JPS58222133A - 塗装性の改良されたプロピレン重合体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗装初期の塗膜付着性の外、塗膜付着性の耐
久性が良好で、かつ剛性の良好なプロピレン重合体組成
物に関する。

プロピレン重合体は、優れた品質と比較的安価なことか
ら広く利用されているが、分子構造上極性がなく、かつ
結晶性が高いため塗装性が極めて不良であることが欠点
の一つとなっている。

この欠点を解消するために、プロピレン重合体成形品の
表面をクロム酸混液、有機溶剤や火焔、放電等で処理す
る方法が行なわれている。この方法は、作業性、廃液処
理、作業環境等に難点があって打着しく力いのマ、素材
自体を改善する方法が提案され、例えばプロピレン重合
体にエラストマーを配合する方法が知られているが、剛
性が低下するので、更に無機充填剤を添加する必要があ
り、この無機充填剤を無造作に加えると、プロピレン重
合体の有する低密度、光沢、肌触９感等の優れた点を損
ねるので好ましくかい。

また、プロピレン重合体に特異なゴムと特異な無機充填
剤を添加したり、ゴムとスチレン系樹脂を添加したりす
る方法も知られているが、これらは、最近の高度な要求
性能を満足するＫは、未だ十分でない場合が多い。

本発明は、上記の欠点を解消することを目的としており
、プロピレン重合体に特定成分を所定量配合することに
より、意外にも電装初期の塗膜付着性の外、塗膜付着の
耐久性が良好で、かつ剛性の良好なプロピレン重合体組
成物が得られることが判明して為されたものである。

すなわち本発明は、下記の（Ａ）〜０成分からなること
を特徴とする塗装性の改良されたプロピレン重合体組成
物である。

（４）結晶性プロピレン重合体２５〜８５重量多色）ス
チレソーインプレンブロック共重合体および／またはス
チレン−ブタジェンブロック共重合体３〜３０重量％ Ｃ）スチレン系重合体２〜５重量％ ０　平均粒径０．０５〜１．０μの微粒炭酸カルシウム
１０〜４０重量％ 本発明組成物は、成形品としたとき、その表面に処理を
施さなくても、市場からの要求性能の高度化に対応でき
る塗装性と良好な剛性を有しているので、自動車、家電
、容器、雑貨等の広い分野での利用が可能である。

本発明で用いる上記囚成分である結晶性プロピレン重合
体は、プロピレン単独結晶性重合体；エチレン、フテン
ー１、ペンテン−１、ヘキセン−１，４−メチルペンテ
ン−１等地のα−オレフィンまたは酢酸ビニル等のビニ
ルエステルと過半重量のプロピレンからなるランダムな
いしブロック共重合体ニアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、イタコン酸等の不飽和有機酸類（エステル、
アミン、アミド、塩、無水物等誘導体も含む）またはビ
ニルトリメトキシシラン等のビニルシランなどでプロピ
レン重合体をグラフト処理したもの等である。

中でも、プロピレン単独重合体、他のα−オレフィンを
２〜２０重量％含有したプロピレン−α−オレフィンブ
ロック共重合体が良く、とりわけエチレンを２〜２０重
量％含有し、ＭＦＲｏ、ｓ〜４０２／１０分のプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体が好ましい。

このような結晶性プロピレン重合体は通常市販のものか
ら適宜選択することができる。

また、本発明で用いる（Ｂ）成分は、スチレン−イソプ
レンブロック共重合体および／またはスチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体である。

ここで、スチレン−イソプレンブロック共重合体（ＳＩ
Ｓ）は、公知の方法（例えば特公昭４２−１７４９２号
公報）で得られるスチレンとイソプレンがブロック状に
共重合したゴム状物質であり、スチレンとイソプレンの
比率′（重量比）は１０／　９０　＝　４０　／　６０
のものである。

トリわけ、スチレンとイソプレンの比率（重量比）が１
２／８８〜２５／７５のものが好ましい。

ＳＩＳは通常市販のものから選ぶことができる。

マタ、スチレン−ブタジェンブロック共重合体（ＳＢＳ
）は、スチレンとブタジェン−ニブロック状に共重合し
たゴム状物質であり、スチレンとブタジェンの比率（重
量比）が２０／８０〜６０／４０のものである。とりわ
け、スチレンとブタジェンの比率（重量比）が３０／７
’Ｏ〜５・０１５０のものが好ましい。ＳＢＳは市販の
ものから適宜選ぶことができる。

本発明においては、塗装性の点で、ＳＩＳの方がＳＢＳ
より好ましい。

　５− また、本発明で用いる上記（Ｃ）成分であるスチレン系
重合体は、スチレン、メチルスチレン等のスチレン系モ
ノマー等の単独又は共重合体、過半重量のスチレン系モ
、ツマ−と非スチレン系モノマーとの共重合体、例えば
アクリロニトリル−スチレン共重合体（Ａｓ樹脂）、ア
クリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体ＣＡＢ
Ｓ樹脂）等が適当である。分子量は５００〜５００，０
００のものが好ましく、通常市販のものから適宜選ぶこ
とができる。

更に、本発明で用いる上記０成分である炭酸カルシウム
は、平均粒径が０．０５〜１．０μ、好ましくけ０．０
７〜０．８μの沈降性ないしけ湿式粉砕による重質の炭
酸カルシウムである。

平均粒径が０．０５μ未満のものは、製造が非能率であ
る上に、組成物での耐衝撃性、外観が悪化して好１Ｌ２
くなく、他方、１．０μを越えるものけ、塗装性、耐衝
撃性が充分でない。

