JPS59121631A - 被覆フイルム - Google Patents

被覆フイルム

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JPS59121631A
JPS59121631A JP23120982A JP23120982A JPS59121631A JP S59121631 A JPS59121631 A JP S59121631A JP 23120982 A JP23120982 A JP 23120982A JP 23120982 A JP23120982 A JP 23120982A JP S59121631 A JPS59121631 A JP S59121631A
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雅章 小野
Masahiko Mogi
正彦 茂木
Kazuo Okabe
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被覆フィルムに関するものである。
従来、磁性物質をポリエステルフィルムの表面に蒸着せ
しめた蒸着型ビデオテープが使用されている。
しかし、この蒸着型ビデオテープは、磁性層の厚さが非
常に薄いため、使用するベースフィルムの表面形態が、
そのまま真空蒸着した強磁性金属N膜(以下、単に蒸着
膜という)と同一の表面形態となる。そのためベースフ
ィルムの表面粗さが粗いと蒸着ビデオテープの電磁変換
特性が著しく悪くなる。この電磁変換特性の面から考え
ると。
平滑な全くの鏡面からなるベースフィルムが好ましいが
、そのようなベースフィルム上に形成された蒸着膜は、
蒸着面がそのまま鏡面を保つので。
すべり性が非常に悪く、蒸着面に保護層を設けるような
ことをしない限り、蒸着工程以降のテープ化プロセスに
おいて大量のすり傷が発生し、全く実用性はなくなる。
また蒸着ビデオテープ実際使用時の重大な問題は蒸着面
の走行性である。従来の磁性体粉末を有機バインダーに
混入させてベースフィルムにm布してなる塗布型ビデオ
テープの場合には、バインター−中に滑剤をいれて、磁
性面の走行性を向上させることができるが、蒸着ビデオ
テープの場合。
蒸着面の走行性は保護膜層を設けない限り一般に不利で
ある。保護膜層を均一に蒸着面上に設けることは困難で
あるのでか傘、この保護膜層を設けない蒸着テープの場
合、蒸着面の走行性向上、特に実際に使用される時の過
酷な条件下、すなわち高温高湿条件下での走行性向上が
計れガいなどの欠点がある。
本発明の目的は、平滑性、耐すりきず性1通常環境のみ
ならず高温高湿条件下においても走行性の優れた蒸着膜
を形成することが可能なベースフィルムを提供するとと
である。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を有する。
すなわち、ポリエステルフィルムと、該ポリエステルフ
ィルムの少なくとも片面に密着された高さ50.OA以
下の水溶性高分子を主体とする不連続皮膜と、該不連続
皮膜の不連続部のフィルム面に密着された微細粒子とか
らなり、該微細粒子の高さが不連続皮膜の高さより20
〜50口久高い被覆フィルムを特徴とするものである。
本発明のポリエステルフィルムとは2周知の方法で形成
したポリエステルフィルム、すなわち。
ポリエステルを溶融してシート甘たは円筒状に押出し、
これを少なくとも一方向に延伸して形成したフィルムで
、そのフィルムの機械特性としては通常のバランスタイ
プ、−軸方向に強力化されたタイプ、二軸方向に強力化
されたタイプのいずれかであることが望ましい。捷た。
ポリエステルフィルムの表面は平滑であることが望まし
く、具体的にはフィルム表面の粗さは、触針式表面粗さ
計のカットオフ値0.Q8mmで、Ra値が0.015
7.Z以下、より好ましくは0010μ〜0002μの
範囲内にあることが望ましい。
なお、  Ra値とは、触針式表面粗さ計から得られる
断面曲線から適当なカットオフ値を用いて。
うねりを除いた粗さ曲線において、中心線(中心線より
上の部分と下の部分の面積が等しくなるようにして求め
られる)からの粗さ曲線の高さく低さ)の絶対値の算術
平均である( DIN  476Bによる)。
上記フィルムを形成するポリエステルは、線状ポリエス
テルを主体とするものであればどのようなものでもよい
。たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラ
メチレンチレフタレ−1・。
、l−’ l) −1,4−シクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタリン
ジカルボキシレート、ポリエチレン−p−オキシベンゾ
エートなどがその代表例である。
