JPS5871940A - 低温衝撃強度が優れた無機充填剤含有樹脂組成物 - Google Patents

低温衝撃強度が優れた無機充填剤含有樹脂組成物

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JPS5871940A
JPS5871940A JP17052281A JP17052281A JPS5871940A JP S5871940 A JPS5871940 A JP S5871940A JP 17052281 A JP17052281 A JP 17052281A JP 17052281 A JP17052281 A JP 17052281A JP S5871940 A JPS5871940 A JP S5871940A
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JP
Japan
Prior art keywords
weight
impact strength
inorganic filler
acid
modified polyolefin
Prior art date
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Pending
Application number
JP17052281A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Koyama
小山 輝久
Tadashi Ikushima
忠司 幾島
Masashi Yamamoto
山本 正志
Shigeo Tanaka
繁夫 田中
Akira Tokawa
東川 晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低温における衝撃強度が優れた無機充填剤含有
樹脂組成物に関し、詳しくはポリプロピレン系樹脂、不
飽和カルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン系
樹脂、ゴム状物質、粉末状無機充填剤からなる無機充填
剤含有樹脂組成物に関する。
従来、ポリプロピレン系樹脂に無機充填剤を配合して剛
性度、耐熱性、寸法安定性などを改良することはよく知
られているが、衝撃強度、中でも低温における衝撃強度
は著しく低下する。
ポリプロピレン系樹脂の中でも、rr撃強度のすぐれた
プロピレン−エチレンブロック共重合樹脂に無機光1眞
剤を配合した組成向においても衝撃強度の低下は著しい
ものである。
ポリプロピレン系樹脂と無機充填剤からなる組成物の機
械的強度、寸法安定性、耐熱性等を改良する目的でアク
リル酸や無水マレイン酸で(2) 変性したポリ傅レフインを添加することは数多く知られ
ており、特にガラス繊維を充填剤とした系では有用であ
る。(特公昭45−36421、特開昭50−1083
7、特開昭52−21042 、特開昭55−1310
31等) しかしながら、これらの方法によっても低温における衝
撃強度が低く、低温衝撃強度が要求される分野へ使用す
る材料としては不充分なものである。
また一方では、衝撃強度を改良する方法として、ポリプ
ロピレン系樹脂に、ゴム状、vJ質を添加する方法は、
従来からよく知られた方法であるが、この系では剛性度
や耐熱性が低下するという欠点がある。
剛性度を低下させることなく衝撃強度を改良する方法と
して、ポリプロピレン系樹脂、プロピレン−エチレン共
重合ゴム等のゴム状物質およびタルク、炭酸カルシウム
等の無機充填剤を配合することが提案されている。(特
開昭53−64256、特開昭53−64257等)と
ころが、(3) この場合は無機充填剤を配合することによる剛性度の向
上効果がゴム状物質を添加するために著しく低下すると
いう問題点があった。さらに衝撃強度、特に低温におけ
る衝撃強度を大幅に改良する場合にはゴム状物質の配合
する割合を増加する必要が生じるため、剛性度や耐熱性
がさらに低下し、ポリプロピレン系樹脂が本来備えてい
る良好な性能を発現できなくなるという問題点があった
本発明者等は、従来技術における上述の問題点をできる
だけ少なくし、低温における衝撃強度が改良され、しか
も室温及び高温における剛性度を改良する方法について
種々研究を行なった結果、ポリプロピレン系樹脂、ゴム
状物質、無機充填剤及び造核剤を特定の割合で配合する
ことによって、低温における衝撃強度と室温及び高温に
おける剛性度が同時に改良され、また耐熱特性も併せて
改良されることを見出した。
(特願昭56−81508 > 本発明者等は、その後さらに低温にお、ける衝(4) 撃強度がより優れた樹脂材料に関し鋭意検討を行なった
