JPS587660Y2 - リ−ド線切断装置におけるプリント基板のそり矯正装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント基板の下面に突出した電子部品のリ
ード線切断装置におけるプリント基板のそり矯正装置に
関するものである。

周知のように、プリント基板に取付けた電子部品のリー
ド線を切断するには、プリント基板を一定方向に移送さ
せながら、その下面に突出しているリード線を高速回転
している円板状カッターにて切断するのが一般的である
。

この場合において、移送されてきたプリント基板が下方
向にそっている場合には、高価なプリント基板自体を円
板状カッターにて切断し、あるいはプリント基板に損傷
を生せしめるという問題があった。

本考案は、このような問題を解決するためになされたも
ので、その目的とするところは、移送されてきたプリン
ト基板の下方向へのそりを完全に矯正することにより、
リード線の長さを常に一定に切断し、以って切断面が安
定していて接触不良を生じることがない高品質な製品を
得ることができるようにしたものである。

この目的のため、本考案は、リード線切断装置の円板状
カッターに近接したプリント基板の移送路始端側の下方
に配設した相対向せる左右の軸杆にブラケットを止着し
て、これらブラケット間に、多数本のニードルを等角度
の放射状に設けたニードルホルダーの中心軸を回転自在
にして、かつ左右遊動可能に設けるとともに、このニー
ドル中心軸をプリント基板の移送機構と連動回転させ、
このニードル中心軸と一体回転するニードルによりプリ
ント基板の下方向へのそりを矯正する構成を特徴とする
ものである。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。

１１第１図と第２図は、本考
案に係るプリント基板そり矯正装置を備えたプリント基
板のリード線切断装置の概略平面図と同上図におけるプ
リント基板の移送機構を示す側断面図で、１は基台、２
は基台１の左右長手方向に配設した支持台カバーで、こ
れら支持台カバー２内には、第２図に示すように、外周
面に■形溝を形成したローラ３群と、これらローラ３群
の駆動歯車４群が内装され、最左端の駆動歯車４と直結
せるローラ３の縦軸５のウオームギヤ６が回転軸７のウ
オーム８と噛合し、その回転力を駆動歯車４群を介して
各ローラ３に伝導してローラ３群を等速回転させ、この
ローラ３群の回転によってプリント基板Ｐは移送されて
、その下面に突出したリード線が高速回転している円板
状カッター９にて切断されるように構成されている。

このような構成になるプリンＩ・基板のリード線切断装
置において、一定方向より移送されてきたプリント基板
Ｐの下方向へのそりを矯正する本案装置は、第１図に概
略的に示すように、カッター９に近接したプリント基板
Ｐの移送路始端側に設けられるもので、その具体的構成
を第３図以下に基づいて説明すると、第３図および゛第
４図において、１０．１０は基台１に固定された左右の
ブラケット１１．１１により軸支された相対向せる左右
の軸杆であって、これら軸杆１０．１０のブラケツ）
１１．１１側の端部にはブラケツ） １２．１２が止め
ビス１３によって止着されるとともに、これらブラケッ
ト１２゜１２にはニードルホルダー１４．１４の中心軸
１５が回転自在にして、かつ左右にやや遊動可能に設け
られている。

ブラケツ） １２．１２間に位置した軸１５に止めビス
１６によって取付けられている２つのニードルホルダー
１４．１４には、それぞれ等角度の放射状に多数本（第
４図においては各１６本）のニードル１７が植設されて
おり、しかも、一方のニードルホルダー１４は第４図に
示すように、そのニードル１７が他方のニードルホルダ
ー１４のニードル１７と互い違いになるようにして軸１
５に取付けられている。

ニードル１７はその先端部が自動移送されてきたプリン
ト基板Ｐの下面に接して、プリント基板Ｐの移送に併な
い軸１５と一体回転するが、本考案においては、プリン
ト基板Ｐの移送速度と同速度で回転させ、プリント基板
Ｐの下方向へのそりの矯正を確実になし得るようにする
ため、第１図に示すように、軸１５に設けたスプロケッ
ト１８と回転軸７に設けたスプロケット１９との間にチ
ェノ２０を懸架してニードル１７がプリント基板Ｐの移
送速度と同速で回転するように構成されている。