また」二記のポリエステルは、ホモポリエステルであっ
ても、コポリエステルであってもよい。コポリエステル
の場合、共重合する成分としては。
例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリコール
、ネオペンチルグリコール、ポリエチレンクリコール、
p−キシリレングリコール、1,4−ンクロヘキザンジ
メタノールなどのジオール成分、アジピン酸、セバシン
酸、フタル酸、イソフタル酸。2.6−ナフタリンジカ
ルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジ
カルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸など
の多官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安息香
酸などが挙けられる。なお、共重合の場合、共重合する
成分は20モル係以下とする。
さらに、上記のポリエステルは、他にポリエステルと非
反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導体、該ポリエ
ステルに実質的に不溶なポリアルキレングリコールなど
の少なくとも一つを5重量係を超えない程度に混合して
もよい。また、そのフィルム中に延伸した際に、フィル
ム表面突起の原因となる重合残査からなる内在粒子ある
いは外部から加えられた不活性粒子等が含まれていても
よく、その含有量は、それらのポリマーを二軸延伸した
場合、厚さ60μ以下で、1枚尚りのヘイズ5係以下で
あれば良い。
本発明の水溶性高分子とは1分子量が1万〜200万、
好ましくは10万〜100万のものが使用される。分子
量が1万を下せわると、以下に述べる皮膜が柔らかくな
り、構造保持が難しくなり、耐久性が悪くなる。分子量
が200万を上首わると。
皮膜がかたくなりすき、もろくなり、やはり耐久性が悪
くなる。かかる水溶性高分子としては、ポリビニルアル
コール、[・ラカントゴム、アラビアゴム、カゼイン、
ゼラチン、メチルセルロース。
ヒドロキンエチルセルロース、カルボキンメチルセルロ
ース等が適用できる。
本発明の不連続皮膜とは、形状が網状および/または点
在したものであり、第1図の符号2で示したもので、そ
の高さは500 A以下、フイルム面上に占める割合い
は10〜90%、好ましくは30〜80係のものである
本発明における不連続皮膜の不連続部のフィルム面に密
着した微細粒子とは、径が50〜10,0OOA。
好ましくは100〜5.00OAの粒子である。径とは
本発明フィルムを電子顕微鏡で観察することによって求
められる微細粒子の最大長さを言う。微細粒子の形態と
しては球形、楕円球形、長方体形。
立方体形等である。粒子の高さは全粒子の個数中20%
以上、好捷しくば50チ以上の粒子が、不連続皮膜の高
さよりも20〜50OA高いことが必要である。粒子個
数は10〜10ケ/nun ” 、好ましくは10〜1
0ケ/ロ2であることが望ましい。個数が10ケ/mm
’未満であるとこの表面に磁性体を蒸着して方る蒸着膜
面の走行性は向上しない傾向がある。個数が10ケ/m
m2をこえると、該磁性面の電磁変換特性のうち、特に
S/N比が悪化する傾向がある粒子種としては有機化合
物粒子が好ましい。例えばポリスチレン、ポリエチレン
、ポリアミド。
ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリエポギシ
樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル。
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルメチルエーテル、フ
ッ素系樹脂等からなる微細粒子である。微細粒子は複数
種類のものを使用しても良い。微細粒子の高さは不連続
皮膜の高さより20〜50020スよシ低いと、それら
の微細粒子は、この不連続皮膜形成面側に設ける蒸着膜
面の走行性向ゴーに寄与しない。500Aを上まわると
該蒸着膜面の電磁変換特性が悪化する。すなわち、  
S/N比が低くなり、ドロップアウトが増大する。
不連続皮膜のすべり性を向上させ耐すりきず特性を向上
させる目的でシリコーンあるいはフッ素化合物あるいは
その両者を皮膜構造成分として含ませることが好ましい
使用可能なシリコーンは1分子量が6万〜30万のもの
であり、好ましくは、鎖状成分とじてただし、 R,:
 CH,、C,H,、HR2: CH,、C,H,、H
または官能性基(例えば、エポキシ基、アミン基。
水酸基) n : 100〜701]0でR,、R2によって上記
分子量を満足させる整数 を有するシリコーン化合物であり、末端にエポキシ基、
