JPS59116152A - 擦れ傷びんの塗布用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は擦れ傷びんの塗布用組成物に関する。

ビール、果汁等の容器としてガラスびんなどが用いられ
ており、これらびん類は使用後に回収され、再び使用さ
れている。

ところが、びん類を回収して繰返し使用していると、び
ん詰の際や流通過程等においてびん類の外表面、特に肩
部に擦れ傷が生じ、外観が損なわれて商品価値が低下し
てくる。

したがって、回収したびん類を再使用する場合、伺らか
の原因で表面に擦れ傷が生じたびん類は適当な手段によ
り該擦れ傷を隠ぺいすることが必要である。

びん類の擦ね傷を隠ぺいするために用いる塗布用組成物
と１〜で、これまでに押々の提案がなされている。（−
か１−１従来の塗布用組成物は擦れ傷の隠ぺい効果にす
ぐれていても、吸湿性のため乾燥性が悪くべとついたり
、塵埃が付着しやすい等の欠点があったり、びん類に強
固に接着するため、回収したびん類の洗びん工程を経て
も完全には剥落しない等の問題点があった。さらに塗布
用組成物として提案されたものの中には高価であるため
実用性に欠けるものや衛生上や安全上の立場から好壕し
くないものもあった。

以上の指摘から明らかなように、擦れ傷びんの塗布用組
成物と１〜ては■擦れ傷部分の隠ぺい効果が良好である
こと■乳化性が良く塗布作業性にすぐれていること■乾
燥性が良くべとつかないこと■耐水性にすぐれているこ
と■洗びんの際に完全に剥落すること０食品衛生上有害
でないこと■安価かつ安定的に入手できること等の要件
を満足することが必要である。そこで、本発明者らはこ
れらの要件を満たす塗布用組成物を開発すべく検討を重
ね、本発明に到達したのである。

本発明は、（Ａ）流動パラフィンおよび／またはカルナ
ウバろう、（Ｂ）ソルビタン脂肪酸エステル、高級アル
コール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テルおよび大豆リン脂質よりなる群から選ばれた少なく
とも１種の脂肪酸エステルおよび（０モルホリン脂肪酸
塩を含有せしめた擦れ傷びんの塗布用組成物である。

本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物は水分散液として使
用きれるが、水を除外した成分について説明すると、（
Ａ）成分である流動パラフィンおよび／またはカルナウ
バろうはびん類の擦れ傷部分を隠ぺいする基剤であり、
組成物（無水物、以下同じ）中２〜９９．８％を占める
。流動パラフィンは食品添加物として許容されているも
のであり、またカルナウバろうは乾燥性が良好で、べと
つきがないという特色がある。

次に、（Ｂ）成分の脂肪酸エステル類は乳化作用を有し
ており、上記（Ａ）成分がびん類の表面に拡散し、擦れ
傷部分に浸透する力を強める効果があり、しかも本発明
の塗布剤を水と混ぜて用いる際に乳化安定性を向トさせ
るものである。これら脂肪酸エステル類は単独で用いて
もよく、あるいは２種以上を組合せて用いることもでき
る。この乳化剤たる（Ｂ）成分は組成物中α０５〜９５
％の範囲で使用する。

ここでソルビタン脂肪酸エステルとしては、脂肪酸がラ
ウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸オレイン酸、リ
ノール酸、リルン酸等であるものを通常使用する。これ
らの中ではソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート等の水に易溶の
ものが好オしい。高級アルコール脂肪酸エステルとして
は、アルコールがＣ８〜Ｃ２Ｑのもの、たとえばデシル
アルコール、ラウリルアルコール、ミＩＪスチルアルコ
ールなどであり、脂肪酸がＣ５゜〜Ｃ２１のもの、念と
えはラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸。

オレイン酸、リノール酸などであるものが用いられる。

また、グリセリン脂肪酸エステルと１．てば、脂肪酸が
Ｃ５゜〜Ｃ２１の範囲のものが用いられ、通常にラウリ
ン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、リルン酸などが好ましく使用され、モノエステ
ルが好適である。ショ糖脂肪酸エステルとＩ−では、脂
肪酸とｉ〜で極めて広汎なものを使用でき、飽和脂肪酸
ではＣ１゜〜ＣＩ８程度の範囲で、通常はラウリン酸、
ミリスチン酸。

バルミチン酸、ステアリン酸などが用いられ、不飽和脂
肪酸ではｃｒｙ　ｚ　Ｃ２１程度の範囲で、通常はオレ
イン酸、リノール酸、リルン酸等が主に使用される。こ
れらのショ糖脂肪酸エステルは水、アルコールに易溶で
乳化性が良く好適であるが、ジ５− エステル以上となると分散性が劣るようになる。