。その結果、ポリプロピレン系樹脂、不飽和カルボン酸
またはその無水物変性ポリオレフィン系樹脂、ゴム状物
質および粉末状無機充填剤を特定の割合で配合すること
によって、低温における衝撃強度、待に落錘衝撃強度が
著しく改良されることを見出し、また該樹脂組成物に有
礪系の造核剤を添加することにより、低温における衝撃
強度特に落錘衝撃強度が一段と改良され、かつ剛性度の
低下が少なく、耐熱特性も良好であることを見出した。
従って本発明は、ポリプロピレン系樹脂および不飽和脂
肪族カルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン系
樹脂の合計量30〜90重量部、ゴム状勿質5〜50重
量部および粉末状無機充填剤3〜50重量部からなる組
成1ノであってかつ該組成物中に変性ポリオレフィン系
樹脂が少なくとも3重量%含まれることを特徴とする無
機充填剤含有樹脂組成物である。
本発明の特徴は、ポリプロピレン系樹脂、お(5) よび/または不飽和カルボン酸またはその無水物変性ポ
リオレフィン系樹脂と無機充填剤からなる組成物では得
られなかった高い衝撃強度を有し、ポリプロピレン系樹
脂とゴム状物質からなる組成物では得られなかった高い
剛性度を有し、さらにはポリプロピレン系樹脂、ゴム状
物質および無機充填剤からなる組成物でも得られなかっ
た低温における衝撃強度特に落錘衝撃強度を著しく改良
した組成物が得られることおよび、低温における衝撃強
度と剛性度のバランスおよび耐熱特性の浸れた組成r2
が得られることである。
不飽和カルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン
系樹脂を用いることにより無機充填剤との接着性を改良
し、諸1ノ性を改良することは、すでによく知られたこ
とであるが、本発明の組成物の特徴とする低温における
衝撃強度が著しく改良されることは、従来公知の技術か
らは予想し得ないことである。
また、衝撃強度中でも落錘衝撃強度がすぐれ(6) ているために本発明の組成物か缶種用途への応用におい
ても高いf[li+直がある。
さらに、本発明の様に粉末状無機充填剤を配合した系に
、本発明の造核剤を添加することにより、低温における
衝撃強度が改良され、しかも剛性度が改良されるという
事実は、従来公知の技術からは到底1し得ないものであ
る。
中でも、粉末状無機充填剤として、それ自身従来造核作
用を有するといわれているタルクを用いた場合でさえ、
本発明に示す造核剤を添加することにより、さらに改良
された性能を有する組成憾が得られることは、全く予期
しないことであった。
また、他の特徴は、従来ポリプロピレン系樹脂を塗装す
る場合、特殊な前処理を必要とし、また、前処理を施し
ても塗膜の密着性は充分でなかったが本発明の組成物を
用いた系では、特殊な前処理をしなくても、塗膜密着性
のすぐれた樹脂組成物が得られることである。この様に
、本発明では、従来困難であったポリプロピレン系樹脂
の塗装性を向上させ、しかも材料物性を改良する樹脂組
成物が得られる。
本発明において使用されるプロピレン系樹脂とは、高い
立体規則性を有するポリプロピレン、プロピレン−エチ
レンブロック共fi合体、プロピレン−エチレンランダ
ム共重會体、プロピレン−ブテン−1ブロツクまたはラ
ンダム共重合体等のプロピレンと他のオレフィンとの共
重合体である。
持にメルトインデックス0゜5〜50のプロピレン単独
重合体またはメルトインデックス0.5〜30で、エチ
レン含有@30重11%以下のプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体が好ましい。
本発明において使用される不飽和カルボン酸またはその
無水勿変性ポリオレフィン系樹脂は、物の存在下または
不存在下に、反応させて得られる。ここで、ポリオレフ
ィン系樹脂としては、(lノ リプロピレン、ポリブテン−1、プロピレン−エチレン
ブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重
合体、プロピレン−ブテン−1ブロツクまたはランダム
共重合体等のプロピレンと他のオレフィンとの共重合体
等が使用でき、これらはそれぞれ単独であるいは屍金物
として使用してもよい。これらの中でも、ポリプロピレ
ンまたはプロピレン−エチレンブロック共重合体が好ま
しい。不飽和カルボン酸またはその無水(支)としては
、マレイン酸、ツマA/[、イタコン酸、シトラコン酸
、アクリル酸、エンドビシクロ[2,2,13−5−へ
ブテン−2゜3−ジカルボン酸、シス−4−シクロヘキ
セン−1,2−ジカルボン酸および無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ[2
