JPS587757B2 - ポリエステル系繊維捺染用エマルジヨン組成物 - Google Patents

ポリエステル系繊維捺染用エマルジヨン組成物

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JPS587757B2
JPS587757B2 JP51132758A JP13275876A JPS587757B2 JP S587757 B2 JPS587757 B2 JP S587757B2 JP 51132758 A JP51132758 A JP 51132758A JP 13275876 A JP13275876 A JP 13275876A JP S587757 B2 JPS587757 B2 JP S587757B2
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emulsion
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water
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高原勝彦
斉藤聰
内田重二
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Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル系繊維捺染用エマルジョン組成物
に関する。
ポリエステル系繊維用の捺染糊には、従来、糊剤として
、アルギン酸ソーダ、ロー力ストビーンガム、グアーガ
ム、CMC1クリスタルガム、澱粉、加工澱粉等が用い
られ、染料の固着は110〜130℃の高圧飽和蒸気に
より20〜30分蒸熱するいわゆる高圧スチーミング法
によっていた。
しかし、高圧スチーミング法はバツチ式のため操作が煩
雑であり、しかも準備や処理に長時間を要し非能率であ
ることから、作業の合理化や省エネルギ一対策の問題と
あいまつて、近年次第に、乾熱法又は常圧高温スチーミ
ング法による連続固着が行われるようになってきた。
乾熱法では190〜200℃で30〜120秒の処理を
行い、また常圧高温スチーミング法では160〜190
℃で5〜10分の処理を行なうのが一般的である。
しかしながら、アルギン酸ソーダ、ローカストビーンガ
ム、グアーガム、CMC1クリスタルガム、澱粉、加工
澱粉等の糊剤を用いた場合、かかる固着法では、高圧ス
チーミング法の場合に比較して、ポリエステル系繊維へ
の染料の著しい染着濃度の低下、およびソービング時の
脱糊性の低下が生じた。
この問題解決のために、前述の糊剤の5〜50%水溶液
200〜800部に、ミネラルターペン等の鉱物油と水
を乳化剤を用いて乳化したエマルジョン糊800〜20
0部を混合したセミエマルジョン糊が使用されてきた。
しかしこのセミエマルジョン糊は染料固着性や脱糊性の
点では優れた効果を発揮するが、セミエマルジョン糊中
に使用されている鉱物油は臭気が強く、引火性をも有す
ることから、作業上の衛生、安含性や排気、排水公害の
面から問題となってきている。
本発明者はかかる問題を改善するために鋭意研究し本発
明に到った。
即ち、本発明は、ミネラルターペン等の鉱物油を用いた
エマルジョン糊の如き優れた染料固着性および脱糊性を
有する捺染糊を提供し、しかも作業上の衛生、安全性や
排気、排水公害の問題を解決するものである。
本発明によれば、下記一般式1 〔上式中、A及びBは、それぞれ同一のもしくは相異な
る、水素原子又は炭素数2〜22の脂肪族カルボン酸か
らのアシル基を表わし、R1及びR2はそれぞれメチル
基、エチル基又はフエニル基を表わし、l及びmはO又
は正の整数であって、l+mは1〜300の整数である
但し、A及びBがともに水素原子である場合には、l+
mは6〜300の整数であるものとする〕 で示される化合物から選ばれる少なくとも1種に乳化剤
及び水を加えてなるポリエステル系繊維捺染用エマルジ
ョン組成物が提供される。
本発明をさらに詳しく説明するならば、一般式Iで示さ
れる化合物には、例えば、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ポリオキシブチレングリコール、ポリオキシスチ
レングリコール、プロピレンオキシド/ブチレンオキシ
ド共重合物、プロピレンオキシド/スチレンオキシド共
重合物並びにこれらの炭素数2〜22の飽和または不飽
和脂肪族カルボン酸のモノ、ジエステル等が相当する。
これらの化合物の1種又は2種以上を30〜50重量%
用い、これと水70〜50重量%とを1〜5重量%の乳
化剤により乳化し、エマルジョンとする。
本発明のエマルジョン組成物は、更に、下記式■及び■
で示される化合物の少なくとも1種を含んでいてもよい
〔上式中、C,D及びEは、それぞれ同一のもしくは相