アミン基、水酸基、その他の官能性末端基を有する。本
発明においてシリコーン化合物は必ずしもホモポリマー
である必要はなく、コポリマーするいけ、数種のポモポ
リマーの混合体であっても良い。
シリコーンの分子量は6万〜3o万のものが好ましい。
分子量が3万を下まわると皮膜は柔らかぐなりすぎ、ま
た、構造が変形しゃすくなる。一方、30万を超えると
逆に皮膜がもろくなる。
使用可能なフッ素系化合物としては、フッ素系界面活性
剤、フッ素含有炭化水素化合物等があげられるが、原子
数割合で10〜60係、好ましくは20〜50係の含有
フッ素分率のものが望ましい。フッ素含有率が低いと、
すベシ件の効果が見られなくなる。
また水溶性高分子、シリコーンあるいはフッ素化合物ま
たはその両者の結合を強めるため、およびその皮膜とポ
リエステルフィルムとの接着力を強めるためには不連続
皮膜構成成分に7ランカツプリング剤を加えることが望
ましい。
シランカップリング剤としては、その分子中に2個以上
の異なった反応基をもつ有機けい素早量体であり1反応
基の一つはメトキシ基、エトキン基、シラノール基など
で・あり、もう一つの反応基は、ビニル基、エポキシ基
、メタアクリル基、アミノ基、メルカプト基などである
。反応基は水溶性高分子側鎖、末端基およびポリエステ
ルと結合するものを選ぶが、シランカップリング剤とし
てビニルトリクロルシラン、ビニルトリス]・キシシラ
ン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ
−グリシドキシブロビルトリメトキンンラン、γ−メタ
アクリロキンプロピルトリメトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)γ−アミノブロヒルメチルジメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、゛γ−メ
ルカプトプロピ/l/ )リメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン等が適用できる。
不連続皮膜構成成分としての水溶性高分子〔A〕シリコ
ーンあるいはフッ素系化合物あるいはその混合体〔B〕
、シランカップリング剤[’C] 、および不連続皮膜
の不連続部に存在する微細粒子〔D〕の使用割合は[A
) : [:B) : [:C) : (D) = 2
0 : O〜20:D〜2.0 : i 〜10fある
。CBJ、  CCEはすヘリ性。
劇すりきす性向上1.l、−よび成分間の結合力向上の
ために使用が好ましいが必須成分ではない。〔B〕が上
限を超えると蒸着膜の付着強度が不良となる。
[C]が上限を超えると不連続皮膜構造が固くなりすぎ
、皮膜がもろくなり好ましくない。
〔C〕を使用すると〔D〕がフィルム面に強固に結びつ
けられる。微細粒子は、生として不連続皮膜の不連続部
のフィルム面に密着しているが、〔D〕が上記下限を下
まわると密着数が少なくなり、この不連続皮膜上に形成
する蒸着膜面の走行性向上に寄与しなくなる。上限をこ
えると微細粒子のフィルム表面からの脱落が激しくなる
。また電磁変換特性も悪化し、好ましくない。
以下3図面に基づいて本発明の被覆フィルムを説明する
第1図はポリエステルフィルムの表面を部分的に覆った
不連続皮膜と ’  、     ’d+−一   ・
 −・   その皮 膜の不連続部のフィルム面に密着された微細粒子を示す
平面図である。拡大倍率1万倍以上で電子顕微鏡観察を
することにより、その様子がわかる。
第2図は不連続皮膜および微細粒子が密着された第1図
のフィルムの概略の断面図である。微細粒子の高さが不
連続皮膜の高さより高い状態を示す。なお第1図および
第2図において、1はポリエステルフィルム、2は不連
続皮膜、ろは微細粒子である。
本発明の不連続皮膜の高さく厚さ)は、第6図のhで示
されるもので、そのり、すガわち高さの測定は、触針式
表面粗さ計により、カットオフ値0.08mmを用い、
縦倍率50万倍の条件で1表面皮膜形成面を測定した時
の表面粗さ曲線において。
微細粒子によるピーク部分を除いた。山と谷との平均的
々高さ間隔を測定した値である。微細粒子の高さは、第
3図のhアj l hP21 hP3で示されるもので
、hよりも大きく高さ方向にはずれた山と谷部分の差を
測定した値である。なお、第ろ図は実際に測定した曲線
を模式的に示したものである。
本発明の不連続皮膜の高さは5ooX以下、好こえると
この表面に蒸着膜を形成させたビデオテープの電磁変換
特性、特にS/ N  比が悪化する。
テープ特性は一般市販のVH8方式のV T Rを用い
、録画、再生を繰り返して評価した。
テープ走行性の評価は常温常湿、高温高湿の2条件下で
の再生を行ない、テープ走行のみだれによる画面のゆら