プロピレングリコール脂肪酸エステルとしては、通常脂
肪酸がラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リルン酸であるものや複合組成物
であるココナツトオイルも用いられる。好オしいものの
具体例にプロピレングリコールモノラウレート、プロピ
レングリコールモノステアレート、プロピレングリコー
ルモノココエートなどがある。また、大豆リン脂質は大
豆に含まれているホスホリピドである。これら（Ｂ）成
分は高級アルコール脂肪酸エステルを除きすべて食品添
加物として認められている。

また、（Ｃ）成分として加えるモルホリン脂肪酸塩は食
品添加用被膜剤の１種であり、びん類に塗布したとき被
膜を形成して、（４）成分を包み込むことにより作業性
１手に対する感触、耐水性などを改善する作用を有ｉ〜
ている。この成分（Ｑは組成物中Ｑ、１〜９５％の範囲
で添加する。

さらに、本発明では必要に応じてエタノール。

ポリエチレングリコール、グリセリンなどの食品−６＝ 添加用溶剤を添加することができ、その使用量は通常、
１〜２０％（水分散液中）である。この溶剤を加えるこ
とによって乳化安定性が一層改善される。

上記各成分を含む擦れ傷びんの塗布用組成物は水を加え
て分散液とｉ−で使用する。水分散液とする場合、各成
分の濃度Ｖｓ、（Ａ）成分６０％以下、好ましくは３〜
４０％であり、（Ｂ）成分２０係以下、好捷しくけ［１
０５〜１０係であり、（Ｃ）成分２０係以下、好捷しく
け［１，１〜１０係である。

本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物をびん類に塗布する
には、各種の方法を適用することができ、念とえば噴霧
装置を用いる方法、布、フェルト。

スポンジ等を用いて塗布する方法などがある。

本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物は分散性がきわめて
良好であるため、作業性にすぐれており、しかも塗布後
の耐水性や乾燥性も良好である。特に、（４）成分とし
てカルナウバろうを含むものを用いたときに乾燥性にす
ぐれ、べとつきがない。

本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物を用いて擦れ傷を隠
ぺいｊ７たびん類は、常温で１ケ月保存した場合に隠ぺ
い効果に変化がなく、さらに該びん類を冷蔵庫、水冷シ
ョーケースなどに保存ｌ−た場合も隠ぺい効果は低下せ
ず、びん類に貼布したラベルにも濡れが生じない。一方
、擦れ傷を隠ぺいしたびん類を使用後、回収ｌ−て再使
用する場合、本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物は洗び
ん工程において完全に洗い落とすことができる。！、た
、本発明の擦れ傷びんの塗布用組成物に用いている成分
はいずれも安全性の面で心配がなく、しかも安価、かつ
安定的に入手することができる。

次に、本発明を実施例により詳しく説明する。

実施例１ 流動パラフィン（商品名ニラモールオイル、興立化学製
）５７％、ソルビタン脂肪酸エステル（商品名：　Ｔｗ
ａＥＮ８ｏ、花王アトラス製）３％およびモルホリン脂
肪酸塩（高松油脂製）２％となるように水と配合し、ホ
モミキサーＳＬ型（時制製した。

上記塗布用組成物を調製して約６分後に該組成物を脱脂
綿にふく捷せてビールびんの擦れ偏部に塗布した。この
組成物の分散性は良好であり、作業性にすぐれていた。

さらに、触手による乾燥性、肉眼観察による擦れ傷の隠
ぺい効果、浸水による耐水性評価、塗布後のびん類の外
観、感触や安全性などについて評価し、総合的に良否の
判断を行なった。その結果、この組成物は良好なもので
あるとの評価を得た。

実施例２ カルナウバろう（高松油脂製）２０％、グリセリン脂肪
酸エステル（商品名：サングリ、太陽油脂製）５％およ
びモルホリン脂肪酸塩（高松油脂製）［１（）１％を含
む水分散液を実施例１と同様にして調製した。

得られた塗布用組成物についての総合評価は良好であっ
た〇 実施例３ 流動パラフィン（商品名：ＫＰ−３０，出光興　９− 産制）３１％、プロピレングリコール脂肪酸エステル（
商品名：プロチック１９日本活性創製）１２％およびモ
ルホリン脂肪酸塩（高松油脂製）　１５係を含む水分散
液を実施例１と同様にして調製１゜た。

得られた塗布用組成物についての総合評価は良好であっ
た。

実施例４ 流動パラフィン（商品名：ＫＰ−３０，出光興産製）１
７％、ショ糖脂肪酸エステル（商品名：ＤＫエステル、
第−工業製薬製）２％、大豆リン脂質（商品名ニレジオ
ン、理研ビタミン製）１係およびモルホリ・ン脂肪酸塩
（高松油脂製）３係を含む水分散液を実権例１と同様に
１−て調ｊｌｌ！！ｌ−た。

