JPH0338564Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、一般家庭において使用する電気コン
ロに関するものである。

従来の技術 従来のこの種の電気コンロは、第２図に示すよ
うな構成となつていた。すなわち、この第２図に
おいて、電気コンロ本体１の上面に取付けたヒー
ター２は、コンロ本体１の側面３に固定した電源
コード４から給電されて発熱し、一方、ヒーター
２の上部には、ヒーター２と若干間隙をおいて皿
状の蓋５がコンロ本体１の上面の凸部６の外側に
着脱自在に係合され、さらに蓋５の底面には複数
個の排気孔７を設けた構成となつていた。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、誤つて蓋５をした
ままで、ヒーター２に通電した場合、ヒーター２
によつてコンロ本体１が異常に過熱されてコンロ
本体１が壊れるという問題があつた。この場合、
蓋５の排気孔７の数を多くすれば前記問題は緩和
されるが、この場合は排気孔７が多過ぎて蓋５と
しての防塵効果が無くなる等、相反するジレンマ
に陥つていた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
蓋をしたままでは通電できないようにすることに
より、安全性を向上させることを目的とするもの
である。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、側面に
電源プラグが差し込まれるコンセントを設け、か
つ上面にヒーターを配設したコンロ本体と、前記
ヒーターの上面を覆う蓋とを備え、前記蓋を有底
筒状に構成し、この蓋によりヒーターの上面を覆
つた時、蓋の筒状部が前記コンセントを隠蔽する
ようにしたものである。

作 用 この構成によれば、蓋を取り外さない限り、電
源プラグはコンセントに差し込むことができない
ため、誤つて蓋をしたままでヒーターに通電され
るのを確実に防止することができるものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図にもとづいて
説明する。図において、１１はコンロ本体で、こ
のコンロ本体１１は上面に熱板受１２を固定し、
かつこの熱板受１２の中央の凹部には、支持金具
１３を介してヒーター１４が固定されている。こ
のヒーター１４は断面が逆三角形を成すシーズ式
の複数個の発熱体より成り、かつヒーター１４の
上面は水平の同一面と成している。一方、コンロ
本体１１の側面１５にはコンセント１６が設けら
れ、このコンセント１６には電源コード１７の電
源プラグ１８を差し込むようになつている。

１９は耐熱性を有する材料により構成された蓋
で、この蓋１９は前記コンロ本体１１の側面１５
の外径より若干大きい内径を有するように有底筒
状に構成され、かつこの蓋１９はコンロ本体１１
の上部に着脱自在に取付けられ、前記ヒーター１
４の上面を覆うとともに、筒状部２０が前記コン
セント１６を隠蔽するようになつている。したが
つて、この蓋１９を取り外さない限り、電源プラ
グ１８はコンセント１６に差し込むことができな
いものである。

考案の効果 以上のように本考案によれば、蓋をした状態で
は、電源プラグをコンセントに差し込むことがで
きない構成としているため、誤つて蓋をしたまま
でヒーターに通電してコンロ本体を壊したり、火
災を招くといつた事態が発生するということはな
くなるものである。また蓋には従来のような排気
孔を設ける必要はないため、蓋としての防塵効果
もあり、さらには、蓋がコンロ本体の全体を覆つ
ているため、蓋をした場合の形状もシンプルなも
のとなり、すつきりとした状態で収納においても
便利になるという実用的効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気コンロの
断面図、第２図は従来の蓋付き電気コンロを示す
断面図である。 １１……コンロ本体、１４……ヒーター、１５
……側面、１６……コンセント、１８……電源プ
ラグ、１９……蓋、２０……筒状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面に電源プラグが差し込まれるコンセントを
   設け、かつ上面にヒーターを配設したコンロ本体
   と、前記ヒーターの上面を覆う蓋とを備え、前記
   蓋を有底筒状に構成し、この蓋によりヒーターの
   上面を覆つた時、蓋の筒状部が前記コンセントを
   隠蔽するように構成した電気コンロ。