JP3021871U - 調理用加熱器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、鍋器体の底面部突軸を加熱盤の上
面部通孔に嵌挿して取付ける際に、その作用を迅速かつ
確実に行うようにすることを目的とする。 【解決手段】 本考案は、鍋器体７の底面部中心に突軸
９を設け、加熱盤２の上面部中心に設けた通孔３に臨接
して細巾状の案内溝４を設けて成るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一般家庭で用いる調理用加熱器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

本考案の出願人はすでに実用新案登録第３００１１５３号にかかる実用新案権 を専有しているが、この先願考案は加熱盤の緩い凸面状の上面部の中心に通孔を 設け、この通孔部に鍋器体の緩い凹面状の底面部の中心に設けた突軸を嵌挿して 取付けるようにするものであった。

【０００３】 この構成の加熱盤は、その周囲に所定の周枠体を設置していたものであり、鍋 器体側の突軸を加熱盤側の通孔に挿入しようとしたとき、周囲の周枠体に規制さ れるから、鍋器体の突軸を加熱盤の中心通孔に向って確実に挿入して取付けるこ とができるようになるが、加熱盤の周囲に周枠体のないオープン状態の加熱盤に 通孔を設けたものにあっては、鍋器体の底面部中心の突軸を迅速かつ確実に加熱 盤の中心通孔に挿入することは困難であり、手間どっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、加熱盤の周囲に周枠体を設置していたものであってもない ものであっても、鍋器体の挿入取付けを迅速かつ確実に行うことができるように することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、鍋器体の底面部中心に突軸を設け、加熱盤の上面部中心に設けた通 孔に臨接して細巾状の案内溝を設けて成るものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

いま本考案の加熱器を使用して煮炊を行うときは、鍋器体の底面部中心に突設 した突軸を加熱盤の案内溝の横位置付近にまず置き、その後、加熱盤の中心部に 近い方向に鍋器体を横移動すると、前記鍋底面の突軸が案内溝に「かちゃっ」と 入るから、案内溝をガイドにそのまま手前方に引き移動する。すると、前記突軸 が加熱盤中心の通孔に「すとん」と落下して嵌挿するようになる。

【０００７】

【実施例】

１は内部に加熱盤２を設置した周枠体で、この周枠体の形状や高さなどは任意 である。前記加熱盤２の上面部は緩い凸面状に成る。

【０００８】 ３は前記加熱盤２の中心部に設けた通孔で、この通孔に臨接する１個又は複数 個の細巾状の案内溝４を形成する。この案内溝の入口部５は加熱盤２の上面部と 一致し、その出口部６は通孔３側にやや落ちて臨接する。

【０００９】 ７は鍋器体で、この鍋器体の底面部８の中心には突軸９を突設する。この突軸 ９は、前記通孔３に挿入し得るように成る。

【００１０】 前記鍋器体７の底面部８は緩い凹面状に成る。この鍋器体の凹面底面部が、前 記加熱盤の凸面上面部に密着載置するようになる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、鍋器体をその突軸と加熱盤上にその中心通孔との嵌合を介して取付 けるに際し、加熱盤の上面部に形成した細巾状の案内溝の任意の位置に、その上 方から鍋器体の突軸を置いた後そのまま中心部方向に移動するだけで嵌挿するこ とができ、嵌挿を迷うことなく簡単かつ確実に行うことができ、その取扱いがき わめて便利である。

【００１２】 また、鍋器体と電気加熱盤との関係は、互いに凹凸面の嵌合密着の状態に加え てその中心部が突軸と通孔との嵌合状態になることにより、鍋器体は円周方向へ は揺動しても左右前後方向へは揺動することはなく、常に一定不変の位置にあり 、したがって上下両体の接触面積は大きくなり、常に一体的関係を保持すること ができ、両体の密着度はほぼ１００％になるから、熱伝導率がきわめて高くなり 、熱エネルギーを無駄なく確実に消費することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の斜視図

【図２】要部の正断面図

【符号の説明】

２ 加熱盤 ３ 通孔 ４ 案内溝 ７ 鍋器体 ８ 底面部 ９ 突軸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鍋器体の底面部中心に突軸を設け、加熱
   盤の上面部中心に設けた通孔に臨接して細巾状の案内溝
   を設けて成る調理用加熱器。
2. 【請求項２】 案内溝を複数個設けて成る請求項１に記
   載した調理用加熱器。
3. 【請求項３】 周囲を開放状態に構成した加熱盤から成
   る請求項１に記載した調理用加熱器。