JPS59127750A - フロツク加工品およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柔軟なフロック加工品およびその製造方法に関
する。

従来フロック加工品と呼ばれる短繊維を重力あるいは静
電気力を用いて基材上に接着剤を介して植毛したものは
７種々の用途に利用されている。

これらの多くは、基材上に接着剤を塗布後染色された短
繊維パイルを植毛し接着剤を乾燥固化させるのみで製品
となる。植毛されるパイルは太さ。

長さに限定があり、一般的に細くて長いパイルは植毛で
きにくい問題がある。近年、海島型複合繊維（特開昭４
７　、１４４６２　）や分割型の複合繊維を。

フロック加工に用いることが提案されている。これらの
方法により２表面は極細デニールのタッチのものを得る
ことができるが、植毛後悔成分の除去１分割などの操作
を行なう必要があるだめ、接着剤を多く使用したり、接
着性の強固々ものを使用する必要があり、ベース風合が
かたくなりゃすい問題かある。従来からフロック加工品
の欠点の一つとして風合が硬いことかあけられておりさ
らにその傾向か強くなるため、柔軟な風合を要求される
衣料用などの用途には使用できない問題があった。

本発明者らはこれらの点について検討した結果本発明に
到った。すなわち本発明は。

［（１）　　短繊維が接着剤を介して基材に植毛されて
おり、かつ接着剤と基材との接着部において、基利を構
成する繊維の１本１本は接着剤により接着されておらず
５束として拘束されていることを特徴とするフロック加
工品。

（２）　　基材に接着剤を塗布し、短繊維を植毛、接着
剤を固化させたのち、該基材成分の少なくとも５重量係
を溶角イまたは分解除去することを特徴とするフロック
加工品の製造方法。」である。

本発明により、従来得られガかった柔軟な　ドレープ性
の高いかつ高い引裂強力を有するフロック加工布が得ら
れ、植毛強力々どの低下のほとんどないものか得られる
。したがってとくに柔軟性を要求される衣料用途に適し
ているほか、各種の非衣別用途（例えば、いす張り地、
壁装材、カーテン、かばん９袋物、自動車用など）にも
適（〜でいる。

本発明の効果はパイルの構成に限定されるものでは々い
が、パイルが細く柔軟なものが特に商品価値が高く、１
テニール以下のものが好甘しく用いられる。

本発明においてフロック加工品とは、接着剤を塗列した
基材上に、短繊維を静電気力あるいは／および重力下で
飛昇植毛さぜるものをいい、とくに基材として繊維構造
物が使用されるものをいう。

本発明において植毛される短繊維については。

特に限定されるものでなく、素材としては、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、アクリル系なとの合成繊維、レー
ヨンなどの再生繊維のほが天然繊維も用いることができ
る。

植毛短繊維（パイル）の太さ、長さについても限定され
るものではないが、一般的にフロック加工において、良
好な植毛性が得られる範囲のものであれば良い。

また極細パイルを得るため公知の各種海鳥型複合繊維、
ハクリ型複合繊維パイルを用いて植毛し。

しかるのち極細化処理を行なう方法も好寸しく用いられ
る。

本発明のフロック加工品は、接着剤と基なとの接着部に
おいて基材の繊維束が接着剤中において空隙構造を有し
ている点に特徴を有する。すなわち、このような空隙構
造が存在しその部分は暴利と接着剤が接着していないだ
め、柔軟な風合いと高い引裂強力を有すると考えられる
。一方束全体としては接着剤中に杷持されており基布部
と接着剤部かハクリすることはなく全体としては基布部
と接着剤層はＩ好な接着性を有しているものである。

このよう々本発明の構造を有するフロック加工品は通常
の植毛工程において短繊維を植毛接着剤を固化したのち
、基材成分の少なくとも５重量係を溶ｊ［Ｔｆｔたは分
解除去することによって得られる。

本発明で用いる基材については、素材および構造に限定
されるものではなく、適切な方法により基材成分の少な
くとも５重量係以上が溶解またｄ：分解除去（以下溶出
という）可能であればよい。

すなわち素材としてはポリエステル系、ポリアミド系、
アクリル系などの合成繊維、レーヨン々どの半合成繊維
、セルロース、羊毛々どの天然繊維、お」：びこれらの
混合物（混紡、混繊、交編織なと）が用いられ、布帛構
造としては、各種織物。