ここで平均粒径は、液相沈降方式の光透過法に基すき、
粒度分布測定装置例えば高滓製作所製Ｃ６− Ｐ型を用いて測定された粒度の累積分布曲線の５０係の
点の値である。

炭酸カルシウムは、分散性、成形加工性等の向上の目的
で表面処理［、たものを用いるのが好ましい。表面処理
としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、シランカッ
プリング系、有機チタネート系等の処理が打着しい。

これらの（Ａ）〜Ｏ）成分の配合割合は、（４）成分が
２５〜８５重量％、好ましくは４５〜７８重量％であり
、（Ｂ）成分が３０〜３重量％、好ましくは２０〜５重
量％であり、（Ｃ）成分が５〜２重量係であり、０成分
が４０〜１０重量％、好ｔＬ＜Ｆｉ３ｏ〜１５重量％で
ある。

（Ａ成分が２５係未満では剛性が劣り、８５チ超過では
塗装性が劣る。（Ｂ）成分が３チ未満では塗装性が不十
分となり、３０％超過では剛性が劣る。

（Ｃ）成分が２％未満では塗装性が劣り、５チ超過では
成形体としたときに表面波−が生じる。０成分が１０係
未満では塗装性が劣り、４０チ超過では耐衝撃性が劣る
。

なお、本発明の効果を損なわない範囲で、他の熱可塑性
樹脂、ゴム、無機充填剤、各種安定剤、着色剤等を添加
してもよい。

特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の添加は塗装性の
更なる向上に、またタルク、マイカ、ガラス繊維、ウオ
ラストナイト等の板状や繊維状の無機充填剤の添加は、
耐熱剛性、寸法安定性、成形ソリ抑止性、剛性−耐衝撃
性バランスの向上に有効である。また、核剤として微細
タルクを０．０１〜５重量％程度添加すると、側熱剛性
−耐衝撃性バランス、成形性、寸法安定性が向上する。

本発明組成物は、−軸押出機、二軸押出機、バンバリー
ミキサ−、ロール、フラベンダープラストグラフ、ニー
ダ−等の通常の混線機を用いて製造することができる。

通常は押出機等で混練してペレット状のコンパウンドに
した後、加工に供するが、特殊な場合は、■乃至０成分
を直′ｌ接各種成形機に供給し、成形機で混練しながら
成形することもできる。又、予め炭酸カルシウムを高濃
度に混練ｌ−でマスターバッチとし、それを別途結晶性
プロピレン重合体または特定ゴムで希釈しながらブレン
ドコンパラティングした□す、成形したりすることもで
きる。

本発明組成物は、射出成形、押出成形、圧縮成形等、各
種の方法で成形できその成形品を塗装する。

得られた成形品を塗装する前にアルコール、トルエン、
トリクロルエタン等の有機溶剤で表面処理することは、
いつこうに差し支えない。

実施例 第１表に示す配合割合の混合物をスーパーミキサーで混
合後、Ｌ／Ｄが２５の二軸押出機で造粒した。

これを、日本製鋼所製Ｎ−１００ＢＩＩ射出成形機で２
ｍ厚のシートに成形した。

塗装試験は、カシュー社製のポリオレフィン用塗料マイ
クロン＋４０００を、上記シートに厚さ約１０μになる
ように吹き付は塗装し、更に同社製ウレタン系塗料（Ｐ
Ｈ−２）を約３０μ厚で塗装後、７０℃で３分間加熱乾
燥した。

　９− この塗装面に、縦横それぞれ１咽間隔で１圏角が１０個
ずつ、すなわち合計１００個になるようにナイフ刃で基
盤目を入れ、セロテープを接着させて急激に剥離を行な
い、塗料が剥離せずに残った目の数を数えた。

また、上記シートを２日間、４０℃の温水に浸漬して取
り出して２４時間経た後、上記と同じ剥離テストによる
塗膜付着の耐久性試験を行なった。

一方、剛性の評価については、前記のペレットを射出成
形により、４Ｘ１０Ｙ８０各恒の試片を成形し、三点曲
げ試験法（ＪＩＳ−に７２０３に準拠）によって曲げ弾
性率を測定した。

これらの結果を第１表に示す。

表中、各配合組成の銘柄は、次の通りである。

ＢＣ３Ｂ：三便油（ｔｊ−１ｆエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体 ＴＲ１ｒｏ；シェル化学社製５ＩＳ（スチレン／イソプ
レン−２１７７９） ＴＲ１１０７：同上社製ＳＩＳ　（スチレン／イソプレ
ン−１４／８６） １０− ＴＲ１１０２：同上社製５ＢＳ ＥＰＯ７Ｉ）：三菱油化社製エチレン−プロピレン共重
合体ゴム ＨＦ５５；三菱モンサント社製ポリスチ１／ン炭酸カル
シウム；丸尾カルシウム社製 （以下余白） 、１１’　”：ＩＩ １１−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記の（Ａ）　−（Ｄ）成分からなることを特徴とする
   塗装性の改良されたプロピレン重合体組成物。 ■　結晶性プロピレン重合体２５〜８５重量％（Ｂ）　
   　スチレン−イソプレンブロック共重合体および／また
   はスチレン−ブタジェンブロック共重合体３〜３０重量
   ％ Ｃ）　スチレン系重合体２〜５重量％ ０　平均粒径０．０５〜１．０μの微粒炭酸カルシウム
   １０〜４０重量％