JPS5911535Y2

JPS5911535Y2 - バルコニ−・手摺り等の格子組立構造

Info

Publication number: JPS5911535Y2
Application number: JP9409679U
Authority: JP
Inventors: 洋飯塚
Original assignee: 三和シヤツタ−工業株式会社
Priority date: 1979-07-10
Filing date: 1979-07-10
Publication date: 1984-04-09
Also published as: JPS5612634U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はバルコニー又は手摺り等の格子に関するもので
、特に溶接やボルト締め等がなしで簡単に組立てること
のできる新規な格子の組立構造に関するものである。

従来、格子の組立てには溶接やボルト締めが必要であっ
た。

溶接を用いると、溶接部の完全な塗装が難かしく、この
部分での錆の発生原因となっている。

又ボルト締めの場合は現場で一本一本ボルト締めをして
組立てるとなると、その手間は大変であった。

本考案は叙上の公知技術の欠点を改良し、組立て易く、
シかも安価に提供できるもので、以下図面を参照して説
明する。

第１図は本考案に係る組立構造を用いて組立てた格子で
、１は手すり子、２は格子の上桟、３は下桟、４は支柱
である。

本考案はこの手すり子と上・下桟との組立て構造に関す
るものである。

第２図、第３図を参照するに、手すり子１は中空管より
なり、その上端と下端に角形のつば５，５が一体的に形
威されている。

上桟２は本体２ａと断面略Ｌ型をなしたカバー２ｂで構
戊されている。

本体２ａは断面略四角形の中空部と、該中空部の片側か
ら垂下する垂下部１４とからなっている。

６は中空部の下面に設けられたＴ型溝で、こ・に手すり
子１のつば５が挿入される。

カバー２ｂには上桟２ａの中空部の下部の片側に設けた
突縁７と係合する段部７ａ及び垂下部の下端に設けられ
た横向突縁８と係合する段部８ａが設けられている。

下桟３も上桟２と同様本体３ａとカバー３ｂで構或され
ている。

本体３ａは断面略四角形の中空部と、該中空部片側から
上方に立上る立上り部１５が一体成形されている。

又中空部の上面にＴ型溝９が設けられ、これに手すり子
１の下端についているつば５が挿入される。

カバー３ｂには前記上桟２のカバー２ｂと同様中空部の
上部片側に設けた上向突縁１０と係合する段部１０ａ
及び立上り部１５の上端に設けた横向突縁１１と係合す
る段部１１ａが設けられている。

上桟のカバー２ｂと下桟のカバー３ｂには手すり子１の
取付ピッチに等しい間隔の切欠１２が設けられている。

さて格子を組立てるには次の順序で簡単に行うことかで
゛きる（第３図）。

（１）上・下のＴ型溝６，９間に手すり子１のつば５，
５を挿入する。

（２）上下のカバー２ｂと３ｂをその切欠１２に手すり
子１が嵌まるよう押し込んで取付ける。

この場合カバー２ｂの何れか１方の段部例へば段部７ａ
を本体側の突縁７に係合させたのち、他方の段部８ａを
本体側突縁８に押し込んで取付ける。

勿論下桟用のカバーも同様にして下桟本体に取付ける。

第４図は前述したものと同一形状の下桟であるが、下桟
本体のＴ型溝９の開口側を適当個所を切欠いて開口１３
を設けものである。

この間口１３は手すり子１のつば５が通過できる大きさ
とする。

上桟本体にも同様の開口を設ける。

こうすることにより、取付に際し前述の例の如く手すり
子１のつば５を横方向から上下桟本体のＴ型溝６又は９
に挿入せずに、支柱４，４に上下桟の本体２ａ，３
ａが固定された後からでも取付けることができる。

