JPS5910201Y2 - 基礎装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は基礎装置に関するものである。

従来、第１図に示すように、建物本体１に接続して新た
な部屋２を増築する場合、部屋２は建物本体１に比べて
軽量なため、その基礎３は建物本体１を支える基礎４と
異なり、簡易な構造となっている。

すなわち、まず独立基礎（図示せず）を間隔をおいて形
威し、第２図に示すように上記独立基礎の間に地面５に
沿って鉄骨梁となるラチス梁６を取付け、このラチス梁
６の上面にパネル取付金具７を固定してこのパネル取付
金具７の凸部７ａに外壁パネル８の下面凹部８ａを嵌入
して外壁パネル８を取付け、ラチス梁６の屋外面にけい
酸カルシウム板９をビスにより固定し、このケイ酸カル
シウム板９の外面にモルタル１０を塗って基礎３を形戊
している。

なお、床パネル１１は、取付金具（図示せず）を介して
ラチス梁６間に取付ける。

また、ラチス梁６は、溝形鋼の上弦材６ａと下弦材６ｂ
をウエブ材６ｃにより連接して形戊したもので、地面５
上に敷設した基礎下地材１２上に敷設する。

ところが、この基礎３は、ラチス梁６の屋外面にけい酸
カルシウム板９をビス固定し、さらにその上にモルタル
１０を塗らなければならないため、施工工数が多く、シ
かもモルタル１０を塗装作業に熟練を要し、かつモルタ
ル１０の乾燥を要するため、簡易迅速に基礎３を形戊す
ることが困難であった。

また、モルタル１０が外壁面より屋外側に突設し外観が
複雑となるため、デザインにもすぐれなかった。

したがって、この考案の目的は、熟練者でなくても簡易
迅速に施工でき、しかもデザインにもすぐれる基礎装置
を提供することである。

この考案の一実施例を第３図に示す。

すなわち、この基礎装置は、第２図のけい酸カルシウム
板９およびモルタル１０に代えて第３図に示すスレート
板１３を用いるとともに、第２図の外壁パネル８に代え
て第３図に示す外壁パネル１４を用いるものである。

この外壁パネル１４は、その下枠１４ａの下面屋外側を
切欠くことにより、その下枠１４ａに貼着したスレート
製パネル表面板１４ｂとで凹部１５を形威している。

そして、スレート板１３の上端縁を凹部１５に嵌着する
とともにその下端縁を地面５に埋設し、さらにそのスレ
ート板１３をラチス梁６の上・下弦材６ａ，６ｂの外面
側にビス固定して基礎を形戊するようにしている。

その他の構或は従来例と同一であるので洞一部分に同一
符号を付してその説明を省略する。

このように、けい酸カルシウム板９およびモルタル１０
に代えてスレート板１３を用いたため、基礎外装仕上げ
作業が、従来はけい酸カルシウム板９の取付工程および
モルタル１０の塗布工程と二工程を要したのに対し、こ
の実施例ではスレート板１３の取付工程の一工程ですみ
、施工工数が減少するとともに、それに加えて、熟練技
術を要するモルタル１０の塗布作業を要せず、しかもモ
ルタル１０の乾燥を待つ必要もないので、熟練者でなく
ても簡単かつ迅速に基礎を施工できる。

その上、スレート板１３の上端縁は外壁パネル１４の凹
部１５に嵌着しているためそれら接合部の納まりも良く
、また、スレート板１３が外壁パネル１４の外壁面より
も屋内側に後退して取付けられるため外観のデザインも
すっきりし、しかも、外壁パネル１４の表面板１４ｂ（
スレート）と同材質のスレート板１３を用いているため
、外壁と基礎との間に違和感を生ぜず、建物全体の美感
が向上する。

以上のように、この考案の基礎装置は、独立基礎の間に
地面に沿って取付けた鉄骨梁と、この鉄骨梁の上面に取
付けられて下面屋外側に凹部を有する外壁パネルと、前
記鉄骨梁の屋外面に固定して上端縁を前記外壁パネルの
凹部に嵌着するとともに下端縁を地面に埋設した基礎外
装材とを備えているため、熟練者でなくても簡単かつ迅
速に施工でき、しかもデザインにもすぐれるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図はその要部拡大断面図
、第３図はこの考案の一実施例の断面図である。 ５・・・・・・地面、６・・・・・・ラチス梁（鉄骨梁
）、１３・・・・・・スレート板（基礎外装材）、１４
・・・・・・外壁パネル、１５・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 独立基礎の間に地面に沿って取付けた鉄骨梁と、この鉄
   骨梁の上面に取付けられて下面屋外側に凹部を有する外
   壁パネルと、前記鉄骨梁の屋外面に固定して上端縁を前
   記外壁パネルの凹部に嵌着するとともに下端縁を地面に
   埋設した基礎外装材とを備えた基礎装置。