JPS588817B2 - 安定な殺菌乳酸菌飲料の製造法 - Google Patents

安定な殺菌乳酸菌飲料の製造法

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JPS588817B2
JPS588817B2 JP12082976A JP12082976A JPS588817B2 JP S588817 B2 JPS588817 B2 JP S588817B2 JP 12082976 A JP12082976 A JP 12082976A JP 12082976 A JP12082976 A JP 12082976A JP S588817 B2 JPS588817 B2 JP S588817B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、水や炭酸水等で希釈して飲用に供することの
出来る、カルボキシメチルセルロース等のいわゆる安定
剤を必要としない、安定な殺菌乳酸菌飲料の製造法を提
供するものである。
従来現実に市場に存続し得ているこの種希釈用飲料では
、乳タンパク質の沈澱を、50W/W%(以下チはいず
れもW/W%)以上もの多量の糖の添加により液の比重
と粘度を高めることによって防止してきた。
しかしながら、この50%以上もの多量の糖を含んだ殺
菌乳酸菌飲料にはカロリー摂取過多の問題があり、又原
料砂糖の価格高騰の問題もある。
このような事情から乳タンパク質の安定分散を損わずに
糖添加量を下げることが要求されている。
そこで糖添加量を下げても乳タンパク質の分散安定性が
良好な殺菌乳酸菌飲.料を造るべく、本発明者等は、従
来の殺菌乳酸菌飲料を保存する際の乳タンパク質粒子の
沈降現象について研究を重ね、主として次の二つの機構
に於いて主起していることをつきとめた。
(1)従来も知られていたストークスの法則による乳タ
ンパク質粒子の自由沈降により沈澱が生成することと、
(2)製造の最終工程である殺菌処理である加熱(通常
70乃至90℃)により、乳タンパク質粒子は活発なブ
ラウン運動を行ない、粒子間の衝突を繰返す間に粒子間
凝集が進行して多次構造(網状構造)構成物が生成し、
この系はチキントロピツクな挙動を示すことが明らかに
なった。
この網状構造が保持されたまま殺菌必要温度(通常70
乃至90℃)で容器に充填され、次に冷却されると上部
に透明層がそして下部に混濁層が生じる俗に言う2液層
分離が生じることが分った。
本発明は、上記(2)の現象に着目し、高温加熱時に形
成される乳タンパク質を主体とする網状構造を破壊し、
乳タンパク質粒子間に糖分子を充分介在させた状態で速
やかに冷却して網状構造を可及的に造らせない方法とし
て確立したものである。
換言すれば、この網状構造の形成によりチキントロピッ
クな性質を顕著に示す系の粘度を下げる機械的処理を加
えることにより目的を達成することを知り、本発明に到
達した。
本発明は従来の5倍希釈用殺菌乳酸菌飲料にととまらず
、それとは乳タンパク質含量や糖含量が多少異なる殺菌
乳酸菌飲料の製造に於いても効果的である。
即ち換言すれば、単に5倍希釈用のものだけでなく、お
よそ4倍希釈用のものの製造に於いつも効果的である。
本発明は、40乃至50%の糖を含む殺菌乳酸菌飲料の
製造に際し、糖添加済みの酸性乳(特許請求の範囲に於
いて又以下単に酸性糖乳と記す)に、従来の製造方法に
於いて最終工程である殺菌加熱を施した後、酸性糖乳の
粘度を下げる機械的処理を施すことを特徴とする、殺菌
乳酸菌飲料の製造法の発明である。
なお、40乃至50%の糖とは添加する糖のことである
本発明で言う粘度を下げる機械的処理には、各種存在し
得るが、剪断効果のある機械がこの目的に適しており、
例としては、パイプラインミキサー(特殊機械工業株式