異なる、水素原子又は炭素数2〜22の脂肪族カルボン
酸からのアシル基を表わし、R3,R4R5 ,R6
,R7及びR8はそれぞれメチル基、エチル基又はフエ
ニル基を表わし、nは0,・1又は2、0はO又は1で
あり、p,q,r,S,t及びUは0又は正の整数であ
って、p+q+r+s+t+Uは1〜200の整数であ
る。
但し、C , D及びEの全てが水素原子である場合に
は、p+q+r+s+t+uは6〜200の整数である
ものとする。
〕〔上式中、F及びGは、それぞれ同一のもしくは相異
なる、水素原子又は炭素数2〜22の脂肪族カルボン酸
からのアシル基を表わし、R9,R10,Rll及びR
12はそれぞれメチル基、エチル基又はフエニル基を表
わし、Xはイソプロピレン基又はスルホニル基を表わし
、,V,W,X及びyはO又は正の整数であって、、v
+w+x+yは2〜200の整数である〕。
一般式■で示される化合物としては、例えば、グリセリ
ン、トリメテロールエタンまたはトリメチロールプロパ
ンのプロピレンオキシド付加物、プチレンオキシド付加
物、スチレンオキシド付加物、プロピレンオキシド/ブ
チレンオキシド付加物、プロピレンオキシド/スチレン
オキシド付加物並びにこれらの炭素数2−22の飽和ま
たは不飽和脂肪族カルボン酸のモノ、ジ、またはトリエ
ステルがある。
また、一般式■で示される化合物としては、例えば、ビ
スフェノールA,又は4,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルスルホンのプロピレンオキシド付加物、プチレンオキ
シド付加物、スチレンオキシド付加物、プロピレンオキ
シド/ブチレンオキシド付加物、プロピレンオキシド/
スチレンオキシド付加物、さらにはこれらの炭素数2〜
22の飽和、または不飽和脂肪族カルボン酸の七ノ1た
はジエステル等がある。
本発明に%るエマルジョン組成物の使用に際しては、得
られたエマルジョン800〜200重量部に、ロー力ス
トビーンガム、グアーガム、CMC,クリスタルガム、
澱粉又は加工澱粉を単独で又は混合物として5〜50%
含む水溶液200〜800重量部を混合し、これに、例
えば、分散染料並びに酸及び還元防止剤等の捺染用助剤
を加えて色糊とし、これをポリエステル系繊維材料に印
捺し、乾熱法又は常圧高温スチーミング法により固着処
理する。
本発明のエマルジョシ組成物を用いる、上記のようなポ
リエステル系繊維の捺染においては、ミネラルターペン
等の鉱物油30〜70重量%と水70〜30重量%とを
乳化剤1〜5重量%で乳化したエマルジョンを含有する
色糊を用いた場合と同等以上の高い染料固着性および良
好な脱糊性が得られる。
しかも鉱物油を含有しないこと及び色糊中に用いられる
本発明の化合物は従来の鉱物油に比べて1/2〜1/3
量でよいことにより、作業上の衛生、安全性や排気、排
水公害の問題も完全に解消される。
本発明の組成物に使用される乳化剤は、通常、ミネラル
ターペンを乳化する公知の界面活性剤でよく、例えば、
高級アルコールのエチレンオキシド付加物、これの脂肪
酸エステル、硫酸化物またはジイソシアネート反応物が
有効で、例えば、リオプリントEV(チバ・ガイギー社
)等がある。
また、本発明において、ポリエステル系繊維とは、ポリ
エチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレ
ート繊維、p−ヒドロキシエトキシ安息香酸からのポリ
エーテルエステル繊維、ジアセテート繊維、およびトリ
アセテート繊維であり、あるいはこれらポリエステル系
繊維と繊維素系繊維との混交品であってもよい。
以下、例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
尚、例中「部」は重量部を表わす。
例1〜17 市販の乳化剤、リオプリントEV(チバーガイギー社)
、8部を112部の水に溶解し、ホモミキサー( 6
0 0 0 r.p.m− ’)による攪拌下に、5分
間を要して、下記表1に示す化合物それぞれ80部を添
加し、エマルジョン糊を製造した。
また、比較のため、リオプリントEV4部を水72部に
溶解し、これに土肥と同様にし、ミネラルターペン(三
菱石油製)120部を添加してエマルジョン糊とした。
得られたエマルジョン糊の25℃における粘度を表1に
併記する。
例18〜35 ポリエステル加工系からなるスウエード織物をセミエマ
ルジョンの色糊を用いて、試験用オートスクリーン捺染
機(辻井染機工業製)により印捺し、これを乾燥後2分
レて一方を190℃で60秒間乾勢処理し、他方をHT
Sスチーマ試験後(昭和機械通商■製)による170℃
で7分間の常圧高温スチーミング処理を行なった。
セミエマルジョンの色糊組成は次の様である。
1元糊 500
部メイプロガムNP(メイホウル社製)4%サンローズ
PN01(山陽パルプ製)8%C.I.デイスパース.