,2,1]−5−へブテン−2,3−無水ジカルボン酸
、シス−4−シクロヘキセン−1,2−無水ジカルボン
酸等が挙げられるが、なかでもアクリル酸および無水マ
レイン酸(9) (8) が好ましい。
変性ポリオレフィン系樹脂中の不飽和カルボン酸または
その無水物の付加風は、0601〜5重量%、好ましく
は0005〜5重量%である。
本発明において便用されるゴム状蜀質とは、エチレン−
プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合ゴム、エチレン−1−ブテン共重合ゴム、
エチレン−イソブチレン共重合ゴム、ポリイソブチレン
、ポリイソプレン、ポリブタジェン、スチレン−ブタジ
ェンランダム共重合ゴム、スチレン−ブタジェンブロッ
ク共重合ゴム、天然ゴム、アタクチックポリプロピレン
およびこれらの混合吻である。
特に、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合ゴムが好ましい。
本発明において匣用される粉末状無機充填剤とは、通常
よく用いられる炭酸カルシウ゛ム、タルク、クレー、シ
リカ、炭酸マグネシウム、硫(10) 酸バリウム、酸化チタン、アルミナ、石膏等であり、粒
径は0.05〜10μが好ましい。粉末状無機充填剤は
無処理のま\使用してもよいがポリプロピレン系樹脂と
の界面接着性を向上させ、また、分散性を向上させる目
的で、通常知られている各種シランカップリング剤、チ
タンカップリング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル
、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩類あるいは他の界面
活性剤で表面を処理したものを使用することができる。
また、これらの処理剤は昆合向に直接添加してもよい。
粉末状j!IC機充填剤は、同品の要求される形状や機
械的性質により、その種類、粒径、添加量が選択される
ガラス繊維等の繊維状=(機充填剤は引張強度や耐熱性
は改良されるが、衝撃強度が低下し、成形品に異方性が
出て、そりが生じZ等の欠点があり、本発明の目的とす
るU性が得られない。
本発明において灰用される樹脂組成約の各成分の配合、
@合は、ポリプロピレン系樹脂および不飽和カルボン酸
またはその無水勿変性ポリオレフィン系樹脂の合計量が
30〜90重量部、好ましくは35〜80重量部で、さ
らに好ましくは40〜70重量部であり、ゴム状物質が
5〜50重潰部で、好ましくは10〜45重量部、さら
に好ましくは25〜45重量部であり、粉末状無機充填
剤が3〜50重量部、好ましくは5〜40重喰部であり
、該組成物中に上記不飽和カルボン酸またはその無水物
変性ポリオレフィン樹脂が少なくとも3重量係以上、好
ましくは5重量係以上含まれることが必要である。
プロピレン系重合体および不飽和カルボン酸またはその
無水物変性ポリオレフィン系樹脂の合計量が30重量部
より少なく、ゴム状物質が50重量部より多く、または
、粉末状無機充填剤が3重量部より少ない場合は、剛性
及び耐熱特性の低下が大きいため、プロピレン系重合体
本来のもつ性能が発現できず、プロピレン系重合体およ
び不飽和カルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィ
ン系樹脂の合計量が90重量部より多く、ゴム状物質が
5重量部より少なく、または粉末状無機充填剤が50重
量部より多い場合は、低温における衝撃強度の低下が大
きくなり、不飽和カルボン酸またはその無水物変性ポリ
オレフィン系樹脂が3重ffi%より少ない場合は、低
温における衝撃強度(特に落錘衝撃強度)が低下する。
本発明において便用される有機系造核剤とは、通常よく
用いられている芳香族スルホン酸、芳香族カルボン酸、
炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸、芳香族ホスフィ
ン酸およびそれらの金属塩、およびジベンジリデンソル
ビトールがら選ばれた1種または2種以上であり、具体
的には下記に示す様な化合物である。無機化分物の中に
も造核作用を有するものがあるが、本発明の目的とする
高度な性能を付与することは出来ない。また、滑剤とし
てよく使用される高級脂肪酸やその金属塩も、本発明の
目的とする高度な性能を付与できない。
芳香族スルホン酸およびその金、喘塩としては、ベンゼ
ンスルホン酸、ナフタレンスルポン酸な(13) ど芳香族環上にスルホン酸基を有する化合物およびこれ
らの元素周期律表第I、■、■族に属する金属の塩であ
り、具体的には、α−ナフタレン7、 /l/ホン順c
