JPS5911285Y2 - 熱風式オ−ブンのバ−ナ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱風式オーブンのバーナ装置に関し、特に火移
り性能の向上を目的とするものである。

一般の熱風式オーブンで、特に調理室の下方にガスバー
ナを配設した燃焼室を設け、この燃焼室にて発生した燃
焼熱気を強制的に調理室内に導き調理室内に置かれた食
品等を加熱するものに於いて、ガスバーナの発熱量のア
ップを計る場合には燃焼室のスペース等を考慮すると、
ガスバーナを上下２段に設ける構或が好ましい。

然し乍ら上記の構戊を用いた場合上下どちらか一方のガ
スバーナに点火装置を設ける事がコストの低減等が計れ
都合が良いが、火移りが困難となる問題がある。

本考案は上述の問題点を解消すべく考案したもので、以
下本考案を実施例に基づいて説明する。

１は外装２内に設けられた調理室で、その前面開口には
熱シール、電波シール状態で開閉扉３を施している。

４は調理室１の下部に底板５を介して独立して設けられ
た燃焼室で、奥方向に向いた炎孔６，６’，６”を有す
るバーナセット７を横設しており、その燃焼用空気の供
給口８・・・・・・を前面に横列に切欠開口し、又、そ
の燃焼熱気を調理室１内に導入するために調理室１の内
奥部両側に上下方向に開口する吸気口（図示せず）に連
通している。

９は調理室１の上部に電波透過性耐熱ガラス１０を介し
て仕切り形威された電波照射室で、その側部に室外に位
置するマグネトロン（図示せず）の電波供給口（図示せ
ず）を開口し、又、この室内にはスターラー１１を収納
し、このスターラーを上記マグネトロンの冷却風を受け
て回転する駆動羽根１２によって回転させる。

１３は調理室１の内奥部中央を凹ませて形威した循環フ
ァン１４の収納室で、その上部には排気ダクト１５を上
方に突出開口している。

１６はファン１４を駆動するモーター、１７はモーター
自冷ファン（図示せず）によって冷却用外気を吸引する
ための吸引口、１８は外装２の上面に開口され、燃焼排
気、マグネトロン冷却風及び冷却用外気を排出する排出
口、１９は収納室１３の前面に取付けられ、燃焼熱気の
循環を円滑にするための整流板である。

ここで上記バーナセット７は小容量の点火バーナ２０と
メインバーナ２０とを一体に形或した下バーナ２２と、
この下バーナの上方に並設されかつ炎孔６″を少許下方
に向けた上バーナ２３とから構戊されている。

２４は下バーナ２２と上バーナ２３の先端部分に設けら
れた支持板で、下バーナ２２先端部の炎孔６′の上方を
少許被覆すると共に、該部への二次空気の流入を抑制す
る整流部２５と、上バーナ２３の災孔６″を含む先端部
の循環ファン１４による強制空気流の上流部に立設され
、該部への二次空気の流入を抑制すると共に、上バーナ
２３の先端部を支持する立設部２６と、この立設部より
上下バーナ２３，２２間をその基部側に向って延設され
、かつ上バーナ２３寄りに通孔２７を穿設した調整部２
８とを一体形威して或る。

又、前記上下バーナ２３ ，２２の基端２９ ．３０は
固定板３１にて適当な間隔を置いて一体的に固定されて
いる。

３２は前記点火バーナ２０の炎孔６に対向して設けられ
た点火プラグで、取付金具３３を介して下バーナ２２に
固定されている。

３４はバーナセット７と供給口８・・・・・・との間で
バーナ寄りに位置し、燃焼室４の底面に立設固着された
巾広の抑制板で、上バーナ２３の炎孔６″と略同じ位置
まで高く延長されており、供給口８・・・・・・から人
いる空気がバーナセット７の下方から供給されるのを抑
制し、供給空気を抑制板３４を越えてからバーナセット
７に供給せしめるものである。

而して、循環ファン１４を駆動すると共に、点火バーナ
２０、メインバーナ２１，上バーナ２３へ各々燃料ガス
を供給し、更に点火プラグ３２にて火花放電を行なう。

すると、先ず点火バーナ２０の炎孔６からの噴出ガスに
点火され、ついで゛点火バーナ２０の炎孔６に形或され
る燃焼炎にてメインバーナ２１に引火され、更にメイン
バーナ２１の炎孔６′に形威される燃焼炎にて上バーナ
２３に引火される。

このメインバーナ２１から上バーナ２３への火移りに際
しては、支持板２４の立設部２６にて上バーナ２３の先
端部とメインバーナ２１間への空気の流入が抑えられ、
よって該部上バーナ２３の炎孔６″から噴出された未燃
ガスはメインバーナ２１の炎孔６′側へ流れ、スムーズ
に引火される。

又、通孔２７より上記引火部へ僅かの強制空気を供給す
ることで乱流を生じさせ、着火に適した混合気を作り着
火性能の向上を計っている。

上述の如く本考案による熱風式オーブンのバーナ装置は
、炎孔をファンによる強制空気流の下流に向って開口し
た下バーナの上方に上バーナを並設して戒り、この上バ
ーナを下バーナの上方に支持する支持板を両バーナ間の
上記強制空気流の上流側に配設し、支持板にて両バーナ
の炎孔間の一部を閉鎖した事を特徴とするもので、支持
板にて上下バーナの炎孔間の一部を閉鎖したことにより
該部への二次空気の流入を抑制し、該部にて下バーナよ
り上バーナー・の火移りを行なわせ、依って、火移りの
為の金具等を特別に設ける必要がなくコストダウンが計
れる。

又、上バーナの炎孔を水平より少許下方に向けて開口す
ることにより、下バーナより上バーナへの火移りを確実
に行なわせ得ると共に、上バーナの燃焼炎による燃焼室
上面、つまり調理室下面の加熱を抑制し、この加熱によ
る調理室内の温度むらをも防止し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるバーナ装置を具備した熱風式オー
ブンの側断面図、第２図は同じく要部斜視図、第３図は
同じくバーナ装置の平面図、第４図は同じく正面図で゛
ある。 １・・・・・・調理室、４・・・・・・燃焼室、６，６
′，６″・・・・・・炎孔、２２・・・・・・下バーナ
、２３・・・・・・上バーナ、２４・・・・・・支持板
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）調理室の下方に設けられた燃焼室内に設置され、
   発生した熱気がファンにて強制的に調理室内へ供給され
   るものにおいて、炎孔を上記ファンによる調理室への強
   制空気流の下流に向って略水平方向に向けて開口した下
   バーナと、この下バーナの上方に並設された上バーナと
   、この上バーナ又は下バーナのどちらかに設けた点火装
   置とから或り、上記上バーナを下バーナの上方に支持す
   る支持板を両バーナ間の上記強制空気流の上流側に配設
   しこの支持板にて前記両バーナの炎孔間の一部を閉鎖し
   た事を特徴とする熱風式オーブンのバーナ装置。
2. （２）上記上パーナの炎孔を水平より少許下方に向けて
   開口した事を特徴とする上記実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の熱風式オーブンのバーナ装置。