編物、不織布を用いることができる。

本発明において基材の５係以上を溶出させるた乙の具体
的手段を例示すると。

（］＋　　複合単繊維中で一成分が溶解あるいは分解除
去可能なもの。

（２）　　適切々手段で溶出可能な繊維を混合したもの
。

（３）　　繊維の表面の一部を溶解あるいは分解除去で
きるもの。

（４）　　除去可能な物質か５係以上含浸されているも
の。

があけられる。（１）の例としては、海島型複合繊維を
含有する布帛を、脱海、溶出することにより。

溶出と極細化が同時に達成されるゴ易合があけられる。

（２）の例としては、水溶性繊維、アルカリ可溶繊維な
どを混紡した布帛を後工程て溶出させる場合があけられ
る。

（３）の例としては、ポリエステルのアルカリ加水分解
性を利用する方法があけられる。

（４）の例としては、あらかじめ布帛に糊剤や樹脂を付
与含浸したものを基材として用いて後工程でこれらを除
去する方法があけられる。

本発明は以上のような＠解１分解する手段に限定される
ものではない。

本発明において、基材からの溶出量としては。

基材の５重−扇係以上溶出させることが望ましい。

５重以下未満の場合１本発明の柔軟化効果か十分でない
。溶出量の上限については限定されるものではないが、
暴利の強力、接着剤層とのノ・クリなどの点から６０Ｍ
量係以下とくに４０重重量板下が好咬しい。

本発明においてフロック加工に用いられる接着剤として
は特に限定されないが、基材の一部を溶出処理する場合
に使用する薬剤や条件に面」えるものを用いる必要があ
る。

以上のような点から１本発明においては、パイル成分が
海島繊組であり、基布成分もパイル成分と油成分が同じ
成分の油島成分より疫る基布であるものが、風合が柔軟
で基布成分の溶出極細化とパイル成分の極細化処理が同
時に可能であり、さらに接着剤としてはポリウレタン系
のものを用いたものが、耐溶出処理、風合の点から好イ
しい。

本発明者らの検訓によれば、柔軟な基布を用いて接着剤
を塗旧植毛を行なっても、得られる植毛布の柔軟性には
限界かあるのに対して、接着剤を塗料植毛後に基材の一
部を溶出することによって得られる柔軟化効果は非常に
大きいことが認められた。

また基材の溶出中あるいは射出後に、もみ作用を為える
ことにより一層の柔軟化効果がｆ’１−Ｌｊできるので
好ましい。本発明においてはかがる柔軟化効果のほか引
裂強力も高くなることが見出さＪ］−た。

寸だ本発明において、溶出処理と極細化処理が同時に行
なえる海島型繊維のようなものを基材に用いるのは好捷
しいが、溶出量Ｊ４（！をともなわず（途、細化処理の
みか行なわれるハクリ型複合繊卸なとの場合、柔軟化効
果が小さく１本発明による柔軟化効果は得られ庁い。

以下実施例にて本発明を例示する。

実施例１　比較例１ パイル成分として、海成分がポリスチレン、島成分カポ
リエチレンテレフタレートよりなる海島繊組（４テニー
ル、海／晶化−２０７８０．島本数１６）を１０皿にカ
ントして得られたパイルを用い非イオン活性剤１φを含
有する浴中で６０℃×１５分精練処理を行ない、脱水後
ケイ酸ノーグ２係。

コロイダルシリカ（日産化学■゛′スノーテックスＣ″
）３係、アニオン活性剤０２−％の浴中（酢酸でｐＨ４
に調整）で４０℃×２０分間浸漬し脱水し乾燥して電植
用パイルとした。

一方向じ素材構成の海島繊維（４デニール、向／晶化−
３０／７０　’、島本数３６本）から得られたｍ−ドル
パンチフエルト（目付２００ｇ／ｒ＋１’、、　、厚さ
１→を基布として用い、接着剤として、溶剤型ポリウレ
タン（ポリエーテル系ポリウレタン２５％ＤＭＦ溶液）
を用い、ナイフコータにて３００　ｇ／ｍ　２となるよ
うに塗イア１後、アップ法にて前言己パイルを電気植毛
した（電圧乙万Ｖ、電極間ＩＤｍｍ）。パイルの植毛量
は１２０．ｔｍ’であった。１００℃で乾燥後１３０℃
でろ分間キュアした。ついで得られた植毛布をトリクレ
ン中で浸漬処理（室温で６回）シ、パイルおよび基材中
の海成分を除去した。基布成分の２９係が溶出された。

