間
焼鈍を省き、安定した品質かつ低価格のワイヤを提供す
るもので30ある。すなわち本発明の細径フラックス人
りワイヤの製造方法はエリクセン値がA8.5以上の帯
鋼を粉状フラックスを充填しうる横断面を有する中間体
を成形し、この中間体に粉状フラックスを充填して伸線
加工することを要旨とする。35本発明においてはエリ
クセン値A8.5以上の帯鋼を使用するため中間焼鈍な
しで1.2mm以下の如き細径ワイヤを製造する場合、
帯鋼寸法(巾、厚さ)を極力大きくし得る。
したがつて高速製線作業によつても安定した高品質かつ
経済的なワイヤを製造することができる。以下本発明を
詳細に述べる。
一般に、100m/分以上の高速製線作業において、均
一かつ安定したフラツクス充填の可能な帯鋼の最小寸法
(巾、厚さ)が存在する。
すなわち、かかる最小寸法以下の帯鋼を使用する場合に
はロールにて半加工されたU字形溝の巾が狭くなりこの
溝内に粉状フラツクスを均一充填するのが困難となる結
果、製線速度を高め製線能率を改善することができない
ばかりでなく、製品ワイヤの品質が不安定となる欠点が
ある。ところでかかる観点から帯鋼の最小寸法を実験に
より求めると、ほぼ巾6.57!Lml厚さ0.47m
m程度であることが判明した。又、帯鋼の寸法(巾、厚
さ)および目的とする線径によつて加工率が決まり、中
間焼鈍なしで製線可能な加工率は帯鋼のエリクセン値に
よつて決まる。すなわち帯鋼のエリクセン値が大であれ
ば中間焼鈍なしで製線可能な加工率は大であり、エリク
セン値が小であれば該加工率は小さい。上記の如く10
0m/分以上の高速製線作業における帯鋼寸法は巾6.
5mm以上、厚さ0.47mm以+であることが必要で
あり、本発明者らはこの帯鋼寸法の条件のもとで1.2
mm以下の細径フラツクス入りワイヤを製造する場合に
おいて中間焼鈍なしで製線可能な加工率に対応する帯鋼
のエリクセン値はA8.5以上であることを実験により
求明した。すなわち巾6.5mM、厚さ0.477nm
の寸法の帯鋼により中間焼鈍なしで製線して線径1.2
mmのワイヤを製造する場合の帯鋼のエリクセン値の最
小値はA8.5であり、又巾6.5mm以上、厚さ0.
47mm以上の寸法の帯鋼により中間焼鈍なしで製線し
て線径1,2mTrL以下のワイヤを製造する場合の帯
鋼のエリクセン値の最小値はA8.5以上である。この
エリクセン値の帯鋼を使用することにより中間焼鈍なし
で1.2mm以下の細径フラツクス入りワイヤを製線す
る場合において帯鋼寸法を極力大きく出来るためフラツ
クスの安定充填が可能となる。したがつて高速製線作業
によつても安定した品質かつ経済的なワイヤを製造する
ことができるのである。以下、本発明において用いられ
る帯鋼のエリクセン値を上記値に決定した理由を一連の
実験結果ノより説明する。
第1図はそれぞれエリクセン値の異なる巾6.5mm1
厚さ0.47mmの寸法の帯鋼にルチールを主成分とす
るフラツクスを15%充填したフラツクス入りワイヤの
加工率(減面率)とワイヤ外皮断面硬度との関係を示す
実験結果である。
曲線1はAlO.5、2はA9.l、3はA8.6のエ
リクセン値を有する帯鋼の場合である。図から明らかな
ように、加工率が大きくなるにしたがい外皮断面硬度は
上昇する傾向にありエリクセン値の大きい帯鋼ほど、硬
度は低く加工硬化し難いことが判る。しかもエリクセン
値の高い帯鋼ほどワイヤ破断時の加工率は高くなる傾向
にある。第2図は、第1図と同様の実験によつて帯鋼の
エリクセン値と中間焼鈍なしで破断に至るまでの最小ワ
イヤ径との関係を求めたものである。
図から明らかなように、細径のフラツクス入りワイヤを
中間焼鈍なしで製造する場合、エリクセン値が高くなる