会社のSL型)、ホモミツクラインフロー(同会社製)
、ミニソニック(ウルトラソニック社製)、ウルトラジ
エツター(東京マシナリー株式会社製)等がある。
他にも、通常の高圧ホモジナイザーも剪断力を有してお
り粘度を下げる効果があり、本発明の機械的処理に使用
出来る。
要は粘度を下げる効果があればよいので各種機械がこの
目的の為に使用出来る訳である機械の種類や酸性糖乳の
性状によっては、この処理を1回だけでなく複数回行っ
て効果を向上させることが出来る。
粘度を下げる機械的処理を、液温が70乃至100℃の
範囲にある間に行い、又この機械的処理後、液温が70
乃至90℃の時に容器に熱充填密封するのが、乳タンパ
ク質の安定分散の上で効果的である。
粘度を下げる機械的処理後、液温か下がったものを殺菌
の為に再び加熱すると、本発明の乳タンパク質の分散安
定化の効果は弱いか又は効果が得られない。
例えば、本発明の機械的処理を行った後、液温が60℃
程に下ったものを80℃まで加算した場合には再度網状
構造が形成され本発明の効果が弱まり、又室温まで下っ
たものを80℃まで加熱した場合には効果が弱いかもし
くは効果が得られない。
熱充填密封後は出来るだけ速やかに液温を下げることが
本発明の目的を達成させるものである。
本発明で言う粘度を下げると言うこの粘度の減少は、機
械的処理後の液の粘度を、B型粘度計(東京計機株式会
社製)を用いて20℃でローターAIで6Orpm30
秒回転して測定(C一位で)し、無処理区(いわゆるコ
ントロール)の値と比較して確認することが出来る。
本発明で言う粘度は構造粘性とも言うべき機構に由来す
るもので、この粘度の測定方法としてはB型粘度計によ
る以外に毛細管型粘度計(Cannon−Fenske
法、Ostwald法等)コーンプレート型粘度計(島
津RM−1型レオメータ等)等もあるが、本発明は通常
粘度測定によく使用されるB型粘度計で測定した。
本発明で言う粘度を下げる程度であるが、先に述べたよ
うに、チキントロピツク的な性質を有する系の粘度は測
定方法により値が異なるので、絶対値として一概に言え
ないが、B型粘度計による場合、例えば、pH3.35
で糖添加量47%の乳酸発酵乳(糖添加前の発酷乳の乳
タンパク質含量約3チ)を使用して殺菌乳酸菌飲料を製
造する場合、粘度は無処理区(殺菌加熱後粘度を下げる
機械的処理なし)に対しおよそ5乃至15チ下げれれば
よい。
酸性糖乳の条件が上記例と異なる場合も考慮すれば、一
般にはおよそ3乃至20チ下げればよい。
殺菌加熱前に均質化処理を行わないか、弱い均質化処理
を施した酸性糖乳の場合等の時には、粘度降下率は20
%以上になることもある。
乳タンパク含量、pH、糖添加量、殺菌加熱温度の条件
等が同じでも、原料、製造工程の微妙な相異が網状構造
の形成にデリケートに影響を与えるので、粘度及び粘度
降下率は変動するものである。
しかし個々の乳に於いて、無処理区との差は有意に認め
られるのである。
機械的処理の強さを段階的にとり、粘度を下げた処理済
酸性糖乳を保存観察することにより、個々の場合に於い
てどの程度の粘度度減少(粘度降下率)が必要か容易に
求められる。
粘度を下げる機械的処理に供する酸性糖乳は、気泡を出
来るだけ含まないものを使用する。
気泡が多いと風味劣化の原因となるので好ましくなく又
本発明の機械的処理の効果が落ちる。
本発明に於いて、脱気処理はこの機械的処理前の任意の
工程で行われてよい。
もつとも、通常脱気処理は殺菌加熱前に行われるもので
ある。
しかし加熱処理後の酸性糖乳になお気泡が含まれている
ことがあるので、この場合には加熱処理後、本発明の機
械的処理迄の間数分静置すれば充分気泡を分離出来る。
以上、本発明の特色である粘度を下げる機械的処理に関