得られた植毛布はｉＱ酸成分溶出する前にくらべ非常に
柔軟であった。さらにこの植毛布を液流染色（幾にて１
２０℃で常法で染色した。

得られた植毛布はさらに柔軟になっており、ドレープ性
にすぐれ高級感のあるものであった。カンチレ・・−法
剛軟度値は６１皿であった。（植毛直後の剛軟度値は１
４０ｍｍ）引裂強力についても３５０口ｇ（タテ、ヨコ
平均）と高引裂強力を有していた。

この植毛布の走査型電顕写真を第１図に示す。

図にみられるように、接着剤ど基布との接シｇ百小分に
おいて接着剤中の基布の単繊維束が完全に接着せず空隙
構造となっていることかわかる。

−４比較例として同じニードルパンチフェルトを用い、
植毛前にさきに脱海処理を行なったのち実施例１と同様
に植毛、パイルの脱ｉｆ　、染色を行なった。得られた
植毛布は実施例にくらべ非常に硬く、剛軟度値は８２　
ｍｍであり、引裂強力もｊ７００ｇと実施例にくらべ低
下が大きいものであった。

この植毛布の走査型電顕写真をみたところ、接着剤は基
布の繊維束内に浸透しておりほとんど空隙構造のみられ
ないものであった。

実施例２．比較例２ 基布成分としてアルカリ易溶型ポリエステル繊維（５−
ンジウムスルホイソフタレートを７モル係エチレンテレ
フタレート９６モル係共重合体）を２５チ通常のポリエ
チレンテレフタレート繊維に混紡した糸よりなる平織物
（目付、　１４［］ｇ／ｍ’）を用い実施例１と同様に
植毛した。植毛布をトリクレン中でパイルの脱海処理を
行々つだあと、３係のＮａＯＨ液で９５℃で処理し基布
中のアルカリ易溶ポリエステルを分解溶出除去した。（
溶出量は２６チであった。）得られた植毛布は、柔軟性
をカンチレバー法剛軟度で測定した。一方比較としてあ
らかじめ基布成分のアルカリ易溶繊維を溶出柔軟化した
基布上に同様に植毛を行ない、剛軟度を測定した。

本発明の植毛布の剛軟度６５皿に対し基布溶出前の剛軟
度１３５ｍｍ、比較例９５皿と本発明布の柔軟性が非常
に高いことが明らかである。

実施例ろ 海成分かアルカリ易溶型ポリエステル（５−ソジウムス
ルホイソフクレートを７モル係、エチレンテレフタレー
ト９６モル係の共重合体）、島成分カポリエチレンテレ
フタレートより々る海島繊維（３５デニール、池／晶化
−１５／８５島本数６本）を１ｍにカットし実施例１と
同様に電着処理を行々い植毛用パイルを得た。

基布成分として、タテ、ヨコ糸とも前記海島繊細フィラ
メントよりなる綾織物（目付１３０ｇ／ｍ２）を用い、
バインダとして溶剤型ポリウレタン（ポリエーテル系ポ
リウレタン２５％ＤＭＦ　溜液Ｋ　。

架矯剤としてジフェニルメタン−ビス−４，４′−Ｎ。

Ｎ′−エチレンウレアを１部添加混合したもの）を３０
０　ｇ／ｍ　’基布」二に塗伺後、前記ノｚイルを植毛
し。

１００℃で乾繰後１４０℃で２分キュアした。得られた
植毛布を３％ＮａＯＨ溶液中８０℃で１時間処理し基布
およびパイルの海成分を除去した。これをサーキュラ型
液流染色機にて常法にて１２０℃で染色した。得られた
植毛布は柔軟で、トレーグ性かあり高級感のあるもので
あった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフロック加工品の断面における繊に、
１１′の形状を示す写真例である。図においてＡはパイ
ル繊組、Ｂは接着剤層、Ｃは基布を構成する繊維である
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）短繊維が接着剤を介して基材に植毛されており、
   かつ接着剤と基材との接着部において、基材を構成する
   繊維の１本１本は接着剤により接着されておらず１束と
   して拘束されていることを特徴とするフロック加工品。
2. （２）　　基材に接着剤を塗布し、短繊維を植毛、接着
   剤を固化させたのち、該基材成分の少々くとも５重量係
   を溶解捷だは分解除去することを特徴とするフロック加
   工品の製造方法。