r) Na  、 Mg  、 Ca  、 Al塩=
8−アミノナフタレンスルホン酸のNa塩:ベンゼ77
.lLJ、7酸(7) Na  、 Mg  、 Ca
 、 A/塩=2.5−ジクロベンゼンスルホン酸のC
a 、 Mg塩:m−キシレンスルホン酸のCa 、 
IAg塩がある。
芳香族カルボン酸およびその金、14塩としては、安息
香酸、アリル置換酢酸、芳香族ジカルボン酸およびこれ
らの元素周期律表第I、II、■族に属する金属の塩で
あり、具体的には、安息香酸、P−イソプロピル安息香
酸、〇−第第3ブブチル安息香醒P−第3級ブチル安息
香酸、モノフェニル酢叡、ジフェニy酢=、フェニルジ
メチル酢酸、フタ)V酸、またはこれらの酸のLi 、
 Na 、 Mg 、 Ca 、 Ba 、 AI塩が
ある。
炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸としては、コハク
酸、グルタ−/l’ 酸、アジピン酸、ス(14) ベリン酸、セパシン酸、またはこれらの酸のLi 、 
Na 、八4g 、 Ca 、 Ba 、 AI!塩が
ある。
芳香族ホスフィン酸およびその金属塩としては、次の一
般式で示されるものかある。
(ここの式において Ar 、 Arはフェニル、ナフ
チルなどの芳香族環、Mは水素および金属元素、nはM
が水素のときは1、Mが金属のときはその原子価を表わ
す。) 芳香族ホスフィン酸の金属塩を構成する金属とシテは、
L i、 Na r K + Ca 、 ”g r A
I! が代表的なものとしてあげられる。具体的にはジ
フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸リチウ
ム、ジフェニルホスフィン酸ナトリウム、ジフェニルホ
スフィン酸カリウム、ジフェニルホスフィン酸カルシウ
ム、ジフェニルホスフィン酸マグネシウム、ジフェニル
ホスフィン醒アルミニウムなど:4,4−ジクロロジフ
ェニルホスフィン7.4.4’−ジメチルジフェニルホ
スフィン れらのLi 、Na 、K 、Ca 、Mg 、AI!
 塩などが例示される。
以上の有機系造核剤の中でも、芳香族カルボン酸および
金14塩、特にP−第3級ブチル安息香酸およびそのア
ルミニウム塩が好ましい。
これらの有機系造核剤は単独で使用し、または2種以上
併用することができる。これらの有機系造核剤は、ポリ
プロピレン系樹脂、不飽和カルボン酸またはその無水物
変性ポリオレフィン系樹脂およびゴム状物質の合計量1
00重屋部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは
0.05〜5重量部が好適用いられるが、特に0.1〜
1重量部を用いることが好ましい。
本発明の組成物は、−軸押出機、二軸押出機、バンバリ
ーミキサ−、熱ロールなどの屍練機を用いて製造するこ
とができる。各成分の混合は同時に行なってもよく、ま
た分別して行なってもよい。分割添加の方法として、例
ればポリプロピレン系樹脂と不飽和カルボン酸またはそ
の無水物変性ポリオレフィン系樹脂を混練したのち、他
の成分を添加する方法、ポリプロピレン系樹脂と不飽和
カルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン系樹脂
とゴム状物質の混練物に池の成分を添加する方法、ポリ
プロピレン系樹脂と高濃度の粉末状無機充Jfi剤を予
めマスターパッチとし、他の成分を添加する方法等が挙
げられる。混練に必要な温度は160〜240’Cであ
り、時間は30秒〜20分で充分である。
さら(こ、これらの混練において、これらの基本的成分
以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、滑剤、
顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、錐燃剤等の添加剤を配
合することができる。
本発明によって得られる組成物は、射出成形、押出成形
あるいはブロー成形が可能であり、低温における衝撃強
度、剛性度及び耐熱特性が著しく改良され、しかも塗装
性が改良されるため、エンジニアリングプラスチックと
して、各4型口(17) 動車部品、例えばエアクリーナーハウジング、インスト
ルメントパネル、プローブボックス、バンパー、コンソ
ールボックス、トリム等ノ材料、電気製品、例えば洗濯
機、扇風機、冷蔵庫、テレビ、ステレオ、ラジオ等の部
品材料等へ適用することができる。
以下に実施例によって本発明の内容を具体的に説明する
がそれによって範囲を限定されるものではない。
本願発明の組成物の物性評価として剛性度は曲げ弾性率
、衝撃強度はアイゾツト衝撃強度ノツチ付)、および落