して詳し《述べたが、次には、本発明の構成に関係する
他の事柄について述べる。
酸性糖乳の調製に於いて、乳を酸性化する前に乳に糖を
添加してもよい。
加糖練乳を使用してもよい。
本発明の意味する乳は脱脂獣乳である。糖としては、蔗
糖等の二種類、ブドウ糖や果糖等の単糖類、少糖類が使
用出来る。
マルチトール等の糖アルコールも一部代用し得る。
酸性糖乳の調製は、従来の5倍希釈用殺菌乳酸菌飲料に
こだわらず、およそ4乃至5倍希釈用殺菌乳酸菌飲料を
造るものとして適宜行えばよい。
従って糖の添加量は殺菌加熱に供する酸性糖乳中で、4
0乃至50%である。
本発明により乳タンパク質の分散安定性が向上するので
、従来のこの種飲料よりも安定性が向上した飲料を造る
ことが出来、又従来より乳タンパク質含量の少し高い飲
料も造ることが出来るので、50%という糖添加量は充
分意味を持つ。
本発明の効果が弱い場合には、高過ぎる乳タンパク質量
を下げたり、高すぎるpH値を下げる(酸度を強くする
)等、当業者が容易に行える処理を施して酸性糖乳を適
宜補正調製すればよい。
粘度を下げる機械的処理を施す前に、酸性糖乳は殺菌加
熱処理にかけられる。
加熱温度は70℃以上で、100℃を越えてもよい。
本発明にとって重要なことは、殺菌加熱に供する酸性糖
乳に糖が40乃至50%存在しておりそしてこの酸性糖
乳が殺菌加熱後に粘度を下げる機械的処理を受けること
である。
殺菌加熱前に行われる均質化処理では本発明の如き効果
は得られないのである。
それは加熱により先に述べた網状構状が形成されるから
である。
粘度を下げる機械的処理を経て容器に充填密封されて殺
菌乳酸菌飲料が出来上る。
出来た飲料は、ごく味や甘味度を考慮して水や炭酸水で
適宜希釈して飲用に供する。
乳タンパク質含量が同じ酸性糖乳を使用する場合、本発
明によれば糖の添加量を減らすことが出来るので、従っ
て甘味がおさえられた飲料を提供出来る。
必要に応じいずれかの工程で香料や色素等を適宜添加出
来る。
次に本発明の作用効果をまとめて述べる。
従来はこの種殺菌乳酸菌飲料の乳タンパク質の沈降防止
をはかる機構としては、乳タンパク質粒子をより小さく
すること、糖濃度を高めて液の比重を高くすること、添
加物を用いて液の粘度を高めること、乳タンパク質を酵
素処理して分子量を小さくすること等、ストークスの法
則による沈降機構に対応する技術として用いられてきた
又経時的沈降現象に対しては無機塩例えばカルシュウム
イオン等が介在して乳タンパク質粒子を凝集せしめ沈澱
が生じるとの考えのもとに無機塩を除くことが提示され
ていた。
発酵乳の乳タンパク質濃度が2%以上で、酸度1.5%
以上の酸性下で、糖添加量が40%以上の酸性糖乳にお
いて70℃以上に加熱される時は、特に特異的な網状構
造が形成されチキソトロピックな挙動をとる状態になり
、このまま容器に充填されると乳タンパク質の沈降に至
ることになる機構を解明したことにより本発明が生まれ
たもので、従来の沈降防止の概念とは明らかに異なるも
のである。
本発明は、殺菌乳酸菌飲料の製造に於いて、最終工程の
加熱殺菌の後、充分に気泡(炭酸ガス、空気)を除かれ
た後に形成されている網状構造を破壊すること、即ちチ
キントロピックな性質を示す系の粘度を下げるべく強い
すり応力(剪断力等)を与える機械的処理を加え、直ち
に容器に熱充填し、容器の殺菌に必要なる保持時間を与
えた後は速やかに冷却して、高温による網状構造の再形
成を可及的に少なくした条件で液温を下げることにある
勿論、再加熱は本発明の効果を弱めるか無にするもので
ある。
しかし、殺菌加熱−粘度を下げる機械的処理−液温低下
−無菌室保持−無菌充填の工程をとる時は、本発明の効
果が得られるものである。
なお、本発明の効果は糖が40%以上存在する時に発揮
されるもので、高温処理で形成された網状構造が剪断力