レッド55 20部酒石酸 3
部 塩素酸ソーダ 5部例1〜1
7のエマルジョン糊 75%水
397部1000部 例17のエマルジョン糊についてはこれを150部用い
、水を322部とした。
固着処理後の捺染物を水洗し、ソーピング剤リポトール
Y−500(日華化学工業■製)2g/l、レーダ灰2
g/l及びノ脅ドロサルファイト0.5g/lを用い、
浴比1:30、温度80℃で30分間ソーピングし、次
いで水洗、乾燥した。
更に比較のため、上記組成においてエマルジョン糊を用
いない色糊により上記と同様に処理して捺染物を得た。
下記表2には、この場合の捺染物の表面光学濃度を10
0としたときの、各捺染布の印捺部分の染着濃度を示す
本発明に係るエマルジョン糊を用いたセミエマルジョン
の色糊は、例17(比較例)のエマルション糊を用いた
色糊と比べ、臭気は極めて少なく、乾燥工程および固着
工程での排気臭も少なく、まだソーピング時の油分の汚
濁分離も少ないものであり、さらに捺染物の染着濃度は
乾熱法および常圧高温スチーミング法のいずれの固着法
においても同等以上の優れたものであった。
例 36〜54(脱糊性試験及び揮発性試験)脱糊性試
験 例18〜35の色糊組成において、染料の代りに、汚染
用カーボン(玉川C級圧縮カーボン)5部を用いた捺染
糊を製造した。
この捺染糊を用いて、ポリエステル加工系からなるスウ
エード織物を試験用オートスクリーン捺染機にて印捺し
、これを乾燥後170℃で7分間の常圧高温スチーミン
グ処理を行なった。
この印捺布を2分後、一方は未洗浄布とし、他方は水洗
後ソーピング剤、リポトールSY−500(日華化学工
業製)2g/l、ソーダ灰2g/l及びハイドロサルフ
ァイト0.5g/lを用いて浴比1:30、80℃で3
0分間レーピングし、次いで水洗、乾燥してソーピング
布とした。
印捺部分の反射率を, REFLECTOMF,TER
CLEANMASTER:KCA71(MURAKAM
ICOLORLAB製)を用いて波長557mμで、未
洗浄布およびソーピング布について測定した。
その結果を下記表3に示す。
揮発性試験 表1中、例1〜17の化合物をシャーレに10g秤堆し
、乾燥器(ダバイ製パーフェクトオーブン)中170℃
で1分間加熱処理して、残留率併記する。
汚染用カーボンは水溶性が全くないので布土に糊剤が残
留しているもの程、汚染用カーボンも布土に残留し反射
率は小さい値となる。
本発明に係るエマルジョン糊を用いたセミエマルジョン
の色糊は例17(比較例)のエマルジョン糊を用いた色
糊と同様、ソーピング時に脱落しやすく良好な脱糊性を
有することが認められた。
又本発明に係る<1の化合物は鉱物油に比べて、色糊中
に用いられる量が1/2〜1/3でよく、しかも臭気の
原因となる加熱時の揮発性も小さいものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式I 〔上式中、A.及びBは、それぞれ同一のもしくは相異
    なる、水素原子又は炭素数2〜22″の脂肪族カルボン
    酸からのアシル基を表わし、R1及びR2はそれぞれメ
    チル基、エチル基又はフエニル基を表わし、l及びmは
    0又は正の整数であって、11+mは1〜300の整数
    である。 但し、A及びBがともに水素原子である場合には、l+
    mは6〜300の整数であるものとする〕 ′で
    示される化合物から選ばれる少なくとも1種に乳化剤及
    び水を加えてなるポリエステル系繊維捺染用エマルジョ
    ン組成物。 2 前記化合物の少なくとも1種を30〜50重量%と
    、70〜50重量%の水及び1〜5重量%の乳化剤とを
    含む特許請求の範囲第1項記載のエマルジョン組成物。
JP51132758A 1976-11-06 1976-11-06 ポリエステル系繊維捺染用エマルジヨン組成物 Expired JPS587757B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50101663A (ja) * 1974-01-17 1975-08-12
JPS5136390A (en) * 1974-09-18 1976-03-27 Ooga Seisakusho Kk Danboorukeesu no uwabutaoritatamisochi

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