にしたがい破断時のワイヤ径はより細くなる傾向にある
。又巾6.5mm、厚さ0.47mmの寸法の帯鋼を中
間焼鈍なしで製線して1.2mmの細径ワイヤに製造す
ることが可能となるためには帯鋼のエリクセン値はA8
.5以上でなければならないこと、および1、2mm以
下の細径ワイヤを製造する場合にはエリクセン値の最小
値はA8.5以上でなければならないことが明らかであ
る。第3図はエリクセン値の異なる帯鋼の巾を変化させ
、中間焼鈍なしで1.2径のワイヤを製造した場合にお
けるエリクセン値と中間焼鈍なしで製線可能な最大帯鋼
巾との関係を示したものである。
この場合、帯鋼厚さは0.47mmとし、フラツクス系
統、充填率は第1図と同様である。図から明らかなよう
に、帯鋼のエリクセン値を増加させれば、中間焼鈍なし
で製線可能な帯鋼の最大巾はより広くし得る。この図か
ら中間焼鈍なしで厚さ0.47韮の帯鋼を製線して1.
2mm径のワイヤを製造する場合、帯鋼巾が6.5rn
Tnであればエリクセン値の最小値はA8.5であり、
又帯鋼巾が6,5以上であればエリクセン値の最小値は
A8.5以上となる。又図には示していないが、中間焼
鈍なしで巾6.5mmの帯鋼を製線して1.2径のワイ
ヤを製造する場合、帯鋼厚さが0.47m711であれ
ばエリクセン値の最小値はA8.5であり、又帯鋼厚さ
が0.47mm以上であればエリクセン値の最小値はA
8.5以上となることが本発明者らによつて確かめられ
ている。なお、本発明におけるエリクセン値の表示はJ
ISZ2247による。以下本発明の効果を具体的に説
明するため実施例を記載する。
実施例 1 (ニ)中間焼鈍なしで仕上げる最終ワイヤ径 1.2m
m製線要領としては、成形はロールと引抜ダイスとの組
合せにより、800m/分の速度で連続製線した。
その結果、最終ワイヤ径1.2mmまで断線せず、外観
かつフラツクス充てん率の安定した良好な細線を得るこ
とができた。また溶接時のワイヤ送給性および溶接性能
においても好結果を収めた。実施例 2 (イ)使用帯鋼 (ニ)中間焼鈍なしで仕上げる最終ワイヤ径 1.2m
m製線要領としては、成形ロールと引抜ダイスとの組合
せにより、800m/分の速度で連続製線した。
その結果、最終ワイヤ径1.2mmまで破断せず、外観
かつフラツクス充てん率の安定した良好な結果を得た。
また溶接時のワイヤ送給性および溶接性能においても良
好な結果を得た。以上記載した本発明は細径フラツクス
人りワイヤの高能率生産分野において、工業的価値は大
きくこの種のワイヤの普及に貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る方法の実験結果で、ワイヤ加工
率とワイヤ外皮断面硬度との関係を示したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エリクセン値がA8.5以上の帯鋼を粉状フラック
    スを充填しうる横断面を有する中間体に成形し、この中
    間体に粉状フラックスを充填して伸縮加工することを特
    徴とする細径フラックス入りワイヤの製造方法。
JP1712578A 1978-02-18 1978-02-18 細径フラツクス入りワイヤの製造方法 Expired JPS5913316B2 (ja)

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JPS5947087A (ja) * 1982-09-11 1984-03-16 Daido Steel Co Ltd フラツクスコア−ドワイヤ

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