等で破壊され、糖分子が乳タンパク質のミセル間に入り
込み、規則的なミセルの再配列を防止するものと考えら
れる。
この現象は糖濃度が30%程でも見られるが、40%位
から顕著なものとなる。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に示す。
実施例の記述に於いて、殺菌乳酸菌飲料の保存に於ける
沈澱生成の有無の評価は次の如し。
〔−〕 ・・・・・・・沈澱無いか又は無視出来る程度
の量 〔±〕・・・・・・・沈澱少し生じるものあり〔+〕・
・・・・・・沈澱少しあり (++)・・・・・・・沈澱多い 〔+++〕・・・・・・・沈澱著しく多いなお、上記保
存条件はいずれの実施例に於いても20℃で6ケ月閲保
存したものである。
実施例 1 水と脱脂粉乳とを混合し調製した還元脱脂乳(乳タンパ
ク質含量約3%)200kgを90℃で約15秒間殺菌
して37℃に冷却し、これにラクトバチルス・プルガリ
カスとストレプトコツカスサーモフイラスの混合スター
ターを3%添加混合し、37℃で約48時間発酵させて
pH3.3の乳酸発酵乳を得た。
この酸性乳を通常のホモジナイズ処理である150kg
/cm2で均質化した後、47チとなるように蔗糖を添
加し均一溶解させた。
かくして得た酸性糖乳なプレート式熱交換器を用いて8
2℃にて約20秒の加熱殺菌を行い、82℃で熱交換器
より取り出し、液温が80℃以下に下がらないように6
0e容タンクに約5分間溜め、次に液温80℃で高速度
インペラ−(特殊機械工業株式会社製のSL型パイプラ
インミキサーを用い、9000rpm吐出量20l/分
にて3回通過処理)により粘度を下げる機械的処理を施
した後、直ちに633一容のピンに熱充填密封し、約1
0分間ビン殺菌の為保持せしめ、その後速やかに20℃
まで冷却する。
20℃で6ケ月保存し沈澱生成の有無を見た。
その結果は次の表に示される。実施例 2 粘度を下げる機械的処理として、衝撃波発生装置として
知られるウルトラソニック社製のミニソニックを用い、
吐出量20l/分にて1回処理を行った。
他の製造条件は実施例1に於けると同じ。その結果は次
の表に示される。
実施例 3 水と脱脂粉乳とを混合して調製した脱脂乳(乳タンパク
質含量約2.5%)150kgを90℃で約15秒間殺
菌後37℃に冷却し、これにラクトバチルス・プルガリ
カスのスターターを3%添加混合し37℃で約24時間
発酵してpH3.4の乳酸発酵乳を得た。
この酸性乳を50kg/cm2で均質化した後45%と
なるように蔗糖を添加し均一溶解させた。
かくして得た酸性糖乳をプレート式熱交換器を用いて8
5℃にて約15秒の加熱殺菌を行い、82℃で熱交換器
より取り出し、液温か匍℃以下に下がらないように20
l容タンクに溜め、約3分靜置後、次に液温か80℃以
下に下がらない温度で実施例1と同じ粘度を下げる機械
を使用して約3分間循環で処理し、以下実施例1と同様
に処理した。
その結果は次の表に示される。実施例 4 pH3.55の乳酸発酵乳を使用する以外は実施例3と
同様に処理した。
その結果は次の表に示される。
実施例 5 水と脱脂粉乳とを混合し調製した脱脂乳(乳タンパク質
含量約2.5%)100kgを実施例1と同様のスター
ターで発酵させてpH3.4の乳酸発酵乳を得た。
これに45%となるように蔗糖を添加し均一溶解させた
かくして得た酸性糖乳をチューブラ一式熱交換器を用い
て110℃で約10秒の加熱殺菌を行い、82℃で熱交
換器より取り出し、液温か80℃以下にならないように
20l容タンクに溜め、約5分靜置後、次に液温75℃
で実施例3と同じ機械的処理を施し、以下、実施例1と
同様に処理した。
その結果は次の表に示される。
実施例6 生牛乳を脱脂して得た脱脂乳(乳タンパク質含量約3%