錘衝撃強度、耐熱性は熱変形温度をみたが、その測定方
法は以下の通りである。
曲げ弾性率: AS’rM D790に準隅して行ない、測定温度は2
0℃と80℃で実施した。
アイゾツト衝撃強度: JIS K7110  に準拠して行ない、測定温度は
一30℃で実施した。
(18) 落錘衝撃強度: 長さ300+++m、幅300閣、厚さ2.5+aの試
験片を射出成形により作成し、各々の端部を押え金具に
より固定した。
試験装置はJIS K7211を参考にしたが、衝撃強
度が大きいため、重錘は5.3即でその先端部は半径2
5票の半球状のものを用い、電磁石式の重錘離脱装置を
使用して一30℃雰囲気で実施した。
試験は重錘の落下高さを10Ck間隔で上・ げて行き
、同一高さでの試験数はn = 5とした。
落錘衝撃強度は破壊または微少クラックが発生し始める
落下高さくcl)で表示した。
なお、試験数n=5のうち、一つでも破壊または微少ク
ラックが生じれば、破壊したものと見なした。
熱変形温度: ASTM D 648に準拠して行なった。繊維応力4
.6 K97cm2とした〇 (19) 参考例1 メ)V )インデックスが2.5、樹脂中のエチレン含
有量が7重量%であるプロピレン−エチレンブロック共
重合体(ブロックPP)100重量部と無水マレイン酸
1.0重量部および第3ブチル−パーオキシラウレート
001重量部をヘンシェルミキサーにて昆合し、昆金物
を40朋径の押出し機に供給して、220℃で押出して
変性した。この変性ブロックPPに付加した無水マレイ
ン酸は0.35重@チであり、メルトインデックスは1
2であった。この変性ブロックPPを変性!′p(x)
とする。
参考例2 参考例1において、ブロックPPの代わりにメルトイン
デックスが2.0のポリプロピレン(ホモpp)を用い
た以外は参考例1と同様の方法で行ない、無水マレイン
酸が0.15重i%付加したメルトインデックス21の
変性ホモPPを得た。これを変性PP−(B)とする。
(20) 参考例3 参考例1において無水マレイン酸の代わりにアクリ/l
’酸2゜0重量部を用いた以外は参考例1と同様の方法
で行ない、アクリル酸が1.8重量%付加したメルトイ
ンデックス8の変性ブロックPPを得た。これを変性P
P −(C1とする。
参考例4 参考例1において、ブロックPPの代わりに、メ/L/
 )インデックスが9.0の高密度ポリエチレンを用い
た以外は参考例1と同様の方法で行ない、無水マレイン
酸が0.55重重量材加したメルトインデックス5.0
の変性ポリエチレンを得た。これを変性1)E−^)と
する。
実施例1〜9および比較例1〜3 メルトインデックスが9.0、樹脂中のエチレン含有量
が7重量%であるプロピレン−エチレンブロック共重合
体(ブロックPP)と参考例1で得た変性pp−(A)
と、100℃でのムーニー粘度が60で、エチレン含有
量が50(21) 重i%、ヨウ素価が11 であるエチレン−プロピレン
−エチリデンノルボルネン共ft合コム(EPDM)と
、平均粒子径3μのタルクとを第1表に示す副台で混合
した。さらに酸化防止剤トL/ −c  Irgano
x ’、!’) toto(チバガイギー社製)を全体
の0.5重量係添加し、また実施例3.5.6.7.8
.9および比較例2では有機系造核剤として、パラー第
3級ブチル安息香酸アlレミニウム塩をブロックPPと
変性P P、−1A)およびE P D A4の合計量
100重量部に吋しo、5重盪部添加し、バンバリーミ
キサ−にて190℃で10分間混練した後、押出機にて
ベレット状化した。このペレットをスクリューインライ
ン射出成形機にて成形し、物性測定用の試験片を作製し
た。
物性測定結果を第1表に示す。
また、比較のために、実施例2および6において変性P
P(Alを使用しなかった場合をそれどれ比較例1およ
び2とし、実施例2においてEPD+Vを使用しなかっ
た場合を比較(22) 例3として、第1表に併記した。
第1表から明らかな様に変性ppを添加することにより
一30℃での衝撃強度、なかでも落錘衝撃強度が著しく
改良される。また、有機系造核剤を添加することにより
20℃での曲げ弾性率は改良され、しかも−30℃の衝
撃強度も改良されており、材料物性のバランスがよくな
る。また、80℃での曲げ弾性率及び耐熱特性も改良さ
れている。
一方、EPDM を使用しない場合は、変性PPを使用
しても −30℃での衝撃強度は改良されない。
(23) 実施例10.11および比較例4 メルトインデックスが2゜5、樹脂中のエチレン含有量
が8゜5爪量チであるプロピレン−エチレンブロック共
重合体(フロックPP)と、参考例1で得た変性PI)
−へ)と、100℃でのムーニー粘度が45で、エチレ