ぎを観察することにより行った。
評価基準は次の通りである。
○:走行順調で再生画面のゆらぎが全くなし×:ところ
どころで走行が遅くなり、再生画面のゆらぎが生ずる。
また耐すり偏性の評価は、やはり常温常湿および高温高
湿条件下で100回繰り返し走行させたあとのテープ薄
膜上のすり傷観察により行なった。
評価基準は次の通り。
◎:テープ薄膜面上にほとんど全くすり傷の発生がみら
れない。
○:テーブ薄膜面上にきわめて弱いすり傷の発生が少し
見られる。
×:テープ薄膜面上に、きついすり傷が発生する。
なお、常温常湿上は25’0,60%RHであり。
高温高湿とは40°c、81%RH条件である。
S/N  比は50係白レベル信号を各テープの最適記
録電流で記録し、再生時のビデオ復調信号に含まれる信
号と雑音の比をビデオノイズメーターを用い、市販のV
H3標準テープをφdBとして比較測定した。
ドロップアウトは、磁気記録テープに3段階段波信号を
最適記録電流で記録し、再生時のビデオヘッドアンプ出
力の減衰量が18aB、継続時間20μsec以上のド
ロップアウトを1[]分間ドロップアウトカウンターで
測定し、1分間あたりの平均をとった。S/IJ  比
ドロップアウト測定は常温常湿条件で行なった。
本発明の被覆フィルムの不連続皮膜と、微細粒子の密着
された面側に蒸着膜を設けた場合、磁気ヘッド・ガイド
等は、その蒸着膜表面との接触面積が極めて小さく々る
にもかかわらず1強磁性体薄膜面と磁気ヘッドとの間隔
は非常に狭く保たれるので、この蒸着膜表面の走行性は
極めて良好であり、しかも電磁変換特性は優れている。
つぎに1本発明の製法について説明する。通常の方法で
一方向に延伸後の平滑なポリエステルフィルムの少なく
とも片面に、有機化合物微細粒子あるいは有機化合物エ
マルジョンを含んだ分子量1万〜20[]万の水溶性高
分子水溶液、更に好塘しくはシリコーンまたはフッ素系
化合物あるいはその混合体、およびシランカップリング
剤とを含む塗液を塗布し、乾燥したのち直角方向延伸を
行なうか、あるいは直角方向延伸後、さらに前記一方向
に再延伸し熱処理する。有機微粒子あるいは゛有機化合
物エマルジョンの有機化合物として、水溶性高分子と相
溶しないものを使用することにより、微細粒子が不連続
部に密着された不連続皮膜表面が形成される。さらに具
体的には、前記説明のポリエステル原料を用い1通常の
製膜機により溶融押出し、冷却後、6〜5倍に一軸延坤
した縦延伸フィルムに、その後、予熱延伸前の工程にお
いて、有機化合物微細粒子あるいは有機化合物エマルジ
ョンを含んだ分子量1万〜200万の水溶性高分子水溶
液、好ましくはシリコーンまたはフッ素系化合物あるい
はその混合体、さらに好ましくはシランカップリング剤
とを含む塗液を、各種コーティング法によって、少なく
とも片面に塗布を施す。
この塗液の塗布量は1ケの面につき固形分濃度で6〜1
0rJOmg/rn”が良い。つぎにこの塗液塗布縦延
伸フィルムを横延伸するが、横延伸前に皮膜を完全に形
成するため、フィルム表面塗布液中水分を完全に蒸発乾
固する必要がある。これは、二軸延伸機のステンター予
熱部で、5係/秒〜100係/秒の水分乾燥速度となる
よう熱風温度100〜150°Cで予熱することによっ
てなされる。予熱後90〜12 o ’cの延伸温度で
25〜45倍に横延伸する。乾燥完結、皮膜完全形成後
の横延伸によってフィルム表面に不連続部M(!:だそ
の不連続皮膜の不連続部のフィルム面に微細粒子が密着
して形成され、これがフィルムのすべりに寄与する。
さらに3この横延伸フィルムを180〜22 o ’c
で熱処理、あるいは11〜18倍に、再延伸後180〜
220 ’cで熱処理すると、平滑なポリエステルフィ
ルムの表面π、微細粒子が不連続部に存在する。高さ5
00A以下の不連続皮膜が形成された面を少なくとも片
面にもつ二軸延伸ポリエステルフイ゛ルムが得られる。
以上述べたように1本発明はポリエステルフィルムの表
面に水溶性高分子を主体とする不連続皮膜を密着させ、
かつ微細粒子をその不連続部に密着せしめたことにより
、該皮膜上に形成する蒸着膜は表面の走行性能が飛躍的
に向上する。
しかも、この不連続皮膜の高さは500A以下であるの
で、蒸着テープの電磁変換特性を損うことはない。また
形成微細粒子の高さは不連続皮膜の高さより500A以
下の高さなのでドロップアウトが増加するということは
ない。
本発明の被覆フィルムは、各種の用途に適用できるが好
ましくは、磁気記録媒体用のベースフィルム、より好ま
しくは強磁性金属薄膜形成用のベースフィルムとするの
が望ましい。
次に1本発明の被覆フィルムの製造例およびそのフィル
ムを磁気テープに適用した例を実施例にり含1ない実質
的・に無配向、非結晶のポリエチレンテレフタレート原
