JPS59126496A - 燃料油組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な燃料油組成物に関し、さらに詳しくは、
低温時の結晶化を防止し流動性を著しく向上せしめた燃
料油組成物に関する。

軽油、へ重油およびＣ重油等の石油中間留出燃料油は、
冬期や寒冷地等での使用に際し、低温で半固体あるいは
固体化することがあシ、そのため送油パイプの閉塞によ
る送油の停止や不能の原因となったり、まｆｃ燃焼装置
や内燃機関の運転の停止や不能をまねくことがある。こ
の原因は燃料油中に含まれるワックス分、レジン分、ア
スファルテン分等が低温で結晶化して析出し、三次元網
目構造をとることにより発生するといわれている。

こうした現象を防止する手段として、一般に燃料油の流
動点を下けるための流動点降下剤が配合されており、そ
れによって燃料油中のワックス等の結晶成分の結晶を被
稜し１ｃす、共結晶で結晶構造を変え結晶の生長を抑制
することにより低温での流動性の向上が図られている。

而して、かかる流動点降下剤として、従来から次のよう
な化合物が知られている（例えば特開昭５４−８６５０
５号）。

（１）　１０〜４０重ｊ；（矛の酢酸ビニルを含む数平
均分子量１５００〜５０，０００のエチレン−邸醒ビニ
ル共重合体。この具体例として、三片ポリケミカル社製
の［ＶＡＦＬＥＸ２２０、［ＶＡＦＬＫＸ５１０、Ｅ”
／ＡＦＬＫＸ　４２０等があけられ、前記各共重合体中
の酢酸ビニル含有量は各々２８重量％、２５重蛍チ、１
９重量頭である。

■　数平均分子量５００〜１０，０００の枝分れポリエ
チレン。この具体例として、アライドケミカル社製ＡＣ
１７０２，、ＡＣｌｌ　７等があげられる。

■　５〜２５重量−〇塩素な含む数平均分子量１０００
〜ｓ　ｏ、　ｏ　ｏ　ｏの塩素化ポリエチレン。この具
体例としては、■の物質を塩素含有量５〜２５重ｔ％と
なる様に塩素化した化合物等が用いられる。

■　融点６５〜８０Ｕのパラフィンを塩素含有量１０〜
２０重量係となる様に塩素化したものと芳香族炭化水素
と？２〜５対１モルで反応させて得らｆしたフリーデル
クラフッ縮合生成物。この具体例として、東邦化学社製
ルプランＡＤ及びエッソ化学社製パラフロー等があげら
れる。

しかし、これらの流動点降下剤を配合した燃料油といえ
ども未だ必ずしも充分な低温特性を有するものとは云え
ず、より一層の改良が望まＪしていたＯ そこで、本発明者らは従来技術のかかる欠点を改良すべ
く鋭意検討を進めた結果、既知の流動点降下剤に加えて
特定な物質をさらに配合すると顕著な改良効果が得られ
ることを見い出し、本発明を完成するに到った。

かくして本発明によれば、流動点降下剤を官む石油系燃
料油にα、β−不飽和ジカルボン酸無水物−低級モノオ
レフィン共重合体の高級アミン変性物を配合して成る燃
料油組成物が提供される。

本発明で用いられるアミン変性物は分子中に酸イミド結
合または酸アミド結合を介して結合した高級アルキル基
を含有するものでるる。かかる変性物はＪＤ１常分子量
１．０００〜５００，０００、好１しくにろ、０００〜
２００．ＯＯＯ％ｊ有し、かつ下記に定義するととき（
Ａ）、（Ｂ）及び（Ｕ）の三種のモノマ一単位から構成
されるものである。すなわち、この変性物は、通常開分
子中に酸イミド結合または酸アミド結合を介して結合し
た高級アルキル基を有するモノマ一単位を２０〜８０モ
ル％、（Ｂ）α、β−不飽和ジカルボン酸無水物モノマ
一単位を０〜６０モルチ及び（ｅ）低級モノオレフィン
モノマ一単位を２０〜８０モル俤有する４のである〇 ここで（Ａ）の単位はα、β−不飽和ジカルボン酸と第
一級または第二級高級アルキルアミンとのイミド、半ア
ミドまたはアミドを意味し、その具体例として、マレイ
ン酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸などのどと
きα、β−不飽和ジカルボー４と２−エチルヘキシルア
ミン、ジ（２−エチルヘキシル）アミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、ラウリルアミン、■ジアルキルア
ミン、ココナツトアミン、テトラデシルアミン、ミリス
チルアミン、ヘキサデシルアミン、ステアリルアミン、
硬化牛脂アルキルアミン、オレイルアミン、大豆アミン
、ジステアリルアミン、ジャシアミン、シ硬化牛脂アミ
ン、０８〜６０のα−オレフィンを原料とする合成脂肪
アミンなどのごとき炭素数８以上、好ましくは１０−３
０のアルキル基を含む第一級、第二級アミンとのイミド
、半アミドマタはアミドが例示される。なお、半アミド
中のカルボキシル基はかかるアミンとの塩を形成しても
何ら問題はない。