ン含有量が47tlt%、ヨウ素価がOであるエチレン
−プロピレン共重せゴム(EPM)と、平均粒径1μの
重質炭酸カルシウムを第2表に示す別置で混合し、実施
例1〜9と同様の方法で混練後、押出機にてベレット状
化した。このベレットをスクリューインライン射出成形
機にて成形し、物性測定用の試験片を作製した。
物性測定結果を第2表に示す。
また、比較のために、実施例10において変性PP−四
を使用しなかった場倉を比較例4として第2表に併記し
た。
(9ζ) 第   2   表 実施例12 メルトインデックスが6.0であるプロピレン単独重合
体(ホモPP)  と、谷考例2で得た変性PP  (
B)と、実施例1〜9で用いたEPDM およびタルク
を第3表に示す副台で昆合し、実施例1〜9と同様の方
法で混練後、押出機にてベレット状化した。このベレッ
トをスクリューインライン射出成形機にて成形し、物性
測定用の試験片を作製した。物性測定結果を第3表に示
す。
実施例13〜15 実施例3において、変性PP−(A)の代わりに、参考
例2.3.4で得た変性P l’−β)、(C)および
変性PE−(A)を用いた以外は、実施例3と同様の方
法で実施した。
物性測定結果を第3表に示す。
実施例16 実施例11において、EPM をスチレン−ブタジェン
−スチレンブロック共重合ゴム(SBS)(スチレン2
8重1%、分子31175000 )(27) (26) に代えた以外は実施例11 と同様の方法で実施した。
物性測定結果を第3表に示す。
実施例17 実施例11において、変性PP−(A)を変性PP  
(Blに変えた以外は実施例11と同様の方法で実施し
た。物性測定結果を第3表に示す。
\ (28) 実施例18〜20 りに実施例18においては、ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを、実施例19 Jこおいては、ジベンジリデンソ
ルビトールを、実施例20においては有機系造核剤にか
えて滑剤であるステアリン酸カルシウムを用いた以外は
実施例3と同様の方法で実施した。得られた組成物の物
性を第4表に示す。ここで用いた有機系造核剤はパラー
第三級ブチル安息香酸のア/L/Eニウム塩と同様の効
果がみられるが、滑剤として知られているステアリン酸
カルシウムを用いた場合は、造核剤を添加しない場合と
ほぼ同等の物性である。
(30) (29) 第   4   表 (31) 実施例21 本発明で得られた樹脂組成物の塗装性をみるために、実
施例2.6.9において得られた組成物および比較のた
めに、比較例3において得られた組成物を下記の試験方
法にて試験した。
塗装性:長さ90馴、幅90 rrn 、厚さ2間試験
方法 の試験板に、まずエチレン−酢酸ビニル系共重合
体プライマー(I:1 本ビーケミカル社製r”−196J) □  を吹付は塗装し、ついで、ウレタン系上塗り塗料
(日本ビーケミ力 ル社製「RB−263」)  を膜厚40ミクロンにな
る様に吹付は塗装し た。10分間放を後、80℃で40 分間焼付けた。塗料の密着性は、 3日間放置後、塗膜に100個のゴ バン目をつけ、セロテープにて剥 離し、剥離した個数で示した。
第  5  表 第5表に示す様に、本発明で得た樹脂組成物に対する塗
料の塗膜密着性は比較例に比べすぐれている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリプロピレン系樹脂および不飽和カルボン酸また
    はその無水物変性ポリオレフィン系樹脂の合計量が30
    〜90重量部、ゴム状物質5〜50重量部および粉末状
    無機充填剤3〜50重量部からなる組成物であって、か
    つ該組成物中に変性ポリオレフィン系樹脂が少くとも3
    重量%含まれることを特徴とする無機充填剤含有樹脂組
    成物。 2)変性ポリオレフィン系樹脂が、不飽和カルボン酸ま
    たはその無水物を0.01〜5重量%付加したものであ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の組成物。 3)ポリプロピレン系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂
    およびゴム状物質の合計量に対し、有膜系造核剤を0゜
    01〜5重量%含有する特(1) 許請求の範囲第(1)項または第2項記載の組成物。
JP17052281A 1981-10-23 1981-10-23 低温衝撃強度が優れた無機充填剤含有樹脂組成物 Pending JPS5871940A (ja)

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