料を約20 ’Oに維持された回転ドラム上に溶融押出
しし、つぎに34倍の機械方向への延伸を施し、その後
メタリングバーコーク−を用いて下記水溶液エマルジョ
ンを固形分濃度で20 m g / m”両面塗布した
水溶液エマルジョンとしてはメチルセルロース0.20
wt%、、f?’Jアクリル酸エステルエマルジョン(
固形分濃度40% )’0.10wt係の割合のものを
調合した。乾燥、予熱、延伸温度は115−0で水分乾
燥速度は15係/秒とした。
横延伸倍率64倍、熱処理温度200 ’Cで1両面に
高さ260Aの不連続皮膜が形成され、不連続皮膜の高
さよj)50A高い微細粒子が該不連続皮膜不連続部に
4×10ケ/mm’  の割合で密着さり。
た厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフィルムを
得た。
このポリエステルフィルム表面に真空蒸着によりコバル
ト−ニッケル合金薄膜を15050OA厚で形成した。
続いて所定幅にフィルムの機械方向に切断し、磁気テー
プとした。この特性を表1に示す。
実施例2 実施例1のベースフィルム製造において、使用水溶液エ
マルジョン中にエポキシ化ポリジメチルシロキサンエマ
ルジョン(固形分濃度2o%)を0.4Q%、および7
ランカツプリング剤N−β(アミノエチル)γ−アミン
プロピルメチルジメ1゛キシシラン005係の割合で加
えた水溶液を用い。
他は実施例1と回部して両面に高さ28OAの不連続皮
膜が形成され、該不連続皮膜の高さより30A高い微細
粒子が該不連続部に4 x 1[] f/mm”の割合
で密着された厚さ12μのポリエチレンテレフタレート
フィルムヲ?i タ。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示した。
実施例6 実施例2のベースフィルム製造において、使用水溶液エ
マルジョン中のエポキシ化ポリジメチルシロキサンエマ
ルジョンヲハーフルオロアルキルフソ素化エマル・】ヨ
ン(固形分濃11oz)o6゜係におきかえ、他は実施
例2と同様にして高さ270Hの不連続皮膜が形成され
、不連続皮膜の高さより40′A高い微細粒子が該不連
続皮膜不連続部に4×10ケ/mrn’  の割合で密
着された厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを得た。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示した。
実施例4 実施例2のベースフィルム製造において使用水溶液エマ
ルジョン中のポリアクリル酸エステルエマルジョンをポ
リ酢酸ビニルエマルジョン(固形分65係)0.13w
t%のものにおきかえた。他は実施例と同様にして高さ
270Hの不連続皮膜が形成され、不連続皮膜の高さよ
りsoX高い微細粒子が該不連続部に3×10ケ/mm
’  の割合で密着された厚さ12μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを得た。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして蒸着
磁気テープを得た。テープ特性を表1に示した。
実施例5 実施例2のベースフィルム製造において使用水溶液エマ
ルジョン中のポリアクリル酸エステルエマルジョンをポ
リ塩化ビニルエマルジョン(固形分20係)D、20w
ttI)のものにおきかえた。他は実施例と同様にして
高さ270Aの不連続皮膜が形成され、不連続皮膜の高
さより6 OA高い微細粒子が該不連続部に4×10ケ
/mm’  の割合で密着された厚さ12μのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを得た。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示した。
比較例1 実施例1のベースフィルム製造において、メチルセルロ
ース水溶液濃度を0.4Qcl)にした水溶液を用い、
他は実施例1と同様にして両面に高さ60OAの不連続
皮膜が形成され、不連続皮膜の高さより低い微細粒子が
該不連続皮膜不連続部に4×10ケ/rI]II]2 
 の割合で密着された厚さ12μのポリエチレンテレフ
タレートフィルムヲ得り。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示した。
比較例2 実施例1のベースフィルム製造において、メチルセルロ
ース水溶液濃度を0.1[]%にして、ポリアクリル酸
エステルエマルジョン濃度を1.5 w t %加えた
こと以外は同様にして両面に高さ50Aの不連続皮膜が
形成され、不連続皮膜の高さより65OA高い微細粒子
が該不連続皮膜不連続部に6×1Dケ/rnm”  の