また（Ｂ）単位の具体例としては、例えば無水マレイン
酸、無水イタコン１俊、無水シトラコン酸などが例示さ
れ、必要に応じて酸無水物基の一部にエステル基を導入
したものでもよい。工業的には無水マレイン酸が有利で
ある。

さらに（０１単位は炭素数６以下のものであり、その具
体例として、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−１
、ブテン−２、インブチレン、ペンテン−１、ペンテン
−２，２−メチル−ブテン−１，２−メチル−ブテン−
２，４−メチル−ペンテン−１、ヘキセン−１、シクロ
ペンテン、シクロヘキセン等及びこれらの混合物が挙げ
られ、なかでも炭素数４〜乙の化合物が賞用される。

本発明で用いられる変性物はその製法によって制限され
るものではなく、常法に従って適宜製造することができ
る。製法の具体例としては、モノオレフィンと不飽和ジ
カルボン成無水物とのラジカル共重合体を高級アミンに
てアミド化またはイミド化することにより合成すること
ができる。

共血合はラジカルＹ　Ｍ止しない溶媒中、５〜１７０Ｃ
で行われ、通常アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサン’４　（Ｄ　溶媒が用いられる
。所望によっては塊状重合によって行うことも可能であ
る。

このようにして得られた共重合体のアミド化またはイミ
ド化は常法に従って行われる。すなわち、共重合体と第
一級または第二級高級アミン及びベンゼン、トルエン、
キシレン、ミネラルスヒリット等の溶媒を加え、必要に
応じパラトルエンスルホン酸等の酸触媒を添加し、１０
０〜１８０Ｃで加熱することによって行われる。反応に
より水が発生スる場合は、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等で共沸し除去する。壇た所望により、（Ｎ、（Ｂｌ
及び（Ｃ１の三種のモノマーを前記の手法と同様にして
ラジカル重合す名ことにより合成することもできる０ 本発明の燃料油組成物は、流動点降下剤を含む石油中間
留出燃料油に＋ｊｉＪ記のごとき変性物を配合すること
によって構成される。用いられる流動点降下剤は通常使
用されているものであればいずれでもよいが、とくにυ
Ｉ己したごとき４種のり勿質、すなわち■エチレンー酢
酸ビニル共重合体、■枝分れポリエチレン、■塩素化ボ
′リエチレン、■塩素化パラフィンと芳香族炭化水素と
の縮合生成物が賞月される１、 流動点降下剤の添加量は石油中間留出燃料油の種類によ
り必ずしも一様ではないが、通常５〜５０００ｐｐｍ、
好ましくは５０〜２０００　ｐｐｍである。また前記変
性物の添加量は適宜選択すればよいが、通常は１０〜１
ｏ、ｏ　ｏ　ｏ　ｐｐｍ、好ましくは１００〜５０００
　ｐｐｍの範囲である。さらに本発明の効果を本質的に
損わない範囲内であれば、配合燃料に通常添加される水
分離剤、防錆剤、染料、清浄分散剤、酸化防止剤、静電
防止剤等を配合することもできる。

かくして本発明によれば、流動点降下剤と前記変性物を
併用ラーることにより流動点を大巾に低下させ低温での
ワックス分敵性に優れた燃料油を調製することができる
。

次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。な
お試料及び試験法は下記のとうりであり、また部及び％
は断りのないかき゛り重量基準である。

実施例中の試料は、表−１に示すモノオレフィン−無水
マレイン］夜共重合物とアミンとの反応物を使用した。

その種類、１Ｍ法、性状を表−２に示す０ 表　−１ 車１　共重合体のオレフィン／無水マレイン酸（モル比
）は１／１である。

＊２　０Ｉｌオレフインの組成は２−メチルブテン−１
７５モルチと２−メチルブテン−２２５モル係の混合物
であり、オレフィン／無水マレイン酸（モル比）は３７
２である〇 実施例１ 石油中間留出燃料油（東亜石油社製、比重０．８９２７
、イオウ分０．０９φ、動粘度８．６２６　ｃａｔ／ｈ
ｔ７５Ｃ）に所定量の流動点降下剤及び前記試料を配合
して燃料油組成物を調製し、この組成物についてＪＩＳ
−に２２６９に準じて流動点を測定した。

結果を表−６に示す。

表−３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　流動点降下剤を含む石油系燃料油に、α、β−不
   飽和ジカルボン故無水物−低級ちモノオレフィン共重合
   体の高級アミン変性物を配合して成ることを特徴とする
   燃料油組成物。