JPS587093Y2 - 無接点点火装置ユニツトの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来無接点点火方式のエンジンの無接点点火装置ユニッ
ト（以下ユニットという）は一般に、クランクケースに
値接、またはクランクケースに設けたユニット取付用ブ
ラケット板にボルト其の他の手段により装着されている
。

ところがユニットは内部に耐熱性の低い半導体を備えて
いるため、クランクケースの様な熱源部、或いはその付
近に装着された場合には、ユニットが過熱され耐久性が
大巾に低減する。

又振動にも弱いという欠点がある。

従って上記従来の・ユニット取付方法の場合では、エン
ジンの熱源部であるクランクケースからの伝熱により、
ユニットが過熱されると共Ｑこエンジンの振動をユニッ
トが直接受けるたの、ユニットの耐久性が低下し、ひい
ては、エンジン自身の信頼性が低下する問題があった。

またブラケット板、取付ボルト等の専用部品が必要なた
め、コストアップにもなってい 本考案は燃料タンクをエンジンに（支）定するためのバ
ンドを利用して、ユニットを燃料タンクに押圧固定する
ことにより上記従来の不具合を改善しようとするもので
、次に図面により説明する。

第１図中１はエンジン、２は燃料タンク、３はマフラー
、４は無接点点火装置ユニット、５はゴム状弾性体を有
するバンドである。

図示の燃料タンク２は合成樹脂製成形品で、第２図の如
く側面にユニット４の適合する凹部６を備え、凹部６内
にユニット４を嵌めた状態で、ブラケット７にバンド５
で締付けである。

バンド５は両端部に旧」の字形の掛止金具８を備え、各
金具８がブラケット７の両端のフック９に弾性的に掛止
めである。

凹部６はバンド５で覆われる部分のタンク側面に設けて
あり、その深さは、凹部６内にユニット４を嵌めた時、
ユニット４がタンク２の側面から一部露出してバンド５
から押圧力を受は得る程度に定められている。

タンク取付用ブラケット７はタンク２に面した内面にク
ッションゴム１０を備えており、従ってブラケット７が
直接タンク２に接触することはない。

ブラケット７は上向き垂直片１１の部分で複数個のボル
ト１２によりクランクケース１３に固定されており、垂
直片１１の部分のみでクランクケース１３に接し、その
他の部分は僅かな隙間１４を隔て＼クランクケース底面
と対向している。

１５はプラグを兼ねるクッションゴムである。

ユニット４を取付ける場合は、先ずユニット４をタンク
２の凹部６内に嵌め、タンク２をブラケット７のクッシ
ョンゴム１０に当てた状態で、バンド５を引き伸ばしな
がら掛止金具８をフック９に掛止めればよい。

そうするとバンド５がユニット４をタンク２側に押圧し
てしっかりと保持する。

ユニット４の取外しを要する場合は、ユニット４のある
側の掛止金具８をフック９から取外せばよい。

以上説明したように本考案によると、ユニット４はタン
ク２の凹部６内に装着されてバンド５で押圧保持される
ため、エンジンの振動はバンド５、タンク２で減衰され
て極く二部がユニット４に達する。

又エンジンの温度もユニット４に直接伝わらないため、
ユニット４の過熱を防ぐことができる。

又ユニット４の取けのためには専用部品が無くなるため
、部品点数の減少によるコストダウンを図ることができ
る。

ユニット４の着脱も容易になる。

本考案の利点をまとめると以下の通りである。

げ）凹部６はゴムバンド５で覆われる部分の燃料タンク
２の表面に形成されており、燃料タンク２をエンジン１
に固定するための上記ゴムバンド５を利用してユニット
４をタンク２に固定している。

従ってユニット４をタンク２に固定するための特別の部
材、例えばビスや、ビスを螺着するためのビス受は部（
めねじ部）等を必要とせず、ゴムバンド５だけで燃料タ
ンク２をエンジンｈこ固定すると同時に簡単にユニット
４をタンク２に固定することができる。

（ロ）ユニット４はタンク２の側面から一部露出するよ
うに凹部６に嵌め込まれ、弾性力を有するゴムバンド５
から押圧力を受けることにより固定されているので、ユ
ニット４を確実に凹部６に固定することができる。

（へ）ブラケット７の上向き垂直片１１の部分のみをク
ランクケース１３に固定し、ブラケット７の他の部分は
クランクケース１３との間に隙間１４を隔てている。

そして燃料タンク２はクツヨンゴム１０を介して上記ブ
ラケット７に固定されている。

従ってクランクケース１３（エンジン１）の熱は隙間１
４及びブラケツｌ−７と燃料タンク２の間の隙間によっ
て大部分が遮断されることになり、ユニット４が高温化
するのを確実に防止することができる。

なお燃料タンク２として樹脂の成形品を使用すると、エ
ンジンの振動及び熱を遮断する効果が大きくなり、ユニ
ット４の耐久性向上に有効である。

又タンク２を図示の実施例の如く、エンジン１の下側に
配置し、しかも凹部６をエンジン１の真下に設けると、
エンジンからの伝熱量が減り、ユニット４の温度を可及
的に低く保つことができる。

本考案に於て、「バンド」はゴム状弾性体のバンドを意
味しており、合成樹脂製とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したエンジンの正面図、第２図は
第１図の■−■断面部分拡大図である。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・燃料タンク、
４・・・・・・無接点点火装置ユニット、５・・・・・
・バンド、６・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱料タンクをゴムバンドによりエンジンに固定する形式
   のエンジンに於て、上向き垂直片を有するブラケットを
   その上向き垂直片の部分のみでクランクケースに固定し
   て、その他の部分は僅かな隙間を隔ててクランクケース
   に対向させ、ブラケットの両端にはゴムバンドを掛は止
   めるためのフックを形成し、ゴムバンドで覆われる部分
   の燃料タンク表面に凹部を設け、上記凹部内に凹部から
   外へ一部はみ出すように無接点点火装置ユニットを収納
   し、上記ユニットを上記ゴムバンドでタンクに押圧固定
   すると共にクッションゴムを介してタンクをブラケット
   に固定したことを特徴とする無接点点火装置ユニットの
   取付装置。