得られた塗布用組成物についての総合評価はきわめて良
好であった。

実施例５ 流動パラフィン（商品名ニラモールオイル、興立化学製
１１０４．高級アルコール脂肪酸エステル（商品名ニラ
ウリルステアレート、東京化成製）−１〇− （１Ｂ％およびモルホリン脂肪酸塩（高松油脂製）８％
を含む水分散液を実施例１と同様にして調製した。

得られた塗布用組成物についての総合評価はきわめて良
好であった。

実施例６ 流動パラフィン（商品名ニラモールオイル、興立化学製
）ｉｏｑｂ、カルナウバろう（高松油脂製）３％、ソル
ビタン脂肪酸エステル（商品名：　５ＰＡＮ８０、化工
アトラス製）［１５％、グリセリン脂肪酸エステル（商
品名：サングリ、太陽油脂製）Ｑ、３％、プロピレング
リコール脂肪酸エステル（商品名：リケマール、理研ビ
タミン製）［１２％およびモルホリン脂肪酸塩（高松油
脂製）［１１％を含む水分散液を実施例１と同様にして
調製（７た〇得られた塗布用組成物についての総合評価
は非常に良好であった。

実施例７ 流動パラフィン（商品名ニラモールオイル、興立化学製
）７％、カルナウバろう（高松油脂製）１０係、ソルビ
タン脂肪酸エステル（商品名：５ＰＡＮ２０．　　化工
アトラス製）１係、高級アルコール脂肪酸エステル（商
品名ニラウリルステアレート、東京化成製）１５％、グ
リセリン脂肪酸エステル（商品名：ハイダリセラ、田辺
製薬製）３％、ショ糖脂肪酸エステル（商品名：ＤＫエ
ステル、第−工業製薬製）５係、プロピレングリコール
脂肪酸エステル（商品名：リヶマール、理研ビタミン？
８り５％、大豆リン脂質（商品名：レスチン、豊年製油
製）２％およびモルホリン脂肪酸塩（高松油脂’ｊｌ！
ｌ　）　２％を含む水分散液を実施例１と同様に１−て
調製Ｉ７た。

得られた塗布用組成物についての総合評価はきわめて良
好であった。

実施例８ 流動パラフィン（商品名：ＫＰ−１０，出光興産製）７
係、ソルビタン脂肪酸エステル（商品名：　ＴＷＥＥＮ
８０．化工アトラス’Ｉｊ！り（１３ｑｂ、高級アルコ
ール脂肪酸エステル（商品名ニラウリルステアレート、
＃、東京化成製（１２％、グリセリン脂肪酸エステル（
商品名：ハイグリセラ、田辺製薬製）１２％、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル（商品名：プロテックス１
日本活性創製）α２係およびモルホリン脂肪酸塩（高松
油脂製）０．３％を含む水分散液を実施例１と同様に［
２て調製ｌ−た３得られた塗布用組成物についての総合
評価は非常に良好であった。

実施例９ 流動パラフィン（商品名：　ＫＰ−３０，出光興産製）
５％、ソルビタン脂肪酸エステル（商品名：　ＴＷＥＥ
Ｎ　２０　、化工アトラス製）Ｑ、２％、高級アルコー
ル脂肪酸エステル（商品名ニラウリルステアレート、東
京化成製）Ｑ、１％、グリセリン脂肪酸エステル（商品
名：モノライト、ミヨシ油脂製）α１％、ショ糖脂肪酸
エステル（商品名：シュガーエステル、菱糖製）（Ｌｌ
ｑｂ、プロピレングリコール脂肪酸エステル（商品名：
リケマール。

理研ビタミン＄４）　０．１％およびモルホリン脂肪酸
塩（高松油脂製）１幅を含む水分散液を実施例１と同様
にして調製した。

１３− 得られた塗布用組成物についての総合評価は非常に良好
であっ友〇 実施例１０ 流動パラフィン（商品名：ＫＰ−３０，出光興産製）１
％、カルナウバろう（高松油脂製）０．２係、ソルビタ
ン脂肪酸エステル（商品名：５ＰＡＮ８５、化工アトラ
ス製）［′１１％、グリセリン脂肪酸エステル（商品名
：モノライト、ミヨシ油脂製）０．１％、大豆リン脂質
（商品名ニレジオン、理研ビタミン製）Ｑ、１％および
モルホリン脂肪酸塩（高松油脂製）２０％を含む水分散
液を実施例１と同様に調製Ｅまた。

得られた塗布用組成物の総合評価は良好であった。

特許出願人　　　サッポロビール株式会社１４−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　（Ａ）流動パラフィンおよび／またにカルナ
   ウバろつ、（Ｂ）ソルビタン脂肪酸エステル、高級アル
   コール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、シ
   ョ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
   テルおよび大豆リン脂質よりなる群から選ばれた少なく
   とも１種の脂肪酸（２）水分散液中に（Ａ）成分を６０
   係以下、（Ｂ）成分を２０％以下および（Ｃ）成分を２
   ０係以下の割合で含有する特許請求の範囲第１項記載の
   組成物。