)200kgを90℃で約15秒間の殺菌加熱後37℃
に冷却し、これに実施例1と同様のスターターを3%添
加し均一に混合し37℃でU時間発酵後、50チ乳酸を
添加してp H 3. 3の乳酸発酵乳を得た。
150kg/cIIL20通常のホモジナイズ処理後、
これに43%となるように蔗糖を添加し均一に溶解させ
、かくして得た酸性糖乳をプレート式熱交換器を用いて
82℃にて約20秒の加熱殺菌を行ない、82℃で熱交
換器より取り出し、液温か80℃以下に下がらないよう
に6or容タンクに溜め、約5分靜置後、次いで実施例
1に於けると同じ機構を使用し、実施例1と同様に処理
した。
その結果は次の表に示される。実施例7 粘度を下げる機械として、ウルトラジエッタ−(東京マ
シナリー株式会社製)を使用し吐出圧15kg/cm2
、吐出量40l/分で1回処理を行い、他の条件は実施
例1と同じ。
その結果は次の表に示される。
実施例8 生牛乳を脱脂して得た脱脂乳(乳タンパク質含量約3%
)150kgを90℃で約15秒間の殺菌加熱後37℃
に冷却し、これにラクトバチルス・プルガリカスとサツ
カロマイセス・セレピジエとの混合スターターを3チ添
加し均一混合し37℃で48時間発酵し、これに蔗糖を
26チ添加し、次いで48時間発酵した。
得られたpH3.3の発酵乳を150kg/cm2の通
常のホモジナイズ処理後更に蔗糖を混合溶解して合計添
加糖を47%とした。
かくして得た酸性糖乳をプレート式熱交換器を用いて8
2℃にて約20秒加熱殺菌を行い82℃で熱交換器より
取り出し、直ちにレモン香料を0.35%添加混合し、
液温か80℃以下に下がらないように601容タンクに
溜め、約5分間静置後、次いで液温か80℃以下に下が
らない温度で高速度インペラ−(特殊機械工業株式会社
製の2S型パイプラインミキサーを用い、3000rp
m吐出量260l/分にて3回処理)により粘度を下げ
る機械的処理を施した後、直ちに633ml容のビンに
熱充填密封し、約10分間ビン殺菌の為保持せしめ、そ
の後速やかに冷却した。
その結果は次の表に示される。
実施例9 水と脱脂粉乳とを混合し調製した還元脱脂乳(乳タンパ
ク質含量約2%)200kgを90℃で約15秒間殺菌
して37℃に冷却し、これにラクトバチルス・プルガリ
カスのスターターを3%添加混合し、37℃でPHが3
.75になるまで発酵させた後、これに50%クエン酸
水溶液を添加混合してpH3.5の発酵乳を得た。
100kg/cm2のホモジナイズ処理後これに40%
となるように蔗糖を添加溶解させ、かくして得た酸性糖
乳をプレート式熱交換器を用いて82℃にて約20秒の
加熱殺菌を行い、82℃で熱交換器より取り出し、以下
実施例3と同様の処理を行った。
その結果は次の表に示される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 濃厚殺菌乳酸菌飲料の製造において乳蛋白質濃度が
    2%以上で酸度が1.5%以上の酸性乳を必要に応じホ
    モナイズ処理し、これに糖を添加し、糖濃度が40〜5
    0W/W%の酸性糖乳を調製してこのものに70℃以上
    の殺菌加熱を施した後、加熱によって生じた、乳蛋白質
    を主体とする網状構造粘度を下げる機械的処理によって
    破壊し、その後は該網状構造を可及的に生じさせること
    な《、容器に熱充填し、充填後は可及的速やかに冷却す
    ることを特徴とする安定な濃厚殺菌乳酸菌飲料の製造法
JP12082976A 1976-10-09 1976-10-09 安定な殺菌乳酸菌飲料の製造法 Expired JPS588817B2 (ja)

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