JPS5911411Y2 - 導電ガラス端子板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガラスの表面に形戒された導電面に設けられる
端子板の構造に関し、例えば車両用窓ガラスなどに用い
られるところのガラス板面の加熱線条に通電して、ガラ
ス面の曇りや霧氷の付着を防止する防曇ガラスの通電用
の端子板の構造に関する。

自動車の後部窓ガラスなどに用いられる防曇ガラスは、
第１図および第２図に示される如く、板ガラス１の表面
に複数本の加熱線条２および線条２に接続した電極用導
電膜３が設けられ、導電膜３は窓枠に接している。

更に防曇ガラスにはガラス面への露滴の付着を検出して
加熱線条に自動的に通電させる信号を取り出すため、露
滴検出用の２本の線条４，４′が板ガラス１の下端近く
に所定の間隔をおいて配置され、それぞれの線条４，４
′の両端は下方に引き延ばされ、各線条の一方の端には
巾広のほぼＴ字状の電極用導電膜５が形或されている。

これらの線条２，４．４’や電極用導電膜３，５は、例
えば低融点ガラスフリット粉および銀粉を含む導電ペー
ストをガラス面に所望の形状に印刷し、板ガラスを曲げ
加工するため加熱する際焼或させることにより形威され
る。

そして電極膜３，５の面には、リード線６を接続させる
ため端子板７がハンダ付により接着されている。

第１図および第２図に示す従来型の端子板７は全体がほ
ぼＴ字型で中央部が浮き上るようにくら状に形威され、
リード線６が接続される端子部８に対して並列的に配置
されている矩形状の台座９が導電膜３，５に接着されて
いる。

しかしかかる従来の端子板では端子板取付時あるいはリ
ード線取付時あるいは運搬時などに端子板に加わる予期
しない外力により端子板が台座部分で板ガラスから剥離
脱落することがあり、図示のように端子部に並列的に配
置された２個の台座であっても端子板は一体となって剥
離脱落するというおそれがあった。

本考案は外力が作用しても端子板の剥離脱落を゜可及的
に防止する改良された端子板を提供することを目白勺と
する。

第３図及び第４図に本考案に従う端子板１１を示す。

端子板１１は２個の台座１２と、リード線を接続させる
］の字状に屈曲した端子部１３とが順次直列に配置され
、それらの間が導電面に接しないよう屈曲した連結部１
４で連結されて構或されている。

端子板１１の取付けは台座１２をハンダで導電膜に接着
することにより行われるが、この時］の字状に屈曲して
構或された端子部１３の下面は導電面に接触してもしな
くてもよいが接着されることはない。

台座１２は図では矩形状のものが示されているが、円形
、楕円形あるいはその他の形状であってよく、３個以上
設けられてもよい。

なお端子板１１は金属板を所定形状に打ち抜き、屈曲さ
せることにより容易に製造することができる。

このような構或により本考案に従う端子板では端子部に
外から加えられる力は端子部と台座との屈曲した連結部
と更に台座と台座の屈曲した連結部により、吸収される
ので外力の吸収が従来の端子板に比較して極めて大きく
端子板の剥離・脱落を充分防止しうるものである。

又外力が端子部に作用して端子部に近い台座が導電面か
ら剥離しても、その次の位置に配された台座は途中の連
結部で応力が吸収され、その影響をほとんど受けず、し
かも端子部と導電面との間の通電を支障なからしめるこ
とができる。

更に本考案に従う端子板では複数個の台座と端子部とが
直列に配列されていて全体として細長い形状となるので
、帯状の導電膜から突出する部分がなく、透視の防げと
ならずまた窓枠が支障になることもないといった利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ従来例の端子板を備えた防
曇ガラスを示す平面図及び部分的斜視図である。 第３図は本考案に従う端子板の斜視図である。 第４図は本考案に従う端子板の側面図である。 符号の説明、１・・・板ガラス、２・・・加熱線条、３
，５・・・導電膜、６・・・リード線、７，１１・・・
端子板、８，１３・・・端子部、９，１２・・・台座、
１４・・・連結部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガラス面上に形或された導電膜に設けられる端子板であ
   って、該導電膜に接着される複数の台座部とリード線を
   接続させる端子部とが順次直列状に連結され、連結部は
   該導電膜から離れるよう屈曲して構戊されていることを
   特徴とする端子板。