即ち手すり子１を上下桟に開口１３から挿入し、而る後
に少し上下桟の長手方向に移動させ、上下桟のカバーの
切欠１２部で位置決め固定する。

第５図はさらにもう１つの実施例を示し、この場合には
下桟はそのま・で、手すり子のつば５ａが楕円形をなし
ている。

この楕円の短径寸法は前述角形つば５の一辺の長さと同
一とし、楕円の長径寸法は下桟本体３ａのＴ型溝の溝巾
と略同一に設定する。

そして手すり子１を下桟に結合するには、手すり子の楕
円形つば５ａを下桟のＴ型溝９へ上方から嵌め込ませた
のち移動させ、所定位置で手すり子１を９０゜回転させ
る。

すると楕円形つば５ａの長径部がＴ型溝９に強く圧接さ
れる。

そこで更に切欠１２を有する下桟カバー３ｂの押し込み
で組立てが完了する。

なお第４図と第５図は下桟と手すり子との組立方法につ
いて図示しているが、上桟と手すり子との関係に於ても
同様の構造をとりうる。

本考案は以上の如く構或されているので、従来の組立方
法に比べ、次の如き利点を有している。

（１）現地での組立てに際し、溶接もボルト締めも要し
ない。

したがって簡単に組立てることができ、現場まで部材で
搬入でき、梱包、輸送が安くなる。

（２）予め部材に塗装しておけば、組立後に塗装する方
法に比べて塗装費を大巾に軽減できる。

（３）予め塗装した部材を使用することができるので、
上桟・下桟、手すり子等の色を種々変えることかで゛き
る。

（４）溶接による結合を一切用いないので、材料に鋳物
アルミニウム、鉄鋼、樹脂、木材等数種の材料の組合せ
が可能である。

（５）溶接部が全くないので、この部分から発生する錆
の問題は皆無である。

（６）切口、加工部分が表面に出ないので、風雨による
浸蝕、発錆を極力防止できると共に、外観的に優れた格
子を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は格子の正面図、第２図は格子の縦断面図、第３
図は組立方法を示す分解図、第４図は下桟の変形例、第
５図は手すり子のつばの変形例。図において；１・・・・・・手すり子、２・・・・・・
上桟、２ａ・・・・・・（上桟の）本体、２ｂ・・・・
・・（上桟の）カバー、３・・・・・・下桟、３ａ・・
・・・・（下桟の）本体、３ｂ・・・・・・（下桟の）
カバー、４・・・・・・支柱、５・・・・・・（手すり
子の）つば、５ａ・・・・・・（楕円形の）つば、６・
・・・・・Ｔ型溝、７・・・・・・突縁、７ａ・・・・
・・段部、８・・・・・・突縁、８ａ・・・・・・段部
、９・・・・・・Ｔ型溝、１０・・・・・・突縁、１０
ａ・・・・・・段部、１１・・・・・・突縁、１１
ａ・・・・・・段部、１２・・・・・・切欠き、１３・
・・・・・開口、１４・・・・・・垂下部、１５・・・
・・・立上り部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】次の構或要件ａ−Ｃよりなり、上桟２と下桟３を構戒す
る本体とカバーとで手すり子１の上下端を挾持し固定す
るようにしたことを特徴とするバルコニー・手摺り等の
格子組立構造。（ａ）複数の手すり子１：上下端につば５を有している
。（ｂ）上桟２：本体２ａとカバー２ｂよりなり、本体２
ａはその下部片側に、下端に横向突縁８をもった垂下部
１４を、又他側に下向突縁７を有しており、これら垂下
部と下向突縁間に手すり子１のつば５を嵌挿するＴ型溝
６を有している。又カバー２ｂは断面略Ｌ字形をなし、本体２ａの下向突
縁７と係合する断部７ａと同じく横向突縁８と係合する
断部８ａを備え、かつ一定ピッチの切欠１２を有してい
る。（Ｃ）下桟３：本体３ａとカバー３ｂよりなり、本体３
ａは上部片側に上端に横向突縁１１を有する立上り部１
５を、又他側に上向突縁１０を有しており、これら立上
り部と上向突縁間に手すり子のつば５を嵌挿するＴ型溝
９を有している。又カバー３ｂは断面略Ｌ字型をなし、本体３ａの上向突
縁１０と係合する段部１０ａと横向突縁１１と係合す
る段部１１ａを備え、かつ一定ピッチの切欠１２を備
えている。