次に、上記の構成になる本案装置の動作について説明す
る。

ノード線切断装置が作動して二−ルド１７が回転してい
る状態において、下方向にそったプリント基板Ｐが一定
方向より左右のローラ３群に案内されて自動移送されて
くると、第５図に示すようにこのプリント基板Ｐの移送
速度と同速で回転している各ニードル１７の先端にプリ
ント基板Ｐの下面が接する結果、プリント基板Ｐの下方
向へのそりは想像線のそり状態から完全に矯正されて実
線の水平状態となり、プリント基板Ｐはこの矯正された
水平状態になると同時に、カッター９による下面に突出
したリード線の切断が開始され、全てのリード線を切断
し終るまで各ニードル１７によるそり矯正状態は継続す
る。

軸１５は上記したように、左右にやや遊動可能にブラケ
ツ）−１２，１２に軸支されているから、移送されてき
たプリント基板Ｐの下面に突出しているリード線の状態
によっては、ニードル１７が左右動し、しかも互い違い
に設けられている多数本のニードル１７の先端がプリン
ト基板Ｐの下面に確実に接する結果、プリント基板Ｐの
下方向へのそりは完全に矯正される。

また、プリント基板Ｐの下方向へのそりの程度により、
ニードル１７の高さ位置を調節する必要がある場合には
、止めビス１３をゆるめ、左右のブラケツ）−１２，１
２を軸１０．１０を支点として回動させればよい。

しかして、本考案によれば、移送されてきたプリント基
板の下方向へのそりは、プリント基板の移送速度と同速
で回転しているニードルの先端で完全に矯正されるので
、従来のような、プリント基板の切断や損傷という欠点
は解消され、プリント基板のリード線は常に一定の長さ
に切断される結果、切断面が安定していて接触不良を生
じることがない高品質な製品を得ることができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案を実施したプリント基板のリード線切断
装置の概略平面図、第２図は同上におけるプリント基板
の移送機構を示す側断面図、第３図は本考案に係るプリ
ント基板のそり矯正装置の一例での一部切断の正面図、
第４図は第３図のＡ−Ａ線に沿った断面図、第５図はプ
リント基板のそり矯正状態の説明図である。 ７・・・・・・回転軸、９・・・・・・カッター、１０
．１０・・・・・・軸杆、１２．１２・・・・・・ブラ
ケツ）−１１４，１４・・・・・・ニードルホルダー、
１５・・・・・・中心軸、１７・・・・・・ニードル、
１８．１９・・・・・・スプロケット、２０・・・・・
・チェノ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板Ｐを一定方向に移送させながら、その下面
   に突出したリード線を回転している円板状カッター９に
   て切断するリード線切断装置において、上記カッター９
   に近接したプリント基板移送路始端側の下方にブラケツ
   ） １１．１１を対向して配設すると共に、これらブラ
   ケット１１，１１には軸杆１０，１０を軸支して、これ
   ら軸杆１０．１０の上記ブラケツ） １１．１１側の突
   出端部には、ブラケット１２．１２を止めビス１３を介
   して回動可能に止着し、これらブラケット１２．１２間
   に軸１５を回転自在にして、かつ左右に遊動可能に横設
   すると共に、この軸１５のブラケツ） １２．１２間に
   位置した軸部には、多数本のニードル１７を等角度の放
   射状にそれぞれ植設した２つのニードルホルダー１４．
   １４を、一方のニードルホルダー１４のニードル１７が
   他方のニードルホルダー１４のニードル１７と互い違い
   になるようにして止めビス１６により止着して、上記軸
   １５をプリント基板Ｐの移送機構と連動回転させ、この
   軸１５と一体回転するニードル１７によりプリント基板
   Ｐの下方向へのそりを矯正する構成を特徴とするリード
   線切断装置におけるプリント基板のそり矯正装置。