割合で密着された厚さ12μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを得た。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示した。
比較例6 実施例1のベースフィルム製造において、ポリアクリル
酸エステルエマルジョンを使用せずに。
他は同様にして両面に高さ260Aの不連続皮膜が形成
され、微細粒子の密着されてない表面を持つ厚さ12μ
のポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
このベースフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。テープ特性を表1に示したO 表1の特性結果から明らかなように1本発明の被覆フィ
ルムの不連続皮膜と微糸田粒子の密着された面側に蒸着
膜を形有させた磁気テープは、常温常湿、高温高湿の使
用においても、ともに走イテ性。
耐すりきず性が良好であり、シ妙・も平滑で電磁変換特
性がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の被覆フィルムで微細粒子と不連続皮膜
の密着された面を模式的に示した平面図である。 第2図は第1図の断面を模式的に示した断面図であり、
微細粒子と不連続皮膜の密着されたbを示す。図中りが
皮膜厚さである。 第6図は本発明によp形成された不連続皮膜面の縦倍率
50万倍での触針式表面粗さ曲線チャートである。hが
皮膜の高さl hPI l hP21 hP5が微細粒
子の高さである。 1:ポリエステルフィルム 2:不連続皮膜    3:微細粒子 特許出願人  東 し 株 式 会社 笛 3 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ポリエステルフィルムと、該フィルムの少な
    くとも片面に密着された高さ500A以下の、氷核微細
    粒子の高さが、不連続皮膜の高さより20〜500A高
    いことを特徴とする被覆フィルム。
JP23120982A 1982-11-02 1982-12-28 被覆フイルム Granted JPS59121631A (ja)

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JP23120982A JPS59121631A (ja) 1982-12-28 1982-12-28 被覆フイルム
US06/546,649 US4548855A (en) 1982-11-02 1983-10-28 Polyester film for magnetic recording medium
DE8383306639T DE3378284D1 (en) 1982-11-02 1983-11-01 Polyester film for magnetic recording medium
EP19870200414 EP0245883B1 (en) 1982-11-02 1983-11-01 Polyester film for magnetic recording medium
EP83306639A EP0108593B1 (en) 1982-11-02 1983-11-01 Polyester film for magnetic recording medium
DE8787200414T DE3382633T2 (de) 1982-11-02 1983-11-01 Polyesterfilm fuer ein magnetisches aufzeichnungsmedium.
JP59035882A JPS60180839A (ja) 1982-11-02 1984-02-29 ポリエステルフイルム
US06/703,311 US4568600A (en) 1982-11-02 1985-02-20 Thermoplastic resin base film for magnetic recording medium
EP85301230A EP0153853B1 (en) 1982-11-02 1985-02-25 Thermoplastic resin base film for magnetic recording medium
DE8585301230T DE3560497D1 (en) 1982-11-02 1985-02-25 Thermoplastic resin base film for magnetic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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